紅魔の大図書館
どうも皆さんこんにちは夜桜デビルです。
今回は紅魔館の名所とも言える大図書館へと狂夜くんは向かいます。今回は好き嫌いが分かれる話なので苦手な方は嫌だと感じたらブラウザバックをお願いします。
それではどうぞ!!
「あれ?何か大きな扉があるけどアレが主さんの部屋かな?」
歩くこと数分、左の壁に大きな両開きができるドアを見つけた。でも、主と行ったらもっと上にいるような気がするんだよね…
「取り敢えず行ってみようかな?」
少し考えた結果行くことに決め少し重い扉を押しあけた。
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「わぁ〜凄い量だね〜」
扉を押し開けると大量の本棚が目に入る。しっかりと整理されているのか、ぱっと見ても綺麗にアルファベット順に並べられているのがわかる。
『確かに凄い量だな。独特の魔力や妖力を感じるから魔道書とか禁書とかもあるみたいだぞ』
「(魔道書なら僕でも使えるね。どの本がいいのかな?)」
ゆっくりと扉を閉め歩き出す。どこまで行っても本棚ばかりだがそのどれもが綺麗に整理されている。ここの管理者さんは凄い綺麗好きみたいだね。
「そこの男止まりなさい!!」
歩いている途中右側の本棚の影から赤毛の少女がこちらへ飛んできた。
「ん?僕に何か用?」
「貴方どうやってここに来たんですか!!美鈴さんも咲夜さんも外にいた筈です!!」
「うん、いたよ。今はちょっと寝てるみたいだけど」
先程倒した美鈴と咲夜を思い浮かべる。どちらもあまり強くは無かったしここに侵入することは容易である。もっと強い人おいた方がいいと思うけどな…
「寝ている?おかしいですね…美鈴さんは寝ているとしても咲夜さんが寝ているとは考えにくいです」
うむむと唸りながら考える少女。少し可愛らしいと思うが少し頭が弱いみたいだ。
「寝ているというよりも気絶しているの方だよ。さっき弾幕ごっこして気絶しちゃってさ…君はもう少し楽しませてね?」
全身に霊力を纏わせながらニッコリと※作り笑い※を浮かべた。
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「どうしたの?もう終わり?」
「はぁ、はぁ、…つ、強いですね…貴方…」
弾幕ごっこを初めて数分。僕の通常の弾幕を避け続けている女性は息を荒らげていた。
頭と背中に悪魔の翼、目は紅い、黒を基調とした女性用のスーツ?をきている。すらっとした四肢に小さめの胸は特定の男性のココロをくすぐる事間違いなしだろう。まぁ、僕は可愛いとしか思わないけどね。
「うん、君より何倍も僕は強いよ。君はまだまだ弱いけどね…【強化】無双心気」
体全体に薄く霊力を纏いながらスペルを宣言する。そして構えをとった僕の姿はもうその場にはなかった。
「うぐぅ!?…」
刹那女性が呻き声をあげながら後ろに吹き飛ぶ。もちろん僕が殴り飛ばしたんだけどね。
「まだまだ行くよ?」
吹き飛ばした彼女の後ろへと回り込み背中に空いている左腕で肘うちを食らわせる。
「がはぁ!!」
背中を反らせながら彼女はまた吹き飛び床に何度も体を打ち付けながら壁へと激突した。
「はは、君も弱いね…」
壁にぶつかり身動きのとれない彼女へと一瞬にして近づきまた拳を振るう。
「うぐ!ぐぇ!がへぇ!…」
顔、横腹、鳩尾、至る所に何度も何度も拳を振るう度彼女の呻き声が図書館に響く。
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「あはは、酷い有様だね〜」
「はぁ…はぁ…」
拳を振るうのをやめると彼女は荒い息をしながらズルズルと床にへたれ込んだ。殴った顔や腕は赤く腫れ上がっている。見えないが服の下も顔や腕と同じように至る所が赤く腫れ上がっているだろう。
「どう?痛めつけられた感想は?」
「…………」
彼女の髪を掴み上を見上げさせる。反射により出た涙により瞳は潤んではいるが彼女は僕を睨んだまま一言も喋らない
