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烙印を背負う少女を『救』うたった一つの方法  作者: 劇団がお~ん 座長:さむえのたいがー
第二章 思わぬ『ライバル』登場で、いよいよ二人の間は急接近!? 浮かび上がる彼女のホントのキモチ!!
34/50

第三十四話 オチはやっぱり『コレ』だよね? プリン系モンスターの約束ごと!

本日は19:30頃から後二話投稿します<(_ _)>

「えっ!? やってみるって!?」


「ダメだよ!! リリー姉ぇ! 初めての対話は『代償』が必要だって自分で言っていたじゃん!!」


 代償だって!?


 話の深刻さからして、『命』をうばわれることもあるのか!?


「みんな悪いけど、もう少しだけ時間をかせいでくれる」


「そんなっ!? リリー姉っ!!」


「安心しろ! 何かあったらオレがリリーを守る!」


「レヴィン兄ぃ……」


「フィル! ウィンをたのんだぜ!」


「……わかった!」


 アニキとこぶしを付け合わせる!


 リリー姉さんのこと、たのんだよ。アニキ。


「ウィン! とにかく時間をかせごう! 今は自分のできることをやるんだ!」


「……う、うん」


 再び引き金を引く!


 BANG! BANG! BANG!


「話は終わりまして!?」


「うん! 続行っ!」


「上等ですわっ!」


 こうなったらとことんやってやる!


『PU! PUUUUUUUUUUUUUUUUUUDDDDDDDDDIIIIINNG!!』


 くそっ! こいつっ!


 まだまだ元気そうだ!


 バカにしてるのかっ!




 GRUMBL……。




「え……」


「なんでしょう。急に雲行きが……」


「さっきまで晴れていたのに……どうして!?」


「みなさん見てください! 空に黒い雲が!?」


「まさか!? リリー姉さんの!?」


「ホロロ……」


 〈キキ〉はふるえている。


 アレ苦手だもんな。


「ほら、キキ、バックの中に」



 

 GRUMBL……。




『彼の心は純粋そのもの! 闇を恐れぬのは彼の力を知らなき者! 翼は稲妻(いなづま)がほとばしり! 雷鳴はその後を追う! (けが)れし者に衝撃(しょうげき)を! すべての者に畏怖(いふ)を! 雷鳥の一撃ワキンヤン・グルァシュタァカァッ!!」




 稲妻(いなづま)をまとう鳥が黒雲の中から急降下してくる――!!!




 KYYYYYYYYYYYYYYYYAAAAAAAAAAAA――!!




 さすがに、マズイって思ったよ。


 だからすぐにウィンをかばったんだ。


 そして――。




 KABOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOON!!!!







 ――どうなった?


「ゲホっ! す、すごい……ケムリ……そうだっ! ウィンはっ!?」


「クーン! クーン!」


「えっ! 無事!? よかったぁ……」


 ウィンは僕の下で気を失っている。


 まずはウィンを起こさないと。


「ウィン! しっかりして!? ウィン!?」


「……ん……ぅ……フィ……ル?」


「よかったぁ、気が付いてくれて」


「……えっと、どう……なったの?」


「わかんない。とりあえずみんなを探そう」


 立ちあがって、あたりを見わたす。すると、すぐに――。


「おーい! フィルさーん!」


 ケムリの向こうから声がした。


 この声はリュシアンくんだ!


「こっち! こっちだよ! リュシアンくん! アリサさんも!」


「ああっ! よかった! 無事でっ!」


「お二人ともご無事でしたか! ところでお嬢様は?」


「たしか、近くにいたと思いましたけど?」


「こっちですわ!」


 ケムリが晴れて、ジェニファーさんが現れ、その後ろには。


「わぁ! 丸こげじゃん!」


 真っ黒になってヒビ割れ始めている〈グラトニー・プリン〉がいたんだ。


「あっちこっちからプスプスとケムリが、これじゃあもう確認するまでもないか」


 それにしてもスゴイ、精霊術だったな。


 あんなのを切り札で用意していたなんて。


「あ、そうだ! リリー姉さんとアニキは!?」


「うん、そうだね! さがさないと!」


「ゥワァン! ゥワァン!」


「どうしたの? キキ、あっちいるって!?」


 遠くから、手を振ってだれかが近づいてくる。


「おーい! みんな! 無事か!」


「レヴィン兄ぃ!」


「アニキ!」


 僕とウィンはすぐにかけよったよ!


