花見と題して宴会!
どうも皆さんこんばんは夜桜デビルです!イヤホンと遅くなって申し訳ありません。CODやってたりSAOの動画見てたりGOD EATER2の予約なんかしてたら予想以上に時間がたっていましたw
そうそう経ったといえば狂助さんが咲夜さんにフラグを立てに行く話なんですよ今回。さて、ネタバレになりそうなんで前書きはこの辺で
それではどうぞ!!
「(んぅ…何だか辺りが騒がしい…それよりもなんで僕はここで寝そべっているんだろ?)」
辺りから聞こえる声に揺り起こされるようにしてゆっくりと目を開ける。そこはいつもの特等席である屋根の上。紅魔館からの帰り道の途中から記憶がないことから推測すると無意識のうちに白玉楼に到着、その後いつもいた場所(寝ていた場所)である屋根の上を寝床と脳が判断し、今に至るのだろう。それよりも…
「(何で上半身だけ裸なんだろ?包帯は巻いてあるから誰かに脱がされたとかはないみたいだけど…。まぁいいや。それよりもこの騒ぎ用は何だろう?)」
体を起こし一度伸びをしてから立ち上がると
「(あぁ、もう宴会始まってるんだ。なら、この騒ぎに納得できるね)」
視界に映ったのは満開の桜が咲き誇る中馬鹿みたいに酒を煽り騒いでいる人間や妖怪の姿。その中には昨日動けなかった咲夜や昨日首謀者だった幽々子、妖夢の姿も見受けられた。あ、狂助は霊夢達の所でお酒飲んでるね。
「(…ふぅ…静夜の姿が見えないけどどこに)「…やっと起きたか狂夜」あれ静夜?どうしてここに?」
煙草に火を着けながら辺りを見渡しているとすぐ後ろから声が聞こえた。振り向くといつもの狐の御面を付けた静夜が煙管を吹かしながらこちらを見ている。
「…屋根の上が一番落ち着くから来ただけだ。お前は何でこんなとこで寝てたんだ?」
「ん~記憶が曖昧で確かな事は言えないけど一言で言うと寝落ちかな?それよりもその御面って他人には付けてるように見えるの?」
「…あぁ、俺よりも強い奴には付けてないように見えるらしい。今のところはお前と狂助それと狂子だな。狂子に至っては半分くらいしか見えてないみたいだが」
そう、静夜が付けている狐の御面は特殊な呪いが掛かっており付けていない時も付けているように見えるようである。狂子に至っては狂気である為静夜よりも強いと判定されているみたいだ。まぁ、最小限に力を抑えている状態でだけどね。
「さて、みんないい感じに酔いが回ってきてるみたいだしそろそろ面白いことになりそうだよ」
Side change-狂助
「おい、霊夢大丈夫か?」
「当り前よ~こんなので酔うわけないじゃな~い」
胡坐をかいている俺の太股に頭を預けながら一升瓶を煽る霊夢。酔っていないと言いながらも口元からは酒がこぼれ首筋まで滴っている。
「あら、もう霊夢は酔い始めてるのかしら?」
「ん?あぁ、十六夜か。お子ちゃま吸血鬼姉妹は一緒じゃねぇのか?」
「酔ってないって言ってぶふぁ!」
「お嬢様達は夜にこっちに来る予定よ。それと霊夢は何やってるのよ」
「ほんとに勘弁してくれよ。ズボンがベタベタになっちまったじゃねぇか」
目の前からかけられた声の主は紅魔館の主であるレミリア・スカーレット、その妹であるフランドール・スカーレットの従者-十六夜咲夜だ。まぁ、そんなことはどうでもいい…それよりも霊夢である。口に含んでいた一升瓶を口から離した為中に入っていた酒が顔面に直撃、もちろん霊夢が頭を置いていた俺の太股辺りにも容赦なく酒が降り注いだ。はぁ…酒の臭いって落ちにくいんだよなぁ…
「ゲホッゲホ…鼻に入った…」
「あんな格好で飲むからだ。…ふぅ…それで何で先に十六夜だけ先に来てんだ?偵察にでも来たのか?」
「偵察何て人聞きが悪いわね。でも、それに似たようなものかもしれないわね」
「…あの姉妹となると俺か狂夜関係の事か?」
「流石に分かるかしら?まぁ、あなたには話してもいいかしらね。あなたも知ってると思うけど妹様は狂夜に好意を抱いているのよ。しかも、尊敬の類ではなく恋愛感情の類…。お嬢様は妹様の好きにさせればいいと言っていたけど私としては心配なのよ…」
「知ってるも何も狂夜自身もしってるぞ?しかも既に抱いたみたいだしな」
噎せ悶える霊夢を無視し、十六夜の話を聞くと意外な答えが返ってきた。やはり従者である十六夜にとっては従える主のことが心配なんだろう。まぁ、俺は爆弾発言を投げ込むがな
「だ、抱いたってどういうことよ!?」
「どういう意味といわれても俺には一つしかないと思うんだが?まぁ、俺は八雲から聞いただけだから確かとは言えねぇが、確かめたいなら本人たちに聞くことだな」
「そう、体の調子も完全に戻ったみたいだしそろそろ御灸を「やめとけ、手加減してくれたとしてもお前じゃ狂夜には勝てねぇよ。おまえ自身がよくわかってんだろ?」…」
