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幻想残酷記(休載中)  作者: 夜桜デビル
第二.五章 暴れだす狂気
35/56

狂気を操る為に

どうも皆さんこんばんは夜桜デビルです。いや~何とか今日中に書き終わりましたが短いですね…。まぁ、明日も明後日も書くのでそこは見逃してくださいお願いします…


今回は狂夜さん視点です。それではどうぞ!!


9/14 誤字脱字が多数あったので編集しました

「それで外のフランちゃんは今どうなってるの?」


「うーんと…狂夜が撃ったレーザーに当たったから多分気絶してると思う」


フランを撫で始めてから数分、満足したのか僕の胸の中から嬉しそうな笑顔を浮かべながら顔を上げたフランに疑問を問うが帰ってきたのは微妙な返答だった。


「気絶してるってことはフランちゃんの意思とは関係なく理性ここに来たってことかな?」


「多分そう。気が付いたら理性ここにいたから」


少し前に僕の能力【ありとあらゆるものを逆にする程度の能力】でフランの理性こころを正常の状態に近づけた事を皆さんは覚えているだろうか?理性こころを通常に近づけたことでフランは自身の理性こころに入ることができるようになっている。しかし今回フランは無意識に来たといっていた為気絶と同時に理性ここに来たのだろう。


「そっか。それなら僕と戦おうか?」


「えっ!?」


「そんなに驚かなくてもいいんじゃないかな」


露骨に驚くフランに苦笑いが漏れる。一応言っておくと何も考えなしの提案ではなく、ちゃんとした理由がある。その理由は…フランの狂気の安定、自身の意思で理性ここへ来れるようにすること。その為にはまず狂気を身体に馴染ませなければならない。まず、狂気を安定させる為にわざと狂気を暴走させたのち無理矢理自身の力で抑え込むことが必要になる。この方法は僕も行っているものだが欠点が二つある。まず一つ目は極度に冷静さを失わないこと。理由としては冷静さを失ってしまうと狂気を無理矢理抑えている力が乱れてしまい狂気が漏れ出してしまう為だ。しかし冷静さを取り戻せば力の乱れはなくなるため狂気は漏れ出さなくなる。例としては僕がフランに向けたナイフをギリギリで止めたのが挙げられる。次に二つ目は…いや、これはまた今度にしよう。狂気を安定させればフランは自身の意思で理性ここに来れるようになれると思う。僕は安定したら普通にこれたし多分大丈夫だと思う。


「僕も今身体がないから理性ここから出れないし暇つぶしにね?」


「…わかった。やろうか狂夜」


あまり乗り気ではないがフランは承諾した。取り敢えず…


「少し寝ててね。【消滅】消力術式しょうりょくじゅつしき


人差し指の先を噛み血が出たのを確認し、素早くフランの左頬へと術式の文字を書き込む。


「え?狂夜今何かし…た…」


ふらりと倒れこむフランを抱き留める。さて、準備しないとね。


「狂子さん僕が声をかけたら狂気を全て解放してください。いいですか…全てですよ?躊躇ちゅうちょして少しでも残したりしたら…フランは一生暴走したままで生きることになりますから気を付けてくださいね?」


「…わかったわ」


殺気を放つ狂子に振り返らず告げ、うつ伏せに寝かせたフランのブラウスを捲り上げる。すると真っ白で綺麗な肌が現れる。もう少し見ていたいと思うが後ろから放たれる殺気が強くなってきているので早くやってしまおう。先程噛んだ箇所を更に噛み傷口を広げる。案の定大量の血が出始めたのを確認し真っ白で綺麗なフランの背中に僕の背中にあるのと同じ術式を書き込んでいく。





----------------




「(これでよし。でもこれは…)」


最後の文字を書き終わりフランの背中から指を離すと苦笑いが漏れる。真っ白で綺麗だった背中は赤黒い血で塗り潰され見るも無残なものになってしまった。っとそんな事より


「狂子さんこっちの準備終わりまし」


「…」


言い終わる前に狂子の姿は消えていた。そして明るかった筈の理性こころ内は次第に暗くなっていく。


「おっとそろそろ離れないとね」


ピクリとフランの身体が動いたのが見えた為ブラウスを直してから少し距離を取る。今の内に狂助に連絡しておかないと…



「っという訳で今はフランの理性こころにいるよ」


「もう少し早く連絡してくれ理性こころに行ってもいねぇから閻魔のとこに送られたのかと焦った」


狂助に通信を使い連絡すると少し怒られてしまった。まぁ、連絡しなかった僕も悪いけどね。


「心配かけちゃってごめんね狂助。取り敢えず霊力は満タンだから負けることはないと思うけど時間は掛かりそうだからレミリアさんたちに今回の宴会について話しておいてくれる?」


「あぁ、わかった。気を付けろよ?」


「うん。それじゃあまたあとでね」



------------------



「(狂助にも今回の内容は伝えたし、あとはフランちゃんの狂気を何とかするだけだね)」


チラリとフランを寝かせた方へと視線を向けるとピクリピクリ脈打つように体が動いているフランが映る。狂子が狂気を解放してから既に数分経つが未だに立ち上がる気配がない。しかし脈打つように身体が動く速さが徐々に早くなっている。


「(そろそろお出ましかな?)」


そう思った直後フランの身体がひときわ大きく跳ねた直後、ゆっくりと体を起こし始めた。真っ黒なオーラを身に纏いながら


さてさて、なんだか意味が分からないという人が多くいそうな回になってしまいましたねw 簡単に言えばフランちゃんが狂夜さんと戦う理由は狂気をコントロールできるまでに馴らし、自身の意思で理性こころに意識を飛ばせるようにする為です。そしてフランちゃんの背中に書いた術式とはいったい何なのか!?


それでは次回もよろしくお願いします!!

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