狂気の強さ
皆さんこんばんは夜桜デビルです。明日は何と中間考査があります!…勉強しないで何やってるんでしょうね私(^_^;
さて、そんな過ぎ去ったことはもう忘れて今回の前書きは、まずはタイトル通り狂気の強さが少しわかります。なぜ全部じゃないのか?それは後書きに続きますw
それではどうぞ!!
「取り敢えず、そんな物騒なものを置いて話し合いをしましょうレミリアさん」
痛む体を起こしじっと、睨みつけているレミリアに※作り笑い※を浮かべながら話しかける。
「話し合いも何もないわ…私の可愛い妹を…昨日はフランを助けてくれたお礼で何日か泊めてあげるといったけど夜の遊びをしろとは言ってないわよね?更にそれが出会って一日も経ってないのなら尚更ね…」
「え?狂夜って何日か泊まる予定なの?」
「夜の遊びなんてしてませんよ。ちゃんと話し合えば分かることです」
※作り笑い※を浮かべながらこくりと頷きフランにそうだと返答し、レミリアにはグングニルをしまうよう説得する。いや、ホントに死んじゃうから今の状態だと…
「口で言っても分からないようね…なら、一発喰らっときなさい!」
無情にもグングニルは僕目掛けて投げられた。あ、これはヤバい。避けたいけど体が動かないや…
「はぁ…口で言っても分からないのはレミリアさんの方だよ…」
僕は苦笑いを浮かべそう呟く。その数秒後僕はグングニルに殺られ…
「お姉様…狂夜を虐めるなら私が許さない!」
たと思ったのだが僕のすぐ目の前でグングニルは粉々に破壊され消える。フランを見ると右腕を突き出し右手を握った状態でレミリアを睨んでいた。フランの【ありとあらゆるモノを破壊する程度の能力】だ。
「助けてくれてありがとうフランちゃん」
「ううん。私も昨日こんな手助けじゃ足りないくらい助けてもらったから」
ニッコリと※作り笑い※を浮かべお礼を言う。そしてフランも笑顔を返してくれる。その笑顔はどこか悩みのなくなった純粋でそれで言って大人っぽい微笑みを含んでおり僕は少しドキッとしたのは内緒♪
「フラン…何故狂夜を庇うのかしら?昨夜なにをされたのか思いだしてみなさい」
「うーん…髪を撫でられたくらいだと思うよ?お姉様。別に如何わしい事は何もなかった……」
話の途中フランの顔がみるみる赤くなっていくのがわかる。多分キスをしようとしたことと吸血をしたことを思い出したのだろう。何故このタイミングなのかはあえて突っ込まないよ。
「なら、何故顔を赤く染めるのかしらね」
「(やっぱりそう思っちゃうよね…狂助いける?)」
『まぁ、お前の霊力と俺の狂力は別だからな』
「(なら、大丈夫そうだね。【逆転】心体逆転!)」
心の中でそう唱える。すると何か深い闇のような暗闇に体が呑み込まれていく。
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「ふぅ…成功か?」
『見たいだね。うーん…心の中ってこんな暗くて広いんだね』
「(何にも無いが疲れもしないし生きるために必要なものもいらない。体を鍛える、霊力の増強、スペルの試し打ちやれることも多いから俺は好きだ)」
『へぇ、でも体の状態とか霊力の量とかは変わらないんだね』
「(瞑想でもしてれば回復するだろ)」
この会話で分かったと思うが今体の所有権を持っているのは僕ではなく狂助だ。何故そんなことをしたか?それは簡単だ…僕が戦えないから。先程能力を使った為もう一度能力を使うことは愚か弾幕を一発撃つことができるか怪しい程霊力の量が減少している。その為霊力ではなく狂力を使う狂夜と入れ替わったのだ。しかし心と体を入れ替えるのにはそれ相応の霊力を使う為もう体には力が入らず黒い床に倒れ込む。
「(おい!大丈夫か!?)」
『ごめん…もう立ってるのも辛いや…』
「(はぁ…だからっていきなり倒れるのはやめてくれ心臓に悪い)」
『はは、ごめんごめん。もう僕は寝るから…後は頼んだよ狂助』
「(おう、ゆっくり寝てろ)」
ほんの少しだけ口元を緩めゆっくりと瞳を閉じ意識を手放した。
side changeー狂助
「(寝ちまったみたいだな。さて、どうするか?)」
狂夜が眠りについたことを確認し視線を上に向ける。そこにはレーヴァテインを振るうフランとグングニルを振るうレミリアの姿が見える。どちらも流石は吸血鬼ということもあり激しい戦いになっているのだが、部屋が滅茶苦茶になっているのには気づいているのだろうか?
