時を操る者と逆を操る者
どうも皆さん今晩は夜桜デビルです。
今回投稿遅れてすみません。まだ学校の方が入りたてという事で説明やら部活やらでマジで忙しいんです。(いい訳です
さて、今回はタイトル通りの人がでてきます。まだまだ紅魔館の主ーレミリア様は出てきません!(おぜう様ではない!)
それではどうぞ!!
「入ったのはいいけど主さんがどこにいるかわからないや」
門をくぐったあと扉が開かなかったので能力【鍵が開いていないを開いているに逆転】を発動し中へと入った。そこ不法侵入とか言わない!
「(それにしても大きいよねこの館。外見の三倍近くは大きくない?)」
『あぁ、この館の空間が捻じ曲げられて無理矢理広げられてるみたいだからな。取り敢えず近くの扉を片っ端から開けていけばいいんじゃないか?』
「(へぇ、空間を捻じ曲げてるんだ…取り敢えず扉を探さないとね)」
狂助とこの館の可笑しな点を検討しつつ扉を探すことにした。
------欝少年移動中------
「(ねぇ、全然扉らしい物がないんだけど…)」
歩くこと一時間近く全くと言っていいほど肝心の扉がない。壁や床は全て真っ赤なので目印すらない。自分ちゃんと前に進んでいるのかさえわからなくなってきた。
『当たり前だ。お前が歩いている空間だけ永遠と広げられてるんだからな。てか、それくらいとっくに気付いてたろ?』
「(はは、気付いてたけどそれじゃあ仕掛けた人にとって面白くないでしょ?それにいつ攻撃してくるのか楽しみじゃない?)」
そうこれは一種の錯覚作用を持たせる為の罠だ。人間は同じ所をぐるぐると回ると自分は確かに進んでいると錯覚する。もちろん何かの目印でもあれば気づくが今回は全て赤一色で染められ目印になる置物すらない。この罠を仕掛けるのには絶好の場所と言えよう。
「(それにしても随分と警戒してるみたいだね。弾幕を放って来ると思ったんだけど撃ってこないし…何か目印にでもなる物体を投げる人なのかな?)」
『そうとも考えられるな。例えば小刀やら苦無ナイフとか鉄球何かもありえるかもな』
「それは怖いねぇ…取り敢えずこの空間から出ようか?能力使えば出れると思うし」
能力【この空間を作った人物の目の前に移動できないを移動できるに逆転】を発動する。直後僕の姿はそこにはなかった。
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「っと、よかった上手くいったよ」
少し浮いた状態で空間から脱出し、着地した後目の前を向く。
「っ!?貴方どうやってここに」
目の前にいたのはメイド服を着た白銀の髪の女性。メイド服でありながらスカートは短い。胸は少し小さめてスラッと伸びた長い脚は凄く美しいのだが…ガーターベルトで見えづらいが無数のナイフが見える。
「僕の能力です。それより貴女は十六夜咲夜さんですよね?紅魔館のメイド長と呼ばれてる」
「えぇ、一応そう呼ばれてるわね。それで私の作った空間から抜け出す程の能力を持った貴方はここに何しにきたのかしら?」
「いえ、特には何も。暇つぶしを兼ねてここの見学をしているだけです。ダメでしたか?」
「ダメではないけど…お嬢様に呼ばれてってわけでもなさそうだし、門で止められなかったかしら?」
「門…あぁ、あの弱い門番さんにですか?門番さんなら今頃気絶してますよ?」
気絶というより殆ど仮死状態みたいなものだけど…まぁ、同じだよねどっちも。
「美鈴を気絶させてここまで来たというわけね?」
「えぇ、その解釈であってます…」
喋っている途中高速で何かが投げられたのでキャッチする。投げられたのは刃渡り数十センチの小型ナイフみたいだ。
「危ないですよ?こんなもの投げたら怪我したらどうするんですか?」
「素手でキャッチされるとは思わなかったわ…流石美鈴を倒しただけはあるわね」
