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幻想残酷記(休載中)  作者: 夜桜デビル
第二章 怨念が巣食う冥界‐白玉楼
23/56

奪われた春

どうも変態夜桜デビルです。一日投稿遅れて申し訳ないです…

今回はフランとの【この発言はスキマ送りにされました】みたいな内容がありますが割愛しています。そして、ようやく妖々夢に入りますw


それではどうぞ!!

「ふぅ…手は冷たかったからどうかと思ったけどやっぱり暖かいね」


「……」


先程話していたベットの中、僕は久しい暖かみを満喫していた。


「ふふ、フランちゃん恥ずかしいの?耳真っ赤だけど」


「むぅ~恥ずかしくないもん」


そう僕が出した二つ目の条件は偶に僕と一緒に寝る事だ。恥ずかしさからかフランは僕に背を向けたままだがその背中に覆い被さるように抱きついて久々の人肌を全身で感じている。え?他人との関わりは好きじゃなかった筈だろって?うん好きじゃないよ?でも、必要なことなんだよ。一応言っておくけどちゃんと服は着てるからね?僕は上半身裸(包帯はノーカン)だけど。


「ねぇ、フランちゃん。僕の隠し事の一部を見てどんなこと思った?」


「え?うーんと…フランと似てる…かな?フランの部屋もあの部屋も血で汚れてて、何か背中に書かれていた時の目も狂気に呑まれていた頃のフランに似たような※怖い目※だったよ」


「そっか~昔の僕は少し前のフランちゃんに似てるのか」


少しだけフランに抱き付く力を強くし更に体を密着させる。顔を近づけると女性特有の甘くも優しい香りが鼻腔を擽る。


「(ヤバい…頭がクラクラしてきた)」


甘い香りに酔いしれてしまったみたいだ。全身は電気が通ったように痺れるが動かないという痺れでは無い、問題は痺れではなく僕の理性の糸すらも徐々に、一本一本確実に解いている事だろう。


「ゴメンねフランちゃん。我慢できないや(さて、先に…)」


「え?んっ!?」






--------------------------






「もう~狂夜の馬鹿~」


「ごめんね。どうしても抑えられなくなっちゃってね」


ベットの上で着崩れた服を直しながら怒るフランに僕は苦笑いしか返せない。それはそうだろう、好きでもない相手に自身の身体をもてあそばれたのだから。


「仕方ないから許してあげる。狂夜だからって油断してたフランも悪いし、狂夜は男の人だもん」


「ふふ、ありがとうフランちゃん。でも良かったの?初めてがこんな男で?それに僕の出した※約束※も呑んじゃったけど」


「フランが良いっていったんだからいいの!」


「それもそうだね。それよりも体の方は大丈夫?フランちゃん結構幼女体型だから痛くなかった?」


「まだ少し違和感があるけど痛くないよ。それにこの感覚はさっきの行為が事実だって言う証明でしょ?」


「証明か…確かにそうだけどレミリアさんをどうするかを考えないとね」


お腹辺りを両手で撫でながら満足そうに顔を綻ばせるフラン。はぁ…その笑顔は卑怯だよフランちゃん。


「そんな笑顔見てたら止まらなくなっちゃうよ…でも、今はもう少し眠りたい気分だよ」


ホカホカと火照っているフランをベットへ押し倒し抱き枕の様に抱き締める。子供独特の柔らかな肌の感触、火照っている暖かな体温、そして幼い体とは裏腹に男を誘惑する女性特有の香りは僕の意識を手放させるのには申し分ないものだった。






--------------------------






「んぅ…寒い…」


先程とは打って変わって気温が下がり肌寒くなったことで僕の意識は覚醒した。掛け布団は掛けてはいなかったがフランには抱き着いていたみたいだ。しかし寒い。季節はもう春の筈だ、それなのに冬のような肌寒さが僕を襲う。これはお姉さんが入れてくれた情報にある異変というものだろうか。


「ま、僕には関係な「狂夜ちょっと来て頂戴~」え?うわぁ!!」


ベットの下に落ちていたワイシャツ?を羽織りながらフランに掛布団を掛け伸びをしているといきなりお姉さんの声が聞こえたかと思うと足から地面の感覚がなくなる。お姉さんにはもう少し自重してもらいたいものだ。




-------------------------------




「よいしょっと、ここは博麗神社かな?季節外れの雪が降ってるけど」


辺りを見渡すと少し前に来た博麗神社だと言う事に気付く。しかし既に季節外れの雪が不思議なことに降り続いている。


「はーい狂夜!」


「お姉さん…いきなりスキマに落とすのはやめてくださいよ…」


「ふふ、ごめんなさい。今度からは気を付けるわ。さ、中で霊夢と魔理沙が今回の異変について話してるわ。あなたもすぐ行きなさい」


「ちょ!だからスキマはやめてくださいってば!」


ふわりと空中に浮きあがり地面に開いたスキマを回避する。霊力がないとしても少しの間は体を浮かせることができる。ん?本当に人間なのかって?失礼だなぁ~列記とした人間だよ。少し狂気を体に宿してるってだけのね?しかし、僕が甘かった。地面に開いたスキマが閉まり一息着こうとしたところで四方八方に僕を囲むようスキマが開かれる。今の状態じゃ空中で身動きが!?


