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我輩は騎獣である  作者: KEITA
第十一章
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 立ち昇る白い湯気。

「……美味しい!」

「それは良かった」


 白に薄黄が花柄として散った一繋ぎの衣。その袖裾に、窓からの陽光が差し込んでいる。波打った若草色の髪を軽く纏め上げた娘は、白く小さな手で包むように茶器を持ち唇に運ぶ。

 我輩も、肩口で纏めた髪を軽く払ってのち同じ仕草をした。ちなみに我輩の服装は騎者どのより譲り受けた生成りと青藍の上下。靴等も一応人界より持ってきてはいるが、今は別段必要無かろうということで省略している。

 この家屋内にて、立ちのぼる湯気を目にし独特の芳香に包まれるのは幾度目であろうか。獣の姿では口内を傷める危険性がある熱い水も、人型の身では容易く含むことができる。霊獣の人化は、至極便利な能力なのである。

(霊獣になりたくはなかったという人界の獣も居たが……)

『霊獣になんて、なりたくなかったんだあたいは』

 また、人界の思い出が脳内を掠めた。小さなきっかけを機に、記憶の彼方に在ったものがまるで蹄を返して戻ってくるように押し寄せてくる。

 人型にて過ごすと、呼応するように人界での出来事が蘇ってくることを、我輩はつい先ほど識った。

「ふふ、まさか天に還ってからもお茶がこうして飲めるなんて。すっごく嬉しい」

「――うむ」

 それは悪いことではないのだと。手元の温もりと口内の味、そして目の前の笑顔が教えてくれる。


◆ ◇ ◆


 先日、人界より幾つかのものを持ち寄ってこの家屋内に収めた。

 主天使に事件の収束を報告した日、「我がつがいは人界育ちゆえ、その心と身体が憩える場所を作りたい」と我が友に相談したところ、「じゃあ俺の家を使うといい、手入れはしてあるから」と言ってくれたのだ。「中の道具とかは好きに使っていいよ、むしろ使ってくれると助かる。これからはきみにあそこの管理を任せたい。人型での新居にしちゃいなよ」とも。

 うっすらと一時的な借家の期待はしていたが、思った以上の応えが返ってきた。いいのか、とさすがに少々恐縮した我輩に対し、翼持つ友は小さく笑って返したのである。

「その方が俺も嬉しいんだよ」と。


◆ ◇ ◆


「素敵なおうちだね。陽当たりがいいし、いい匂いがするし、木の温みがあるし。わたし、ここも好き」

「我が友が聞いたら喜ぶであろう」

「ふふ、伝えておいて」

 期待通り、ワカバはこの家を気に入ってくれた。彼女の亡き育て親は樹木の伐採加工を生業としていたらしく、その影響もあってワカバは人型の五本指で丁寧に作った道具や建造物等に興味を示す。此処にもその空気がほの暖かく漂っていることに気づいたのであろう。

 この木造家屋はその昔、我が友が下層の巡察警護を任されていた頃、移住してきていた妖精と霊獣の諍いを宥めた際に、礼として建築されたものらしい。我が騎者の棲み処もそうであったが霊樹を切り出し匠の技で丹念に組まれた建造物は、天災などに見舞われない限り千年以上もの間外観と内装を保つという。この家屋も我輩が生まれる以前よりの代物である。そして未だ全く、柱や土台が朽ちる様子は無い。

 扉は人型の我輩にとってはやや小さい。内部もさほど大きくも広くもないが、つくりは頑丈で風雨を凌ぐに充分であり、「ひと」が過ごすに易い。窓は人界のように硝子こそ無いが横滑りの木枠が填められており、それを上げ下げすれば適度な照明と空調になる。この辺りは気候が穏やかなので、雨雪が重ならない晴れた時分に過ごすには快適ともいえる。

 椅子と卓、それから細々とした道具。この家屋内に限っては、まるで人の界のような風景だ。

「まさかお台所もお茶道具もあるなんて。天使のおうちって聞いたから何かこう、家具も全部霊力で動くようなのを想像してたよ。精霊族ってより人間のおうちみたい。とうさまが建ててくれたあの家に似てるかも」

「左様か? 確かにこの家屋は天中層において珍しく二本足の棲み処に近いが、ワカバと伴侶どのが住居からすると、些か足りぬものの方が多いと我輩は思うが」

 人型のワカバの頬が薄赤く染まり、茶器を離した口元が笑む。

「ありがとう。でも単に誰かが住んでいるかいないかの差だと思うよ。というより、住んでるひとが居ないのにこれだけ内側が綺麗なの、すごいよ。食器も埃ひとつ無いみたいだったし、それにこの匂い……」

