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異世界列強日本国  作者: ゼロミックス
フェールゲルグ帝国編
53/53

内政編1 各島々

やっぱりたまには投稿(とうこう)しないと…



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〘スェレント朝〙


フレトマ(とう)、日本の元延長大陸棚えんちょうたいりくだな内に位置する鬼人達の島。


この世界(せかい)を生き抜くため日本国の保護区(ほごく)となり、『スェレント特別自治区』と命名(めいめい)された。


元の人口は(わず)か95人と非常(ひじょう)に少なかったが、アルデール大陸中に()らばった同胞(どうほう)達や、主に鬼人の難民(なんみん)が入ってきており、現時点(げんじてん)で人口540人以上(いじょう)(たっ)している。


そして今の鬼人達は日本の文化(ぶんか)を取り入れ、種族(しゅぞく)特有(とくゆう)馬鹿力(ばかぢから)と日本の技術(ぎじゅつ)により村規模(きぼ)だが急速(きゅうそく)発展(はってん)中である。


急激(きゅうげき)な人口増加(ぞうか)発展(はってん)により『スェレント評議会(ひょつぎかい)』と『日本国及びスェレント協議会(きょうぎかい)』が設置(せっち)され、日本とスェレントで協議(きょうぎ)されていた

(『スェレント評議会(ひょつぎかい)』はスェレントの行政機関(ぎょうせいきかん)役割(やくわり)をしている。

『日本国及びスェレント協議会(きょうぎかい)』は日本とスェレントが連携(れんけい)して協議(きょうぎ)するための議会)



日本国及びスェレント協議会(きょうぎかい)中…


スェレント担当(たんとう) 改革党議員

谷原(やはら)総一郎(そういちろう)

谷原(やはら)議員「日本政府の意向(いこう)としては、大陸中のスェレント民と鬼人難民(なんみん)の受け入れは構いませんが、経済(けいざい)活性化(かっせいか)優先(ゆうせん)して頂いたいのです」


スェレントの姫君

『ルミア・メラード』

ルミア「そう言われましても…かなり時間がかかります。自分達分の漁業しか…」


谷原(やはら)議員「ですがこちらと致しましても、資金(しきん)援助(えんじょ)は出来ません。もう少し最低(さいてい)でも2年は待ってもらうことになります」


ルミア「……分かりました。それまで自力(じりき)でどうにか致します」


谷原(やはら)議員「申し訳ありません。こちらも精一杯(せいいっぱい)なんです。…ですが1つ、資金(しきん)援助(えんじょ)をしてもらえる方法(ほうほう)があります。あなた方が更に人手(ひとで)を増やしてもらえるのであれば、我々(われわれ)日本としてもスェレント側としてもメリットになります」


ルミア「人手(ひとで)を…ですか??」


谷原(やはら)議員「まずこれを」


ルミア様に資料(しりょう)を渡す


谷原(やはら)議員「知っての通り我々(われわれ)日本政府は新島(しんとう)開発(かいはつ)に力を入れています。その新島(しんとう)開発(かいはつ)労働力(ろうどうりょく)としてスェレントの鬼人方が働いており、我々(われわれ)は鬼人方の特出(とくしゅつ)する(ちょう)(ちから)にこの上なく評価(ひょうか)しています」


ルミア「それは…えっと…」(話が長くて理解出来ていない)


谷原(やはら)議員「…つまり、種族(しゅぞく)的に力持ちのあなた方鬼人に良い印象(いんしょう)を持っているっという意味(いみ)です」


ルミア「あ〜あ。そうでしたか。それで助かっているみたいで良かったです」


谷原(やはら)議員「分かって頂いたところで本題(ほんだい)に入ります。まずこちらの資料(しりょう)に目を通して下さい」


ルミア様に別の資料(しりょう)を渡す


ルミア「………『無人島入植むじんとうにゅうしょく及び開発(かいはつ)プロジェクト』…とはなんです??」


谷原(やはら)議員「このプロジェクトは、フェールゲルグとの和平(わへい)協定(きょうてい)()島々(しまじま)開拓(かいたく)するプロジェクトです。そしてその開発(かいはつ)開拓(かいたく)の方が分かりやすいですかね? 開拓(かいたく)協力(きょうりょく)して欲しいのです」


