絶体絶命?
どうもこんにちは夜桜デビルです。
今回少し投稿遅れてしまい申し訳ありません。さて、今回は狂夜さんが絶体絶命の大ピンチになる回です。(繋ぎ回です)
前書きに書くことが思い浮かばない…
それではどうぞ!!(無理矢理
※5月24日(土)誤字脱字の改善をしました
「うぅん…朝か…今何時だろう?」
『お、起きたか。おはよう。ちなみに今は朝の五時だ』
「(おはよう狂助。朝の五時か…少し早起きし過ぎたかな?まぁ、いいや。取り敢えず起きようかn)いっ!?」
起き上がろうと腕に力を入れた瞬間全身に鋭い激痛が走る。忘れてた。そう言えば昨日狂気を使い過ぎたんだった。
『おいおい大丈夫かよ。それと今は起きない方がいいぞ』
「(ん?何で?…あ、成程ね)」
ベットの中を見ろと言われたので見てみるとスヤスヤと寝息を立てながら何故かフランが眠っていた。道理でベットの中が暖かい訳だよ。でも、その光景に一つ疑問が浮かぶ。
「(ねぇ、狂助。何でフラン…服着てないの?)」
僕の疑問…それはベットの中で眠るフランが裸であることだ。いや、上半身だけ裸と言った方がいいかもしれない。うつ伏せで寝ているため胸は見えていないが白く子供独特の柔らかそうな肌であることは見ただけでわかる
『昨日あれだけやっておいて忘れたのか?流石の俺でも呆れるぞ?』
「(え?昨日そんな甘々な出来事あったっけ?確かあのまま寝ちゃった覚えがあるんだけど…」
『嘘だ、お前は何もしてないしそんな甘々なことでもない。強いて言えばお前の首筋にフランが噛み付いた事くらいだな』
「(噛み付いたってフランが?…あ、一応僕人間だから血でも吸ったんじゃないかな?キスできる程勇気がなかったみたいな感じで)」
指摘された首筋へと右手を持っていく。手探りで探してはいたがすぐに見つかった。
『お、流石狂夜だな。本当は頬にキスしたかったみたいだが流石に恥ずかしかったみたいでな。悩んだ挙句吸血に行き着いてた』
「(やっぱりね。それでフランは何で裸なの?見た感じ上半身だけだけど)」
『さぁな、それは流石に俺でもわからん。吸血した場面を見た後急に眠くなって寝ちまったから本人に聞かないと何とも言えないな』
「(と言っても起きる気配なさそうだよ?半分裸のフランを今の姿の僕が起こそうとしている所を見られたらレミリアに何されるか判ったものじゃないし、僕もあんまり過度に動けないから結局何もできないんだよね…)」
僕の今の姿は前のボタンが全部開いたワイシャツのみだ。昨日あのまま開けて寝てしまったみたいで今直そうにも手先が動かしにくくボタンを留めるのも一苦労なんだ。まぁ、涼しいからが一番の理由だけどね。それよりも
「(う~ん…やっぱり霊力は空のままなんだよね。早く回復してくれないかな…これじゃ体直せないよ~)」
『それを覚悟で止まない斬撃の嵐を使ったんだろ?まぁ、ラストスペルじゃなくてよかったが』
「(あれは下手したスペル宣言者もスペル回避者も死んじゃうからあんまり使いたくはないんだよ。まぁ、止まない斬撃の嵐が破られてたら忠直なく使ったけどね)」
止まない斬撃の嵐で裏のフランを仕留められなければ僕は今ここにいないかもしれない。止まない斬撃の嵐でも立つことができない程に霊力、狂力を使い切った。止まない斬撃の嵐は僕の中で最強であり最凶でもある…ラストスペルー最後の呪文はそれを超える程最凶で最悪なスペル。先程言った通りスペルを使ったスペル宣言者もスペルを避けるスペル回避者も死ぬ。下手をしたらと言ったがどちらか一人は死んでしまう。主に…スペルを避けるスペル回避者が…
『おいおい…まぁ、死ぬよりはまだマシだが使った後の罪悪感は最悪だぜ?特に今回だったらな』
「(うん、それは否定しないよ。っとフランが起きたみたいだよ?)」
「ん…んぅ…」
「ふふ、起きた?フランちゃん?」
まだボンヤリとしているのか目を薄く開けたまま小首をかしげるフラン。そんなフランの頭に手を乗せ優しく撫でる。ふわふわと柔らかでそれで言って癖がない。見た目通りの髪の質感だ。そんなことを思っていると不意にフランが驚きの声を上げ布団から飛び起きる。その瞬間僕は体を起こし目を逸らす。
「ぇ…え!狂夜!?」
「うん、狂夜だよ。どうしたの?そんなに焦って」
「どうしたもこうしたもないよ。どうして狂夜がここ…に…」
段々とフランの声が小さくなっていきベットから降りる音がする。多分自分の状況を理解したのだろう。今頃は顔を赤くしているに違いない。
羽織っているワイシャツ?を脱ぎフランが居るであろう場所に投げる。目が向けられないから感覚だけで
