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幻想残酷記(休載中)  作者: 夜桜デビル
異変解決宴会へ
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昼間からの飲酒は控えましょう 1

どうも皆さんこんばんは夜桜デビルです。前回は狂助さんSideだったので今回は急遽静夜さんSideのお話しを作ってみました~。一話で終わらせようと思ったんですが次回に回した方がいい展開になってしまったので二三話に増大してお送りいたします


それではどうぞ!!

「…いつの間にか寝ちゃったみたいだ」


そよそよと暖かな風に揺り起こされるようにして意識が覚醒する。目が覚めたばかりの為かまだうっすらとぼやけている視界の中、騒がしい声がいたるところで聞こえてくることに気が付く。


「…そういえば宴会の途中だったっけ…そういえば静夜は「静夜なら魂魄に西行寺の所に連れてかれたぞ」狂助?」


脱力感の残る体を起こし辺りを見渡していると後ろから声がかけられる。後ろを振り向くと言わずも知れた僕の狂気である狂助の姿があった。なんだか後ろばかり取られてるのは気のせいかな?


「気のせいではないがそれだけ安心してるってことだろ。お前のお気に入りの場所も相まってな」


「…ふぅ、それならいいけど、もうちょっと周りを警戒しないといけないね。ここは現世みたいに安全な場所じゃないから」


「ま、警戒して損はねぇだろうな。それよかお前は行かなくていいのか?折角ただ酒が飲めるってのに」


「ん~それはそれで魅力的なんだけど…こんな昼間からお酒を飲むのはどうか?って思えてね」


「ほぉ…それでこんな真昼間から屋根の上でお昼寝と…」


人間性もあると思うが僕の場合は朝昼からお酒を飲むのは頭の上に?が浮かぶ。学校に行っていたのもあるが朝から飲めばそこから数時間は頭が回らなくなるのは十中八九明らかだろう。その為僕は朝から昼の間は基本的にお酒は飲んだことはないといえる。まぁ、一回もないかと言えば何度かあるんだけどね。


「こんなに暖かいんだから眠くなっても仕方ないと思わない?」


「眠くなるかはそいつ次第だと思うが居心地はいいな」


「でしょ?それよりも狂助さっき咲夜さんと霊夢さんの所にいたみたいだけどなにかあった?」


「はぁ…その鋭さを他に当てられねぇのかと思うが他の所も悪くねぇのが尺だな。まぁ、十六夜に軽くアプローチした程度だ。博麗に関しては酔い潰れて何もできてねぇよ」


「へぇ、狂助からアプローチなんて珍しいね。現世で外に出したときは僕まで巻き込まれる程女の人が集まってきたのに」


幻想郷ここに来る前遊び半分で狂助を体外に出したことがあったのだがそれが失敗だった。狂助と話している間にいつの間にか学生やスカウトマンといった輩が僕たちを取り囲むようにして大勢集まってきていた。これはまずいと思い逃げ出そうとするが既に周りを囲む人の数は数えきれないものとなっていた。流石は東京‐原宿人口密度が半端ないね。まぁ、そのあと何や間やありながらも無事人ごみを脱出できました。よかったよかった。


「半分はお前狙いだったろうがよ」


「それはないでしょ。僕なんて平凡、あれは狂助のせいだと思うけどね~」


「過小評価し過ぎなんだよお前は。ん?西行寺たちの方が騒がしくなってきてるな。なんか面白いことになりそうだぞ?」


「ホントだね。静夜が面倒事を受けるとは思わないけどちょっと見てようか」




Side change₋静夜


「…それで俺をここまで連れてきた理由を聞こうか?」


「すみません。幽々子様の命により闇夜静夜貴方を連れてくるようにと申し付かりましたので」


「ふふ、そんなに怒らないでよ。宴会なのに一人でいるなんて寂しいでしょ?」


魂魄に連れられ着いた場所は満開の桜に囲まれた白玉楼の一角。謝る魂魄とは裏腹に敷き物の上で山積みになっている団子をニコニコと微笑みながら頬張る西行寺の姿。さて、俺がここに連れてこられた理由を聞くとしようか。


