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幻想残酷記(休載中)  作者: 夜桜デビル
プロローグ 少年幻想入り
4/56

闇を操る妖怪と夜の博麗神社

どうもこんばんは夜桜デビルです。

投稿遅れてすみません。高校入学したばかりで色々と時間が持っていかれまして…

さて、今回は前回後書きに書いた、あの妖怪が出てきます。


それではどうぞ!!

「んん!!美味しい!」


兎は初めて調理したが上手く出来たみたいだ。塩やコショウと言った調味料がない為肉そのままの味だけど脂も乗ってて牛や豚とちょっと違った美味しい味だ。


「ん?」


声が聞こえ顔を真っ暗な木々の中に向ける。ガサガサと草が揺れる音が聞こえる。匂いを嗅ぎ付け妖怪でも近寄ってきたのだろうか?


「わは、美味しそうな匂いがするのだ~」


「女…の子?」


木々の中から現れたのは小さな女の子。黒を基調とした服を着頭には赤いリボン怪しい赤い瞳が火に照らされゆらゆらと揺れている。


「君は妖怪?どうしてここに?」


「いい匂いがしたからなのだ〜お腹空いたから」


くぅと小さくお腹が鳴る音がする。成程…お腹がすいて歩いていたら肉が焼けるいい匂いがしたからここまで来たのか


「お腹が空いてるならあげるよ。このまま追い返すのも可哀想だしね」


「くれるのか~?ありがとうなのだ〜」


火にかけてある肉を一つ取り少女に渡す。受け取った少女はキラキラと目を輝かせながらムシャムシャと食べだした。


「君名前は?どこから来たの?」


「ルーミアなのだ。この森の中で暮らしてるのだ~」


「へぇ〜ルーミアちゃんか。僕は狂夜、小路狂夜。最近幻想郷ここに来た外来人だよ」


「人間だったのか~それならなんで森にいるのだ?。人里の方が安全なのだ」


食べるのを一旦やめ不思議そうに聞いてくるルーミア。まぁ不思議に思うのは無理ないと思うけど…


「静かな所が好きなんだよ。人里は少し活気がありすぎてね僕に合わないんだ」


「そ〜なのか~」


隣に座っているルーミアの頭をポンポンと軽く叩く。くすぐったいのか目を細めながらまた肉を食べ始めた。





-----欝少年暗闇幼女(妖女)食事中-----






「ごちそうさまでした」


「ごちそうさまなのだ〜」


二匹ずつ丸焼きを食べ終わり食事を終える。ん?何でいただきますは言ってない無いのにごちそうさまは言うんだって?ちゃんと言ったよ?本文にないけどね。


「さて、お腹も膨れたしそろそろ行こうかな…」


「どこか行くのか?」


立ち上がり体を伸ばしていると火の前で暖まっていたルーミアがこちらを見上げ尋ねてくる。


「うん、ちょっと博麗神社までね。ルーミアも来る?」


「あそこは好きだけど苦手なのだ~」


「好きだけど苦手?…あぁ、妖怪だから退治されちゃうかもしれないからね。妖怪の本能は苦手だけどルーミアは好きってことだね」


「多分そ〜なのだ~。だから一緒にはいけないのだ…」


がっかりと頭を垂れるルーミア。まぁ、妖怪の本能だから仕方ないか


「そんなにがっかりしないでよ。今度また何かご馳走してあげるから」


「本当なのか!? それならまたここに来るのだ〜」


「うん待ってるから。それじゃ、また今度ね」


うなだれていた顔をあげニッコリと笑うルーミア。それに僕も※作り笑い※を返し博麗神社へと歩き出した。








-----------------------








「ふぅ、やっぱりこの階段長くないかな?」


ルーミアと別れ一時間ちょっと博麗神社へと到着した。ここに来る前に人里で一升瓶を二本購入しここまで歩いてきた。ん?何で飛ばないかだって?ん~気分?


「さて、早速いつもの定位置に行こうかな」


ふわりと体を浮かせ神社の屋根の上へと降り立つ。昔もここでよく煙草を吹かし酒をあおっていたな…何て、まだ二日と幻想郷こっちに来て経ってないのにね…


買ってきた一升瓶の蓋を開けそのまま口に傾ける。いつも飲んでいる日本酒と違ってアルコールが強い。喉が焼けるような痛みを訴えてくるが構わず流し込む。


「ぷはぁ、美味いな~」


四分の一程飲み一旦一升瓶から口を離す。ハァハァと少し息が乱れ頭が少しクラりと揺れる。やはり一気にはキツいかな?


