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ミツルとミチルとミクニとミコロ 〜 Romance Trium Regnorum et nobilis gladius 〜  作者: 硝酸塩硫化水素


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Ep1 Chapter“1” Scene“1” Cut“1” Take“1” 出会いは唐突に

 前作の「メタバースマルチバース 〜ユニバースディ〜」が完結したから日にちが経ちました。

 粗方の校正が出来たので、見切り発射的な感じで公開する事に踏み切った次第です。


 いつもながらに初期構成とコンセプトと文字数制限2000文字以外、何も考えていないので、今後どうなる事やら……といった感じですが、最終最後のお時間まで宜しく致します。


 ちなみにこの作品も、前作同様にセルフコラボ作品です。何の作品が絡んでくるのかは、是非ともご自身の目でお確かめ下さいませ。

 ――それはとある古い洋館で起きた殺人事件だった——


 ――殺人事件の被害者は若い男性であり、背中から包丁を刺され亡くなっているのが発見された——


 ――被害男性の遺留品として現場で見付かったのはチャッターリングが一つ。ただし、被害男性がチャッターリングの競技に出ている選手だとかそう言う事では無い——


 ――当時その洋館には被害男性の他に来賓の男女14名が集まっていた——



「皆さんにここへ集まって頂いたのには理由があります」


「そっそんな事より、警察はいつになったら来るのよッ!この中に犯人がいるかもしれないんでしょ?」


「大丈夫です。犯人はもう分かりましたから。この被害者、結女(むすびめ)タラシさんを殺したのは、新張(みはり)ヒロミさん……貴女ですッ!」


「ど、どこに証拠があるのよッ!」


「タラシさんは14股をしていた遊び人だった。そして、そのチャッターリングに他の女性にあげたペアリングを付ける事で、浮気がバレないようにしていた」


「それだったら、浮気されてた……遊ばれてた他の女が犯人かもしれないじゃないッ!この中に、どうせ浮気相手がいるんでしょッ!」


「タラシさんは、貴女にプロポーズをしようとしていたんですよ。そして、貴女以外の来賓はフラッシュモブに扮したゲストだ。だからこそ、タラシさんと肉体関係があった女性はこの中にはいないんです。そして、タラシさんの胸ポケットを見てみて下さい」


「これ……は?う……そ……ほんと……に?」


「そのチャッターリングにあった他の女性との関係は、既にタラシさんが清算した後だったんです。貴女との結婚の為に……ね」


 ――こうして浮気によって撒き散らされた憎悪劇は幕を閉じた。泣き崩れた女は一人、チャッターリングが変形する程に握り締め、周りのフラッシュモブ達はその場に立ち竦んでいた——


名探偵ドイル・ランポー ビルの谷間殺人事件 〜 Fin 〜


挿絵(By みてみん)



『みなさんこんばんは、NEWS18のお時間です。先ず、本日最初のニュースです。本日のお昼頃、渋谷公園で謎の戦隊ヒーローがもk――』

 ――ピッ


「あぁ、今週の“名探偵ドイル・ランポー”楽しかったぁ。でも、なんでランポーくんは、あの洋館にいたんだろ?謎だなぁ……。それに洋館なのにビルの谷間とかワケ分からないし、そもそもチャッターリングって何なんだろ?

 あっ!いっけなーい、もうこんな時間だ。お仕事(バイト)行かなきゃッ」


 都内にあるワンルームマンションで独り暮らしをしているこの少女。実年齢は少女(ガール)淑女(レディ)の中間あたりだが、見た目が淑女(レディ)には絶対(ずえったい)に見えない事から、これまでの人生で多大な損をしてきた。


 要するに見た目だけで判断すれば完全に少女(小学校高学年)であり、本来年齢を重ねると身長が伸びると共に発育する筈の所は()()()()音沙汰なし。童顔も相俟ってそれはもうコンプレックスの数え役満と言える――



 そんな彼女は年齢的には親からの仕送りが欲しい所だが、無理して上京した以上、現状ではバイトをして生計を立てている。しかしそこでは必ずと言っていいほど「小学生なのに働いてて偉いね!」と心無い言葉を日に数回は浴びせられるのだ。

 その度に心痛に襲われ、客を睨み返すがその“睨み”すら客からすると、愛らしい小動物の威嚇に見えるらしい。

 拠って、毎日のように起こる負のスパイラルに襲われているのが長年……と、言ってもここ一年足らずで急速に培われてきた悩みの一つでもある。



 そんなこの少女の名前は御劔(みつるぎ)ミチルと言う。年齢は17歳。拠って、現役の女子高生で間違いは無い。しかし見た目年齢(小学生)禁句(タブー)だ。


 そんな彼女の仕事場(バ先)は……と言うと、ミチルが住むワンルームマンションから徒歩五分の場所にある、スーパーがそこになる。

 “業スムーパー”と言う珍奇な名前のスーパーだが、客の入りはとても多い。そして、夕方以降は更に客が増え、その多くがミチル目当てな事も事実だった。

 しかしそれをミチルは喜ばしく思っていない。何故なら、揶揄われるのがイヤだから……なんて事は()()()()()()()()()()()()、本当の理由はラクしたいからってのが正解になる。



「ミチルお疲れ。明日も学校頑張ってね」


「はーい、ありがとうございますー」


「ところでミチルってどこの小学校だっけ?」


「むぅッ!怒りますよッ!」


 そんなやり取りすら日常の会話として成立している。それくらいミチルはバイト先の人間からしても、客からしても揶揄(からか)いたい“対象”に映るのだろう。

 要するに小動物を愛でるように、ミチルの事を愛でて楽しんでいるとも言っても過言ではない。



「それにしても、ランポーくんって、なんであんなカッコしてるんだろ?」


 ミチルがお気に入りのアニメ、“名探偵ドイル・ランポー”の事を考えながら自宅マンションへの帰り道の事。

 たったの五分の帰宅路がいつもとは違っていた。それはスーパーと自宅の間にある公園での出来事だった。

 ミチルはそこで推しアニメさながらの数奇なモノを見てしまったのだ――




 ―― To the Next Take ――

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