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作者: 不知黄泉人

はっきり何時とは思い出せないが、学生の頃だった。つい眺めてしまう女性がいた。落とした消しゴムを拾おうと屈み込む姿、髪をかきあげる仕草、静かな笑顔に、どうしてここまで胸が騒ぐのか。どれだけ盗み見ても、理由は分からなかった。

ある日、彼女は突然美しくなった。春が来て、蕾が開いたように。自分以外はその変化に気がついていなさそうで、少し嬉しかった。

前夜に、彼女が処女を失っていたと知ったのは、しばらく経ってからのことだった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 極短編ですが、構成はしっかりとしていますし、文章も上手でした。 [気になる点] 極短編とはいえ、彼女の言葉や、出来れば自分との会話も少し織り交ぜれば味のある作品になったと思います。 [一言…
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