「ま、部屋を壊した制裁って事でいいか。【狂気】ツイン・デスサイズ!」
スペルを一枚取り出し宣言。俺の目の前に大鎌が出現する。しかしこの鎌は普通の鎌とは違い柄の両端に刃ついている特殊な大鎌?だ。見た感じ鎌には見えないけどな…。さてそんなことは置いといて、久々に暴れるか。
「おらぁ!」
狂力を足に纏い一気にフランとレミリアのいる上空に移動し大鎌を薙ぎ払うように振るう。
「「っ!?」」
俺の存在に気づいたのか鍔迫り合いをやめフラン、レミリア両者とも後ろに大きく飛んだ為鎌は空気を切り裂く。
「楽しいことやってるな…俺も入れてくれよ」
「貴方は誰?狂夜なの?」
「…貴方さっき動けなかった筈じゃなかった?」
「二人一遍に質問しないでくれ…まず、俺は狂夜であり狂夜じゃない存在。そして今動けるのは中身が違うからだ」
狂夜と一心同体なのだから一応は狂夜と言っても間違いではないだろう、そして何故動けるのかそれは狂夜の能力を狂力で使い体の状態を逆転した為だ。
「狂夜であり狂夜じゃない…まさか!?」
「お、フランはわかったか。ま、一回見たようなものだしな。レミリアはどうだ?」
「体の状態を治す能力を使った以外に考えられないわね」
「まぁ、間違ってはいない。さて、この辺で話し合いは終わりだ。続き始めようか?」
大鎌を構え直す。まず狙うのはレミリアだ。ん?どう構えてるのかだ?モ〇スターハ〇ターの操〇棍の構え方を想像してくれれば大体あってる。因みに作者は〇虫棍は使ったことないみたいだな。
「さて、まずはレミリアお前からだ!【狂気】狂い始める世界!」
スペルを取り出し宣言。俺の周りにいくつもの弾幕が出現しレミリアに襲いかかる。スペルでレミリアを足止めしている間にフランの相手をしようか。
「こんな弾幕じゃ私は倒せないわよ」
余裕綽々で俺の弾幕を消していくレミリア。フランは俺のスペルを見た事がある為この後どうなるか分かっているみたいで苦笑いを浮かべている。
「余所見とは余裕だなフラン!」
「え?くっ!」
レミリアを見ていたフランに近づきデスサイズを振り下ろす。しかし瞬時に反応したフランはレーヴァテインで防ぐ。
「流石は吸血鬼力も人間の比じゃねぇな」
「貴方も人間じゃない…狂夜の狂気でしょ?」
「はは、正解。俺は狂夜の狂気ー小路狂助。しかしよく気付いたな姿は狂夜のままな筈だが」
ギリギリと鍔迫り合いをしながら自己紹介をする。自己紹介をしている間も全力で押し返そうとしているが吸血鬼と言っても所詮は吸血鬼。狂気である俺に勝てる筈がなく徐々にデスサイズの刃がフランへと近づいていく。
「いつもの狂夜より狂気が多くなってたからあれは狂夜じゃないってわかったの…それで狂夜は大丈夫なの?」
「チッ流石に狂気の量は誤魔化せねぇか。あぁ、今は霊力を使い過ぎて俺の中で寝てる。明日には多少動けるようになってるさ」
「そっか…よかった」
今だ鍔迫り合いをしているというのに安堵の溜息をつくフラン。おいおい、そんな油断してると
「脇がガラ空きだ!」
「ぐっ!?」
右足に狂力を纏わせガラ空きの左脇に蹴りを繰り出し壁目掛けて蹴り飛ばす。空中にいたのもあってか壁を軽々と貫通していった。
「うぐああぁぁぁ!!!」
チラリと悲鳴が聞こえた方を見ると百個あった弾幕は数千個に増えレミリアを襲っていた。これ殆どチートスペルじゃねぇか?吹き飛ばしたフランはまだ戻ってこないのを確認し追撃のスペルを取り出し宣言する。
「【猛攻】旋風乱舞」
足に纏った狂力を更に増やし一気にレミリアに接近し大鎌を振るう。そしてすぐさま後ろに移動し再度大鎌を振るう。
