フェールゲルグ帝国との和平協定
さすがにそろそろ投稿しないとまずい…っと思って投稿致しました( ^_^ ;)
過去に投稿した話の修正って結構きついな…(--;)
アデュル村事件の後、このことはユーラナンスとの国境ラゲル大将軍の耳にも届いており、予定を狂わされて怒っていた
帝国大将軍ラゲス「なんてことをしてくれたんだ!!」
イスを壁に投げ飛ばす
(イスが壁に叩き付けられ壊れる音)
バコーン!!!ガラガラガラ…
サイル大陸軍将「……全滅した軍の指揮していた司令官は既に死んでおります。派遣命令を出した将は生きております。罰を与え致しましょうか?」
帝国大将軍ラゲス「…処刑しろ」
サイル大陸軍将「ハッ。ご家族もおられるようですが、そちらはどう致しましょう?」
帝国大将軍ラゲス「…一家は流罪(島流し)だ。それがせめてもの情けだ」
サイル大陸軍将「ハッ。ではすぐに罰を与えます」
その場にいる兵士に命令する。
ラゲル大将軍は深くため息をして気を落ち着かせ
帝国大将軍ラゲス「………帝国内とニホンの動きは?」
サイル大陸軍将「ハッ。あの村の戦闘以後、帝国内はどこも騒然としており、帝国への信頼と忠誠は怪しくなっております。独立派の力もましております」
帝国大将軍ラゲス「帝国は崩壊への道に進んでいるのか…」
サイル大陸軍将「…それと帝国が荒れ始めたのと同じくしてニホンから和平協定の提案が届きました」
帝国大将軍ラゲス「ニホンが?? 漬け込んできたか…」
サイル大陸軍将「えぇ。今はニホンを相手している場合ではありません。最低限の兵を残し、すぐに帝国維持を…」
するとラゲス大将軍は大笑いをし始める
帝国大将軍ラゲス「あははははははははははははははははははは!!!」(笑)
ラゲス大将軍が大笑いし、サイル大陸軍将は困惑する
サイル大陸軍将「しょ、将軍? 何がそんなにおかしいので…??」
帝国大将軍ラゲス「これは…逆に絶好の機会だと思わないか??」
ラゲス大将軍の考えがイマイチ分からず聞いてみる
サイル大陸軍将「どんな…機会でありますか…?」
帝国大将軍ラゲス「分からんか? 一言で言うとニホンはこの和平で国内が荒れる。あの島を割譲させることでな」
帝国領土を明け渡すことに対してサイル大陸軍将は凄く驚く
サイル大陸軍将「わ、我らの偉大な帝国領土を敵国に明け渡すのですか!!? そんなことをしてしまわれますと帝国内からの信頼は地に落ちますよ!?」
帝国大将軍ラゲス「バカもん。私だってそんな無抵抗に明け渡す訳ではない」
サイル大陸軍将「…っと言いますと??」
帝国大将軍ラゲス「準帝国領土の『 あ の 島 』を渡すんだ」
サイル大陸軍将「準帝国領土と言いますと…あの島ですか?!!」
帝国大将軍ラゲス「そうだ。考えてもみろ? 内政安定を理由にしてあの島を渡すんだ。すると日本は疑いはするが、貰うしかなくなる」
サイル大陸軍将「な、なるほど…あの島はアレバジアと近い所にありますし、アレバジアへの防波堤にさせる…」
帝国大将軍ラゲス「それにニホンはこの世界の絶対的な規則を未だ知らない。あの島に手を出してはならぬことも…」
サイル大陸軍将「それを知らないニホンはアルデール大陸への足がかりを増やす為に自ずと島に上陸し、町や基地を建てる…」
帝国大将軍ラゲス「それに一切掘り出されていない金に目がくらんで堀だそうとする」
サイル大陸軍将「すると必然的にニホンは彼らと戦うことになる…」
帝国大将軍ラゲス「全ての面倒事をニホンに押し付ける事が出来る。完璧だと思わんか??」
サイル大陸軍将「しかし、ニホンもバカではありません。勘づいて島の割譲に拒否するかも知れませぬ」
帝国大将軍ラゲス「それなら他の複数の島も同時に渡せばいい。管理が面倒のをな?」