ルミア「開拓(かいたく)協力(きょうりょく)…ですか」


谷原(やはら)議員「もし協力(きょうりょく)してもらえるのであれば、政府から資金(しきん)援助(えんじょ)が送られますし、労働者(ろうどうしゃ)からの資金(しきん)も入ります。それに開拓(かいたく)知識(ちしき)を持った労働者(ろうどうしゃ)がスェレントを開拓(かいたく)してくれると思います。たくさんの恩恵(おんけい)が受けられます」


ルミア「う〜ん…」


ルミア様は考え、了承(りょうしょう)する


ルミア「構いません」


谷原(やはら)議員「ありがとうございます。準備(じゅんび)でき次第(しだい)こちらからご連絡致します」


イスから立ち、協議(きょうぎ)室から出ようとすると、ルミア様が


ルミア「すみませんもう1つよろしいでしょうか?」


谷原(やはら)議員「なんですか?」


ルミア「私達といたオール人は大丈夫(だいじょうぶ)でしょうか? 日本の方々(かたがた)に任せてから何も聞かないのですが…」


谷原(やはら)議員「彼らですか? 安心(あんしん)して下さい。彼らは我が国の病院(びょういん)治療(ちりょう)を受けております」


ルミア様はそっと胸を()で下ろす


谷原(やはら)議員「本来(ほんらい)すぐにご報告(ほうこく)をしなくてはならないのですが、こちらも忙しく後回しにしていました」


ルミア「良いのです! 日本の方々(かたがた)が忙しくのは知っていますし、やることが追いついていないってことも…!」


谷原(やはら)議員「…ご理解(りかい)ありがとう。ですが彼ら(オール人)はあなた方のご友人(ゆうじん)。次からきちんとご報告(ほうこく)させて頂きます。では…」


ルミア「…ありがとうございます」



協議(きょうぎ)が終わったあとは互いに開拓(かいたく)(島開発(かいはつ))に向けて準備(じゅんび)開始(かいし)した


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〘オーオム列島〙


オーオム列島(れっとう)、日本から離れて南西方面に位置し、2つの列島、381の島からなり、うち1つの島が有人島(ゆうじんとう)である。

フェールゲルグに流刑地(りゅうけいち)として使われていた島である。


日本外務省はこの島で地域(ちいき)経済力(けいざいりょく)生活水準(せいかつすいじゅん)などを調べるため、職員(しょくいん)派遣(はけん)し、護衛(ごえい)(自衛隊)をつけて調べていた

(オーオム列島(れっとう)最大(さいだい)の町『ユヲロ』で調査(ちょうさ))



若手(わかて)のエリート。オーオム列島(れっとう)&メセカス列島(れっとう)担当(たんとう)。外務省専門(せんもん)職員(しょくいん)(女性)

秋元(あきもと) (やなぎ)

(やなぎ)専門職員「これは…酷い…」


外務省職員「えぇ、確かにこれは酷い…」


(やなぎ)職員達が見た光景(こうけい)は酷いものであった。


スラム街がびっしりと広がっており、人はすしずめ状態(じょうたい)。なぜか子供の姿が多い。


それに道端(みちばた)にはゴミなどが散乱(さんらん)し、ガリガリにやせ細った多種多様(たしゅたよう)の種族が地面(じめん)横たわっているのだ


(やなぎ)専門職員「フェールゲルグ(あっち)の政府はこれを見て見ぬふりをしてたってことね」


外務省職員「これではまるで無法地帯(むほうちたい)です」


(やなぎ)専門職員「"まるで"じゃなくて"完全(かんぜん)"ね」


そして歩きながらオーオム列島(れっとう)状態(じょうたい)を聞く


外務省職員「まず島の生活(せいかつ)水準(すいじゅん)は見てのとおり最低(さいてい)就職率(しゅうしょくりつ)最低(さいてい)全て壊滅状態(かいめつじょうたい)です」


