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幻想残酷記(休載中)  作者: 夜桜デビル
第一章 吸血鬼が住む館‐紅魔館
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狂気の強さ2+α

どうも皆さんこんにちは最近テスト勉強や小説編集で寝不足気味の夜桜デビルです。今回はいつもの倍以上の文章になってしまったりタイトルと全く関係ないことを書いたりと纏めるのに時間がかかり更新が遅くなってしまいました申し訳ないです。さて、今回は新しいキャラ?が出てきますので期待してください!!


※6000pv、2000ユニークを越しました!!見てくださった方々本当にありがとうございます。まだまだ書いていくのでこれからもよろしくおねがいします


それではどうぞ!!

「おっと時間か」


レミリアを斬り続けること数分、不意に力が抜けるのを感じスペルブレイクしたのだろうと悟る。


「にしても酷い有様だなレミリア」


グーパーグーパーと何度か繰り返し体に異常がないことを確認しレミリアに視線を向ける。白を基調とした服は無数の切り傷から出ている血で赤く染まり、所々破れているので目のやり場に困る(嘘だが)


「……」


「そんな目して睨んでも怖くねぇよ…部屋も血だらけになっちまったし。はぁ…十六夜の負担増やしちまった…」


落ち込んでる俺に向かい再び作り出したグングニルを投げてくる。無意味だってわからんのかね…


「そろそろ無駄だって分かれよな…じゃないと…」


大鎌を軽く振るいグングニルを真っ二つに叩き切り、すぐさまレミリアの後ろへ周りグングニルを投げた状態で止まっている右腕を容赦無くで切り落とす。


「右腕切り落とすぞ?」


「きゃああぁぁ!!!……ち、ちょっと答える前に切り落としてるじゃない!」


重力に引っ張られレミリアの右腕がゴトリと音を立て床に落ちる音とレミリアの怒鳴り声が聞こえる。あ?レミリアの言い分?そんなん一々聞いてられねぇよ。


「さっさと分かってくれねぇと残ってる左腕と両足叩き切った後一つずつ内臓抉り出すぞ?」


「抉い事考えるわね…だけど、私だってまだ負けるわけには行かないのよ!」


レミリアは残っている左腕を使い再び作り出したグングニルを構える。学習しないというか、単細胞というか…まぁ、嫌いじゃないなその性格。破られると知りながらも同じスペルを使い俺に向かってくるレミリア。他のスペルを使えば…いや、無理か…無駄にスペルで力を使うよりもグングニルでの近接攻撃ならまだ勝機のあると考えたのだろう。ま、もう少しこのお遊びに付き合うとしよう。


「グングニルごとその左腕も切り落としてやるよ」


レミリアへと接近し大鎌を下から上に振り上げる。この攻撃方法はデスサイズならではの攻撃方法だ。普通の鎌は柄の片方にしか刃が付いていない為あまりこのような攻撃方法を取ることはできない。まぁ、刃を下に構えてればできるが隙は少なからずできてしまうからあんまりやらない方がいい。


「甘いわよ!」


下から振り上げた大鎌を上から押さえ込む様にしてグングニルで防ぐレミリア。甘いのはお前だよ…


「それでどうやって上からの攻撃を防ぐんだ?」


「え?わぁ!?」


振り上げる力を弱めた為力任せに大鎌を押さえ込んでいたレミリアは下に倒れ込むようにバランスを崩す。更に下の刃が押された勢いで上の刃がレミリアの左肩に突き刺さる。これこそ自業自得と言う奴だろう。


「うぐぁ!両側に刃があるの忘れてたわ」


バランスを崩した勢いを活かし左腕に突き刺さった大鎌を抜く。お、レミリアって意外と賢いんだな。忘れてたってのは聞かなかったことにする。


「今ので左も切り落としたと思ったんだが、いい判断力してるな」


「…褒めたってなんにも出ないわよ?」


左肩が痛むのか少し引きつった笑みを浮かべるレミリア。


「フランを抱かせてくれればっていいたいが、生憎俺はロリコンじゃないからな…咲夜とかダメか?」


「何も出ないって言ったでしょ!さぁ、続きを始めましょ」


吸血鬼の再生力が高いからか既に左肩の刺し傷は綺麗さっぱり消えている。右腕の方はこの短時間では流石に無理なのか止血だけしたような状態のままで腕は生えてきていない。そんなことできたらチートもいいところだけどな。


