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びふぉあふたぁ

作者: 如月

─春が来たみたいだ。

でも私には関係のないことね、今日も1日ゲームをしながら部屋にいよう…?あれ?もう未開封のゲームソフトないのか…どうしようかな。

そうやって彼女[高梨加菜恵]は薄暗い大量のゲームと本が詰まった箱の中で今日も外の世界から出ようとしなかった。

彼女をこのような原因にしたのは五年前…加菜恵は幼なじみに恋していた。しかし加菜恵の性格上どうしても素直に慣れない…いわいるツンデレというやつなのか、幼なじみに強く当たっていた。それでも笑って過ごしてくれるので心が痛んだりもして…卒業を迎えた。

加菜恵と幼なじみは同じ高校に入学推薦で決まっていて、これで彼が手に入れば完璧だ。

そう思いながら同じ帰り道を歩きながらいつもと違うような会話をして幼なじみに「今日なんか変だぞ?大丈夫か?」とか言われながら告白するタイミングを待っていたらもう家についてしまい…そこで告白をした。

大丈夫自分は普通にモテルのだ同級生や後輩たちに数えきれないほどフッている自信満々の加菜恵


…が返ってきた言葉は「え、何の罰ゲーム?」と、ちょっと困った感じの笑顔で言われ走って帰ってから五年間ずっと部屋に閉じこもっている、とは言ったものの働いてはいる。

今ではフツーの会社員よりも稼ぎを、得ている。その職業のなは「ユーチューバー」である。

加菜恵は毎日動画をだし続け日本にいる十代の若者で知らない人はいないだろうと、言われるほど稼いでいる。

しかし今、その“毎日”が崩れそうになっている。今日は日曜日時刻は午後12時、両親は旅行に言っているので今家にいるのは加菜恵だけ。


今日は休むというてもあるが今年の冬にインフルエンザにかかってしまい休んではいけないと謎の理由で休まない。

しかし外には出たくない。何故なら…

ほら、こういうのってあれじゃん?普段外に出ない人が外に出たら事件にあったり死んだりするフラグでしょ?よくあるラノベじゃん嫌だよ私まだ死ねないし

………ということだ。


─結局行くことにしたけどさ…全く服のサイズ変わってくれないよ…まぁそりゃそうだ日光浴びてないもんね…せめてもう少しおっぱい大きくなりたかったな…

と、さほど大きくもない自分の胸を眺めながら…着替えを済ました

扉を開けるとあまりの眩しさに一旦扉を閉じた。

あ、あれぇ?こんなに眩しかったっけ?

もう一度開け…眩しいけど慣れるまでそこにいる…………………よし、慣れてきた。

加菜恵は鍵を閉めながらスマホで今あるスーパーを探し、ここから20分ほど掛かるところに大きなスーパーがあることがわかった。

…自転車に乗るのは五年ぶりだなぁ、「よしっ、行くか」ペダルをこぎ始めるが、なかなか進まないこいでいるつもりなのに焦げてないのだ。全く使わなかった筋肉が悲鳴をあげる……止めよう。

加菜恵は自転車を諦めて徒歩で行くことにした。



ひと多すぎでしょ…

人混みで今にも押しつぶされそうな加菜恵はちょうどビルと、ビルの間の細道があったのでそこから行くことにした。


かなり暗めの細道、マップを調べるとここからだと多分密集した道よりも近道だろう。

「おい、」

野太い声で呼び止められる。振り向くと3人ほどの男たちが自分の後ろにたっていた。

「こんなところでいると変な奴らに連れていかれるから俺たちが一緒についていってやるよ」

………変な奴らってあんた達のことでしょ…どう考えても一緒に行ったらヤられるだろうな後ろの二人がもうそういう目でしか見てないし。

「必要ないわお気遣いどーも」

こういう連中はさっさと逃げた方が良い。加菜恵がよく知っていることだ。しかしこの連中はついてくる…


「…こないで」


「なに言ってんだ?俺達は向こうに用事があるだけだかってなこといってんじゃねーよ」

そういって捕まえられそうでなおかつ言われても問題が無さそうな距離まで来ている

………………加菜恵は全速力で走った。

「あっこら待て!!」

追ってくる男達

「何で待つ必要があるのよ私と貴女の目的は別じゃない」

しかし、加菜恵の体力はそう続かない。

走らなきゃ、走らなきゃまずい!。その時何故かこけてしまった。なにもない場所なのに…擦り傷だけどそれがとてつもなく痛い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