(やなぎ)専門職員「出産率(しゅっさんりつ)出生率(しゅっしょうりつ)や種族の種類(しゅるい)は??」


外務省職員「出産率(しゅっさんりつ)ともに出生率(しゅっしょうりつ)非常(ひじょう)に高いです。島の成人(せいじん)した女性(現地(げんち)基準(きじゅん)の15歳以上(いじょう))の半分以上(いじょう)出産(しゅっさん)しています」


(やなぎ)専門職員「やけに子供が多いのはそれが理由(りゆう)ね」


外務省職員「それと種族ですが、ほぼ全ての種族がいるみたいです。特に人間以外(いがい)大多数(だいたすう)です」


(やなぎ)専門職員「それも見て分かるわね」


海沿(うみぞ)いの魚市場(さかないちば)(闇市(やみいち))へやってくる


(やなぎ)専門職員「島の経済(けいざい)状態(じょうたい)は??」


外務省職員「島の経済(けいざい)は主に漁業(ぎょぎょう)、農業、(せい)産業などです」


(やなぎ)専門職員「経済(けいざい)は辛うじて生きてるみたいね」


外務省職員「市場(しじょう)機能(きのう)してるみたいですが…」(汗)


(やなぎ)専門職員「物々交換(ぶつぶつこうかん)市場(しじょう)が?」(笑)


外務省職員「えぇそうです」(笑)


そして魚市場(さかないちば)(なら)()れたての魚を見て


(やなぎ)専門職員「・・・立派(りっぱ)な魚ね。魚素人(しろうと)の私にも分かるわ」


外務省職員「見たことない異世界の魚ですが…確かに立派(りっぱ)ですね」


(やなぎ)専門職員「これなら日本でも売れるわね」


異世界の魚を見ていると、ふと武装(ぶそう)した数人の男達が横切(よこぎ)っていく


(やなぎ)専門職員「…今の彼らは??」


外務省職員「今の男性達は主に南ユヲロを中心(ちゅうしん)に島の北西(ほくせい)部を支配(しはい)する『エルネナルト自警団(じけいだん)』です」


(やなぎ)専門職員「支配(しはい)? そもそも彼らは信用(しんよう)できる自警団(じけいだん)なの?」


外務省職員「それは正直(しょうじき)分かりません。悪い(うわさ)も聞きます」


(やなぎ)専門職員「…何となくは分かるわ。…そういえば、この島にはエルネナルト自警団(じけいだん)以外(いがい)勢力(せいりょく)もあるの??」


外務省職員「あります。1つづつ説明(せつめい)いたします」



オーオム列島(れっとう)勢力(せいりょく)構成(こうせい)は主に5つである


南ユヲロを中心(ちゅうしん)に島の北西(ほくせい)部を支配(しはい)し、5つの組織(そしき)(もっと)巨大(きょだい)勢力(せいりょく)の『エルネナルト自警団(じけいだん)


東ユヲロを中心(ちゅうしん)に島の東部(とうぶ)全体(ぜんたい)支配(しはい)し、独裁的(どくさいてき)で2番目に巨大(きょだい)勢力(せいりょく)を持つ『プオネト・アフォーラ』


イェレスと言う町を中心(ちゅうしん)東南(とうなん)部を支配(しはい)し、宗教的(しゅうきょうてき)な『ベッソ・アフォーラ』


オーマと言う町を中心(ちゅうしん)南西(なんせい)部の農村(のうそん)農園(のうえん)支配(しはい)し、(もっと)安定(あんてい)して治安(ちあん)の良い『デェレクス共同体(きょうどうたい)


ローハウと言う島を丸々(まるまゆ)支配(しはい)し、全体主義(ぜんたいしゅぎ)的な『ヌヴラサ自警団(じけいだん)