「うむ。香草藁だ」

「だよね。リョクのお友達の天使さん、すごくきちんとした方なんだね」

 香草藁こうそうわらは、霊草の加工物である。古代、天下層にて居を構えていた妖精らが衣類を害虫から保護するため編み出したもので、人型へ変化することの出来る獣らや人界に滞在することの多い低位天使ら、そして人界の妖精らにも幅広く伝授された。枯れてなお加工応能できる霊力植物の器は、自然区域内で暮らすものの日常に欠かせぬことの出来ない生活の知恵である。香草藁は防虫効果の他、獣の敏感な嗅覚を刺激しない、むしろ嗅いでいると気分が落ち着く匂いの効能があり、幼生や身重の雌などの寝床に用いられる場合が多い。

 この家屋でいうと、かつては仮の寝床であった場所一面に、そして今は二本足用の寝具上に敷き詰められていた。そして丁寧にも、寝具の横に扱いやすく小分けに纏められたものが山盛りとなって鎮座している。まさかこれほど貯蔵があったとは。「中のものは使っていい」とは聞いたが、この気の利いた親切さにも恐れ入る。

「うむ……わが友は、確かにそういう部分が昔よりあったな」

 健康な成体の雄であっても、この香りが気に入ってねぐらに蓄えている者もいる。ただ、霊草自体は希少でもないが加工に少々手間がかかり、他者から貰い受けるにしてもその面倒を嫌う者は香草藁自体に縁が無い。

 その点。

「彼は、とてつもなくお人よしで。落ち込んでいる者を放っておけず、そのせいで何かと苦労を負いつつも投げ出すことは絶対にせず、打たれ弱くもへこたれず、泣き虫ながら真に情が深く、」

 脳裏に翻るは、真白い翼。陽光の髪に、夏の晴天が如く活き活きとした瞳。

「頼りなさがまた、放っておけない要因でもあり。しかれどとても心優しく、語りも穏やかで二本足ばかりか四足の我らが獣とも仲が良く、皆に好かれていて」

 抱えきれないかなしみに沈んでいた頃、あの翼は何も言わず寄り添ってくれた。そして彼なりに護ってくれていた。時に自分の弱さを曝け出しつつ、取り繕いもせず、これが自分だとばかりに全力で幼き麒麟を心配してくれた。

 時が過ぎ、夕立のような憂いを晴天に纏わせるようになって尚、彼は。

「かのようなおとこゆえ、恐らくこの家屋の世話も彼と親しいものが進んで行っていたと見える。使役のみでは、こうも気の利いた配置は出来ぬであろう。いや、もしやとは思うが、本人が手入れをしていた可能性もある。至極忙しいであろうに、時間を作って……」

(きっとそうであろう)

 我輩が先日、少々の衣服と道具を置きにこの家屋に立ち寄った際も、まるで事前からわかっていたかのように内部は清掃が施され、家具も整頓されていた。そればかりか今日、先日は見当たらなかった新しい茶葉と火種が在り、中身の無かった水瓶が清水で満たされていたのだ。

 真白い翼持つあの天使は、そういう男なのだ。

(礼を、改めて伝えねば。そうだ、今度逢う時は妖精の加工食物を土産に持っていこう)

「ゆえに……、ん、如何した」

「――」

 不意に、ワカバが先ほどと違った笑みでこちらを見ていることに気づいた。

「ふふふ、なんでもない。――リョクのお友達は、リョクが自慢するくらい素敵なひとなんだろうな、と思って」

「つまらぬ話題だったか」

「ううん、そんなことないよ」

 いつもリョクはわたしの話を聞いてくれるでしょう、とワカバは手元の茶器を包み込む。

「リョクがお喋りになるのは、きっととっても話したいことだからなんだろうなって。リョクの大事なひととか大事な思い出とか、わたしに教えてくれるのがとっても嬉しいの」

「……。左様か」

「エルヴィンさんだっけ。お忙しいところ無理は言えないけど、いつか落ち着いたら逢ってみたいな」

「それを聞いて安堵した。実は向こうもワカバに逢いたがっている。昨今は彼の暇が出来にくいのが難点だが、いつか逢ってやって欲しい。我が恩人であり、幼き頃よりの親友ゆえ」

「うわあ、楽しみ!」

 開かれた窓から、来光が如く陽が差し込む。それに照らされた白い衣の少女は、内側から煌めくばかりに微笑む彼女が、我輩の網膜に灼きつく。

「リョク、どうしたの、具合悪いの」

「――、いや、」

 不意に、鼓動が速まり人型の胸が苦しくなった。飲んでいる茶に毒素は無い、空調も問題ない、そのはずなのに、内側から熱が収まらない。苦しい。耐えられないほどではないが、ワカバの顔を見ているだけで次から次へと何かが迫ってくる。心音の感覚が狭まり呼吸が浅くなるほどなのに不快でなく、その逆だ。

