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ミンチよりひでぇやつ

「よくぞここまで来たな。勇者ワタルよ」


「今日こそ決着をつけるぞ。ショットバーン」


「ワタル!!気をつけて」


「ああ、みんなの力を俺に貸してくれ」


今まさに俺は魔王と最終決戦を迎えようとしていた。


ここまで来るには色々なことがあった。


少し時を遡ろう…


俺は高校二年生の矢崎渉、さえない毎日を送っている。


はぁ、今日もかったるいな。


授業を終えるチャイムがなる。


今日は午前で終わりだ。さっさと帰ろう。


俺は友達も少ないし、見た目もぱっとしない。いわゆる陰キャって世間では言われる部類の人間なんだろう。


でもいいんだ、友達なんかいなくても。


そんな俺の唯一の楽しみは家に帰ってから、ベッドに横になり妄想にふけること。そこでは俺は主人公だ。


学校に現れたテロリストを華麗に倒し。女子からはキャーキャー言われて…


なんてそんなうまい話あるわけがない。


だから妄想で十分なんだ。


下校中の楽しみもある。それは建築中のビルとビルの間にいる、野良猫とたわむれることだ。


今日もあいつに会いに行こう。


俺は目的地についた。


いた。相変わらずかわいい。


俺はポケットから猫のエサを出して野良猫にあげる。


こいつも俺に慣れてすり寄ってくる。


なんてかわいいんだ。


何度か親に猫を飼いたいと言ったがあっさりと却下されてしまった。俺は情けないことに言い返すこともできなかった。


「お前もうちに来たいよな」


俺は野良猫のアゴをくすぐる。


すると上の方から声が聞こえた。


「しまった!!」


「あぶない!!」


俺は上空をみた。


「えっ?」


建築中の資材が俺に落ちてくる。


誰かの悲鳴や、騒ぎ声が聞こえる。


あ、死んだ。


意識が失くなっていく。


ああ、俺こんな地味じゃないな、派手に死んでいくのか…


まぁ、いいか。


おれの人生こんなもんか……


しばらくして、俺は目を覚ました。


「おっ、目を開けたぞ」


「あら、貴方ったら大きな声を出すと泣いちゃうわよ」


(ん?この人たち誰だ?それに俺しゃべれないぞ)


それにこの人達日本人じゃないな。


どう言うことだ?


これはもしかして…異世界転生ってやつ?今さら?夢だよな?


誰か夢って言ってくれ!!







お読みいただいてありがとうございます。今回新作を執筆開始しました。1人でも多くの人に読んでいただけるようにがんばります。またブックマークや、評価いただけると励みになります。よろしくお願いいたします。

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