「いくらやっても俺には勝てねぇよ」


再度大鎌を構えニヤリと笑みを浮かべる。





-----------------------






「ほら、さっさと掃除しろ!」


「片腕だとやりにくいのよ!」


戦いは俺が勝ち今は絶賛部屋の掃除中だ。壊れた家具や壁は狂夜の能力て直し、血で汚れた床を狂夜の能力で出した濡れ雑巾で拭いたりと狂夜の能力を無駄な事に使いまくってる。まぁ、俺の狂力で使ってるから文句はないと思うが。


「たく、ちゃんと狂夜の話を聞いてれば怪我も掃除もしなくてよかったのにな」


「その通り過ぎて今更後悔してきたわよ。まさかフランからだったなんて…」


「明日には動けるようになってるみたいだからちゃんと誤っとけよ?」


「わ、分かってるわよ…」


自分がした事を本当に反省しているレミリア。しかしちゃんと許してもらえるか心配なのか少し元気がないみたいだ。


「そんな顔すんじゃねぇよ…大丈夫だ狂夜なら簡単に許してくれる」


「………」


レミリアの隣に移動し、わしゃわしゃと少し荒く頭を撫でる。レミリアは嫌がることもなく床に染み付いた血を濡れ雑巾で拭き続ける。少しの間俺はレミリアの頭を撫で続けた。





-----------------------





「まぁ、こんなもんでいいだろ」


「つ、疲れた…」


掃除を始めてから約一時間俺の性格もあってか部屋はさっきよりも綺麗になっているように見える。レミリアはいつもは咲夜に任せている掃除をしたからか綺麗になったばかりの床に寝転がろうとしている。


「おいおい、折角綺麗にしたっていうのにまた汚す気か?」


「え?あ…」


ジト目でレミリアを見ると何かを察したのか苦笑いを浮かべる。


「そ、そう言えば体中血だらけだったわね…」


「疲れたなら俺が運んでやる。まずは風呂だな」


「え、ちょ、ちょっと!」


レミリアの制止も聞かず俺はレミリアをお姫様抱っこの要領で抱き上げる。あれ?見た目よりも軽いような…?そんな疑問を持ちながら部屋を後にした。







------狂気少年カリスマ吸血鬼移動中------







「だ、大丈夫っていってるでしょ!?」


「怪我人が何が大丈夫だって?俺はお前の体には欲情しねぇから安心しろ」


風呂場に到着しレミリアの服を脱がしていく。いや、破いていくの方が合ってるがなんかそうすると卑猥に聞こえるから不思議だ。


「貴方が良くても私が良くないのよ!って脱がすのをやめなさい!」


「たく、うるせぇな。文句言わずに少し静かにしてろ」


首に手刀を入れレミリアを気絶させる。なんか俺が悪役になってないか?レミリアも気絶しているので※アレ※は見られないと思い俺も服を脱ぎレミリアを抱き上げ風呂場へと入っていく。





-----------------------





「流石に気絶した奴の体を洗うのは大変だったな…」


レミリアも一応女の子ということもあり胸や股はあまり刺激しないよう体や髪の毛よりも優しく洗った。もちろん欲情することもなく普通に風呂から上がり今はレミリアを抱き上げながら借りている部屋に向かっている。


『それにしても狂助も大胆になったよね』


「(アホ抜かせ。レミリアなんて俺に比べれば赤子も同然だ。良くても子供を風呂に入れたくらいにしか思わねぇよ)」


からかうように声をかけてきたのは言わずも狂夜だ。レミリアを膝に置きながら浴槽に浸かっている時に目が覚めたとか。まぁ、こいつにはレミリアの裸体は見せない方がいいと思い目を閉じながら感じる気配だけでレミリアの体を拭き狂夜が着ていた大きめのワイシャツ?を羽織らせて今に至っている。ん?俺は昨日と同じ白のワイシャツ?に黒のニッカだ。ニッカは狂夜のじゃなくて俺のだが。


「(それで?レミリアの裸体を見れなかった感想を聞こうか?)」


『うーん…興味はあんまりないかな?…それに本人の許可もなしに見るのは流石に少し抵抗あったから見てないよ』


先程目を閉じながら拭いたと言ったがそれをする以前に狂夜自身が目を閉じていたらしく俺が目を閉じなくても良かったといいやがった。それならもっと早く教えろっての。


『はは、気配だけでも目で見ているように分かるんだからいいじゃない。それにもう過ぎた事なんだしさ』


「(まぁ、それもそうなんだが…なんか負けたような気がしてならねぇんだよな…)」


そんな事を話しながら歩いていると借りている部屋に到着。片腕でレミリアを抱え扉を開ける。


「あ、狂助!やっと来た」


「フランか?何でお前がここに?」


扉を開け中に入るとベットに座っているフランがこちらに気づき声をかけてくる。何でいる?と質問しながらもレミリアを空いているベットのスペースに寝かせ俺は備え付けの安楽椅子に腰を下ろす。