バッと左手が動いたのが見えた瞬間咲夜の左手には四本のナイフが既に収まっていた。
「咲夜さんはマジックもできるメイドさんみたいですね。僕はあまり戦いたくないんですけど…」
「ここまで来て戦わないって方がおかしくないかしら?あなたの実力見せてもらうわ」
そう言い放つと同時に咲夜はナイフを投げた。
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「本気でやってますか?」
「はぁ、はぁ、なん…で当たらないの?」
そこら中に突き刺さるナイフは既に数百本に上る。それほどのナイフを投げている咲夜は息を荒らげているみたいだ。流石にこれだけ投げれば息も切れるよね…
「ん?当たらない理由?狙いが甘いのと…軌道が読みやすいからかな?」
「あの速さのナイフの軌道を読んでる時点でおかしいわよ…」
少し落ち着いた咲夜はまたナイフを投げてくるが軽く避ける。何故ナイフの軌道が読めるのかそれは簡単ナイフは一直線にしか飛ばないからだ。弾幕と違い刀と同じ真っ直ぐに刃が付いている。そのため大概は真っ直ぐに相手に刃の部分を向けるようにして投げるからだ。そのためナイフなどと言ったものは機動が読みやすく避けやすいということだ。
「これぐらいの早さのものを避けれないと話にならないと思うけど?まぁ、いいや…今度は僕の番ね?」
地面に突き刺さっているナイフを数本引き抜き咲夜に向かって投げる。
「っ!!」
「あ、惜しいなぁ~」
咲夜の頬を掠りながらズガッと壁にナイフが突き刺さる。ナイフ投げなんて久しぶりすぎるから腕が鈍ってるみたいだ。
「普通はこれくらいだよ?今のも見えてなかったみたいだし咲夜さんも美鈴さんと同じくらいかな?」
「くっ!!調子に乗るのは早いわよ!!【メイド秘術】殺人ドール!!」
無数のナイフが空中を覆い降り注ぐ。これくらいの弾幕なら避ける必要もないよ…
ナイフホルダーに手を入れ二本の小型ナイフを取り出し逆手に構える。
「全部撃ち落としてあげるよ」
呟くと同時に無数のナイフが襲いかかってきた。
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「もう終わりなの?つまらないなぁ〜」
「そんなぁ…嘘でしょう…」
五百本近くのナイフを全て撃ち落としニッコリと※作り笑い※を咲夜へと向ける。
「ナイフを投げた後【時を操る程度の能力】で時間を止めてナイフを回収しまた投げるを繰り返してるみたいだね」
「何故貴方が私の能力を!?」
「情報をもらったのもあるけど僕の能力も関係してるんだよ。咲夜さんが時を止めたとき僕もちゃっかり動けるみたいなんだよ」
「時を止めた時に動ける!?それじゃあ私がナイフを回収している時も…」
「もちろん動けたけどそれじゃあ面白くないと思ったから動けないフリをしてたんだよ」
勿論止められたときの中を動けたのにも能力【止まった時の中を動けないを動けるに逆転】に自動的になったからみたいだ。何故自動的なのかはわからないがいいことの時には自動的には発動しないみたいで助かってます。
「咲夜さんは能力も使えないみたいだしそろそろ終わりにしようか?」
足に霊力を溜め一気に放出する。
「終わりにってどう「おやすみなさ~い」おっとと、よいしょ」
首筋にナイフの柄を叩きつける。案の定咲夜は気を失い床へと倒れるところを抱き起こし壁へともたれさせる。
「あ、せっかくここの主さんの居場所聞こうとしたのに気絶させちゃった…まぁ、いいや。自力で見つけよ」
先程ループしていた長い長い廊下を僕はまた段々と歩き始めた。
さて、難なく咲夜さんを倒した狂夜くん。その先に待ち構えるのは果たして誰なのでしょうか!?(ぶっちゃけ考えてない
まぁ、そのままレミリアのところに行くか図書館に寄ってからかのどちらかですがねw
それでは次回も宜しくお願いします。