疑う者、疑われる者
どうも皆さんこんにちは夜桜デビルです!今回はちゃんと二週間前に投稿できました!(´>ω<`)よかったよかった。
さて、今回は前回の後書きで書いたように静夜さん視点のお話です。全く宴会が進んでいないように思えますが気のせいですね(断言)まぁ、ホントにそろそろ話を進めないとマンネリ化してきてますからね…もう少しでキリがつくのでお付き合いおねがいします。
それでは本編どうぞ!!
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「(…やはり、騒がしいのはなれないな…)」
狂助と別れた後、酒を得るため喧噪の中に来たはいいものの予想以上の騒がしさに片耳を塞ぐ。元々俺が静かな場所を好むのもあるが悪魔と吸血鬼のハーフである俺は他の者よりも耳がいい。それにより極小さな音でも簡単に拾えるのだが、逆に大きな声は爆音が鳴り響いているように聞こえるのもあり五月蝿い場所を好まない訳だ。
「あら、静夜じゃない」
「…西行寺と…八雲紫か」
爆音に耐えながらなんとか封の空いていない一升瓶を二本獲得し、静かな場所に移動しようと振り返るといきなり声をかけられる。声の方を向くと少し離れたところにニコニコと笑みを浮かべこちらに手を振る西行寺と静かに微笑を浮かべる八雲紫が視界に映る。無視してもいいのだが西行寺の笑みがこちらに来いと意図を含むかのように少し歪んだのを俺は見逃さない。後で何か言われるのも面倒なので仕方なく西行寺たちの方へを歩を進める。
「…俺に何か用か?」
「あら、用がなければ呼んじゃいけないのかしら?」
「…いや。ただ、ここに引き止めるのは俺に対しての嫌味だと思っただけだ」
「…あぁ、そう言えば貴方、騒がしい所が苦手だったわね」
クスクスと笑う西行寺。絶対に分かっていてやったのだろうが片耳を塞いでいれば若干は声は小さくなるからそこまで苦ではないが…
「ん、うっんん!…話が逸れちゃうけど、自己紹介させてもらうわね。私は八雲紫、種族はスキマ妖怪よ。一応幻想郷の賢者と呼ばれているわ」
「…西行寺が行ったが俺は闇夜静夜、呼び方は好きにしてくれていい。種族は悪魔と吸血鬼のハーフ-半悪半吸鬼。一応狂夜の使いだ」
西行寺と話していると八雲がワザとらしく大きな咳払いをし、自身のことについて簡単に話す。残念なことに既に八雲のことは狂夜のからの情報で粗方知っていが道理としてこちらも出来るだけ相手に自分の情報漏らさないように間接的に自身について話す。
「そう、なら静夜って呼ばせてもらうわね」
「あぁ。それで幻想郷の賢者と亡霊姫は俺になにか聞きたいことがあるんだろ?」
「あら、そんなことは言ってないわよ?まぁ、あるとしたら狂夜君について少しね?」
「…狂夜についてか?」
「えぇ。少し前に狂助に話を聞いたわ。でも、才能のある人間であること、激怒すると幻想郷が危ないことを聞いたわ」
「…才能か…表現としてはあっている。だが、核心ではない。激怒については俺も狂助と同じだ。俺と狂助が全力を出しても勝つ確率は3割あれば良い方だからな」
前に一度だけ激怒した狂夜を見たことがある。しかし、あれは並の者では攻撃を当てることはできない。攻撃する前に消されるからだ。それも一瞬瞬きをした瞬間に宛もそこになかったのではないかと思う程に木っ端微塵に。
「表現はあってるのね。それよりも…貴方達の全力は知らないけど二人で勝率が3割は信じられないわね」
「……表現はあってるのよね?なら、何らかの才能は持ってるのよね?」
少し引き攣った笑みを浮かべる西行寺に対し少し考える仕草を見せる八雲。そして考えが纏まったのかその考えを述べる。…頭は相当キレるらしい
「あぁ。狂夜は※捨てる才能※を持ってる」
「捨てる才能?」
「っ!?それが本当なら…」
答えた瞬間ポカンとする西行寺に対し深刻そうな表情を浮かべまた考え始める八雲。捨てる才能-その言葉だけ聞けば西行寺のようになるが、頭がキレる者ならその壮大差が分かるだろう。まず人間には絶対に捨てられないモノが幾つもある。例としては感情や疲労、寿命が分かり易いだろう。どんなに捨てたくても誰も抗えず捨てられないモノ。しかし、狂夜はその全てを捨て去る才能を持っている。
