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第八話

 日曜日。

 俺は参考書を買うために書店に来ていた。

 明日放送をしなければならないという不安を紛らわすためにも俺は勉強をしようと思ったのだ。

 そういうわけで参考書の棚を眺めていると、聞き覚えのある声がした。


「え、せんぱい?」

「え、こはね」


 そこには、こはねがいた。まさか今日も会うとは。

 今日のこはねはゆったりしたスウェットにジャージのズボンだった。こういう格好もするんだな。


「あんまり見ないでほしいっす。おしゃれしてないし」

「いや、その服でも十分かわいいぞ。なんかこはねの部屋を覗いたような感覚」

「なんすか普通にきもいっすよ。まあ、かわいいっていうのはありがとうって感じすけど」


 今のきもかったか。まあ部屋を覗くはきもかったな。反省反省。


「何の本探してたんだ?」

「ああ、これっす!「高校でできる理科の実験」」

「おお!ついにお前も部活をやる気になったか!」

「まあ、ちょっとぐらいならやってみてもいいかなって思ったので」

「そうか!明日からいっぱいやろうな」

「は、はいっす。そんなテンション高くなるんすね」

「ああ、すまん。はしゃぎすぎた」

「いいっすよ。そういうところはかわいいっすね」

「ははは。そうか」


 会話が途切れたのでふとずっと気になっていたことを聞いてみたくなった。


「ていうか、こはねはなんで科学部に入ったんだ?まだ勧誘もしてないし俺しかいなかったのに」

「先輩がいたからっすよ」

「え?俺?なんで?」

「え、もしかして先輩覚えてないんすか」

「え、何。なんかあったっけ」

「はあ~」


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