冥界に巣食う怨霊
どうも皆さんお久しぶりです。夜桜デビルです。まず初めに…投稿遅れてすみませんでした!!“〇| ̄|_
しかし、これには深い訳が…あ、言い訳はいい…分かりました。スランプも大分解消されて何とか今日投稿できました~ (オリキャラ(モブかな?)がでます)
それではどうぞ!!
「(さてさて、どうしたものですかねぇ…)」
冥界に着いたのは良いもののいきなりの来訪者‐魂魄妖夢により道を塞がれてしまった。見た感じは中級妖怪、上級妖怪辺りの霊力を持っているみたい。見た目は緑を基調とした服の下に白のワイシャツ?を着ており、華奢な体つきで胸は少し小さい。髪の色は銀に近い白で髪の色とは対照的な黒のリボン付きのカチューシャを挿している。一番視界に入るのはふよふよと妖夢の頭上浮いている白い球体状の物体と二本の刀だ。多分あの物体は妖夢の魂の一部だろう。
「妖夢さん悪い事は言いません…僕の前から消えてください。貴女くらいの力がある人なら分かる筈ですよね?貴女ではどうやっても僕に勝てないことくらい」
「そんな事は私には関係ありません。斬れば全て分かります!」
「これこそ聞く耳を持たないってやつだよね…」
切り掛かってくる妖夢に苦笑いを浮かべ構えていたナイフで受け止める。
「刀の振り方が為ってないね。こんな軽い攻撃ならその辺りにある木の枝でも受け止められるんじゃないかな?」
「っ!一度受け止めただけで調子に乗るなぁ!!」
怒りに任せ刀を無茶苦茶に振り回し始めた妖夢の攻撃は非常に避け易い。僕の事を叩き斬る事だけを考え大きく振り被り、振り下ろすそんな単調で隙の大きな攻撃。
「ほっ、よっ、短気ですね〜そんなにすぐ怒ると…隙が大きくなっちゃいますよ?」
「うぐっ!?…っ!」
一際大きく振り被った隙を突き左手に持ったナイフで妖夢の右横腹切り裂く。切り裂かれた痛みで冷静さを取り戻したのか妖夢は後ろに数歩下がり僕から距離を取る。
「ふふ、落ち着きましたか?妖夢さん」
「……」
「そんなに睨まな…貴方は誰です?」
ナイフを振るい付いた血を落としながら妖夢に問いかけると返答の代わりに睨まれる。しかし僕を睨むその瞳は先程の妖夢のものではない…あの桜の木‐西行妖に宿る怨念が乗り移ったもの。その証拠に先程は綺麗な青色だった瞳は禍々しい赤黒い色に染まってしまっている。先程の怒り、僕との力の差から力を欲したのだろう。自分の使える主人‐西行寺幽々子を守る為、例え自分の体が怨念に乗っ取られたとしても。
「ははは!!、やっと自由に動ける体を手に入れたぞ!!」
「…」
不意に妖夢が声を張り上げて笑い始めた。しかしその声は妖夢の声ではなく化け物のような甲高い声。正直聞いていて不快だ。
「さて、こんなとこさっさと出て「ちょっと待って下さい」あん?」
どこかへ飛び立とうとする妖夢兼化け物のを呼び止める。
「貴方、彼女に力を貸しに来たんでしょう?なら「そんなの嘘に決まってんだろうが」はぁ?」
「生憎俺はそこまで優しくなくてな。あの桜の木の呪いで死んでから苦しくて仕方なかったんだが今日でその苦しみともおさらばだ」
「…」
高らかに笑っている化け物の正面に移動し、容赦なく腹部へとナイフを突き刺す。
「ぐっ!おいおいいきなり何しやがる!」
「…一度呪いで死んだんですから生き返ってはダメですよ。ほら、もう一度死なないと映姫様に怒られますよ?」
能力【妖夢の理性に入れないを入れるに逆転】を発動させる。今妖夢の体はこの化け物に所有権が移っている為化け物に痛みが言っているがその化け物が死んだ場合妖夢の体も死んでしまう為理性にいる化け物本体だけを殺す…