少し難しい話をするが簡単に考えてくれていい。まず、感情は自身のことを表す所謂コミュニティ能力の一つ。話し方に変化がなくとも表情を見れば少なからず相手の喜怒哀楽を知ることができる。しかし、表情がなくなればどうなるだろうか。そう、相手の心中を全くと言って読み取れなくなるのだ。表情を隠すポーカーフェイスとは違い全くの無表情の状態。だが、普通の人間はそんな無表情を浮かべることはない…絶対に感情を捨てることができないからだ。しかし、捨てると言う言葉の意味を理解し、体がその行為を元から行えるのなら話は別だ。表情は脳からの電気信号からなるものなのだが、その信号を意図して止めることができたなら、それは感情を捨て去ったことになる。そしてその電気信号を止める才能が狂夜にはあるのだ。例として上げた疲労と寿命も電気信号を止めることで体の老化が進まない様にしているようだ。狂夜と言う不死身とはこのことに関連しているのだ。
しかし、この才能にも弱点はある。それは生命維持に霊力等の力を消費しなければならない事だ。脳の電気信号は体中全ての機能を動かす際に必要なもの。それを止めるとなると必然的に脳の仕事をするものが必要となる。狂夜は霊力で代用している為、霊力がゼロになればその瞬間体の機能は全て停止し、死亡する。狂力で代用できないのかと前に聞いたことがあるが狂力では体に悪影響が現れたり、スムーズに体全体に回せないらしい。…長々しく説明したが纏めると狂夜には脳の電気信号を意図的に止める才能があり、体の機能を全て霊力で補っているということだ。
「…後は狂夜か狂助に聞いてくれ。これら以外は狂助と同じだろうからな」
「えぇ…貴重な情報感謝するわ」
「…気にするな。遅かれ早かれ話すことになっていた筈だからな」
「何だか私だけ置いてけぼりになってるわね…」
「…悪いがそろそろ俺は静かな場所に移動する。八雲、西行寺への説明は任せる」
「わかったわ」
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「…この辺りでいいか…ふぅ…」
喧騒が聞こえない白玉楼の裏手周り適当な場所に腰を下ろし、煙管に火を着ける。何気なく空を見上げると半分の月と闇に散らばる星々が闇の中で明るく光っているのが見える。宴会が始まってから既に数時間経っているがまだ冬の季節に近い為か月はまだ高い。
「静夜さん」
「…魂魄か…」
すっと視線を前に戻すと目の前に魂魄が立っていた。気配もちゃんとしていたから戦闘になることはないと思うが…
「…俺に何か用か?」
「あ、はい。えっと…あの…」
「…?」
俺が問うと何故か赤面し、モジモジと手を忙しなく動かし始めた。… 何か如何わしいことなのだろうか?
「さ、先程は傷の手当てをして頂きありがとうございました!それとこれ借りたままでしたので!」
「…手当…あぁ、あの時のやつか。服はいいとして傷の方はいいのか?」
服を受け取り傷の具合を伺う。勝負を挑んできたのは魂魄の方だが、傷を負わせたのは俺の方だからな…。それよりもなんで顔を赤くしてるのかが気になる。
「はい、手当てして頂いたおかげでまだ少し痛みがありますが歩く分には問題ありません」
「…そうか。それより顔が赤いが熱でも出たか?」
「そ、そうですか!?」
「…あぁ」
びくりと唐戸をびくつかせ更に顔を赤が赤くなる魂魄。これは熱が出ていると言うよりも何か恥じている…
「…俺は何か魂魄が恥じるような事をしたか?」
「い、いえ。静夜さんは悪くないんです」
「…違ったら悪いが…裸体を見られたことを気にしているのか?」
「っ!?」
言った瞬間魂魄の顔全体が更に真っ赤に染まる。成程…それでか…
「…成程、それを気にしていたのか」
「うぅ…い、一応私も女なのでお、男の人にその、は、裸を見られたとなるとその、あの…」
「…一応も何も魂魄は女だろ。…言い訳がましいが、近くに男しかいなくてな悪い気はしたが俺が手当てをしたんだ。悪かったな」
「…静夜さんが謝る必要はありません。悪いのは私ですから…」
「…ふぅ…なら、俺の酒に付き合ってくれ。それでチャラでいい」
封の空いていない一升瓶を魂魄に差し出す。これ以上言っても埒が明かない、なら、条件をつけてチャラにしてしまえば何も言うまい。
「そんなことでいいのですか?」
「…あぁ、これでいい」
まだ、食い下がろうとする魂魄に肯定の言葉を言えば、少し納得いっていないようだが素直に瓶を受け取った。
「…乾杯」
「か、乾杯」
カチンっとガラス同士がぶつかり音を立てる。さぁ、宴会の始まりだ…
さて、今回も何とか書き上げることができましたが…最近またスランプ気味になってきています(^_^;
なんていうか…小説の書き方が分からなくなる?時があるんです。何言ってんだこいつと思われる方もいると思いますが私も思います。少し簡単に言うとどう文を繋げていたかが分からなくなるんですね。いやぁ…もう文才がsos状態ですよホントに…
でも、楽しくてやっていることなのでやめませんけどね笑
さて、ダラダラ喋っていると長くなってしまいますのでここでシメましょう。
それでは次回もよろしくおねがいします!!