狂夜を殺す気満々な十六夜は太桃辺りにつけているナイフホルダーから何本かのナイフを抜きとり指の間に収める。ほぉ…黒にガーターベルトか…。しかしそんなやる気でも今のままじゃ勝てる勝てないの前に攻撃を当てる事すらできない事に気づいていなかったみたいだな
「そう落ち込むなって、せっかくの宴会…花見が台無しになるだろうがよ…」
「そうね…せっかくの花見なのに落ち込む何て場違いよね。ごめんなさい」
「謝る必要はねぇよ。それにフランの心配をしてんのはお前だけじゃねぇ俺も狂夜自身もしてんだよ」
「貴方と狂夜が心配?」
そう、十六夜が心配するのと同じように俺も狂夜も心配しているのだ。俺は狂夜を、狂夜はフランを…
。前にも言ったように狂夜はほとんど感情がない、付け加えると表情も笑顔以外ほとんど見たことがない。しかし、フランドールと関わった事によりある感情が狂夜の中に芽生えていることに気が付いた。…
【愁い】意味としては憂鬱で心が晴れない。前に何回か聞いたと思うが狂夜は人を嫌っている。しかし好意を向けて来ているフランの種族は吸血鬼。人間と見た目はあまり変わらないが、中身は純粋でしかも可愛い幼女、狂夜の好みに完全に一致してしまっている。しかし狂夜がフランドールの好意に答える事はない…いや、できないのだ。愛することも愛されることも今の狂夜には苦痛であり、自身を追い込んだ原因でもあるのだ。愛していたからこその痛み、愛されていたからこその苦しみ。そして恨みに憎しみ
味わった者にしかわからない感情。その全てが昔の狂夜を心の奥に押し込み今の狂夜を作り上げた。…人間として必要なものさえない空っぽなあいつを…
「ちょっと狂助聞いてるの!」
「…悪い少し考え事してた。そんで何の話だったか?」
「何で貴方と狂夜が心配知る必要があるのかよ。言っては何だけど貴方たちは部外者なのよ?」
「部外者には心配する権限がないってか?」
「いえ、そんなことは言ってないけど」
「はは、冗談だ。咲夜が言いたいことは他人である俺たちが何故他人である筈のフランドールの心配をするのかだろ?」
「…えぇ、その解釈であってるわ(今咲夜って呼んだ…?)」
「そうだな…」
話を一旦やめ、近くに置いてあった一升瓶を傾け中の酒を一気に流し込み、懐から煙管を取り出し火を着ける。自身の嫌な話を素のままで話せるわけねぇからな…
「ちょ、ちょっとそんな一気に飲んだら」
「ぷはぁ、いい感じに酔いが回ったかな?えっと…あぁ何で心配してるかだったな?」
「そうだけど、そんな酔いが回ってて大丈夫なの?」
「はは、いい気分になった程度だっての。心配してるのは俺の過去が関係してんだ。狂夜は確信できねぇから割愛させてもらうな」
「貴方の過去?そういえば三千年近く生きてたわね。その三千年の中で何かあったというわけね?」
「ふぅ…咲夜は話す手間が省けて助かるな」
「(また咲夜って)そうかしら?それで何があったの?」
「…殺されたんだよ。俺の大切な人達全員…俺の目の前でな」
「えっ…」
膝の上でいつの間にか寝てしまった霊夢の髪を優しく撫でながら戸惑いなく言い放つ。それを聞いた咲夜は予想通し目を見開きながら呆けた顔でこちらを見ている。
「俺は怖いんだ…俺の大切な奴の大切な者が死ぬのが。狂夜もそうだ大切な者を守る事ができるか自信がないんだあいつも大切な者を失った昔の俺に似ているからな。ただ戸惑うことはねぇ少なくとも俺は大切な者を今度こそ守るとあの時誓ったからな」
「誓ったって誰に」
「死んでいった俺の大切な人達にだ。咲夜…お前とこいつは俺が絶対守ってやるからな」
「どういう意味よそんなの…「信用できないってか?なら、」」
そっと霊夢を膝から下ろし目の前の十六夜へと近づき…
「…この接吻に誓ってでどうだ?んじゃ、俺は夜まで寝てっから用があるなら適当に探してくれ」
ゆっくりと唇を離し笑顔を向けてやる。突然のことで固まってしまった咲夜の頬に軽くキスをし、敷物の上に下ろした霊夢を抱え鏡内へと向かった。
Side change-咲夜
ゆっくりと彼の唇がふれた箇所を手で撫でる。触れた個所は…額と頬の二か所。確かキスには場所で意味が変わると聞いたことがある。確か…
「…額は愛おしい、頬は親愛…だったかしら」
ドクンドクンと今だ収まらない鼓動の中何度も何度も彼の唇が触れた額と頬を撫でる。だって
「(二つの意味を組み合わせたら…愛おしい程親しみ愛しているってことじゃない…)」
自身の顔が赤くなるのを感じながら彼が歩いて行った鏡内を見やった
さてさて、ついに狂助さんが動きました!いや~そろそろこの手の話を入れていかないと入れるとこなくなっちゃうんでいい機会だと思いましてついテヘペロ
ちなみにキスは髪:思慕、喉:欲求、手首:欲望などなどたくさんの意味がありますので興味がある人は探してみるのもいいかもしれませんねw
それでは次回もよろしくお願いします!!