「ぐっ!がぁ!は、早すぎて、うぐぁ!」
何度か攻撃するとレミリアが構えていた筈のグングニルが消える。許容範囲以上の攻撃を受けスペルブレイクしたのだろう。
「さぁ、まだまだ行くぜ?」
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side changeーフランドール
「痛ぁい〜」
痛む頭をさすりながら状況を確認する。ここはどこ?赤い天井である為紅魔館内であることはわかる。
「取り敢えず…さっきの場所に戻らないと」
立ち上がろうとしたが何故か足に力が入らず尻餅をついてしまう。え?何で…
『力の使いすぎよ。今の貴女は狂夜と同じ殆ど霊力がない状態だわ』
「え?声!?どこから…」
オロオロしながら辺りを見渡していると語りかけてきた声は呆れたように溜息をつく
『はぁ…私よ私、狂子よ。辺りを探しても意味ないわ。私は貴女の中にいるんだから』
「私の中?でも、どうして?」
『昨日狂夜と貴女が私を倒したでしょうが…それで強制的に貴女…フランに協力するようにって言われたでしょ?その為にフランの中…心の中にいるの』
「要するに私の力になってくれるの?」
『簡単に言えばそうなるわね。それで昨日私を受け入れる為にフランは知らず知らずの間に膨大な霊力と力を使ってしまったの。それにレミリアのグングニルの破壊、狂助に蹴り飛ばされたダメージ、それらによってもう立ち上がる力すらフランにはない…回復するのを待つしかないわ』
「ホントに回復を待つしかないの?」
『いえ、もう二つあるわ。まず一つ目、吸血して霊力を回復する。これは吸血鬼であるフランの特権ね。でも、今ここには人間は愚か妖精メイドすらいないから探しに行かなければいけないわ。次に二つ目、私の狂力を使うこと。でも、この方法はおすすめしないわ。まず、狂夜みたいに完璧に狂力を扱えないから。次にまだ心にすら馴染んでいない私の狂力を使うと下手をすれば抑えている狂気が暴走し挙げ句の果てには体が耐えられなくなって全身灰になって死ぬわ』
「うーんどっちも無理だよ。探そうにも立ち上がれないし、狂子も危ないみたいだから」
狂子が考えてくれた二つの方法どちらも今の状況を打開する策にはならないと考えが纏まる。それに私だけではなく狂子にも多大な危険が及んでしまうと思い狂子の考えを否定する。
『そう。それじゃあどうするつもりかしら?』
「もちろん休ませてもらおうよ。多分狂助なりの気遣いでここまで吹き飛ばしたんだと思うし」
そう、先程蹴られた左脇はあまり痛くなかった。というのも蹴られたというよりも何かに思いっきり突き飛ばされた様な感覚がするからだ。
『まぁ、それも一つの手ね。ゆっくり休みましょ』
「うん…何だか凄く眠くなってきた…」
自分が疲労していることに気づいた為かいきなり体がダルくなり睡魔が襲いかかってくる。ちょうどここが空き部屋とわかりベットを探すとすぐ近くにベットを見つけ、四つん這いで手足を引きずるように動かしベットへ移動。ベットによじ登り横になる。
「お休み…狂子…」
『えぇ、ゆっくり休んでね…フラン』
ちゃんと狂子が返答してくれた事に頬を緩めながら私は意識を手放した。
さて、前書きで言いました狂気の強さがなぜ全部わからないのか…答えは簡単です!次回もその狂気についてのお話だから!!
え?期待して損した?いやいや、それを考慮して読んでいただかないと…
それでは次回もよろしくお願いします!!