「それよりもなんでお姉様がこんな格好で狂助に運ばれてきたのか教えてよ」


「ちょっと風呂に入ってたんだ。怪我してるから入れてやるっていったらキャーキャーうるさかったから気絶させてから風呂に入れてここまで運んできたんだよ」


何であんなに乙女みたいだったのか良く分からん。まぁ、俺も男だから女と風呂に入るのは些か抵抗はあるがさっきも言った通りレミリアは俺から見たら小さな女の子だ。


「え?お姉様とお風呂入ったの!?私も狂助と一緒に入りたかった~」


「まぁ、その内な。それで、フランは何か俺にようか?」


「うん!あのね、狂助に吹き飛ばされてから狂子と話してたんだけど…どうやって狂子を心と体に馴染ませられるのか聞きに来たの」


「成程。それで?狂気は表に出してみたのか?」


「ううん。また暴走しちゃうといけないから出してない…」


「ほう、心意気はいいが根性が足りねぇな…おい狂子お前はどうなんだ?」


「……もう少し時間を置きたいっていってるよ」


「時間を置きてぇならフランを連れてくるな…俺から言えることはまずは、狂気を一旦全て表に出すことだな」


この方法は狂夜の時にもやったことだ。人間である以上限界まで鍛えるのに千年、狂気である俺を心と体に馴染ませるのに五百年かけた。本当は三百年程で体を鍛えることも俺を心と体に馴染ませることも狂夜はって退けてしまったが狂夜は更に千二百年間体を鍛え、狂気を心と体に馴染ませることで身体能力と使える狂気量を増やしていった結果、身体能力は大妖怪にも引きを取らない、狂気は五割くらいまで数時間体に負担をかけずに扱うことができるようになっている。まぁ、強さよりも感情とか性欲とか言ったものを増やして欲しいものだが。話が逸れたが人間であった狂夜は三百年という異常な程のスピードで狂気に負けない体を作り、狂気を操るすべを身につけた。なら、人外ならどうだ?フランは狂夜とは違い吸血鬼だ。同じ人間ならまだしも人間よりも数十倍の力を持つ吸血鬼なら体を鍛えるという期間はいらない、更にフランは狂気を体に宿して既に四百九十五年過ごしている。フランの理性こころに入った時も理性こころが黒く染まっていた。この二つからもう既に狂子とフランは一心同体と言えるだろう。


「…ちょっと狂子と相談してみる」


「あぁ、手短に頼むぞ?」


俺の声が聞こえたかは知らないがブツブツと独り言をし始めるフラン。まだ心で会話できることを知らないのだろう。その間に俺も心の中にいる狂夜に声をかける。


「(さて、お前の大好きなフランが狂気の力を手に入れるみたいだぞ)」


『大好きじゃないよ…偶にする可愛い仕草にちょっとドキってするだけだよ。うーん…僕的にはあんまり狂気の力を使って欲しくないな…」


「その意見には俺も賛成だ。狂気の力は神力を大きく凌駕する程強力な力だが…それ相応のリスクがある。現にお前がなっているしな」


『ははは、返す言葉もないよ』


狂気の力には使い過ぎなければ体外へのダメージは殆どない、ならなぜ狂夜は動けないのか?それは簡単、体外にダメージがいかない分体内へのダメージが大きいからだ。今の狂夜は全身が濃い霧状の狂気に侵されるている状態だ。ちなみに今の狂夜の状態は危険度を五段階で表すと三段目だ。危険度三は一日二日程あまり過激に動けないくらいの、まだ軽いもの罰なのかもしれない。そこから四に上がると激痛が全身を襲い三日は何もできず悲鳴をあげ続ける。そして五までいくと良くて片足、片腕、両腕、両足、片腕片足、が灰になって消え去る。そして下手をすれば全身が灰になって消え去る。狂気の力はどの力よりも強い反面使い方を間違えれば自らの命さえも消しさってしまう最悪で最凶の力でもある。