「はぁ、はぁ…全くてこずらせやがって」

すぐ後ろにはもう、いる…。

やっぱり外に出るんじゃなかったなぁ…誰か─助けて…


男の手が私の体に近づいてきて…

「お巡りさんこっちです、早く!!」

「やばっ!逃げるぞ!」

逃げていく男達、このシーンどこかで見たことある気がするな…それよりも誰かが助けてくれたのかな?


一体誰が…?男の人の声だった気がするけど。

「加菜恵、大丈夫?」

!!私を知っている?…逃げなきゃこんな姿見られたくない。

色んな男フっといてたった一人の男にフラれたから五年間引きこもってたこんな姿…見られたくない!!


加菜恵の思考を読んだらしくこの男は「逃げちゃダメだよ、回りから聞いている五年間大変だったろう、でも今勇気をもって出ることが出来たんだ。今ここで逃げてしまったら多分また外に出れなくなるかもしれない」

……別に変わろうと思って外に出たわけじゃないし、外にだってでなくても良いと思うけど………何か嫌だ。

加菜恵は逃げないことにした。


「えらいえらい」

名前も覚えていない男は加菜恵の頭をポンポンとのせながら誉めた。

誉められたの…何時ぶりだろう、こんなにも嬉しいものだっけ…涙が出てきちゃう。


「ほ、誉めないでよ恥ずかしい。」

赤面になりながら少し涙を抱え喋る。

「あはははっ、とりあえずこれから買い物でしょ?僕もついていくよ」


「別にあんたのと買い物にいっても何のメリットもないけど、まぁ荷物持ち位にはなりそうだし着いてきても良いわよ。」


「前と変わらず素直じゃないんだね」


「うっさいわねとにかく行きましょ」


彼は笑いながら「ハイハイ」とついてくる。それがどことなくあの幼なじみに似ていて………いや、もうあれは無かったことにしようもうあんな思いしたくない。





「はぁはぁはぁ…」やっとついた…

加菜恵は、自分の体力の無さを改めて痛感した。

さっきのトラブルからここまでマップだと5分…それを休憩を挟んだりして、12分か。どんだけ体力ないのよ私 

途中で「僕が君を運ぶよ」といってお姫様抱っこされたときさ本当にびっくりした。こんな男、乙女ゲーでしか見ないわよ何この人

ドキドキが隠せないでいる加菜恵、それを見てクスクス笑ってるソイツに蹴りを入れた。


中に入るとそれはとても広く感じた。

な、何だろうこれポケ■ンとかイナズマイ■ブンとかど■森とかより全然広いんだけど何でこんなに広いのよ!!

「とりあえず必要な物ってどこかな?」


「………………」


「…………?どうしたの?」

よくよく考えたらこんな年齢でゲームって大丈夫なのかしら体は15のままだけどもう20よ20これ不味くないですかね?

