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幻想残酷記(休載中)  作者: 夜桜デビル
第一章 吸血鬼が住む館‐紅魔館
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門番VS欝少年

どうもこんばんは夜桜デビルです。今回は前回のあとがき通り美鈴VS狂夜くんですが何故か一方的になってしまった…まぁ、主人公は少しチートであるくらいがちょうどいいですから気にしませんけどねw


それではどうぞ!!

「本気を見せるんじゃなかったの?門番さん?」


僕が構え直して数秒、門番さんは構えた状態で一向に動こうとしない。僕の動きを見るためだろうか?いや、どう攻めるかを考えてるのだろう。


「相手の動きを見るのも格闘戦においては必要になりますからじっくりと動きを見せてもらいます」


そう言うと門番さんの体から黄色い煙のようなものが出現する。これは妖力かな?多分能力である【気を使う程度の能力】を発動したのだろう。


「こないなら僕から行きますね?【強化】無双心気むそうしんき


一枚のスペルを出現させ宣言する。その瞬間僕の姿は門番さんの前から消えた。


「え?ぐふっ!」


いきなり目の前に現れた僕に驚愕の顔をする門番の鳩尾に右左一発ずつ拳を叩き込み吹き飛ばす。


「まだまだ行くよ?」


また一瞬にして僕は姿を消し門番さんが飛んでくる位置に先回りし構える。


「がは…うぐ!ぐぇ!うぐぅ…」


飛んでくる門番さんの背中に右膝での膝蹴りと右肘での肘打ちを同時に叩き込む。反動により反対側に吹き飛ぼうとする門番さんを掴み地面に叩きつけ霊力を纏わせた右腕で鳩尾に拳を叩き込み纏わせていた霊力で衝撃インパクトを送り体内の内蔵にもダメージを与える。


「そんなものですか…非常に残念です、よくもまぁこんな弱い人を門番にできたね。ここの主に見る目が無いのかな?」


体内にダメージを受け悶えながら地面に這いつくばっている門番さんの胸倉を掴み持ち上げる。


「ぐっ…お嬢様…はぁ…はぁ…たち、を悪…く言うのは…許しませ…ん…ゲホゲホ!」


弱々しく拳を振るう門番さん。しかし本当に弱い、拳は僕に当たるがダメージにならない。そこで少し右肺を空いている左手で衝撃インパクトを与える。すると苦しそうに門番さんは激しく咳き込んだ。


「なら、何でこんな簡単に負けちゃってるのさ。主さんがバカにされてるのは門番さんが弱いから門番さんがもっと強ければ主さんがバカにされることはない…門番さんが主さんの顔に泥を塗っているんじゃないんですか?」


「はぁ…はぁ…、そうかも…しれません…ね。私が…レミリア様たちの…」


そのまま項垂れるように意識を失ってしまった。ちょっと弄り過ぎてしまっただろうか?それに主が何も言わないということは何も問題がないということ門番さんって意外と悪い方に考えが言ってしまう人みたいだ。あ、人間じゃなくて妖怪だったっけ?


「(取り敢えず起きるまで待ってみようか。別に急用でもないし侵入者とか言われたら更にメンドクサイしね)」


持ち上げていた門番さんを一旦降ろし、今度はお姫様抱っこの要領で持ち上げ門近くの壊れていない壁に寝かせる。


「(さて、門番さんが起きるまでまだ時間がかかりそうだしスペルの説明とインパクトについて説明しましょう)」


まず、【強化】無双心気。このスペルは霊力を体全体に薄く纏い身体能力をあげるスペルです。今回は四回弱しか攻撃していませんが本気でやれば三百回近くの攻撃を繰り出すことができます。更に身体能力が上がっているのでさっきみたいにいきなり目の前に現れたり吹き飛ばした後に先回りする事も可能。燃費がイイ為霊力も安定して使えるスペルですね。

そして次に衝撃インパクトについてです。まず、衝撃というのは例えば車に引かれたとすると衝撃で吹き飛ばされる、それと同じです。要は相手の外部内部両方に衝撃を与え体外体内にダメージを与えつつ吹き飛ばす技と理解してくれればいいです。あ、門番さんが起きたみたいですね。



---------------------




「ん、んぅ…っ!!」


「おはようございます門番さん。体内にもダメージを与えたので無理して動きすぎると死にますよ?」


僕の忠告を無視して門番さんは立ち上がり僕と距離をとる。


「私は貴方を入れる訳にはいきませんから。さぁ、第二回戦と行きましょう?」


「はぁ…死んでも知らないからね?」


楽しそうにしかし苦しそうに構える門番さん。僕も一つため息を漏らし構える。


「今度はこちらから行きます!」


スペルを使ってくると思ったのだが普通に拳を振るってきたので軽く避ける。


「…そんなんじゃ本当に死にますよ?」


連続で攻撃してくるがすべての攻撃が先程より遅い為避けやすいが…一発一発の威力は先程より上がっている。多分気を操り威力をあげているのだろう。


「まだ私は負ける訳にはいきません!死ぬのなら後悔しないよう全力で戦って死にます!!」


「そう、後悔しないように死にたいの…わかったこれで決めるよ」


無双心気により薄く纏っている霊力の量を倍近くに増やす。霊力の量を増やすのは弾幕を作るように霊力を集める、今回の場合は僕の体に集めるだけだから弾幕を張るより遥かに簡単なものだ。


「さぁ、行くよ…」


気を操り準備万端の門番さん目掛け僕は拳を振り抜いた。刹那激しい光と爆発音が門周辺を包み込んだ。






----------------------







「ふぅ、無理しすぎだよ…」


光と爆発音が消えその場に立っていたのは僕だけだった。門番さんは右腕をあらぬ方向に曲げながら地面に倒れている。


『流石にやり過ぎだと思うぞ?外見は全く傷ついてない様だが体内は滅茶苦茶だ。死ぬのも時間の問題だと思うが?』


狂助の言う通り門番さんもとい美鈴さんは体には大きな傷はない。僕の攻撃のは外部ではなく内部への攻撃だからだ。無双心気での攻撃でダメージを受けていた小腸や大腸は今の攻撃でグチャグチャに潰れてしまったみたいだ。


「(確かにちょっとやり過ぎたね…しょうがないから治療しておこうかな?)」


『そうしとけ、初めに仕掛けてきたのは美鈴の方だがこれはやりすぎだ』


「(そんなにやり過ぎって言わなくても一回でわかるよ。はぁ、【逆転】身体の状態)」


美鈴さんの腹部辺りに手を置き能力を発動する。霊力が吸い取られるのを感じながらも小腸や大腸が元の形へと戻っていくのがわかる。ん?僕の能力は何かって?【ありとあらゆるものを逆にする程度の能力】だよ。もちろん逆にするにはそれ相応の霊力や他の力が必要になるけどね


「(そろそろいいかな?)」


美鈴さんの腹部がふっくらと膨らむのを感じ能力を止める。わぁ…子宮まで潰れてたみたいだけど治ってよかった。

霊力を少し使ってしまったがまだまだたくさん残っているので問題はない。


「さて、そろそろお邪魔しようか」


先程の壁に美鈴さんをもたれさせ、紅魔館への門をくぐった。

一応設定上では肉弾戦での狂夜くんのステータスは美鈴の少し下です。では、なぜ勝てたのかそれはスペル【強化】無双心気のおかげです。ただ単に身体能力を上げるだけではなく霊力も一定量増えるため美鈴のステータスを超え勝利したと言う感じです。いきなりチートを出すのは私は嫌いですから…


それでは次回も宜しくお願いします

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