「(たく、笑い事じゃねぇっての)」


『まぁ、※あのスペル※を使わなかっただけまだマシだよ。はぁ…僕もまだまだ弱いね』


「(体力霊力回復なしの連戦、能力の連続使用、スペルの連続使用、不得意武器での戦闘、これだけやって勝てるお前は十分強いさ)」


『あの時はフランが居たから勝てたんだよ。フランがいなかったら今頃は四季映姫の所に行ってるよ』


「(それを差し引いてもだ。さて、フランの方は話がついたみたいだしちょっと話してくる)」


『話してくるって言っても僕にも聞こえちゃうんだけどね』


「確かにそれは言えてるな」


ニヤリと笑いながら意識を理性こころの中から引き上げる。


「う…」


「あ、狂助!もう、何度も呼びかけたのに反応しないんだもん」


「悪い、ちょっと狂夜と話してたんだ。それで、どうするか決まったか?」


少し怒りながら近くによってきたフランの頭をポンポンと撫でてやりながら話し合いの結果を聞く。


「うん!狂子はやってみてもいいって。暴走したら狂助か狂夜がなんとかしてくれる」


「人任せかよ…まぁ、取り敢えずやってみな」


「うん!」


元気よく返事するフランとは対照的に少し脱力した体を投げるように安楽椅子へ腰掛ける。


「きょ、狂助!何か出てきた!」


「お、安定して狂気を出せたみたいだな」


少し休もうと思い目を瞑ろうしたところでフランの焦り声が聞こえた為目を開けフランの方を向くと黒い煙のようなものを纏っている姿が見えた。狂気だ。俺の思った通りしっかりフランは意識を保っている。まだ少し安定していないのか少し狂気が濃いが許容範囲だ。


「よし、ちゃんと狂気は出せたみたいだな。そんじゃ、狂子を外に出してやれ。出す感覚としては狂気を人の形にするイメージをしてそのイメージに濃い狂気を纏わせる感じだ」


「わ、わかった。やってみる…」


少し自信なさげに頷きゆっくりと瞳を閉じるフラン。多分俺の言ったことがよくわからなかったのだろう。自分でももう少し詳しく説明してやりたいと思ったのだが俺は外に出す側ではなく外に出る側だ、狂夜から聞いた大まかなやり方をできるだけ簡単に説明することしかできない。mぁ、狂夜は今の説明で通じると言ってたし大丈夫だろ。自分を納得させ懐から煙草とジッポを取り出し再び安楽椅子に体を預けるように座り煙草に火を着ける。






-----------------------






「で、出来た!!」


「お、出来た…か…後ろの奴は誰だ?」


近寄ってきたフランに視線を向けると見慣れない女性がフランの後ろに立っているのが見える。


「狂子だよ?狂助」


「おいおい、冗談キツイぞフラン。狂子なら理性こころで見たがフランとそっくりだった筈だろ?」


今俺の目の前にいる女性。見た目的には二十代前半くらいで身体つきは華奢で胸は平凡。髪は肩に掛かるくらいの長さで闇のような黒、顔は整っており特に目が行くのは髪の毛よりも濃い黒色の両目がこちらを見ている。


「残念ながら間違ってるのは狂助貴方の方よ。この姿になった理由はわからないけどね」


呆れながら手足を動かしている。まだ体に慣れていないからだろう。


「本当に狂子だったのかよ…まぁ、フランと見分けも付けれるし綺麗だしで俺的にはいいんだが」


「貴方に褒められても愛想で言ってるようにしかみえないわ」


「それは狂夜だ。なぁ、フランも狂子の事綺麗だと思わねぇか?」


「うん!とっても綺麗!それに何だかお母さんみたい」


不意にフランは狂子に抱き付く。一瞬驚いた顔をした狂子だがすぐに先程の少し凛とした顔の戻りフランの頭を撫で始めた。


「さて、俺は少し寝るかな」


ふわぁ~っと小さな欠伸が漏れる。やはり負担は少なからず体に来てたみたいだ。安楽椅子に浅く座り直し目を瞑る。フランと狂子の楽しげな笑い声を子守唄に俺の意識は闇に沈んだ。








新しいキャラなんて出てない?いやいや狂子ちゃんの擬人化状態が出てきましたよね?一応新しいキャラということにしました。容啓とかの説明もしていませんでしたから。さて、次回はどうしましょうかね…


それでは次回もよろしくお願いします!!

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