いや、ここは大人でも買いそうなゲームを選べば良いんだよそうだそうしよう。

三階がおもちゃ売り場となっているので三階に行き、そこから20作品を選んだ。

「よ、良くそんなに買えるね…」


「いや、こう見えてもフツーのサラリーマンよりは稼いでいるわよ知らない?フラムって実況者」


「あー、名前だけなら知ってるかな」


「それ私なのよ」


「……………えぇ?」


「え?」


あぁ、こういうのって言わない方が良いのかな。まぁ良いけど

少し固まっていたけど無視してレジを済ませる。

どれも大人っぽい奴だ、これなら何も言われまい…

しかしとんでもない誤算が加菜恵の前に現れる。


「あ、あのぉお客様…こちらのゲームどう考えてもR18ゲーム、更に言うとエロゲーですよね?」 


「それがどうかしたの?私が18以上に見えないってこと?」


「はい、見えないです」

そうだった…伸長変わってないんだよな…これじゃあどうしようもないんだよなぁ…


「多分免許証等があれば良いらしいんですけど」


「はぁ?貴女なにいっちゃってるの?この伸長で車が運転出来ると思ってんの?おかしいでしょ、大体私5年間引きこもってたからそんなもの持ってないっつーの!!」


…やってしまった。

回りは完全にかわいそうな人を見る目をしていて店員さんも「お、おぅ」見たいな顔をして、エロゲーのバーコードリーダに通して20作品のゲームをわたしてくれた。

…もぅお家帰る。

とぼとぼと、帰ろうとする私にアイツは慰めるように「頑張ったね」と、優しく言ってきた


「子供扱いするなっつーの」


「ハイハイ分かったよその荷物持とうか?」

無言でレジ袋を渡し帰ることにしよう。しかし彼は

「どうせならもうちょっと回ってかない?奢るからさ」と言ってきたのでお言葉に甘えて帰るのはもう少しあとにした。

そういえばこんな感じ昔もあったな…あのときもこんな感じで、あの頃は幸せだっただろうか…。

今となっては分からない、でも今この時が多分一番楽しいかも。




フードコートで疲れているだろうからと、座って待ってろと言われ待っていると、一番会いたくない人物にあった、幼なじみだ。

「加菜恵…加菜恵か…」


「………何だあんたか」

昔は好きだったのに今となってはどうでも良くなっている。大体コイツを好きになったのはコイツが原因だし…

「久しぶりだな、前と変わってないからびっくりし…?なぁお前今誰かと一緒にいるのか?」

なぜそんなことを聞いてきたか、わからなかったが。私が男をつれて悲しくなったのかと思い

「えぇ、そうよ。何?今さら後悔し始めたの?」


「んー、どちらかって言うとそんなはずがないのだけど。あの男は気を付けた方が良いと思う、何かあったら助けを呼ぶんだぞ」

何で今さらそんなこと言われなきゃいけないのか分からない…でも何かあったら助けを呼ぶことにしようかな…。

幼なじみは私の肩をポンッと触れて離れていってしまい彼がハンバーガーとドリンクを持ってこっちに来た。…そういえばまだ名前を効いていなかったな…でも今さら聞くのもなぁ…まぁ聞かなきゃいかんだろうしいつまでもあんたではいかんしな…


「ねぇ、私まだあなたの名前を聞いてないんだけど?」


「?…やだなぁ何を言ってるんだよ加菜恵」

彼はニコニコしながら言ってくる、怒ったりはしないみたいだ

「五年も部屋に閉じこもっているとどうしても忘れちゃうのよ」

ちょっと言い訳臭いけど中学生の頃の男達なんて興味が無かったなんてもう言えないし…


しかし、彼が名乗った名前を聞いて加菜恵は飲んでいたドリンクを落とし…更に急な目眩が彼女を襲った。

…………彼が名乗った名前は幼なじみの名前だった。





──どれくらい眠っていたのだろう気がつけば目の前にはカメラ、そして細道で会った男達と、幼なじみを名乗っていたあの男がいた。

場所が分からないがこれから何が起こるかわ瞬時に分かった。

「やぁ?目が覚めた?」

答えたくもない、どうしてこんなことに。


親指が結束バンドで動けず足にもついているため動くことは出来そうにない。

これは終わったな帰れないわ、多分死んでるかもな体力ないし。

「どうしてこんなことすんのよ」

「どうしてって言われてもずっと前からしたかったからかな?」


「最低な趣味ね」

「君と変わらない気もするけどね君はいつも自分以外の人間には冷たくしててお前達に興味ないからさっさと消えて見たいにしててさぁ」


「ちがっ私は…」否定が出来ない実質そうかも知れない。興味がないのは本当だった、素直じゃないから他の子達に変な風に当たってたりしてたかもしれない。


「…はぁ、やっぱりか…君には失望したよ。どうせみんな気づいてないとか思ってたのか?甘すぎるでしょ頭んなかあんこでもつまってんじゃないの?おまけに友達いないでしょアンパンマンにでもなれば?」