「ワカバは、うつくしいな」

「えっなっなぁに~急に!」

「本当に、そうだと、」

「ちょ、ちょっと、いきなりだし、よくわかんないよぉ」

 苦しいのに、甘い。

 苦しいのに、嬉しい。

(これも想いゆえなのだろうか)

 人の界では、そしてこの姿ではこう言うべきなのだろうか。

――息も詰まるほど、きみを愛してる、と。



 無意識のまま伸ばされていた卓上の手は、顔を真っ赤にさせたワカバが気づかない風に次の言葉を発していたことでぴたりと止まる。

「そ、そういえばこの紅茶と似たの、飲んだことあるよ。確か、テスの友達が旅行に行った時にお土産で持ってきてくれた。三人で一緒に飲んだなあ」

「さ、左様か」

 そろそろ、と伸ばしていた手を茶器に戻す。何かの機を逃したような気がしたが、今はつがいの話を聞くべき時だ。

「テスの友達……イリーナちゃんっていうんだけど、その子はテスの学校での一番の友達でね、手先が器用で明るくて話しててすごく楽しい子なんだあ! お父さんがなんと、お菓子職人!!」

「ほう!」

「首都で有名なお店の専属なんだよ~、わたしも卵が入ってないのいくつか食べたことあるけど、本当美味しいの! ちょっと前にパイ生地と生クリームとジャムだけのお茶菓子出したことあったでしょ、あれはイリーナちゃんちのお菓子に影響されて自分でも作れないかなって思って試してみたやつなんだ。勿論お店のに比べると簡易過ぎるし、卵とか使わずに周りにあるのだけでフィリングを作ろうとするの、限界があったけどね」

「あのなまくりーむは泡がきめ細やかで、泡立てと鮮度維持の労苦を感じた。蜜スグリのじゃむも灰汁を丁寧に濾したゆえの爽やかな後味に舌鼓を売った。ワカバの手間という名の技術、しかと感じたゆえに専門店と比ぶる必要は無い」

 脳内に蘇るは人界の加工食物。加工甘味。凝縮された濃厚な甘み、複雑な食感、味わっている際の多幸感。

「ありがとう。あの後リョクが作ってくれたタルトもすっごく美味しかったよ。パイ生地ってすごいよね! わたし達も食べられるお菓子だし味の可能性無限大だしサックサクだし!!」

「うむ! 限られた材料でかの食感を生み出した先人たるや、偉大の一言である!!」

「ね! また作り合いっこしようね!!」

「うむ!!」

 いつの間にか冷めてしまった茶器の残り湯気が、ひとすじ光に揺らめいてのぼっていく。

「……。お茶菓子ほしいねえ」

「……。同感である」

 嗚呼、懐かしき加工甘味。

「紅茶にはなんでも合うけど、やっぱりパイの他は王道のショートブレッド。あとは米粉のドライクッキーとか、クリームチーズを練って泡立てた生クリームと合わせた簡単レアチーズケーキとか。果物のキャラメルソテーも美味しいんだよなあ」

 ワカバの言葉を聞いていたら、口内に涎が溜まってきた。

「ふむ。茶葉を発酵させる前の緑茶においては、東方ゆかりの甘味が美味い。饅頭に大福、葛切りにべっ甲飴、それと金鍔」

 我輩が続けると、ワカバはふにゃりと人型の眦を蕩けさせる。

「いいね~あとあと、あんみつとか落雁とか! 抹茶思い出したよ、いただきもので手に入れた時、香りが豊かですっごく美味しかったんだ」

碾茶ひきちゃであるか。あれは以前、騎者どのに連れられ一通り作法を習ったことがある。中々に興味深きひとときであった。ただ、我輩は人型での正座が苦手ゆえ続けるは断念したが」

「ふふっ、正座わたしも苦手! テスは結構ああいうの得意なんだよ。勉強する時とか、何時間でも座ってられるの。根が生えちゃったのかなって思うくらい。座りっぱなしは血行が悪くなるから気分転換も兼ねて時々立たせてたけど……人間ってすごいよねぇ」

「うむ。騎者アルどのも精神統一の鍛錬とやらで『静』の作法を心得ていたな。我輩は人型でするにどうも落ち着かなかったが」

 自然と騎者の話題になってしまうのも、騎獣ゆえである。つがいであり互いに騎者を持つ者同士というのが、自分事であるがとても稀少であり得難き幸福なのだと感じる。幸福を共有している者同士の会話は、これ以上無いほどに気楽だ。自慢でさえ共感出来るし、意識せずとも舌が大変滑らかになる。

「お喋りしたりお茶飲んだり何か食べたり細かい作業してる時は座るの苦じゃないんだけど、それ以外ってじっとしてるの苦手。なんかこう、うずうずしてくるんだよねえ」

「同意である。我輩、人界にて人型で過ごすこと四十余年、最後まで座して学ぶということが不得手であった。こうして他愛無い話をしている時ならば、幾らでも座っていられるのであるが」