「…さっきも言ったが俺を連れてきた理由は何だ?」


「さっきも言ったじゃない宴会なのに一人で「御託はいい。用件だけ述べろ?」もぅ連れないわねぇ~」


ニコニコ笑う西行寺。魂魄には悪いが用もなしに五月蠅い場所に連れ出してもらいたくはない。屋根の上でも鬱陶しい程なのだ、こんな近くまでくれば耳障りなだけだ。


「用件だったわよね?それは「幽々子様ここからは私から」そう?なら妖夢お願いね」


「…用は西行寺じゃなかったのか。それで俺に何の用だ?魂魄」


「ふぅ……単刀直入に申し上げます。私と勝負してください」


「…勝負?何故?」


「まず、異変解決の時のリベンジを…そして貴方の実力をみてみたい。それでは不十分でしょうか?」


いきなりの勝負の申し込みで一瞬西行寺を疑ったが何食わぬ顔で団子を頬張っている。この話には西行寺は関係していないのだろう。しかし…


「…一度負けた相手の実力を知りたいとは驚きだ。まぁ、それはいい…勝負形式は?」


「地上戦、弾幕禁止、スペル無制限、ギブアップ宣言で勝敗、でどうでしょう?」


「…異論はないが質問を二つ。一つ目、スペルについてだが弾幕が禁止になっているということは弾幕をばら撒くモノは禁止ということか?」


「はい。私がやりたいのは近距離戦闘ですから」


「…了解した。二つ目は弾幕を使わない、つまり殺し合いの類になるのは分かっているのかだ」


「もちろん承知してます。私の武器は刀。本来は殺し合いの武器ですから。質問は以上でよろしいですか?」


「…あぁ」


「それでは始めましょうか…幽々子様合図お願いします」


「…」


俺の了承を確認し俺との距離を開けながら腰に結んである鞘から一本の刀を抜き構える魂魄。仕方ない不本意だが付き合うことにしよう。


「わかったわ。…はじめ!」




----------------‐




「せやぁ!」


「…」


西行寺の合図とほぼ同時に飛び掛かるようにして接近してきた魂魄の攻撃を体を左に反らし回避する。しかし


「せぃ!やぁ!…」


「…っと」


すぐさま次の攻撃に切り替えた魂魄のラッシュを後ろに下がりながら躱す。なぜ俺が攻撃しないのか、それは攻撃する武器がないからだ。腰に差していた長刀は狂夜がいる屋根の上に置いてきてしまったので今は手元にない。刀を素手で受けるのもどうかと思うところだ。ならどうするのか、簡単なことだ武器をこちらに送ってもらえばいい


「っ!?」


「…やっと来たか」


大きく後ろに飛びのいた俺に追撃を仕掛けようとしていた魂魄の足が止まる。刹那、俺と魂魄の間辺りの地面に何かが突き刺さる。


「…鎖つきの両刀か」


突き刺さった際に巻き起こった土煙の中その突き刺さったものを引き抜く。突き刺さっていたのは柄の部分が鎖で繋がれた二本の刀だった。値がさは刀と短刀の間、重さに関して長さに似合わず刀の二倍近くありそうなズッシリとしたものなのだが不満点はいくつかある。まずリーチが短い、長刀や薙刀の様なリーチが長いものを使っている俺にとっては正直使い勝手は悪い。次に両刀であること、さっきも言ったが二刀流でも何でもない俺にとってはまだ片手短刀の方が使いやすいのだがご丁寧に鎖で止められている為必然的に両刀で戦うことになってしまうわけだ…まぁ、送ってもらっただけありがたいと思わないとな


「あの辺りから飛んできたみたいですね」


「…武器を送ってもらうのはルールには反してないみたいだったしさすがに素手だとやりにくいんでな」


「えぇ、かまいませんよ。私も素手の相手と戦うのは抵抗がありましたから」


「…それは助かる(鎖の長さも一メートル弱あるし何とか戦えるか?)」


ゆっくりと片方を肩に担ぐように、もう片方を腰辺りに構え、戦闘態勢へと切り替えた。

いや~まさかの妖夢リベンジマッチ戦ですね。実はこの話書いている途中で思いついて入れ込んだので文が可笑しくなってるような気がしなくもないw

さて、そろそろ眠くなってきましたので今回はここまで!


それでは次回もよろしくお願いします!!

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