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幻想残酷記(休載中)  作者: 夜桜デビル
第二.五章 暴れだす狂気
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荒れ狂う少女

どうも今晩は夜桜デビルです。またしても投稿遅れてしまい申し訳ありません。手直ししてたらいつの間にか12時過ぎちゃってまして…。今回も少し短いです。それとフラン戦が終わるまでは読みずらいと思いますがご了承ください


今回も狂夜さん視点です。それではどうぞ!!

「(結構狂気が強い…四百九十五年幽閉されていたのが原因かな?)」


禍々しいオーラを纏いながら立ち上がったフランは未だこちらを向くことはなくゆらゆらと体をふらつかせている。取り敢えず話しかけてみようかな?


「ふらついてるみたいだけど大丈夫?」


「アハハハ!!!!」


ケタケタと笑いながらこちらを向くフラン。しかしその笑い声はいつもの声でもなく前に狂気に侵されていた時の笑い声でもない…本当に気が狂った笑い声。


「(僕も狂気を解放した時こんな感じだったのかな…)」


僕も同じ方法で狂気を封じ込めたので解放した時に今のフランと同じようになってしまったと思うと苦笑いが漏れる。そして狂ったように笑うフランの瞳はルビーのような綺麗な赤色から禍々しい赤黒い色へと変わってしまっている。うーん…こっちの色も好きだけどやっぱり綺麗な赤色が好きだな~


「アナタヲコロシテアゲル!!!」


奇声のような声で叫びながらレーヴァテインを右手に出現させ僕に向かって接近してくる。


「っ!?(速い!!)」


「アハハハハハ!!!!」


接近してきたフランは滅茶苦茶にレーヴァテインを振るう為避けるのは簡単だがスピードが異常に早い。先程接近してきた時も一瞬姿が見えなくなる程速い。数時間前の異変で人里で買った二本のナイフは失ってしまった為現在は武器を持っていない。その為レーヴァテインを防ぐことはできず必然的に躱すことしかできない。


「アハハハハ。カワシテバカリジャタノシクナイヨ?」


「…ふふ、調子に乗るのも程々にしないとだめだよ?【強化】無双心気【逆転】薙刀」


振るわれるレーヴァテインを躱しながらスペルを宣言しつつ能力【手元に薙刀がないをあるに逆転】を発動し手元に全長二メートル近くの薙刀を出現させる。もちろん霊力を纏わせておくよ。


「っ!?」


「隙が出来たよ?」


いきなり出現した薙刀に驚いたのか一瞬レーヴァテインを振るう手が止まる。その隙を狙い左腕ごとレーヴァテインを切り飛ばす。


「イキナリナギナタガデテキタ~スゴイネ」


「(腕を切り落としたのに痛みさえも感じないのか…それに…)」


一旦後ろへと下がる。また狂ったように笑っているフランを見ると切り落としたはずの左腕はすでに半分ほど再生し始めている。吸血鬼の特性である再生能力は狂気の解放により化物並に上がってしまっている為身体をバラバラにしたとしても元に戻ってしまうだろう。さて、どう戦うか…


「【斬撃】鎌鼬かまいたち


薙刀をクルクルと回転させ思いっ切りフラン目掛けて薙ぎ払う。すると空間が一瞬歪み高速で何かが放たれる。


「コンドハナアニ」


高速で放たれた何かにフランが触れると同時に触れた右腕が弾け飛んだ。しかし痛がる様子は全くなく、ただただフランはケタケタと笑っている。


「まだまだいくよ!」


連続で薙刀を薙ぎ払う。先程とは違いシュルシュルと風を切り裂くような音が木霊する。【斬撃】鎌鼬-スペル名の鎌鼬とは旋風の中心に生じた真空にモノが触れる事で生じ、何にも触れていないのにもかかわらず切り傷が出来てしまう現象のこと。僕のスペルはモノを回転させて起きる風を使用し鎌鼬を発生させる。自然に起こる鎌鼬とは違い斬撃波を高速で飛ばす為、切り傷という甘い傷ではなく、触れなくても近くに居るだけで身体のあらゆる所が切り裂かれる程の威力を持つ風の刃となっている。


「コンドハワタシノバンダネ【狂忌きょうき】クランベリートラップ」


いくつもの斬撃がフランを切り裂き体中から血が垂れ流しになっているが気にした様子もなくフランはスペルを宣言する。見たことないスペルか…


「っ!?囲まれた…」


「カンタンニシナナイデネ?」


新たなスペルに意識がいってしまい気が付くと大量の大型弾幕に囲まれてしまっていた。辺りを見渡すとさらに大型の弾幕がこちらへと近づいてきているのが見える。


「(地上で避けるのはキツイかな…)」


地上で避けるのは難しいと踏みすぐさま空中へと飛ぶ。しかしそれが仇となってしまった。


「(上にも弾幕が張られてる!?お姉さんの情報には上には弾幕が張られていなかったはず)」


上に飛ぶもすでに逃げ出す隙間もない程に覆いつくされていた。…避けるしかないみたいだね。地上辺りの方が弾幕が薄いと判断しすぐさま地上に降り立つが上程ではないとしてもやはり弾幕が濃い。


「姿も確認できないしスペルブレイクを待つしかないみたいだね」




--------------------




「ふっ、ほっ、あぶな」


弾幕を避け始めて既に数分は経過しているが全くスペルブレイクをする気配がない。狂気が暴走している状態だから長いのかな?


「アハハハハアナタスゴイネ。コレハモウアキチャッタカラツギハコレネ?【狂忌】カタディオプトリック」


「飽きてくれるのは助かるけど知らないスペルは勘弁してほしいよ…」


フランのスペルにより小型の弾幕が辺りに散らばり始める。未だ狂ったように笑うフランだがどことなく楽しそうに笑っているように見える。観察能力に長けている為だろうか?狂気に完全に呑まれながらも楽しそうにしているフランを悲しませない為こちらに来る弾幕を避け始めた

短いと書く時間が短くていいですが読み応えが無くなってしまうのが難点ですね…

次回からは前と同じくらいに長くしますので安心してください。


それでは次回もよろしくお願いします!!

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