「取り敢えずそれ着といて。それとフランちゃんが寝てる間も見てないからそこは勘違いしないでね?」
「……」
僕の言葉への返答はなくカサカサと服が擦れる音が聞こえる。そこまで恥ずかしいなら何で脱いだんだろう?枕元に着替えの為だろう畳まれて置いてあるワイシャツ?が目に入ったので僕もそれに羽織る。
「そろそろ目線戻しても大丈夫?」
「……う、うん…多分大丈夫だと思う…」
フランの了解を得て目線を元に戻す。しかしそこには僕が予想打にしていなかったものが映った。
「(…これどう見てもお楽しみが終わった格好だよね…)」
『これは…流石にな…』
上半身だけ裸だと思っていたフランはパンツだけを身につけた九割近く裸だった。更に少し大きめのワイシャツ?の為傍からは下着は見えず殆ど裸ワイシャツもとい昨夜お楽しみが行われたと語っているような格好だ。しかもワイシャツ?の代わりになる服が一着も無いと言うおまけ付きである。ん?どうしてパンツを履いているってわかったかだって?一瞬だけどワイシャツ?の間から下着が見えたからだよ。
「どうかな?ちょっとブカブカだけど」
「うん、似合いすぎて僕が殺されちゃいそうだよ」
僕の体格に合わせたワイシャツ?なのでフランが着るにはどうしてもブカブカになってしまう。袖からは半分程手が出ておらずフランが手を動かす度ブラブラと手が届いていない部分の袖が動き回る。さて、そろそろ本格的にこの状況をどうにかしなければならないだろう…。まず、絶対に避けなければならないのは紅魔館の住人への接触。僕は今立ち上がる事さえままならない状態である。そしてその状態でレミリア達との戦闘になれば絶対負ける。だって動けないのにどうやって戦えばいいの?次に気をつけるのは咲夜の能力だ。今の僕に咲夜の時間停止の中を動くことができない為だ。理由は一つ…霊力が殆ど無いからだ。
「(殆ど死亡フラグしか立ってないけどどうしようか…)」
『取り敢えず、フランに何故ベットの中いたのかを聞くことを提案するぞ』
「(焦っても仕方ないしそれが妥当かもね)ねぇ、フランちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかな?」
「ん?なぁに?」
こちらの生死がかかっているというのにニコニコとワイシャツ?の着心地を楽しんでいるフランに質問を投げかける。
「単刀直入に言うと何でフランは僕のベットの中にいたのかな?」
「うーん…一緒に寝たかったからかな?」
「ごめん。質問を変えるよ。フランはどうして殆ど全裸でベットの中にいたのかな?」
「その方が男の人が喜ぶってパチュリーと小悪魔が言ってたから…狂夜は嫌だった?」
嫌だった訳じゃないからそんな今にも泣きそうな顔は止めて欲しい。まさかパチュリーがそんなことをフランに教えていたなんて…小悪魔は分かるけど
「うーん、別に嫌ではないけどレミリアさんが見たらこの状況どう見えると思う?」
「…あ…」
「わかったかい?フランちゃん!?」
これで誤解が解けると思った瞬間いきなり赤い槍が僕目掛けて飛んで来たのが見えたのでベットに倒れ込むようにして回避する。あぁ!体が痛い!
「…これはどういう状態か説明してくれるかしら?狂夜?」
「タイミング悪すぎですよ…レミリアさん…」
ゆっくりと再び起き上がり槍が飛んできた方向を見る。そこには案の定顔を怒りに染めたレミリアが槍を投げたままの姿勢でこちらを睨んでいた。
「え…お、お姉様何やってるの!?」
「フラン今すぐその男から離れなさい!…よくも私の妹を毒牙にかけてくれたわね」
「毒牙にかける何て言葉良く知ってますね。うーん毒牙にかけたというよりかけられたの方があってる気がするのは僕だけ?」
「何を意味のわからないことをいっているの?さぁ、微塵も残さず消し飛ばしてあげるわ!」
僕の話を無視して先程よりも倍近い赤い槍を作り出す。情報によるとあれはレミリアのスペル【神槍】スピア・ザ・グングニルという強力なスペルカードみたいだ。何て解説しているけど今の僕では本当に木っ端微塵にされてしまう訳で…
「(この状況…どうやって打破しようか…)」
反射的に苦笑いを浮かべこの状況をどう打破するかを考え始めた。
さてさて、無実の罪をかけられてしまった狂夜さんはこの後どうなってしまうのか!?分岐点としては何もなくグングニルの餌食になる。紅魔館内の住人の誰かが助けに来る。フランとレミリアが戦うの3つ程ありますね。私の中では。まぁ、この中のどれかになることは確定なのでご心配なく。
それでは次回も宜しくお願いします!
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