「一名様ご案内~」


抵抗もむなしくスキマの中に落ちる僕に聞こえるよう声を張り上げたお姉さんに若干イラつきながらスキマの中へ落ちていった。




「良かった今度は地面に足がついてる」


「あら、狂夜早いわね」


「お、狂夜も来たのか」


スキマから吐き出されると思い身構えたが今度はちゃんと足がついた状態だった。そして僕の突然の訪問にも関わらず平然と声をかけてきたのは言わずも霊夢と魔理沙だ。


「お姉さんに無理矢理ね。今回の異変はどうにかできそう?」


「当たり前よ。異変の場所も大体は把握してるわ」


「今回の異変は春を奪う異変だぜ。首謀者は西行寺幽々子って言う冥界に住んでる女亡霊だぜ」


「春を奪うねぇ…それで何時頃その冥界に向かう予定なの?」


「異変解決は早いに越したことはないけど狂夜、貴方…フランと戦ったって聞いたわよ?それも狂気に溺れた」


会った時とは違い何かを探るよう目を細め僕を見つめる霊夢。何故知ってるのか?と思ったがお姉さんが伝えたのだろうと結論付ける。


「うん、戦ったよ」


「ホントか狂夜!狂気に溺れたフランは紅魔館組と私達二人でも抑えるのが精一杯だったんだぜ!?」


「楽々勝ったって訳じゃないよ。その証拠に霊力が殆ど無くなっちゃったんだよ。霊夢さんなら今の僕の霊力がどの位しか無いか分かるんじゃないかな?」


ニッコリと※作り笑い※を霊夢に向ける。一瞬細めた目が更に細くなった気がしたがすぐに先程の細めた目に戻る。


「えぇ、今の狂夜の霊力はギリギリ下位妖怪に勝てるくらいしか残ってないわ。初めの霊力がどれ位あったかは分からないけど」


「ほら、僕の言った通りでしょ?っとそんな事より異変解決に動くのは明日からでいいかな?」


「えぇ、そんな霊力の量じゃ足手まといだもの」


「ふふ、手厳しいね」


「え!?今から向かうんじゃないのか?」


「あんた話聞いてなかったの!」


僕の話の意図が魔理沙には分からなかったようだ。僕の霊力回復の為もあるがその為だけではない。辺りを見渡して気が付いたのだが霊夢がよく使うと情報にあったお札やお払い棒と言った物が一切見当たらなかった。行き成りお姉さんに博麗神社に連れて来られた、必要な物が部屋に置かれていない、このことから行き成り今日異変解決に行くことになったのだろう。


「霊夢さん行き成りで悪いんですけど今日泊まってもいいですか?」


「え?別にいいけど行き成りね」


「久しぶりに来たからじゃダメですか?」


「久しぶりと言ってもまだ一週間位しか経ってないんじゃないかしら?」


「一週間もだよ博麗神社ここは落ち着きますからね」


博麗神社ここが落ち着くっ言うのは大いに分かるぜ」


「そうかしら?私には何もない退屈な場所にしか思えないわ…」


忘れている人も居るかもしれないが博麗神社ここは現世での僕のお気に入りの場所にすごく似ているのだ。落ち着くというのはその為かもしれない。


「それでは、僕は少し仮眠を取ることにします。部屋は「空いてる部屋ならどこ使ってもいいわ」分かりました。この部屋に一番近い部屋で寝ていますから用があったら起こしてください」


にっこりと※作り笑い※を返し部屋を後にした。




「はぁ…疲れた…」


先程の部屋と向かいになる部屋が丁度空いており布団も既に引いてあったのでそのまま布団へ倒れるように横になる。紅魔館への連絡は先程伝えたとスキマから出てきたお姉さんに伝えられた。なぜかニヤニヤしていたが…。それよりも眠い…体を無理矢理動かしていた為だろうかゆっくりと瞼を閉じると優しいシャンプーのような匂いが鼻腔を擽る。何でこんな良い匂いが?と疑問が出たが睡魔に襲われ意識が眠りへと落ちた

さて、何故紫さんはニヤニヤしていたんでしょうかW そして次回の投稿は少し遅れると思います。なぜかって?それはフランとのイチャイチャをノクターンの方にあげるからですW(嘘ですww) 


それでは次回もよろしくお願いします

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