サイル大陸軍将「…ニホンは乗ってくるのでしょうか??」
帝国大将軍ラゲス「乗るさ。ニホンは戦争知識が足りていみたいだからな」
サイル大陸軍将「しかし…ニホンの技術は本物です。仮に報復でもされたら…」
帝国大将軍ラゲス「いや、ニホンは絶対してこない。それにニホンは突発的なことには対処出来ないみたいだ。短期的なこともな?」
サイル大陸軍将「なぜ…分かるのですか??」
帝国大将軍ラゲス「これを見ろ」
ラゲス大将軍がテーブルの上に1冊の本を投げるように置く
サイル大陸軍将「・・・これは?? 見慣れない字で書かれているようですが…?」
帝国大将軍ラゲス「ニホンの政治事情が記された本だ」
サイル大陸軍将「ええ!!?」
サイル大陸軍将は驚き過ぎて立ってしまう
サイル大陸軍将「国の政治事情を記した本なんて…国家機密じゃないですか!? そんなものをどこで…?!!」
帝国大将軍ラゲス「沿岸に漂流していた。ニホン語に似ていたから翻訳させた…ら、これだった」
サイル大陸軍将「ひょ!、漂流…どんな管理をすればそんな国家機密な物を…!!?」
帝国大将軍ラゲス「それがニホンの面白い所だ。どうやらニホンは政治事情を民に教え、広げても構わない国のようだ」
サイル大陸軍将「そ、そんな自殺行為をする国だったとは…」
帝国大将軍ラゲス「価値観の違いだな。まっ、私はこれを利用する。これからとっても…楽しくなるぞ…?」(ニヤリ)
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(※ここから文書が長くなります)
そしてそれから1週間のあいだで、フェールゲルグは四国間(日本 ユーラナンス アルディアム アレレスト)との和平交渉及びに和平協定が行われ、戦争は終わった。
日本はこの和平協定でフェールゲルグに主権と領土の尊重と、賠償金代わりに6つの小さい無人列島.諸島、2つの小さい友人列島を獲得した。
交渉で日本は逆にユーラナンスとフェールゲルグの国境の間に中立地帯を設けることになった。
それともう1つ、フェールゲルグからの要求で、日本はアルデールのパワーバランスを乱した責任として、率先してパワーバランスの安定化も任されることになる。
しかし日本は6つの『ローヴァテリェバー島(諸島)』&『ペシヘモチバーウゴペ島(諸島)』(2つとも小さい諸島でもある)に眠る膨大な金を得た。その量はなんと日本の国家予算を軽く上回る程の量である。
日本政府はその莫大な量の金に未来を掛け、調査と開発を民間企業に委託し共に進めることになる。
2つの有人諸島に関しての情報は、全く発展しておらず、農業.漁業知識が皆無に等しい農民.漁民だらけである。
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そして和平協定が終わり日本政府は現状確認や、フェールゲルグの動向のことで、招集されていた
山本総理「う〜む…フェールゲルグとの和平は叶ったが、正直叶うとは思わなかったなぁ」
副総理「しかも領土を明け渡して来たのも予想外でしたね。噂では敗戦したとしてでも領土を守ると聞いていたのですがね」
竹春外務大臣「それにパワーバランスの維持や、辺境の地や未開の領土を渡すなど、フェールゲルグは我々に面倒事を押し付けたように感じます」
神正 三郎防衛大臣「それだけじゃない。フェールゲルグは戦争が起こっても戦地として扱わない中立地帯を設けた。明らかに将来攻めてくる動きを見せながらな?」
官房長官「しかしながら、総理はなぜ彼らの要求をほとんど呑んだのですか??」
山本総理「…理由はな、速やかに戦争を終わらせ、現地調査や国交の樹立を効率よく進る。特に海自を割いて他大陸の調査も行う」