全部(ぜんぶ)で5つの組織(そしき)が島の各地(かくち)支配(しはい)し、事実上(じじつじょう)行政権(ぎょうせいけん)を持っている。



(やなぎ)専門職員「(フムフム)…縄張(なわば)り争いはあるの?」


外務省職員「度々(たびたび)あるそうです」


(やなぎ)専門職員「それは厄介(やっかい)そうね…。それと『アフォーラ』はどういう意味(いみ)なの?」


外務省職員「『アフォーラ』は我々(われわれ)で言うところのギャングやマフィアの意味(いみ)になります」


(やなぎ)専門職員「…まるでメキシコね。けどある程度(ていど)秩序(ちつじょ)はあるみたいね」


外務省職員「無秩序(むちつじょ)の中にも秩序(ちつじょ)あり、ですね」


(やなぎ)専門職員「全くその通りね」


この後、オーオム列島(れっとう)細々(こまごま)したところまで調べ、次のメセカス列島(れっとう)へ向かった


アレフォン地区


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〘メセカス列島〙

メセカス列島(れっとう)、オーオム列島(れっとう)のすぐ側に位置(いち)し、3つの列島(れっとう)、115の島からなり、うち5つの島が有人島(ゆうじんとう)

流刑地(りゅうけいち)オーオムの監視(かんし)島として使われていた。


元々(もともと)は多くの貴族(きぞく)軍人(ぐんじん)が住んでいたが、メセカス列島(れっとう)が日本国へ編入(へんにゅう)されると本国(ほんごく)へと戻っていってしまった。

今残されているのは貴族(きぞく)が住んでいた建物(たてもの)軍事(ぐんじ)施設(しせつ)労働者(ろうどうしゃ)奴隷(どれい)達だけである。



(やなぎ)専門職員「…この島はオーオム列島(あっち)よりかは安定(あんてい)してるわね。人はあまりいないけど…」


外務省職員「今ここにいる人達は本国(ほんごく)(フェールゲルグ)から連れてこられた労働者(ろうどうしゃ)奴隷(どれい)達です」


(やなぎ)専門職員「強制(きょうせい)労働者(ろうどうしゃ)奴隷(どれい)ね。残ってる貴族(きぞく)はいるの?」


外務省職員「えぇ、数人(すうにん)程度(ていど)ほどがいます」


(やなぎ)専門職員「数人(すうにん)? それで自治(じち)を任せてくれっていうのは無理な話ね」


そして農地(のうち)(なが)めながら


(やなぎ)専門職員「この島にも何かしらの勢力(せいりょく)はいるの?」


外務省職員「いえ、特にオーオム列島(れっとう)のような勢力(せいりょく)は確認されていません」


(やなぎ)専門職員「そう。それなら経済(けいざい)は?」


外務省職員「島の経済(けいざい)はオーオムより安定(あんてい)しています。主に砂糖(さとう)などの農業が主産業(しゅさんぎょう)などです」


(やなぎ)専門職員「つまり砂糖 (さとう)資源(しげん)多少(たしょう)確保(かくほ)できたってことね」


外務省職員「微々(びび)たる量しかありませんが…?」


(やなぎ)専門職員「全く無いよりは良いでしょ? 話を続けて」


外務省職員「は、はい。…インフラも現地(げんち)としては(ととの)っており、(みなと)整備(せいび)されていることから、この島を中心(ちゅうしん)にオーオムなども開発(かいはつ)をすべきかと思います」


(やなぎ)専門職員「それもそうね。この島が拠点(きょてん)となるでしょう」


すると(やなぎ)職員が気になることを聞く


(やなぎ)専門職員「そういえばこの島には石(づく)りの要塞(ようさい)がたくさんあるみたいね?」


外務省職員「えぇその通りです。以前(いぜん)にフェールゲルグがこの島に海賊(かいぞく)対策(たいさく)とオーオムから流れてくる不法民(ふほうみん)対策(たいさく)として建てたからです。貴族(きぞく)を守るために」


