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幻想残酷記(休載中)  作者: 夜桜デビル
第二.五章 暴れだす狂気
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治療と休息2

どうもみなさんこんにちは最近PS4版COD AWをやっている夜桜デビルです。今回も前回に引き続き宴会への繋ぎ回になっていますのでストーリーの進行は一切ありません笑


それでは狂夜さん視点でどうぞ!!

「…狂助何やってるの?」


「…やっぱり気づかれるか。いや、久しぶりに気の強そうな女を見たら我慢ができなくてな…ってなんで静夜の姿なんだよ」


静夜達がいた今から出て妖夢たちが寝ている部屋へと向かい、襖を開けると今にも咲夜の喉元に噛み付こうとしている狂助の姿があった。しかしいつもと雰囲気が違い、周りに感じる狂気も濃いものになっている。咲夜もお気に入りになったんだ…まぁ、子孫は多く残せたほうがいいから構わないけどね。


「まぁ、色々あったんだよ。取り敢えず、咲夜さんの喉元から離れなよ。咲夜さんが起きられないよ?」


「そりゃ、いけねぇな。おい、気が付いてるのはとっくにわかってんだ、さっさろ起きろ。そこの半霊の嬢ちゃんもな」


「…やっと退けてくれた。今の体じゃ何にもできないから焦ったわ。話からして貴方が狂夜ね?」


「…なぜ起きてるとわかったんです?」


咲夜の喉元から離れ、軽い口調で狸寝入りをしている二人を起こす狂助。咲夜の方は顔色も随分と良くなっているところからしっかりと体を休められたのだろう、だが、妖夢の方は体を起こす際若干だが体が強張っていた為まだ服部の刺し傷が痛むのだろう。


「咲夜さんも鋭いですね。それと妖夢さんの疑問に答えると呼吸のリズムが違ったからですよ。もう少し詳しく言うと咲夜さんの場合は体の負担から熟睡していた為ゆっくりと深いものだったのですが先程は焦っていたんでしょう少し早く浅いものになってました。妖夢さんの場合は逆ですね。寝ているときは荒々しく息をしていたのに先程は警戒するようにゆっくりとした浅いものでしたし、体の周りに霊力を張り巡らせてたみたいですから。それと先程のような霊力を使う警戒は今はしないほうがいいですよ?霊力の消費が結構膨大ですから、それに見たところ傷の治りが遅いみたいですし」


「…そこまでバレていたのですか。」


「…普通はそこまで気づかないと思うけど貴方の能力かしら?」


僕の言葉に顔を顰めながら傷を負った腹部を抑える妖夢。そして一番の疑問に気付いた咲夜が質問を投げかけてくる。やれやれ…霊夢さんといい幻想郷の人は勘がいい人が多いね。


「残念ながら能力ではありませんし、普通の人間ならわかりません。僕は昔から視覚や聴力、嗅覚なんかの五感がいい方でしたからそれのお蔭です。まぁ、簡単に言えば霊夢さんの直勘みたいなものです。因みに狂助と静夜にもそれぞれ能力とは別に変わった体質がありますよ?」


前話したように僕は普通の者よりも視覚や聴覚などが格段に良い。しかし、これにも欠点がある。それは普段の様子を見ていないと分からないということ。簡単に説明すると普段と比べることができないと可笑しな点を見つけることができないのだ。例を上げるとすれば幻想郷ここに来る前にいた神社でお姉さんに気づいたときかな?狂助の体質は力を混ぜ合わせやすいと言ったモノ。簡単に言うと霊力、妖力なんかの異なる力を引っ付けやすい、もっと簡単に言うとあらゆる力と反発する狂力でさえ混ぜ合わせられる、狂い始める世界が代表的かな?静夜は狂助より説明が難しい精神に関するモノ。体質を持ってる静夜ですら全て把握していない為僕の考えも織り交ぜて説明すると要するに呪いの部類が扱いやすい体質。いや、精神への攻撃や精神の強さと言った方がいいかもしれない。まず、精神とは何か?を話そう。精神とは心、意識、気力、理念、付け加えで理性こころと言ったモノのことを指している。そして静夜の体質はこれらのモノに対し影響を与えるというもの。例えば朦朧とする意識を鮮明にすることや気力を高めると言った戦闘で使えるものや心を落ち着かせたりできるとか。ちなみに理念っていうのは理想みたいな感じのことだよ。


