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自己紹介 〜3〜

一人目が自己紹介を始めてからしばらくして、春香の番が回ってきた。そしたら周りの視線が明らかに変わったのがわかった。わかっていたことだが春香という女性はひときは目立つ存在らしい。そして春香の番が終わって俺の番が回って来た。


「初めまして 涼風すずかぜ けいです。出身は東部市にある第三中学というところからきました。多分ここにいる人は知らない中学だと思います。ここから約二時間かけて登校しているので。部活はバスケ部に所属して県大会にも出場しましたが、高校では陸上部に入ろうと思います。高校生活は程なく全力で過ごします。」


とこんな感じで自己紹介をしてみたが、周りの反応はいい感じだ。女子の反応はいい感じの男性という印象を与えられたと思う。実際にかっこいいや雰囲気がクールという感じで良いって聞こえてきている。第一印象は成功かな。人間第一印象で大きく決まることが多いからな。スタートダッシュに成功しとことは喜ばしいな。あとは他のクラスメートの自己紹介を聞くとしようかな。


 そして一通りクラスメートの自己紹介は終わって先生が残り時間何かくだらない話をし始めていた。知ってはいたが知っている人は誰一人ともいなかったな。予想はしていたから特に思うことはないけどやっぱり友達作りは苦労するかもな。でもとりあえず春香という美少女と友達のような関係になれそうだからよしとして、やっぱり男の友達は欲しいよな。だが一人だけ見たことがあるような人物がいた。多分中学時代に部活の何処かであったような気がする。


「これで一限の授業は終わりにする。二限は今後の高校生活について話しつつ、オリエンテーションを行う。これにて一旦解散〜」


そして高校生活の初めての休み時間になった。やっぱり休み時間の十分というのは少し特別な感じがして俺はこの時間が好きだ。授業と授業の間の貴重な時間。友達同士でおしゃべりしている人たちもいたり、次の授業の準備をしたり、一人で周りの人とは我感せずと本など一人の時間を楽しむ人、色々いてこの空気感がたまらない。だからついつい黄昏とように窓の外を見つめていると


「お前ってあの中学バスケで有名だったか」

当然話しかけられて最初は春香かと思ったが、明らかに声音が違いすぐた。声が低い、明らかに男子の声だ。

「あー 悪い悪い さっき全体で自己紹介はしたが、俺は八木やぎ 倫也ともやって言うんだ。皐月中学のバスケ部所属だったんだ。」


なるほどあの皐月中学の人だったのか。やっぱり身に覚えがあると持っら。だったら知ってるかもな俺のこと。皐月中学とは県大会で対戦こそ1・2度しかしていないが、県大会の常連校だったな。なら挨拶をしにきても不思議ではないか。何を隠そう景がいた第三中もまた県大会の常連校と言っても過言ではないくらい県大会に進む強豪校だった。

「あぁ 多分お前想像している中学であっているぞ。」

「直接こうやって話すのは初めてだよな よろしく」

「あぁ こっちこそよろしく! 知り合いが誰一人いなくて少し寂しかったからな。」

改めて倫也を見ると高校一年生で百八十センチはあろうかという身長で余分な脂肪を落として適度に筋肉がついた細マッチョ、のわりに顔は割とうるさそうな顔をしている。多分短く切り揃えられた髪をアップにしているのが原因だと思うけど。

「一つ聞いて良いか」

「なんだ」

なんだとは聞いて見たがおそらく、部活のことだろう。順当にいけばバスケ部に入るだろうが、俺は陸上部に入るとさっき宣言したからな。

「なんでお前 バスケ部に入らないんだ。 あれだけの強豪校のスタメンなら相当お前も上手かったんだろ。」

ほらな予想どうり。なら答えは簡単だ

「一度きりの人生 いろんな部活をやって見たいんだ。もちろんバスケはすごく楽しかったし、高校でも続けようか考えたさ、でもまだ知らないだけでバスケよりも面白いスポーツがあるかもしてないかやって見たいんだ。」

正直言うとこれは答えの全てではない。が根底にあるのはこの気持ちで問題ない。

「そっか 一緒にバスケしたかったけどそう言う利用なら仕方ない。」

「別に、バスケを一切やらなくなる訳ではないから、いつでも練習相手ぐらいにはなるぞ。」

「まじか!! なら高校生活が落ち着いたら一緒にやろう」

一旦 落ちていた倫也のテンションが 一気に回復するんが旗から見ていてもわかった。そこまで一緒にバスケしたいと思われていたと思うと、普通に嬉しいもんだな。

「そろそろ 時間だから戻るは! また後でな。」

と言い残し倫也は行ってしまった。嵐のよな人間だな。景が倫也に対して抱いた印象だった。でも決して不快な気持ちにはならなくおそらくそれは倫也自身が持つ、人間の良さがそうさせているのだと景は考えていた。


「倫也くんか なかなか良い子だね。男の子最初の友達に相応しいんじゃないの」

「そうだね 倫也のおかげでいい高校生活一年目を迎えられそうだよ。」

急に春香から話を振られれ少しびっくりしたがなんとか、返事はできたが、なんで倫也がいるときは会話に参加しなかったんだろうか、、、

「おっと どうしてさっき会話に参加しなかったのか、不思議に思ってるな。」

「良くわかったな、そのとうりだよ」

「せっかく景くんの高校初めての男子友達一号の誕生という時に、水を差すのは如何なものかと思って遠慮しました。 だから今度はしっかり挨拶をする予定だよ」

なるほど気を使ってくれていたのか、出来た子だな。

「でもおかげでなんで景くんが高校でバスケをやらないのかしれたからOK。でもあんな理由なら最初から言ってくれれば良いのにな」

さっきも言ったが根底にあるのはいろんなスポーツをやって見たいと言う気持ちがあるが、ほかの理由も確かに存在する。それはまだ知り合ったばかりの春香や倫也には言えない。とは言っても大した理由ではないが。

「なんとなく倫也にはしっかりと言ったほうがいいと思ったからな。特別な理由はないよ、たまたま」

「男友達には忖度ですか、いいですね男同士の友情とやらは」

少し拗ねたような言い方で 言っているがそれがまた可愛らしく見えてしまってつい苦笑いをしてしまった。

「あぁ もう知らない!」

「ゴメン ゴメン あまりにも可愛く拗ねるからさ。 お詫びに何か今度ご馳走するからさ」

「ほんと! じゃ今日のお昼奢ってもらおうかな。」

ご馳走すると言った途端、機嫌が治った。もしかしてこれをねらっていたのか、いや考えすぎかな。とわ言ってもいきなりお昼を奢ってもらおうとはなかなかやり手だな。

「良いよ どうせ今日午前中に学校が終わって予定はなかったから」

「やった! 約束ね」

「おう!」


こうして登校初日にいきなり美少女との放課後デートの予定ができたのであった。





















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