(やなぎ)専門職員「海賊(かいぞく)不法民(ふほうみん)対策(たいさく)ねぇ。けど私達はここの要塞(ようさい)は使わないでしょ?」


外務省職員「えぇ。必要(ひつよう)ないですからね?」


(やなぎ)専門職員「けど取り壊すにはもったいないわよね? つまりこの島は観光地(かんこうち)に向いてるわ」


外務省職員「なるほど…それは名案(めいあん)ですね」


(やなぎ)専門職員「でしょ? 今後(こんご)方針(ほうしん)が決まったことだし、すぐに帰るわよ」



こうしてオーオム列島(れっとう)とメセカス列島(れっとう)方針(ほうしん)が決まり、早速(さっそく)開発(かいはつ)がスタートした。



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大羅賀島(おおらがじま)李瀬島(りせじま)


フェールゲルグとの和平(わへい)協定(きょうてい)後、日本国はアルデールに(もっと)も近い島『ローヴァテリェバー島』(その周辺(しゅうへん)(じま)(ふく)む)を獲得(かくとく)

日本名として『大羅賀島(おおらがじま)』と命名(めいめい)された。



そして日本政府はすぐに大羅賀島(おおらがじま)調査(ちょうさ)


海上自衛隊の哨戒機(しょうかいき)からの上空(じょうくう)調査(ちょうさ)、陸上自衛隊による大羅賀島(おおらがじま)上陸(じょうりく)調査(ちょうさ)で、"確実(かくじつ)"に無人島(むじんとう)であることが確認(かくにん)される。


資源(しげん)調査(ちょうさ)も行われ、情報(じょうほう)通り以上(いじょう)膨大(ぼうだい)な量の(きん)発見(はっけん)された。


(きん)発見(はっけん)されるやいなや日本政府は新島(しんとう)開発(かいはつ)で得た知識(ちしき)で、募集(ぼしゅう)で集まった開拓者(かいたくしゃ)や海自やその他職員(しょくいん)と共に送り込んでいた


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島の何とな〜くなイメージ図



大羅賀島(おおらがじま)の4分の1の南側が平原(へいげん)、北側の4分の3がちょっと高めな高地(こうち)密林(みつりん)(ジャングル)。


南北の(さかい)に15m程の(がけ)がある。

(がけ)の上が密林(みつりん)(がけ)の下が平原(へいげん)


開拓者(かいたくしゃ)開拓(かいたく)するのは平原(へいげん)側である。


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海岸(かいがん)で…



開拓者「どっこらしょっと…荷物(にもつ)はまだ送られてくるのか?」


開拓者「まだたくさん送られて来るみたいだ」


開拓者「マジかよ」



ショベルカーを船から降ろ中


開拓者「良いぞー! そのままだー!」


(バック音)

ピーッ…ピーッ…ピーッ…ピーッ…


開拓者「ストーップ! ゆっくりとだー!」



テントを貼っている


海自隊員「引っ張れ!」


海自隊員(数人)「おう!」


テントを貼る


海自隊員「機材(きざい)をテントに運べー!」



各自(かくじ)作業に没頭(ぼっとう)する中、各リーダー達は集まり


開拓者リーダー「こちらは船から荷物(にもつ)を積み下ろさせていますが、やはりこのペースだと数日(すうじつ)は掛かりますね」


海自三佐「それは予想(よそう)通りです。積み下ろしを優先(ゆうせん)してすぐに終わらせましょう」


国交省職員リーダー「なら私達は重機(じゅうき)担当(たんとう)します」


そして総動員(そうどういん)で作業は行われ、どうにかその日のうちに終わらせることができ、テントを貼りその日は終わった。



しかしそんな様子(ようす)を遠くから隠れて監視(かんし)する羽人(うじん)部族(ぶぞく)達がいた…


部族①「…」(監視(かんし)中)