「さっきぶりですね…化物さん」
「な、何でお前がここに居やがる!!」
一瞬にして目の前の景色が変わる。そこはフランと戦った時と同じ白い空間で目の前に居るのは青色の着物を着た普通の男。違う所を上げるとすれば理性が透き通っており凄く綺麗なのだが…
「こんな綺麗な理性に何しちゃってるんですか」
「うるせぇ、今は俺がこの体の所有者なんだからなんも言われる筋合いはねぇっての」
今妖夢の理性には赤黒い鎖が何重にも巻かれ抑え込まれ機能していない状態になってしまっている。完全に自分の意識を封じ化け物に体の所有権を渡してしまったのだろう。
「まぁ、貴方を殺せば元に戻るでしょう」
「さぁ、そいつは言えねぇな」
「なら…試すまで【霊符】八重結界・ 爆」
今回は弾幕ごっこでの不殺傷ルールは適応されない為全力で殺しに行く。スペルを取り出し宣言。直後化け物を囲むようにして八重の厚い結界が張られる。
「な!?てめぇここから出しやがれ!!」
バンバンと結界を殴り付ける化け物。そんな力では傷は愚か結界を揺らす事すらできはしない。
「はぁ…少しは静かにして下さいよ【霊砲】アトミックバースト」
両腕を化物に向けて突き出し両手の平に霊力を集め圧縮していく。
アトミックバースト、霊力を分子レベルに分解、圧縮しレーザー状にして放つスペル。圧縮している為魔理沙のマスタースパークよりも威力は高いが少し溜めが必要になる。
「さぁ、跡形もなく消え去って下さい」
「【結界】怨念の壁!」
圧縮し威力が高められた霊力を一気に放出する。化物もスペルを使ったのか体周りが明るく光り始める。しかしそんなことはお構いなしに僕の出した結界を容赦なく破壊し化物へと突き進んでいく。そして、先程出した結界はただの結界ではなく…
「欠けた結界の破片が次々と爆発していく特殊結界なんだよね」
激しい爆発音が鳴り響くと共に撃つのをやめる。手応えはあったが何かに阻まれた様な…
「げほっげほっ。たく、何てもんぶっぱなしやがる…結界は摩擦の熱で爆発する様になってやがるしよ…」
「あれ?まだ生きてましたか」
爆発により起きた煙の中から化物が姿を現す。化物の前には結界が張られているがほぼ全壊寸前にまでボロボロだ。しかも結界に詳しいみたいでアトミックバーストによる摩擦で爆発させたということまで分かっているみたいだ。
「あんなんで死ぬかよ。さて、今度はこっちの番だ【怨念】ゴーストパーティー」
化物が何やら怪しげなスペルを宣言する。すると、化物の周りから青黒い色をした人魂のようなものが出現する。
「行け怨霊共!アイツの魂を喰らい尽くせ!」
ふよふよと化物の周りに浮かんでいた人魂のようなものは化物の声と共に僕を標的とし襲いかかってきた。
「負のエネルギーで作り出した怨霊ですか。ですが、僕にはもう幸せの感情は無いですよ?」
襲いかかってきた一体の怨霊を躱さずわざと攻撃を受ける。すると、襲いかかってきた怨霊は僕の体を通り抜け壁へと激突し消滅した。
「な、なんで通り抜ける!?」
次々と怨霊が襲いかかって来るが全て僕を通り抜け壁へと激突し消滅していく。やっぱりか…
「貴方のスペルは僕には効きませんよ?」
「そんな訳あるか!もしそんな奴がいたらとっくに精神がイカれちまってるだろうがよ!」
僕の言葉を否定し化物は更に怨霊の数を増やす。何度やっても同じ…僕の精神はもう壊れているんだからね。
体の所有権を奪われてしまった妖夢。そして、その妖夢を救う為に理性で戦う狂夜さんと化物(男)果たしてどっちが勝つのか!
それでは次回もよろしくおねがいします!!




