表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

ドキドキ?一年生デビュー

 炭酸は一度開けてしまうと数日で炭酸は抜けてしまい、ただのしょげた水になってしまう。しかし炭酸は数日はあまり抜けずにシュワシュワを保って、その爽快感を俺たちに与えてくれる。そうそれは人生に一度一瞬にして過ぎてしまう 青春のように。

だから俺は誓ったんだ、悔いのない青春を謳歌しようと。そう誓ったあの日から二年今の俺は高校の正門に立っていた。


 今日は、私立櫻見学園 楓坂高校の入学式。県内では偏差値は高く、部活動も盛んな県内屈指の文武両道を目指している高校だ。特にサッカー部、野球部、陸上部この三つの部活動は全国的に強豪と言われている。


 そして今日からこの高校に3年間お世話になる俺 涼風すずかぜ けいはシワひとつない真新しい制服に身を包みながら、朝三十分かけてセットした髪型を携帯のカメラ機能を利用して確認していた。

(意外と興奮している顔しているけど うん!イイ顔している)と思いながら携帯をしまい記念すべき楓坂高校の門を跨いだ。


そしてこの瞬間から俺 涼風 景 の青春という炭酸の蓋が開いた瞬間だった


クラス分けの名簿は昔ながら?の様式で正門を少し歩いた先にある靴箱の横の廊下に学年別で張り出されていた。

「俺のクラスは‥‥一年四組か。」

(どおーせ 知り合いは居ないんだから、さっさと教室行こうっと)思いながら教室に向かうと思ったら突然、

「何?君も四組 一緒じゃん!一緒に行こうよ!!」

と明るい声が聞こえたがまさか自分ではないと思い歩き出したら、

「ねぇ? なんで無視して行こうとするのよ? 聞こえてないのかなぁ‥」

と再び明るい声が聞こえてきて流石にこの声の主は俺に話しかけてきていると思い立ち止まると、

「なんだ聞こえてたんなら、すぐに返事してよね! 無視されたと思って少しショックだったんだから」

「いや、まさか自分だとは思わなかったもんで。すまなかったな」

「良いのよ分かってくれれば。私 小川おがわ 春香はるかっていうの一年間よろしくね」

(一年間? クラス一緒なのかな?)と思いつつ、

「よろしく! 俺は涼風 景って言うんだよろしく頼むよ。実は一人も知り合いがいなくて少し不安だったんだよ。」

「景くんねよろしくね! なに?知り合いがいないって事は、部活動のためにこの高校にきたの?」

「うん‥‥そんなとこかな」 (嘘はついてない 嘘は)

「すごいね!1 うちの高校部活動強いんでしょ。何部に入るの」

春香は目を輝かしながら聞いてくる。

(言葉を濁した事は聞かずに部活動の方を聞いてきたのは春香なりの優しさかな)

「一応陸上部に入ろうと思ってるんだ。中学まではバスケ部だったんだけどな」

そしたら春香の目はさらに輝いて、

「陸上部か!良いねカッコイイよ。でもバスケの方が良かったな。それなら一緒に出来たのに残念n」

「一緒にって事は男バスのマネジャーにでもなるつもり?」

「私がマネジャーやるタイプに見える?」

そう言われて春香をよく見てみると、背丈は一六〇センチぐらいで無駄な肉がなく健康的な肉付きで胸も高校生に成り立てならある方なのではなかろうかでも決して大きくはない、髪型はミディアムショートの日本人特有の鮮やかな黒髮でしっかりと手入れがされているのが男の目にも明らかだ。でも顔は意外にも声が明るいから人懐こい顔かと思ったが、どちらかというとクールな顔立ちだな。いや中性的な顔立ちだな。というかとてつもなく美少女だな。そう可愛い子ではなく美少女なのだ!どちらも美しい女性を褒めるときに使われるが印象が全く違うのだ、と思いながら観察をしていると

「少年よ、少し見過ぎではないか?君みたいなイケメンなら不快な気持ちにはならないが」

と笑いながらも注意されてしまった。

「いや それは本当すまない。正直に言って見惚れてしまった」

「うんうん、正直でよろしい! 廊下で立ち話もなんだから、教室行こか」

そういって春香は歩き出して行った。

いやそれにしても、明るい子だな。そいえば一緒に教室に行くという事はやっぱり同じクラスなのか、良かった話せる人がとりあえずきた。しかもかなりの美少女のあれはそのうち、いや絶対ファンクラブできるかもな。俺も欲しいなファンクラブ、流石に自惚れすぎかな?など考えていると

「景 遅い 置いてくよ」

春香の明るい声が聞こえてきて

「すまん すまん すぐ行く」

と二人一緒に教室に向かった。











評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