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6 ついてますよ (憑いてますよ)

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「何かついてますよ」


「お、そうか?」


「はらってもいいですか?」


「おう!頼むわ」


花を買いに来ていた組長先生と接客をしたわたし。

これが、きっかけだった。




「何かついてますよ(何か憑いてますよ)」


「お、そうか?」


「はらってもいいですか?(祓ってもいいですか?)」


「おう!頼むわ」



漢字にすると意味がわかる。


組長先生も最初のうちは気づいてなかったし。


それが、回数を重ねていくうちに、組長先生もなんだかおかしいぞ、となったわけだ。


『嬢ちゃんがポンポンと肩や背中をはらう度に、体が軽くなっていったんだよ。おかしいって思うさ。最初はゴミか何かだと思ってたんだがな』

組長先生談。


『組長先生に憑いてたのは、たぶん面倒じゃない連中だったんです。わたしでも祓える程度。組長先生自身が強い人だから、憑いてても自然に消えるか離れていくと思ったけど、肩こりがひどいって言ってたから』

わたし談。



そんなこんなで組長先生とわたしは、ほんとにあった少し怖い話系の仲間として、信頼を構築していったのだった。



それにしても、花の仕事は好きだけど、これ以上言いがかりだの嫌がらせだのされたら真面目に転職しようと思ってる。


そもそも七十先輩が腰痛起こしたのも、一人に花の水替えと花おけの洗浄をさせてるからだ。


事務先輩は、社長がいるときは店頭業務を手伝うが、いないときは事務用パソコンの前でずっとスマホをいじっている。


店の電話がなっても知らんぷり。社長は店の電話には電話してこないからね。従業員のケータイに直接かけてくるから。


でも社長が現れたとたん、パソコンのキーボードをたたいて仕事してるフリをする。


社長が二階に行くと一緒についていき、戻ってこない。


どんな関係になっても自由であるが、周囲に迷惑はかけないでほしい。仕事中は仕事しろ。


きちんと仕事をした上で、それ以外は何をしようがあなたの自由だ。勝手にすればいい。


ちなみに事務先輩も何か憑けてるようだが、わたしはスルーしている。


事務先輩は祓っても祓っても同じようなのを憑けてくるからキリがないのが目に見える。もう類友の法則で仲良くしてればいいと思うよ。ガンバ!










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