第2話~野生生物の異世界食料事情~
遅くなり申し訳ございません。生きてます。
名も無き竜———仮に拓也とするが———は喉が渇いたので水たまりの水を少し飲み(少し躊躇したが)、森を少し探索することにした。
「うーん、やっぱり多少キラキラしてるだけの普通の森か?木がでかく見えるのは俺が小さくなったたから…かな。しかし——―」
グゥゥ~
「腹が減ったなぁ。日本の森ならともかく、異世界の森なら兎とかいるかな…いるといいな。とりあえず、そこらへんの野草で腹を満たしてから何かましな食べれるものを探すか。」
拓也はいったん草で腹を満たしてから歩き出し、周囲を観察して回った。
「お、このキノコ食えそうだな。食ってみよう……あれ?急に眠気が…。」
≪『万物適応』を確認、『睡眠耐性Lv1』を獲得しました…『万物耐性』を確認、『睡眠耐性Lv1』が『睡眠耐性Lv2』へレベルアップしました≫
「丁度手の届く範囲に美味そうな木の実があるな…うん、うまいな。ん?体が動かなってかピリピリする!?」
≪『万物適応』を確認、『麻痺耐性Lv1』を獲得しました…『万物耐性』を確認、『麻痺耐性Lv1』が『麻痺耐性Lv2』へレベルアップしました≫
「?急に動けるように…でも少し動きにくい。」
「このぐるぐるとした草見たことがあるぞ。たしか、食卓に出てたようなきがするな。なら食えるな。」
5分ほど経ってから拓也は体に違和感を覚えた。
「む、体が痒い…ていうか痛い!?」
≪『万物適応』を確認、『痛覚耐性Lv1』を獲得しました…『万物耐性』を確認、『痛覚耐性Lv1』が『痛覚耐性Lv2へレベルアップしました≫
「?今何か聞こえたような…あ、痛みが治まった。でもまだ少し痒いような…。」
etc.
「この世界の植物は様々な状態異常を与えることで食われることを阻止いているのか…なら、次は肉だな。」
拓也は、今度は食べれる植物ではなく食べれる肉を探すことのした。
兎…せめてトカゲとかでもいいと拓也は思いつつも見つからず、見つかった…見つけてしまったのは体長5mほどあるギザギザした尾を持った熊と、1.5mほどの狼3体が争っているところだった。
もちろん拓也は逃げた。
結局毒性のある植物しか食っておらず、今日の体験で拓也が思ったのは
「…野生生物の食料事情———マジやべぇ。」
だった。
この竜はバカだと思います