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1 花の宰相・芍薬の男

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芍薬(シャクヤク)の花のようだ。


漢字だと、字面が漢方薬的で、なんかアレだけど。

若頭の笑みを見た時、そう思った。


着物姿の組長先生の少し後ろに控えるように立っていた若頭。

スラリとした体型、高い背。

オールバックの黒髪に彫りの深い顔立ち。


まぶたに落ちる影が、鋭い目つきをよりいっそう鋭くして、とてもじゃないが一般人とは思えない。

濃紺のスーツでビジネスマンを装っているが違うだろと言いたくなる。



若頭が店に入ってきた時、わたしは凍ってしまいその場から消えたいと思ったが、彼がわずかに微笑んだ時、硬い蕾の花びらが、ふんわりとほころんだ気がした。


この人は、華やかに咲き誇る人なんだろう。


組長先生が牡丹なら、若頭は芍薬だ。


百花の王・牡丹、花の宰相・芍薬。


どちらも豪華な花である。









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