ギリッと、歯を食い縛る。煽られているのだ自分はゲームでも嫌いな煽りを今は言い返せるだけの言葉もない。


「はぁ、まぁ良いかお前の仕事なんだろ?実況者さんよぉ、動画撮られるんだから題名考えないとな…」


これは、もう無理ゲーだわどこで分岐間違えたって最初からだよなぁ…目をつむり諦めた時、幼なじみが助けを呼べと言っていたのを思い出した。

この部屋でどうせ助けなんて来ないでしょでも、どっちにしろここで終わるんなら無駄でもやっておかないといけない気がするもしかしたらを掛けて「助けに来てょお!!」と、叫んでいた。

───しかし、なにも起きなかった。

「あー、びっくりした。全く急に叫ばないでくれる?近所迷惑なんだけど、まぁこの後また君の声で近所迷惑が起きるかもしれないけどさぁ…」


「いやぁ、それ多分お前の声だから」


「え?」

間抜けな声を出したソイツの付近からバチバチっと謎の音がなった…「あ”ぁ…」と、叫んだソイツは気絶している。


「ふぅ、よかったよかった。助けて呼ばなかったらそのまま帰ってたよ?」

暗くて良く見えないけどこの声は幼なじみの声だ。

「あ、ありがと」

「どういたしまして、うわぁ…結束バンドとか常習犯だろこれ」


「こうなるってわかってたの?」

結束バンドを倒れている男のポッケからナイフをとり、切りながら「いやぁ…最近こういう事件が多いらしくてね、五年ぶりに加菜恵が出てるからもしかしたらって思ってお前普通にかわいいし」

さらっと恥ずかしいことを良いながら幼なじみは「立てるかい?」と、手をさしのべた。

私は手をとり、ふらついている足をなんとかたたせると。

「…大分疲れてるでしょ?君の家まで運んでくからゆっくりしてなよ」と、おんぶさせた………。

「して…」

「ん?」

「お姫様抱っこにして…」

…………なにいってるんだろう私は赤面になりながら頼むと

「全く五年前と変わらず加菜恵は甘えん坊なんだね」と、お姫様抱っこしながらこの場所から出た。


自転車に股がった幼なじみはさすがにこの距離でお姫様抱っこのまま帰るのは無理だと言って、自転車を二人乗りで帰る。

公道ではないため捕まることなんてない。

少し遠回りになるだけだ、その間に幼なじみはこんなことを言ってきた。

「五年前お前にコクられた時さ…何の罰ゲーム?って聞いたよな」


「…うん」


「あれは、お前がいつも俺をからかってくるし俺の事が嫌いだからやってると思ってたから急にあんなこと言われて、一瞬またからかっているのか…って思ってたんだ」


「…」


「でも、その後のお前の行動であれが本当のことだって分かったんだ本当にあのときはごめんって、寝てるのか?」

ね、寝たフリしないと…恥ずかしいよぉ…

と、無言の時間が続いていると少しずつ速度が遅くなっていき。


「ここから先は公道だから…」と降りたので目が覚めたふりをして私も歩き出した。


─この道はあのときの帰り道か…今言ったらどうなるのかな…

と、考えていると自分の家に着いてしまった。

「じゃあ、俺は帰るけどまた何かあったら呼べよ」

「待って…」

心臓がドクドク鳴ってる。

同じ人間にまた告白するのかと思っているがまた失敗したらどうしようと、考える自分もいる。

「あ、…」

「?どうした」


「あなたの事が好き…よ五年たっても他の人に移ったことなんて無いし、今でも好きなのだから…」

と、「いや、五年間外に出てないから他の人に移ることないでしょ、しかも今日のお前女の顔してたよ?」

「ッ!!」

「でも、オッケーだよ」


──それから少したってフラムという実況者は姿を眩ました

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