表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
立ち向かう赤髪少女  作者: 雪氷華
海辺の町
8/279

1-7 反省と無駄遣い


「はぁっ……、はぁっ……!」


乱れた息を吐き出しながら、森から町へと帰還していく。

あれからホーンラビットは無事、倒し切ることに成功していた。

もう1度斬り付けに向かい、そして反撃を喰らい、再びもう1回斬り付けて終わり。


計3回の攻撃。そして私は大ダメージ状態、再び。

成果としては、使ったのは銀貨1枚のポーション。

獲れたのは銅貨1/2のホーンラビット1匹のみ。


赤字である。

あれだけ苦労して行った戦闘は、結果がマイナス銀貨半分という悲惨なものだった。

しかも現在も激痛の苦しみに悩まされるというオマケ付き。


まあ、これは経験を身に付けたということで納得するべきだろう。

単に金額をケチるならば、最初の撤退時にポーションを使わずそのまま帰れば良かった。

それならば単にミスって大怪我をしたという結果だけで、買ったポーションはそのまま温存できた。


だけど持ってるポーションの回復効果の確認はしたかったし、それに戦闘の経験を積むのも必要だっただろう。

酷い戦闘ではあったが、私の手には初めてまともに仕留めたホーンラビットがある。

だからそれでいい……たまにはこういう赤字の日もいいだろう。


たかが銀貨半分ぐらい、また罠に掛かったホーンラビットを仕留めに向かえばいい。

そうだ、今日は食事も少し贅沢なものにしよう。

この傷付いた身体を癒すためには、いつもの貧相な食事では物足りない。

どうせ無駄遣いついでだ、仕留めた分も使ってしまえばいい。


**


食事は大事である。

かつて人間という種族は、大剣を振り回し、跳躍しながらモンスターと戦うような芸当は到底出来なかったらしい。

それが何故今、人間はモンスターと戦えるぐらいにまで身体能力が伸びたのか。

それは理由の1つとして、魔物の肉を食べ始めたからと言われている。


良い肉を食べ続けてきた者と、貧相な食事を続けてきた者。

どちらが身体が頑丈になるかなんてのは比べるまでもない。

そして強いモンスターの肉は、その『良い肉』の上位にあたる。


たとえば強いモンスターの肉を食べたからといって、そのモンスターと同じパワーが出せるわけではない。

だけど強力な力を宿してた肉は、確かに人の身体をより強く頑丈に向上させる。

良い食事をするという事は、強い身体を作る上でとても大切だということだ。


だからこう、たまには贅沢な食事をするというのも必要事項だ。

特に身体が傷付いてしまって、回復の必要がある時などは。

まぁ贅沢といっても、貧相な食事から銀貨半分上乗せした程度ではあるんだが。


**


傷付いた身体に薬草を浸して眠る。

ポーションとして錬成されたものは即時効果が現れるが、ただの薬草であっても傷口に当てれば徐々に痛みが引いていく。

そして薬草で処置をして一晩眠れば、翌日には身体も回復している。


そう、まるで──みたいな……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