「まぁ、ゆっくり飲んでこう」


懐から煙草を取り出し口に咥えズボンのポケットに入れてあるジッポを取り出しひをつける。ふぅ…


「あら、一人酒かしら?」


「あれ?霊夢さん?」


声が聞こえそちらへと顔を向ける。そこに立っていたのは博麗神社ここの巫女ー博麗霊夢だった。夜に来るとは言ったけどよくわかったよね。


「勘よ勘。狂夜が来るような感じがして屋根の上にいると思っただけよ」


「さらっと心を読まないでよ。覚妖怪じゃないんだから…それよりも一杯どう?口付けちゃったけど」


「コップ持ってきたから心配ないわ。それより狂夜ここに来る途中妖怪に会わなかった?」


「うん、会ったよ。闇を操る程度の能力を持つ人喰い妖怪ールーミアにね」


霊夢が差し出したコップにお酌をし自分も口に酒を流し込む。ん?煙草?霊夢が来た時にはもう吸い終わってたけど?


「あら、ルーミアを知ってるなんて珍しいわね。それにルーミアの程度の能力も知ってるみたいだしアンタ本当に外来人?」


「本当も何も正真正銘外来人だよ。ルーミアを知ってる理由はお姉さんが僕の頭に幻想郷ここにいる人の名前とか建物の場所とかの情報を頭に入れてくれてたんだ。だからルーミアのことを知ってるんだよ」


「紫もお節介ね…って事は私や魔理沙にあった時から名前と程度の能力を知ってたのね?」


「知ってたけど礼儀としてね。名前を知っていても初対面だからね。そこはしっかりしないとね」


「ふ〜ん律儀ね」


「褒め言葉として受け取っておくよ」


会話を打ち切り空を見上げる。都会の様に電気の明かりがなく辺りは真っ暗で星や月の光を一層引き立て沢山の星たちが輝いている。僕はこんなに綺麗な夜空を見たことが無い。


幻想郷ここの夜空はこんなにも綺麗なのになんで現世の夜空はあんなにも汚かったのかな…」


「どこの世界でもこんなものだと思うわよ?アナタの世界は見たことがないけどね。おかわりもらえるかしら?」


「…はい、どうぞ。それが全然ちがうんだよ。どの世界もこんな綺麗ならいいんだけどね…」


差し出されたコップにお酌をしまた自分も口に酒を流し込む。何故か飲まないといけない様な気がしたから


幻想郷ここも綺麗ってだけじゃないわ。幻想郷ここにいる奴らは大抵ワケアリな奴らが大半を占めてるわ。その中には多分私と狂夜も入ってるわよ?」


「ワケアリな人達が集められてる…そしてその中に僕も霊夢さんも入るのか…」


無意識に懐へと手を入れ煙草を取り出し口に咥えジッポで火をつけていた。隣には霊夢さんがいるっていうのに僕はどうしたんだ?


「えっと、ちょっと離れm「気にしないわよ」」


取り敢えず離れようと声をかけると霊夢さんが言葉を遮った。


「紫から聞いてるわ。アナタ現世でも煙草を吸っていて考え事をする時無意識に吸い始める癖があるのよね?別に煙草の煙とかは私は平気だから気にしなくていいわよ?」


「え!?僕ってそんな癖あったの!?…いや、お姉さんなら僕の知らないくせをしっていても不思議じゃないか…霊夢さんがいいなら吸わしてもらうね」


境界と境界を移動できるお姉さんなら僕の世界と幻想郷を行き来するなんて簡単なことだろう。そして僕の前に現れた理由霊夢が言ったワケアリな人達が幻想郷ここに沢山いるという事は少なくとも僕の今の態度や話し方が不自然ということがお姉さんにはバレてるかもしれない。





----------------------





「ふぅ…」


時刻は午前一時。博麗神社に来てから大体三時間くらいたっていた。僕は未だに博麗神社の屋根の上にいる。理由は二つ、一つはまだ、酒が残っていることと煙草を吸い足りないこと。そしてもう一つは…


「すぅ…すぅ…」


僕の膝に頭を乗せ眠っている霊夢を起こさないためだ。何故霊夢が寝ているかと言うと眠くなったからだそうだ。そしてなぜ僕の膝の上なのかと聞くと今日は外で寝たくなったし枕がないからよっと言われた。まぁ、別に嫌じゃないけどね


「昔のことを思い出しそうで…あんまり見れないな…」


僕は心を閉じた。誰にでも当たり障りなく接し誘いもやんわりと断っていた。僕に関わればまた大切な人が殺されてしまうかもしれないから。偶々だったのかもしれない。だが、逆に僕の不幸が大切な人までも不幸にさせたということも考えられる訳で…


「起こしても悪いから今日は寝ずに飲もうかな?」


再度懐から煙草を取り出し口に咥えジッポで火を付ける。飲みかけの一升瓶を口へ流し込む。


「明日は体が可笑しくなってそうだな~」


一気に半分程飲み気分が大分良くなってきた。多分酔い始めたのだろう。


「取り敢えず、朝まで頑張ろ~」


一升瓶の中に入っていた酒を一気に飲み煙草を吹かしながら夜が明けるのを待った。

さて、霊夢とちょいイチャ?をしながら一人酒をする狂夜くん…かっこいいですね~ そしてまた少し狂夜くんの心の閉じた理由がわかりましたね…さて、次回は多分繋ぎ回か初バトル回のどちらかです。


それでは次回も宜しくお願いします

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