 その腕に()()()のキレイな女性を抱きかかえるアニキの下へ――


 ん? あれ? ちょっと待って?


「えっと、レヴィン兄ぃ? その人は?」


「ワン!」


 はぁ!? キキ!? どういうこと!?


「失礼ね。私よ」


「えっ!? まさか!? リリー姉ぇ!?」


「どうしたの!? その髪!?」


「……精霊力を全部持っていかれちゃった。たぶん当分、使えないと思う」


 これが代償。


 でもなんといか。


 ウィンと同じく白くて――。


「……キレイ」


「ふふ……ウィンと同じになっちゃったわね。これでもうちょっと姉妹に見えるかしら?」


「ば、ばか……もうとっくに姉妹でしょ」


 笑ってみせているけど。


 これは大変なことだ。


 それに、アニキ、さっきからリリー姉さんを抱えたまま、ずっと下ろそうとしない。


 どうしたんだ?


 まさか――。


「リリー姉さん、まさか足も? もしかして歩けなくなったんじゃ?」


「あぁ~これはちがうの。ほんと一時的なものだから、立ち上がる体力がないだけだらから、心配しないで」


「なんだぁ……よかった。それにしても……」


「オメデトさんだね!」


「バ、バカ! からかうんじゃない! わぁ!」


「おっと! おっとあぶねぇ!」


「ご、ごめんなさい……レヴィン!」


「みなさん! そんなところにいないでちょっとこっちいらして!」


 そうだった。


 喜びにひたるのはとりあえず後だ。


 ジェニファーさんたちが呼んでいる。


「どうしましょう。これ? どうやって報告します?」


「これって? ああ~……〈グラトニー・プリン〉の一部をとっていかなきゃいけないんですよね」


 どうしよっか。


 多分丸こげのものを持っていてもなぁ。


「別にとっていけばいいじゃない! んしょ!」


 べりべりとはがし始めるウィン。


 もうしょうがないなぁ――。


 ――PISH!


 ん?


「さっき、黒こげの〈グラトニー・プリン〉の表面、ぴしって言わなかった?」


「まさか! 生きてる!?」


「ククククーン! クーン、クーン、ク~ン……」


「え? キキ、『お前はもう死んでいる』って? そんなシブイ顔しなくても分かるって」


 いつの間にそんな芸をおぼえたのやら。


 キキの話だと死んでるのはまちがいないっぽい。


 じゃあなんなんだ?


 PFFFSCH――。


「姉さん。なんか水がふきでたよ」


「お嬢様、これは危ないんじゃありませんか?」


「そうですわね。ですが幸い消化液じゃないようですわ。地面がとけていませんもの」


 なんだかイヤな予感。


 そういえば前にも似たようなことあったなぁ。


「せーのっ! ん~~~っ! あれぇ? と、とれなぃっ!」


 そんな空気なんて、知ってか知らずか、表面をはがそうとウィンは苦戦中。


「なぁ、フィル、あれマズくねぇか?」


「う~ん、でも……」


「そうね。もう遅いわね」


 今からにげても間に合わない。


 僕らは腹をくくった。


「ねぇ、ウィン!」


「えぇ! なーにっ! フィル!?」


「あぶない」


「へ?」


 BOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOM!!

ここまで読んで頂いた読者の皆様、読んでくださって誠にありがとうございます(人''▽`)




さらに☆☆☆☆☆やブックマークもいただけると本当に嬉しいです!(^^)!




また【新作】の供養投稿をはじめました!




「暗殺少女を『護』るたった一つの方法」


https://ncode.syosetu.com/n9106hy/


「あのヒマワリの境界で、君と交わした『契約ゆびきり』はまだ有効ですか?


https://ncode.syosetu.com/n9125hy/


ご評価いただけると執筆のモチベになります! ぜひよろしくお願いいたします!




「面白かった!」って感想一文いただけるだけでも、すごくうれしいです!






何卒よろしくお願いいたします<(_ _)>




【追伸】

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正直に感じた気持ちでもちろん大丈夫です! 何卒よろしくお願いいたします<(_ _)>








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