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【不登校になった俺14歳】

俺が学校でやらかしてから1年がたった。


あれから俺は学校にいかず、引きこもった。


アニーがたまに学校行こうと誘ってくるがとてもそんな気にはならなかった。


両親は相変わらず呑気で引きこもりの俺を甘やかしてくれる。


そろそろちゃんとした方がいいのかなぁ。


おれはお菓子を食べながら天井を見上げる。


父さんに魔法を教えてもらうか…


いや、今さら教えてもらっても学校には行きたくないし


こんなことを考えてはやめてをくりかえしていた。


俺の物語は全然進んでいかない。


こんな堕落した人生でいいのか?


俺はせっかく転生したのに。


しかたない、父さんに魔法を教えてもらうか。


僕は父さんの部屋をノックした。


「なんだ、ワタル」


「父さん、魔法を教えてほしいんだけど」


「おや、学校では教えてもらえなかったのか?」


「学校はみんなすごいやつらの集まりだよ、俺にも初歩的な魔法でいいから教えてよ。じゃないと、とてもじゃないけど学校のやつらに追い付けない」


「そうはいってもこればかりは才能だからなぁ」


才能…そんな一言でかたづけないでくれ。


俺は泣きそうになった。


「よし、今準備するから外で待っておれ」


「ありがとう、父さん」


これで、俺も魔法が使えるようになれば奴らを見返せるぞ。


いや、つかえたところであんなところで放屁した俺の名誉は挽回できるのか…とりあえず俺は庭で待つことにした。


「待たせたな、ワタル」


父さんはいつもと同じ服装だった。


準備ってなんなんだよ。


「とりあえず、今使える魔法をだしてくれ」


「俺は魔法が全く使えないんだよ」


「そうなのか?この世界では生まれつき魔法をもって生まれてくるはずなんだがなぁ、こう、魔法を出すイメージをかためて放出するんだ」


デジャブだ、これ絶対だめなやつだ。


「わ、わかったよ」


僕は力を入れる。どんどんと力んでいく。


バフン俺のお尻からまたしても出てはいけないものがでた。


「…ワタルお前その魔法は…」


「いや、もうやめてくれよ。魔法じゃねぇじゃん。屁だよ屁」


俺は情けない声で父さんの顔をみて訴える。


しかし、父さんの顔はびっくりしたままだった。


父さんもうやめて


「今の力はなんだ、ワタル」


父さんは目がキラキラしてた。


「あの、放屁です。魔法じゃないです」


もうやめてくれ


「どうやら、ワタルには魔法の適正がなさそうだな」


父さんは残念そうな顔をする。


「やっぱり、そうなんだね。じゃあ学校にいっても無駄じゃないか」


「うーむ、どうしたものか」


「二人ともお菓子が焼けたわよー」


呑気な母さんの声が聞こえる。


「うん、ママ今いくよ」


父さんはさっさと行ってしまった。


見捨てられたのか。俺なんのために転生したんだよ。


俺は一人でとぼとぼと目的地もなく歩き始めた。



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