第十一話
「せんぱーい。意外とうまかったっすよ」
「そうか、ならよかった。入りたいっていう人もちょうど2人今日申し込みに来たよ」
放課後。
俺たちはいつもの理科室で話していた。
「おお!てことは!」
「うん。科学部は存続できる」
「やったっすね!いや~いろいろがんばりましたね」
「ああ、ありがとうな」
「いえいえ、私はほとんど何もしてないっすよ」
「いや、ポスター作るの手伝ってくれたじゃん。今日申し込みに来てくれた子たちはポスターをみてきてくれたみたいだよ」
「まあ私が作ったポスターっすから当然っすね!」
「ははは。まあそうだな」
「でも、これで先輩と2人っきりじゃなくなるんすね」
「そうだな」
なんか胸のあたりがずきりとした。
でも俺はこれがなぜだかもう知っていた。
「なあ、ちょっと話があるんだが」
「なんすか」
「俺今日の放送成功したよな」
「はい、そうっすね」
「お前、俺が放送始まる前にうまくいったらなんでもいうこと聞くって言ってたよな?」
「あ、忘れてたっす。……まさか、先輩わたしにえっちな命令をするつもりっすか!」
「違うよ!俺、お前とのデート楽しかったんだ。あと昨日お前が入試の時泣いてた子ってわかって気づいたんだ」
「なんすか」
こはねはなにかを察したように顔を少し赤くしてうつむいた。
大丈夫だ。今日の星座占いで俺の星座であるおうし座は1位、恋愛も攻め時とかいてあった。
「俺はこはねが好きだ。俺と付き合ってほしい。それが、俺が聞いてほしいことだ」
こはねははっと顔を上げ今までで一番かわいい笑顔でこう言った。
「はい。私も大好きっす!」
そのまま俺はこはねに抱き着いた。
「わわ!?せんぱい!?」
「はっ! ごめん、うれしくて、つい」
俺がこはねを離すと、こんどはこはねから抱き着いてきた。
「え!?こはね!?」
「私も先輩が大好きっす」
俺たちはとても幸せな時間に包まれていた。




