第二十五話 チアーズ! 兄姉の烙印に隠された驚くべき『秘密』!!
今日はあと20:30と21:00ごろ二話投稿します<(_ _)> (4/19)
「え?」
「たのむ。それしかねぇんだ」
え? なに? どういうこと?
「……ハァ……そうね、それしかないものね。じゃあ5分、時間をちょうだい。その間に準備するから」
「リリー姉ぇっ! やっとその気になってくれたんだねっ!」
「し、仕方がなくよっ! 三人とも準備ができるまでこっち見てはダメだからねっ!」
なんだ。いったい。
「とにかく、ゴーレムをひきつければいいんだよ! フィル!」
「わ、わかったよ!」
ならしょうがないっ!
久しぶりにアレをやるかっ!
自分はボウナイフをぬいて飛んだっ!
拍車に刻まれた【刻印】が光る!
ねらうのは関節部分! そこなら多分薄いはずだっ!
カベを足場に高速で全方向からゴーレムを切り刻む!
ZSS! ZOSCH! ZWWUSCH!!
KLIRRRRRRR!!!!!!
「チィ! くだけたかっ!」
ボウナイフの刃が粉々にっ!
【刻印】を入れていた分、もろくなっていたんだからしょうがない!
「ならっ! これならどうだっ!!」
GANG!!!
今度は星霊銃【アンフォギヴン】の銃身でゴーレムの頭をなぐりつけるっ!
やっぱり、流星でできたこの銃自体なら、かなりへこませられる!
「ウィンっ! 星霊銃で直接なぐればダメージをあたえられるうよ!」
「もうやっている!」
GANG!!!
ウィンはゴーレムの顔面へ、二丁一対の星霊銃【ダンスウィズウルヴス】で思いっきりなぐりつけていた!
DOOOOOOOOOOOOOOOOONG!!!
ゴーレムをたおした! これで――。
~♪ ~♪ ~♪♪♪♪
~♬ ~♬♪ ~♪ ~♪
「これ歌? リリー姉さん、歌っておどってるっ!?」
な、なんだこれ? この内側から力がみなぎってくる感じ。
それになんだか服もいつもよりはだけて、スカートも短い!
ふりつけがカワイイ!
「バ、バカ! こっち見んなっ!」
おこられてしまった。
でも、すんごくハズカシそうにしているリリーさん、なんか――グッとくる。
「リリー姉ぇの【烙印】は〈侮辱〉」
「〈侮辱〉?」
「うん、歌っておどって、元気づけることで、その人の力を強化してくれるんだ。力がみなぎる感じがあったでしょ?」
「うん! これならいけるかも!」
でもなんで歌とダンス?
「でも、まだこれだけじゃないんだ! 見て!」
立ち上がろうとしたゴーレムに向かって、アニキが銃剣【ペイルライダー】をふりおろす!
「オラァァ!!!」
BOOOOOOOOOOOOOLZZ!!!
「ふわぷっ! す、すごい!」
「さっきも言ったけどレヴィン兄ぃの〈熱愛〉の【才花】はたった一人の愛する女性からのエールを受けとると、力がはねあがるんだよ!」
「なにそのコンボっ!? あーーーーっ!!」
KLANKIIIIIIIIII!!
銃剣【ペイルライダー】がくだけたっ!
きっと【刻印】でパワーを上げた分、もろくなって、たえられなかったんだ。
PATCH……PATCH……。
GA……KONG……GAGAGA……。
でもアニキにしてくれたおかげで、もう虫の息ってみたいだ。
「あとはたのんだぜ! フィル! ウィル!」
「「まかせてっ!!」」
二人でひん死のゴーレムへつっこむ。
自分はゴーレムのアゴへめがけ! 回転を加えた三連撃をぶちこんだ!
GRAAAAAAAABB!!!
アゴをかちあげて、すかさず――。
「ウィン! 今っ!!」
合わせたように、ウインがすでに飛び上がっていて。
「これで終わりっ!!」
GAAAAAAAAAAANG!!!
ウィンの会心の二連撃がゴーレムの頭を深く深くへこませたっ!
PATCH……PATCH……BZZZZZZZZ――。
KABOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOON!!!
DOOOOOOOOOOOOOOOOONG!!
ゴーレムの頭がふっとび、ついに動かなくなった。
「……ハァ……ハァ……」
「……やったのか?」
「……ん……そう、みたいね……」
「うぅ……やっ―――」
BUUUH! BUUUH! BUUUH! BUUUH!
「なに!? なに!? 今度はなにっ!?」
「急に赤くなって――」
『警告! 警告! 脅威判定Aクラスの存在と判定! 当施設はこれより10分後、自爆します』
「はぁっ!?」
「ふぇっ!?」
「なんだって!?」
「なんですって!?」
「クーン!?」
『関係者はただちに退去してください。繰り返します……』
「自爆ってなに!? どういうこと! フィル!? どうなってんの!?」
「と、とにかく、女性たちを連れて、ここからにげるよっ!」
そして10分後――。
KABOOOOOOOOOOOOOOOOOOOON!!
僕らは女性たちといっしょに遠くから、遺跡がふっとぶところをながめていた。
「でっけぇー、きのこ雲……」
「あの……レヴィン、そろそろ下ろしてくれない?」
「おお、わりぃ……」
「……ありがと、助けに来てくれて」
「おおう……」
アニキとリリー姉さん、腕組んで、なんだか二人とも照れくさそうにしている。
「なんか二人いい感じだね。フィル?」
「うん、そうだね。 図らずも作戦は成功したってことでいいのかな」
「作戦っていうには、穴だらけだったけどね」
「言っておくけど、考えたの僕じゃないからね」
「はいはい、そういうことにしておくよ。じゃあ! みんなで帰ろう!」
ほんとに自分が考えたんじゃないんだって!
ここまで読んで頂いた読者の皆様、読んでくださって誠にありがとうございます(人''▽`)
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「暗殺少女を『護』るたった一つの方法」
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