「凄い体質ね」


「メリットがある分勿論デメリットもありますよ。僕の場合は普通の人よりも五感がいい分、目は強い光に、鼻は強い臭いに、耳は高周波低周波に、触覚は熱さ冷たさに、味覚は刺激に弱いんですよ」


「ま、良過ぎても逆に欠点になるってことだな。それよりも明日…んや、時間的には今日だな、何があるかわかってるよな?」


「?」


「異変を解決したとなればあれよね?宴会」


「お、さすが一回経験しただけあって十六夜は分かるか。魂魄は経験したことねぇから分からなくて当たり前だわな」


「それで何で今宴会のことを?」


「確認ですよ。異変を解決した満足感で忘れていないかの」


いつも※作り笑い※でいる僕だが実は少し宴会を楽しみにしている。元板世界では年齢的に宴会に参加することも開催することもできなかったしね。まぁ、参加できたとしても行く気もなかったんだけど、幻想郷ここの人達となら悪くないかなって思ったんだよ。


「忘れてねぇならいいんだ。俺は楽しみで仕方ないがな」


「そういえば貴方って何歳なの?狂夜の歳は知ってるけど」


「んぁ?なんだ藪から棒に。まぁ、いいか。俺の歳だったな、確か一…二…」


「生前は十四、生後の今は三千六百歳でしょ?自分の歳位覚えとかないと駄目だよ」


「おぉ、確かそん位だったな。ってことで十六夜俺の歳は…って十六夜?魂魄?」


「三千…」


「六百歳…」


狂助への返答がないため咲夜たちの方に視線を向けると唖然としたような顔で何か漏らしている。そこまで驚くことかな? 


「…このままだと話が進まないから強制的に意識を取り戻すよ」


「おう、任せた」


一つ溜息をつき、手のひらを咲夜たちの肩へ置く。その様子を見た狂助は懐から煙管を取り出し、少し離れたところに座った。さて、そろそろ起きてもらおうか


「…衝撃インパクト!」


「「(ビクンッ!)」」


少し力を入れると咲夜たちの体が大きくビクついた。大丈夫衝撃インパクトといっても体内に圧縮した霊力を押し込むだけの威力に抑えてあるから。


「…あれ?私は何を」


「…あら?いつの間に狂助は煙管を出したのかしら?」


「お前の意識が飛んでるときだ。十六夜」


「起きたみたいですね。意識が飛んでいたんですよ咲夜さんも妖夢さんも。しかしお二人の意識が飛んだままだと話が進まないので強制的に意識を覚醒させたわけです」


「そう、それは迷惑をかけたわね。それよりも貴方の年齢よ。見た目私と変わらないのに三千後半なんて可笑しくないかしら?」


「っても狂夜が間違えてるようにも思えないしな…。それに狂夜だってこの見た目で千後半だぞ?」


「えええぇぇぇぇ!?!?!?」


「五月せぇぞ魂魄。幽々子や霊夢たちも寝てんだ驚くにしても、もう少し声を小さくしろ…」


「そんなこと言われましても!えっえ…」


「まぁ、初めて聞けば驚くわよね…」


狂助が僕の年齢を言った瞬間妖夢が大声を出して驚いたため狂助が静かに注意する。そんなに見た目子供ぽいかな?


「まぁ、年齢の事は置いておくとして、宴会は今日でも構いませんか?」


「えぇ、静夜の治療のお蔭でだいぶ体も動くようになったし朝には問題なく動けるようになってると思うわ」


「私も大丈夫です。異変で迷惑をかけましたし、宴会についてはそちらにお任せします」


「ふぅ…んじゃ、宴会は予定通り今日でいいな。んじゃ俺は静夜の所に行ってくるわ」


話が纏まったところで狂助が部屋を出ていった。さて、ここに来た目的を果たさないとね。


「そういえば咲夜さん、貴女が異変解決に来たのは主のレミリアさんに命令されたんですかね?」


「えぇ、私もこんな時期に雪が降っていたから気になったっていうのもあるわね。それがどうかしたの?」


「いえ、大したことではないですよ。僕は少し急用ができたので失礼します」


にっこりと※作り笑い※を浮かべ部屋をでて、ある場所へと向かった






------------------






「っと…やっぱりここまでは遠いね」


部屋を出て数分、目的の場所-紅魔館の門前に到着しゆっくりと地面に降り立つ。深夜だけあってか流石に門番の美鈴はいないようだ。因みに体は静夜と交代してきたよ。


「(さて、従者の扱いが酷い主さんには少し痛い目にあってもらおうかな)」




---------------




「…お邪魔します」


前は言ったように正面入り口の鍵を開け、気配を極限まで薄くしながらレミリアの部屋に向か


「あら、こんな真夜中にお客さんなんて珍しいわね」


「…パチュリーさんですか」


おうとしたところで正面の大きな階段の上から声が聞こえた。ゆっくりとそちらに視線を向けると魔導書と思われる本を小脇に抱えこちらを見下ろしているパチュリーの姿が映る。


