表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔本と僕の物語  作者: ぴーぴー
1/1

序章─ここから始まる

K県A市

 田舎とも都会とも言い難いこの土地が僕は好きだ

 緑の山々に囲まれていると思えば、雑居ビルが立ち並び電線があちこちに張り巡らされている

 田んぼから香り立つ独特の臭い、多くはないが行き交う人のざわめき、夕暮れになるにつれ聞こえる犬の遠吠え

 そんなところでありふれた余生を送る、僕のやりたかった事だ

 しかしそんな願いは、たった1言で終わりを告げたのだった



「動くな」

 いきなり現れた黒ずくめの男は手に持ったナイフを僕に突きつけながらそう言った


 決してきらびやかとは言えない、しかし質素ではない、そんなナイフは仄かに赤を帯びている、推測だが炎系の魔術(マジック)を組み込んだ武装だろう

 切れ味はわからないがああいうのは決まって「焼き切る」を基本にしてる、多分当たれば痛いどころじゃないだろうな


「貴様が言うことを聞けばすぐに終わる、いいな?」

 そんなもんで脅迫されながら、僕は暗い路地裏に連れ込まれた

 相手としても目立ちたくはないのだろう

 僕だって人を脅しているところを誰かに見られたくはない

 しかしこいつは誰だ?魔術を使うのは確かだが......


 無言を肯定と受け取ったのか男はそのまま話を進める

「俺の要求はたった1つだ、貴様が3百年前に封印した『()()』、それを寄こ...グァッ!!」


『魔本』


 その単語を聞いた瞬間に僕の体は動き出していた

 まずは手

 素早く獲物をはたき落とした後相手の体に蹴りを入れよろめかせたところを拘束の魔術で縛り上げる


「クッ......」


「これで形勢逆転だな、お前何者だ?」

僕は腰からあいつを取り出しつつそう聞いた、が─


「ククク......貴様は逃げられんぞ

 魔本の存在は罪である、貴様は罰を受けねばならない!!」


 マズい!

 そう感じた僕は咄嗟に男から距離を取り、瞬間


 ボンッ!!


 男の体から炎が上がり一気に焼き尽くしていった


「一体何だったんだ......」

 そうボヤいたが瞬間脳裏に僕の相棒のことがよぎる

 体はすでに走り始めていた


 こうして僕の余生計画は、予想していない方向へ回り始めるのであった

初投稿です

何も考えずに自分の夢で見た妄想話をつらつらと書いていきます

気が向いたら投稿するので頻度はまちまちです

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