「わーかーるー! 頭使うだけのお勉強って眠くなる! わたし、『わかってるような顔してわかってないでしょ』ってテスにいっつも怒られてた」

「我輩も幾度『物覚えが悪い』とアルどのに溜息を吐かれたか。ただ唯小難しい用語の聴き取り並び難解な書き取りは性に合わぬ。脚を使う野外学習ならば、得意なのであるが」

「だよねー!!」

 ちなみに我輩は座学として、文字の読み書きも騎者どのより指南された。読む方はなんとか最低限出来るようにはなったが(人界生活で不可欠な上、甘味の調理法を細かく記した文献を読み解く必要があったのだ)、書く方に至っては正直なところ興味が全く湧かず、人界用の名を綴るのが精一杯、人間でいう幼児程度の技術しか習得出来なかった。大変達筆な上に複数言語を会得している騎者どのに師事し、この有様。

『お前はどうしたって興味ねえことは覚える気ゼロだよな。口調がコレなのに話す内容は食いもんのことばっかだし、文武両道そうな雰囲気出しといて脳筋だわ字は五歳児未満だわでギャップがある意味ナイス、可愛げにカウントしとくわ』

……とは先生たる騎者どのの言である。褒められている気がしない。

「人間ってすごいよねえ。あんなに小さく脚を畳んで、長時間大した動きもせずにじっとしてられるなんて……」

「同感である……」



 話は時折脱線しつつも、菓子談義は続く。

「テスと一緒にあんみつ食べに行った時、抹茶のお菓子とか食べられそうなの試してみてどれも美味しかったなあ。紅茶とだとティーアフォガードがいい感じ! アイスクリームを卵入れないで作る必要があるけどね」

「てぃーあふぉ……、ああ、茶を凍らせた甘味にかける、」

「保冷が大変だけど、アイスクリームって濃いお酒垂らしても美味しいんだよ~うわ~喋ってたら食べたくなってきたぁ」

「うむ」

 先ほどまで茶のみで満足していたというに、思い出を語らい詳細な記憶が蘇ったと同時に、なんとなく物足りない気分になってしまった。

「甘いの欲しいね……」

「同感である……」

 恐らく今の我輩とまったく同じ表情で、ワカバは手の中の茶器を転がす。と、その動作が固まり、新緑の瞳が何かに閃いたように静かに見開かれた。

「――。ねえリョク、蜜スグリってさ、天にもいっぱい生えてるよね」

「――! うむ」

「茶牛みたくお乳がいっぱい出る、いただいても怒らなそうな動物っている?」

「人界のものよりやや気性は荒いが、いる。提供を募り試してみないことにはなんとも言えぬが、その獣に限らずとも天が獣は数多いため、相談や交渉相手には事欠かない」

「小麦の代わりになりそうな穀物とかある?」

「下層で知り合いの妖精が大規模な畑を展開している。中層にて栽培が難しいなら、一働きと引き換えに分けてもらうことも可能かと」

「お砂糖は」

「黒糖黍木ならかしこに」

 最後のはやや食い気味に応えると、ワカバの表情がきらきらとまた輝き始める。おそらくというよりほぼ間違いなく、我輩も同じ顔をしているだろう。

 しばし見つめ合い、ガタっと音を立てて同時に椅子から立ち上がった。我輩らの気持ちは一つ。

「リョク……!」

「ワカバ……!」

 人界で一時期加工甘味店を開こうかと画策したことがあるが、同じことを彼女も天にて思いついたらしい。思えば、下層で移住してきていた妖精一家が工夫を凝らした加工物を拵えていたように、相応の技術と環境が揃っているのなら、例え獣であっても同じことをしてなんら問題は無いはずだ。むしろ、妖精が入っていけない域にまで到達出来る脚がある我らは、食材調達の範囲が幅広く未知の創作調理も可能である。用具の制作や原料収穫の下準備など、それなりに手間と時間は必要であろうが。

 丁度、本懐と逸れた部分に息抜きたる余暇の楽しみを作りたいと思っていた。天にて加工甘味を作る。これぞ、人型を得た我輩らの最大最高に楽しい「寄り道」。

(なぜ今までそのことに気づかなかったのだろう。我がつがいは天才であろうか)

 すっと白い手が差し出された。

「作ろう! 何年かかるかわかんないけど、絶対お茶菓子をここで作ろうね! そして目指せ豪華なティーパーティー!!」

「うむ! 必ずや、天での茶会を実現させてみせようぞ!!」

 今はつがいというより、未来への展望を同じくした同志といった風情でがっしりと握手を交わす我輩ら。


 脳内で、また騎者どのが「ツッコミがいねえ」と絶叫しているが無視をする。



色気<<食い気なふたり(ツッコミはいない

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