部族②「…どうだ?」


部族①「…()を全て降ろしたようだ」


部族②「…気付かれたか?」


部族①「…いや」


部族②「…報告(ほうこく)する。続けろ」


大羅賀島(おおらがじま)北部、部族達の議会(ぎかい)的な場所(ばしょ)報告(ほうこく)する


(おさ)「…ガーヴァンディ(日本人)は定住(ていじゅう)しに来たか…」


上部族①「…前に入ってきたガーヴァンディ(日本人)は偵察(ていさつ)(調査隊(ちょうさたい))だったか」

上部族②「…下調(したしら)べか」


上部族③「…兵と共にやってきた。(いくさ)準備(じゅんび)はするべきだ」


上部族④「…バレてはない。隠れ続けることもできる。…が、あの鉄竜(てつりゅう)(ショベルカーや重機(じゅうき))はなんだ?? 何が目的(もくてき)か…」


上部族⑤「…ガーヴァンディ(日本人)は()目当(めあ)てに来たのかも知れない。あの鉄竜(てつりゅう)を使い()を取り出そうとしているのかもしれない」


上部族②「…それしか考えられん。…ガーヴァンディ(日本人)は()を求め、()を吸いに来たのだろう」


上部族③「…彼らは()を得るために我らを邪魔(じゃま)者にし、追い出しにかかるだろう」


上部族④「…ファルべス(フェールゲルグ)やバレン(大アレバジア帝国)のようにか??」


上部族⑤「…なら(いくさ)しかあるまい」


上部族①「……()は争いしかうまない」


上部族③「…女子供を大陸(たいりく)同胞(どうほう)に任せよう」


上部族④「…今からやるしかない」


(おさ)「………(みな)おさまれ。『べレーヴァ様』だ」


すると地面(じめん)から気が生えてきてドライアドが現れ、部族(ぶぞく)達は一同(いちどう)に頭を下げる


『べレーヴァ・パラリオル・デェエト』

(とう)君主(くんしゅ)べレーヴァ「話は聞いていました。彼ら(日本人)の近くで調べましたが、皆さんが言う通りあの者達は(きん)目的(もくてき)にきています」


上部族⑤「……やはり…」(小声(こごえ))


(おさ)「…べレーヴァ様(みずか)らお調べになられたのですか??」


(とう)君主(くんしゅ)べレーヴァ「心配(しんぱい)をおかけし申し訳ありません。ですが気になりまして…」


(おさ)「…いえ、ご無事で何よりです。…では、ご命じて下さい」


(とう)君主(くんしゅ)べレーヴァ「…ローヴァテリェバーヌィスパリャーバウィン(部族(ぶぞく)達の大羅賀島(おおらがじま)の呼び方)に住まう『ダーガ族』の戦士(せんし)に命ず。彼らガーヴァンディ(日本人)は古代(こだい)文書(もんじょ)に書かれし『選民(せんみん)シュレン』である!」


この島大羅賀島(おおらがじま)に住まう部族(ぶぞく)、それはヴァルダと同じ『ダーガ族』であった。

彼らダーガ族は昔からこの島に住む、言わば先住民(せんじゅうみん)である。


なぜ彼らが日本の調査(ちょうさ)に見つからなかったのは不明(ふめい)である。


そして『選民(せんみん)シュレン』っと言う言葉(ことば)が出たことにその場のダーガ族達は驚き、べレーヴァは続ける


(とう)君主(くんしゅ)べレーヴァ「彼ら(日本人)を受け入れ、共存(きょうぞん)による調和(ちょうわ)を目指すのです!」


(おさ)「…ハッ」


命じられ、(おさ)は立ち、他のダーガ族へ向けて


(おさ)「…(めい)は決まった。神と教えに(もと)づき、実行(じっこう)せよ」


ダーガ族一同(いちどう)「…ハッ」



その後、大羅賀島(おおらがじま)上陸(じょうりく)した開拓者(かいたくしゃ)達の前に現れたのは、ごく最近(さいきん)のことであった…



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