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我輩は騎獣である  作者: KEITA
第九章
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作者のための設定資料・イヴァ


※別作にも載せた設定加筆Verです。本文の補足にどうぞ


●イヴァ

麒麟の一種。体格が個体差あり、成獣でポニー(雌の最小)~重種馬(雄の最大)くらい。枝分かれした一部が手綱のように背後に伸びる二本角と鞍のように発達した背表をもつ。見かけは馬とカモシカとオカピをミックスしたような感じ(わからんって)


全麒麟種の中で最も脚が強く移動力に優れる。麒麟らしく矜持は高いが、特殊性質から他種族との関わりを好む。

大概は群れで生活するが、「騎者」を見つけたものは彼らに付き従う。「騎者」と一族の誇りである脚、それ絡みの性質さえ逆撫でしなければ温和で友好的。天の霊獣にしては比較的付き合いやすい…と云われている。


古代天界では人界における馬のように一般的騎獣として持て囃され、人界への出入りが盛んだった時代は妖精とも多く関わっていた。ただある時期から人型種族と距離を置いて過ごすようになり、他界出入りが限定的になってからは騎獣としての道を選択する者も激減。一族内での意識も微変化していき、リョク達の時代では「騎獣は騎者を見つけた者のみがなる」通識。生態変遷の内実を知るものは極わずかである。


古くから戦に関わってきたため、麒麟にしては流血に耐性あり。危機的状況下で血の匂いを嗅ぐと好戦的になり、身体能力も微上昇する。ただし内在霊気を非常に消耗しているので、その状態は長く続けないに越したことはない。

生まれついての霊力は弱いため、人型に変化できるのは騎者を見つけてから。人型時の体格も騎者の性別と体格により一定の法則あり。ただ、騎者と精神的な相性が悪い場合はその法則から外れたものになるらしい。


--関連用語--


【騎者】・・・イヴァの本能的な終生の乗り手のこと。魂の片割れとも言うべき相性の良さがあり、傍にいるだけで生命力が大幅に上がる。二本足の生き物に限るが、全世界において一頭につき一人しか存在しないため大抵のイヴァが未遭遇で一生を終える。万一見つけることが出来たものは羨望の対象。イヴァにとってつがい以上に精神的影響力を持ち、出逢ったら最後全てが変わるとされる。そのため、彼らの切望であると同時にこの上ない畏怖の対象でもある


【騎獣】・・・騎者を見つけたもの、若しくは自ら人型種族を背に乗せ駆けることを選択したものの総称。他種族を前にそう自称することは誇りであり、覚悟の表れでもある。なお、「イヴァ」は妖精古語で「騎獣」の意味


【騎獣術】・・・イヴァの背に跨り、その獣頭を繰り心身を護りながら共に駆ける技のこと。その心得が有る者・騎獣の意を汲み取る要領に長けているものほど騎獣の信頼は厚くなる


【騎獣の友】・・・人界の妖精を中心とした人型種族で、名に「イヴァニシオン」が付いている者のこと。本家当主は古代より正道騎獣術を存続させており、一族性質にも理解が高い者が多く、昔の人界では「イヴァニシオンさん家どこですか」が騎獣たちが困った時の合言葉だったらしい(おい)


【佳き脚】・・・最大級の褒め言葉。無駄の無い動きで速く長い距離を駆けることの出来るイヴァに対し贈られる。象徴される諺が「ひとけりで千里を征くが佳き脚よ」。始祖麒麟から分かれたイヴァの祖が、一度地面を蹴ったのみで超長距離を行くことが出来たとされ、それが一族の理想像となった。ちなみに最悪の貶し言葉は「弱き脚」。血の気が多い若者とかこの一言でブチキレる。温和はどこいった


※なぜ、イヴァは騎者を求めるのか※

単なる身体的特性だけではない。古来より戦に関わってきたイヴァだが、その環境は実質地獄であり、麒麟の性質そのものでは生き残れなかった。血の穢れや精神的負荷、それに耐え抜く術が「魂の一部を分断する」こと。分断した魂は別の生き物=自らの背に乗り共に戦場を駆ける二本足の生き物に預けた場合が効率よかったため、自然と「心を護るための鎧≒騎者」となったのである。ゆえに、騎者を見つけたイヴァはそれまでの価値観が大きく変わり彼ら第一主義になるが、同時に霊力も身体能力も兼ね備えた最強レベルの霊獣になり、何が起きても(騎者絡みではない限り)折れず壊れない精神をも得ることになる。なお分たれた魂は、騎者が命数を終えたあとイヴァが望みさえすれば身の内に戻ってくる。ただし、大抵のイヴァは騎者が死んだのちも生きることを望まない。


あまり知られていない事実であるが、魂を己に還元することを選択したイヴァは血への耐性が更に高まる他、騎者の生前の能力も少々受け継ぐことになる。それが麒麟の身にどう影響するかは、やはり生き方次第。



麒麟は何種類か妄想してるんですが、他種もいつか出したいです(希望


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