「貴方が紅魔館(ここ)に来るということはまたフランに何かあったのかしら?」


「いえ、フランちゃんの狂気は安定していますのでご安心を。今回紅魔館(ここ)に来たのはレミリアさんにお話し(物理)がありまして」


「こんなに夜遅くなくてもいいんじゃないかしら?一応貴方人間でしょ?」


「レミリアさんは吸血鬼なので夜の方が都合がいいと思いまして。それよりもパチュリーさんこそこんな真夜中に魔導書をもってどちらに?」


「どこにも行かないわ。ただ、いやな気配を感じたから様子を見に来ただけ。レミィなら自室にいると思うから用があるなら自室に行きなさい」


「あ、態々ありがとうございます。それでは僕は行きますけど顔色が少し悪く見えますから早めに就寝してくださいね」


「えぇ、そうさせてもらうわ。それとあんまり騒ぎすぎないようにね」


返答の代わりににっこりと※作り笑い※をみせ、レミリアがいるという自室へと歩き出した。





-------------------




「確かここだよね。…」


前にも見た大きな扉の正面に立ち少し強めに扉を叩く。


「…咲夜か?」


「残念ながら咲夜さんではなく僕…小路狂夜です」


「入れ」


二回ほどノックすると中からレミリアの声が聞こえてくる。咲夜さんと僕を勘違いしていた為訂正すると入室の許可が下りた。


「…失礼します。夜分遅くにすみませんレミリアさん」


「構わないわ。貴方も知っているでしょ吸血鬼が夜行性ってことくらい。それで貴方はいったい何をしに紅魔館(ここ)に来たのかしら?」


「いえ、大した用事ではないんですがお伝えすることとお聞きすることが二つずつ程ありましたので」


「まずは、伝えることから聞くわ」


「はい、一つ目は今回の異変は無事解決したこと、二つ目は異変解決後の宴会の会場が首謀者である西行寺幽々子が住む白玉楼になったという報告です」


「異変は解決したみたいね。それで、次は聞きたいことだったかしら?」


「まず、フランちゃんの様子についてです」


「今は寝ているわ。暴れだす様子はないけど一応牢獄の中のベットに寝かせてあるわ」


「そうですか。それでは、これが紅魔館(ここ)にきた一番の理由なんですが…何故咲夜さんを異変解決に向かわせたのですか?」


そう、僕が紅魔館(ここ)に来た理由は深刻なダメージが残っている咲夜さんを何故異変解決に向かわせたかをレミリア本人から聞くためだ。


「向かわせたというよりも自分から向かって行ったわね」


「止めはしなかったのですか?」


「どうしてもというから絶対に無理をしないと命令して向かわせたわ。…ないとは思うけど咲夜が」


「残念ながら命令を無視して無理して戦ってましたよ。それも疲労で死ぬくらいまで。今は白玉楼で休憩しているので死ぬことはないですよ」


「そう…また仮ができちゃったわね。そうだわ、貴方何かほしいものはない?もちろん用意できないモノは無理だけど」


「なら、レミリアさ「もちろん私を含めた紅魔の者はなしよ」…それではパチュリーさんの住んでいる大図書館の本を見せていただきたいです」


「あら、貴方も魔理沙と同じ魔法使いなのね。いいわ、パチュリーには私が伝えておくから自由に見て構わないわよ」


「魔法使いというよりも魔剣士…いえ、魔刀士(まとうし)ですね。僕は基本的に剣は使いませんから。さて、話はこれで終わりですので僕は白玉楼に戻ります」


「えぇ、また明日の宴会で会いましょう」


少し口元を釣り上げて微笑を浮かべるレミリアに※作り笑い※を返し、白玉楼へと飛んだ。ふぁ~眠くなってきた…

さてさて、ようやっと繋ぎ会が終わりました。疲れた…(o´Д`)

次回は宴会にいきなりはいるか、準備の話になります。

それでは次回も宜しくお願いします!!


※小説とは一切関係ありませんがcod awのニコ生を夜やっていることがあるので良かったら見ていってください。名前は夜桜で出ると思います

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