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烙印を背負う少女を『救』うたった一つの方法  作者: 劇団がお~ん 座長:さむえのたいがー
序章 さよなら! 『理不尽』な仲間たち!
13/50

第十三話 今こそ! 僕は『誰か』の為に何かしたいんだ!

「だいじょうぶ! 心配いらないよ!」


 最近。ようやくさ。


 少しだけど人のために何かしたいって思えるようになったんだ。


 きっとウィンたちのおかげかだと思う。


 今までは自分のことしか考えてなかったからね。


 でも、ウィンたち以外の人はまだちょっと無理。だから! 今度こそ!


「ワンワン!」


 〈ポン・ズー〉は自分をめがけてツメを!


 そして目の前に――よし! ここっ!


「ウィン! いま!」


「まかせて!」


 BANG! BANG! BANG! GOOOOOOOOOOOOOOH!


 ウィンは風の精霊を宿す〈烈旋弾(スパイラル・ショット)〉をあびせる!


 GAAAAAAAAAAAAAAAAAA…………。


 DOOOMM――!


「……ハァ……ハァ……やった……?」


「……みたいだね」


「……ん、ふっ」


「……あは」


「「あははははははははははははっ!」」


 ――はっ!?


 どさくさにまぎれに何やってんだ!?


 ウィンを抱きしめたりなんかして!


「ご、ごめん! つい!」


「あ、アタシこそ、ごめん。それよりケガ……」


「あ、うん。こんなのかすりキズだよ」


「ちょっとまって、いま治すから……」


 ウィンがそっと僕の肩に手をふれたとたん、ポワァっと手がホタルのような光が――。


「うっ……痛ぅ!!」


「ウィン!?」


 いきなりウィンが苦しみ始めた!


 それに【烙印】が赤く光って、煙が上がってるっ!!


「へ、平気……治すとき……その人、の受けた痛みが……痛っ……伝わってくるだけだから……」


 みるみるふさがっていくキズ。


 そんなことよりも――。


「ウィン! もういいよ! これだけ治れば――」


「……だいじょうぶ……だよ。あと、もう少し……おわったよ。えへへ……」


 完全にふさがったのはいいけど、ウィンがだいじょうぶじゃない。


 そんなに脂汗をうかべて。


「ウィン……ありが――」


 GAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!


「うわぁ!」


「きゃあああ!」


 くそ! まだ息が!


 と、とにかく今はウィンを守らなきゃ――


 BAAAAAAAAAAAAAAAMM!


「く、口が爆発……? まさか!」


「レヴィン兄ぃ! リリー姉ぇ!」


「よっ!」


「待たせたわね」


 ほんとおいしいところだけ持っていくんだから。






――トパゾタウン 酒場(サルーン)・吉報亭――


「〈ポン・ズー〉討伐を祝してぇ~……|CHEEEEEEEERSかんぱーーーーーーーいっ!」


「「「CHEEEEERS(かんぱーーーーいっ)!!」」」


 KATSCHAAAAAAAAAAAN!!


「かぁー! うんめぇ! やっぱり仕事あとの酒は最高だ! それにこのチキン! ビネガーがきいててこれまたうまい!」


「ちょっとレヴィン、飲みすぎないでよ? あ、ほんと! おいしい!」


「ハムハム……ん、もぐ……ん、ゥンまあああああ~~~いっ! 苦労したかいあったよ! すりおろした大根(ラディッシュ)とあって、すんごくおいしぃっ!!」


「〈ポン・ズー〉の血からは良質なビネガーがとれるって話ほんとだったんだ!」


「クーン! クーン!」


 キキもおいそうに食べている。よかったぁ! 


「ねぇ? フィル? 傷もう平気?」


「うん! ウィンが〈治癒(ヒーリング)〉してくれたおかげで、もうこのとおり! それよりもごめんウィン。君の【烙印】を使わせてしまって」


 ウィンの〈傷害(インジャリィ)〉の【烙印】は、〈重罪(フェロニー)〉っていう種類(カテゴリ)で、力が強い半面、痛みがともなう。


 そうケガの程度に応じて……ね。


「ううん、少し痛かったけど平気」


 平気なわけがないのに……。


「でも、なんでかな……今日のことで少しだけ、ほんと少しだけだよ? 【烙印(スティグマ)】があってよかったって思えたんだ。でも二度とケガしちゃヤだからね?」


「ウィン……わかったよ」


 なんだかんだムズカシイことお願いされちゃったけど、まぁ、しょうがない。


 というよりもう、もうウィンに苦しい顔をさせたくない。


 ケガによっては気を失う、それだけじゃすなまいこともあるらしい。


 そんな話をきいたら、もうがんばるしかないよね。


「んふふ、あらやだ、ちょっと聞きました? あの二人ラブラブですわよ?」


「あら? ほんと若いっていいですわねぇ~」


「な……っ!」


「こらぁぁぁぁ! レヴィン兄ぃ! リリー姉ぇ! 人をからかうんじゃなぁーいっ!」


 ハァ……ウィンも人のこと言えないと思うけど、とにかく今日はお祝いだ!


「おお! ずいぶんにぎやかだな! ほら、おまっとうさん!」


 DUTZ!


「待ってました! ステーキぃ!」


「やったぁ!」


 酒場のマスターがもってきたステーキにみんなでほおばる! 


 う、うまい!


「この肉は前におたくらが世話になったとこの牧場の牛だぞ? 心して食えよ!」


 ほんと、大穴開けてしまってごめんなさい。


「でもまさか、あの〈ポン・ズー〉を仕留めちまうとはな! おたくらなら〈グリードウォーム〉もやれるかもな」


「なんども言わせんなよ。マスター。オレたちはそのために来たんだって」


「そうか、悪かった。それよりも見たか新聞? あいつらついに格下げになったぞ?」


 何のことかと思って、新聞をめくってみると、エリオットたちのことをが書かれてる。


「えっと、なになに……『ここまでおちぶれたか? A級賞金稼ぎ(バウンティハンター)チーム、ウォラック興産、まさかのC級へ転落!?』だってよ?」


「う~ん、そんなこといわれてもなぁ~」


「そうだよ。フィルにはもう関係のないことじゃん」


 ウィンの言う通りなんだ。


 ほんとすっかり忘れていたよ。


 だってもう他人だし。


 新聞は、ほら、やっぱり有名チームだから追っかけるんだよ。


 知りたい人もいるっていう(てい)でさ。


 で、 まぁ、その内容というのはこんな感じ――。

ここまで読んで頂いた読者の皆様、読んでくださって誠にありがとうございます(人''▽`)




さらに☆☆☆☆☆やブックマークもいただけると本当に嬉しいです!(^^)!




また【新作】の供養投稿をはじめました!




「暗殺少女を『護』るたった一つの方法」


https://ncode.syosetu.com/n9106hy/


「あのヒマワリの境界で、君と交わした『契約ゆびきり』はまだ有効ですか?


https://ncode.syosetu.com/n9125hy/


ご評価いただけると執筆のモチベになります! ぜひよろしくお願いいたします!




「面白かった!」って感想一文いただけるだけでも、すごくうれしいです!






何卒よろしくお願いいたします<(_ _)>




【追伸】

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― 新着の感想 ―
[良い点] 序章全て読み終わりました! 西部劇となろう系の融合というのは新鮮だと思います! 効果音とかもそれっぽくて、恐らくはかなり研究されたものかと思われます。素直に尊敬です。 [一言] これから…
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