「お〜怖いね~そんな親の仇を見るような目で見ないでよ」
「…貴方は…いったい…」
ニコニコと笑っていると彼女は不意に言葉を漏らした。
「僕は小路狂夜。最近幻想郷に来た外来人だよ小悪魔ちゃん?」
「っ!?なぜ私の名前を!!それに外来人がこんなところに何の用ですか!」
「そんなに叫ばなくても聞こえるよ…。まず何で君の名前を知っているのか、それは紫さんから幻想郷の情報をもらったからだよ。だから、図書館に住んでいるパチュリー・ノーレッジさんのこともわかる。ここに来た理由はただの暇つぶし。ここの主さんに会ってみたいってのもあったけどね」
「暇つぶし?なら何で咲夜さんたちを?」
「美鈴さんは中に入れてくれなかったから、咲夜さんは僕の邪魔をしようとしたから倒したんだよ。別に僕は戦いたかったわけじゃないのにね…君には少し八つ当たりしたかっただけだよ」
掴んでいた髪を離し※作り笑い※を浮かべる。少しやり過ぎちゃったね。
「それでも貴方は私の大切な人たちを傷つけました。それに変わりはありません!」
「うーん…それはそうなんだけど…弾幕ごっこだから仕方ないんじゃないかな?それが幻想郷のルールでしょ?」
「うっ…それは…そうですけど…」
「君はここの人達のことを大切に思ってるんだね。今回は僕もやり過ぎたみたいだし謝るよ。ゴメンね」
「いえ、貴方が言っていることは正しい事です。言い方は悪いですが弾幕ごっこで負けた美鈴さんと咲夜さんも悪いと思いますから…それに私も貴方に負けてしまったので…」
微かに口元を緩め小悪魔はこちらを見る。その表情はどこか納得したようなものだ。
「取り敢えず、小悪魔…こぁちゃんここの主さんの所に案内して欲しいんだけどいいかな?」
「こ、こぁちゃん!?…負けた身ですしそれは構いませんけど体が動かないので」
少し頬を赤く染めながら苦笑いを浮かべる小悪魔。それにつられ僕も苦笑いを浮かべる。
「そっか、それならパチュリーさんに案内を頼もうかな?」
僕はすぐ後ろの本棚へと振り返り言葉を発した。
「…いつから気付いてたのかしら?」
はぁ、と溜息が聞こえそのすぐ後に紫を基調とした服を着た女性が姿を現した。
「こぁちゃんに睨み付けられてた時くらいからですけど、何故手を出さなかったんですか?」
「私が貴方達を見つけた時からじゃない…弾幕ごっこのルールよ。基本的に弾幕ごっこは一対一の遊びなのよ。異変とか度が過ぎている場合じゃないと手は出してはいけないのよ」
「そんなルールがあったんですか。僕的には少し度が過ぎていると思ったんですが?」
「まさか貴方私を誘き出すために!?」
「そのまさかです。まぁ、結果的には出てきてくれませんでしたがね」
ニッコリとまた※作り笑い※を浮かべる。
「どうします?敵討ちとして僕と戦いますか?」
「いいえ遠慮させてもらうわ。さっきも言ったけど理由が何にせよまだルールの範囲内だから何もしないわ」
「そうですか…残念ですね。それでパチュリーさんは主さんの所に案内してくれるんですか?」
「えぇ、レミィも貴方に会いたがってるみたいだしちょうどいいと思うから」
「それは嬉しいですね。さて、そろそろ行きましょうか」
「え?わぁ!?」
壁に持たれている小悪魔をお姫様抱っこして持ち上げる。
「な、何してるんですか!!」
「流石にここに置いてけぼりは可哀想だからね。ここの主さんの所まで運んでいってあげる。パチュリーさんいいですよね?」
「えぇ、動けないままそこにいて余計に怪我がひどくなったら困るから連れてってあげて頂戴」
「わかりました。それでは行きましょうか」
「私の意見を聞いてくださーい!!」
小悪魔の叫び声と共に僕たちはここの主ーレミリア・スカーレットさんのもとに向かった
流石にこぁフルボッコはやり過ぎましたかね…でも後悔はしていない!!
さて、次回はレミリアのもとへ行く途中での繋ぎ回になるか普通にレミリアのもとにいき話が進む回かどちらかわかりません。
それでは次回も宜しくお願いします