表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/10

1st bullet:出逢い頭の12ゲージ

,,そこは、まるで深海のような空間だった。上か下かも、今自分がどこを向いているのかも解からない。記憶も少しなくなっている気がする。


”どうせ真っ暗だし、少し寝るか、、”


そう思いつつ静かに瞼を閉じようとしたとき、


「・・・ょ・・、・・て・・?・・・さ・・!」


 どこからか聞き覚えのある声とともに、一筋の光が差し込んだ。


”?、、出口か?”


根拠のない期待を持ち、光のほうへ泳いでいく。


「なん・いっ・・わか・・!?お・・-ろ・・~!」


声もはっきり聞こえてきた!当たりだ!そんな希望が泳ぎを速くさせる。


「もう・・じゃった・かな?ちょっと・・・起こしてみよっと。」


”起こす?俺は今寝てないよな。じゃあここは思考の中なのか?”


そうして光が辺りを包んで、目を覚ました瞬間。

  

  シパコーーーーーーーーーーーン!!


 快感を催すような乾いた音と、顔の左半分への激痛が俺を襲った。




「、、、っぁあ!いってぇ!!」

 あまりの痛さに左の頬を抑えながらジタバタと暴れまわる。ヤバイ!なんかスゲェひりひりする!

 数秒後ようやく痛みが治まったところで、改めて瞼を開く。すると目の前約十数センチ先に安堵した表情をした少女がいた。


「はぁ、やっと起きた。てっきり死んだかと思った。よかった~」

「・・っ!!?ちょっと待て、今の様子がさっぱり解からん!俺はさっきまでどうなっていたんだ?」


 そもそも、さっきビンタしたのも恐らくこいつだろ!?なに笑顔になっちゃってんの?これが最近流行りのツン、、なんとかってやつなのか?


「んぁ~そうくるかぁー。めんどくせ、」

「おいおい、、、」

「んじゃあさ、どこまで覚えているかおしえてくれない?」

「ああ、わかった。」

 俺はひとまず、キマイラもどきのこと、霧島の死について、その他もろもろ洗いざらい彼女に話した。さて、次は俺の番だ。


「ところで、アレはどうなったんだ!?」

「あぁ、あれなら腕落として追い払ったよ。でも直に再生してここに戻ってくるわ。ちなみにアンタの呼吸器は治癒魔法で治しといたから。」

「俺に今日のこと忘れてすぐに逃げろってことか?意味わかんねぇよ!大体、霧島はどうなっちまうんだよ!?」

「彼女は翌日くらいには、いなかったことにされるわ。ヤツに殺されたらそういう風になるの。」

「そんなの、、、ないだろ、」


 ありえない、霧島が記録からも記憶からも「消える」だって?あんな無残な死に方しておいてか?馬鹿げている。


「とにかく、ヤツが来る前に一般人のアンタだけでm、、」



グムッ、、ヴン! ガラガラガラガラ!! ダン!!


 言い終わる前に彼女は何者かに投げ飛ばされる。そしてそのまま机の群れをモーセの如くかき分け(というか蹴散らし)、教卓に叩き付けられる。


「は、早い、、まさか、鬼人種、、?」


 鬼人種?なんだそれ?と思いソイツを見上げる。

狼の頭、熊の胴体、そして爬虫類系の尻尾。間違いない!さっきのキマイラもどきじゃないか!  こいつが鬼人種ってやつだということは、彼女の計算外だったみたいだ。ってかもう腕治ってやがる!

 どうやら今のヤツには俺には眼中にないらしく、彼女へと歩み寄ってくる。


”一般人のアンタだけでも”


 そうか!先に脅威になるであろう彼女を仕留め、後でゆっくり「一般人」であるおれを殺すということか!!


「アタシはいいから!さっさと逃げなさい!!」


 やれやれ、、今更察したようにほざきやがって。自分が危険にさらされるのを恐れて、瀕死のか弱い娘を置いて自分だけそそくさと逃げれるか?


 ”言うまでもなく  ノーだな”


 俺は立ち上がり彼女が置いていた斧を拾い上げる。斧は常識外れなまでに軽かった。

実はこの斧、軽いんじゃないのか?それとも、、いや。それは考えないでおこう。

 

”さて、借金には利子を付けて返さねぇとな”



 斧を構えて敵に全力で近づく。頭がクラクラしだしたうえに、肩が悲鳴を上げ始める。だが、俺は退く気はさらさらない。あるはずがない。ここで逃げたら必ず後悔する。そんな気がするからだ!

 よし!少しづつだが近づいてる。盛大に殺ってやろうじゃねぇか。


「どっせーーーーーーーぇぇぇぇぇぇぇぇい!!」




スパッ

 

 頭から股まできれいに真っ二つに切り裂いた。

破裂した水風船のように鮮血がまき散らされ、三度目の鮮血シャワー(混浴)になったが、悪い気はしてこない。とにかく「お嬢様」は無事なようだ。斧を置いて、彼女の手を引っ張る。


「ほれ、立てるか?」

「うん、、大丈夫。」

「そっか」


それを聞いて、「あっそう」とばかりに手を放す。


「そんなこと新婚旅行でやったら即離婚ね。」

「新婚旅行であんな化けモンはでないだろ。」

「ふふっ、確かに。」


そのときの彼女は、咲いた花のような笑顔をしていた。

 

 数分後、、

  

「・・あのさ。さっきはありがとね。あんなことしてまでアタシを救ってくれて」

「っはは、何いってんだよ。俺はただ後悔したくなかったからアイツと闘った。それだけだ。」

「アンタってホントお人好しなのね。」

「よく言われる。そういやまだ、名前訊いてなかったな。俺は榊秋一だ。アンタは?」

「アタシはセルカ・ビジョップ。セルカでいいわ。」


 ふぅん。外国の人か~。にしては日本語上手いな。


「ところで秋一ってさ、あの斧を軽々と持ってたよね。」

「ああ、スゲェ軽くて、そのくせよく切れるもんだったな。あれってどうなってんd、、」


「アンタさ、魔法少女とか、やってみない?」



、、、、はっ?この娘は一体ナニいってるんだ?




To continue shooting,,, 

 どうもどうも35時間ぶりでございます。熱湯水割りであります。

今回から本格的に女子キャラを混ぜてみました。いやぁ、女の子の話し方とかも必死に思い出そうと悶々としておりました。作家仲間からもアドバイスをいただき、我ながら描写が読みやすくなったと思います。 次は、、まぁ大体察しつくでしょうなあwwでわまた次回         バイバイ(@^^)/~~~


キャラ設定

セルカ・ビジョップ (女・15)

身長148cm 体重31kg  胸:68 腹:56 腰:65

所属:不明            好物:あんまん

趣味:映画鑑賞          嫌物:たくあん

誕生日:11月6日

筆者メモ:銀のロングヘアと堅牢な絶壁(お察しください)が特徴の女の子。少し強気な性格で、いまだに未設定箇所もとい謎が多い。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