神正 三郎防衛大臣「なら素早く行った方が良いな。旧太平洋側の調査は進んでいないからな」
副総理「誰か案がある者はいないか?」
文部科学大臣が手を上げる
文部科学大臣「それなら人工衛星を打ち上げてみては?? フェールゲルグの動きが分かるようになりますし、世界中の調査が捗ります」
この回答に山本総理は腕を組んで
山本総理「私もそれを考えたんだがなぁ。1から作らなくてならないことを考えると衛星の打ち上げはできん」
総務大臣「そもそもどうやってロケットの部品を集めるんだ?? 燃費ならまだしも…」
山本総理「宇宙機関は内閣府に設置すれば良いが、人材がなぁ…」
神正 三郎防衛大臣「衛星があればフェールゲルグの動きも分かりやすくなるんだが…」
統合幕僚長「それ以外でも捗ることがたくさんあります。本当は今すぐにでも打ち上げたいですがね…」
その場が「う〜ん…」な感じの雰囲気になる
経済産業大臣「……1つ、方法がありますが…?」
山本総理「方法があるのか?」
経済産業大臣「種子島に一機、宇宙ステーションへ物資を送るロケットがあります。それを衛星に作り替えればいけます」
山本総理「確かに…いや、しかし、もう組み立てられて発射場にあるんだろ? いくら日本人が改造や改良が上手くてもそれはさすがに出来んだろぅ…?」
経済産業大臣「確かに無茶ぶりになりますが、方法はあります。神正殿、確か自衛隊には偵察衛星があったはずです。それと載せ替えすれば良いんです」
それを聞いて神正防衛大臣は驚きながら
神正 三郎防衛大臣「まってくれ! 君が言っている偵察衛星は試験運用型だ! そもそもテスト段階までいっていない!」
経済産業大臣「けど動くんですよね?」
神正 三郎防衛大臣「動きはするが…想定外のことも起こるかもしれない。保証はできん…」
すると話を聞いていた山本総理が
山本総理「良いじゃないか三郎、やってみよう」
更に神正防衛大臣は驚いて
神正 三郎防衛大臣「何を言っているんですか総理!? 偵察衛星を失ったら…!」
山本総理「分かっているさぁ。偵察衛星を失ったら今後10年間(約)は民間衛星さえ作れなくなるってことぐらいな…? (理由 資源がなくて作れない)。だが、打ち上げた方が戦略的にも良いし、外国に我々の国力を見せつけることもできるし、電波を使えるようになれば国民もおおいに喜ぶ。メリットがデカい」
神正 三郎防衛大臣「そうだがぁ…」
山本総理「それに元々、偵察衛星は使い捨てな感じで作っていただろ? 別に問題はない」
神正 三郎防衛大臣「……はぁ、分かった。手配しておこう」
山本総理「責任は私が取っとこう。では任せたぞ?」
そして次に新島や領土の話に移る
竹春外務大臣「有人島のことでなのですが、新たに得た有人島の『オーオム島(列島)』と『メセカス島(列島)』が自治権を求めて来ております。」
山本総理「与えてやれ。それがベストだろぅ」
竹春外務大臣「…どれぐらいの自治権を与えるのです…??」
山本総理「う〜ん…外交権と軍事の保有権は持たせず、あとは奴隷制度の廃止ぐらいだなぁ。それ以外は自由だ」
竹春外務大臣「分かりましたが…総理、あそこは一言で言うと酷い所です。農業.漁業知識のない人達がたくさん住んでいます。それで自治権を与えるのはさすがに無責任なのでは…?」
山本総理「う〜む、確かに一理あるな。あまり干渉などはしたくはないが、ある程度はできるようにしておけ。自治権は最低限発展してからにしとけ」
竹春外務大臣「分かりました。スェレントの方はどう致します? あちらは準備出来ていると言っていますが?」
山本総理「同じタイミングでやるように」
竹春外務大臣「はい。いくらか妨害があるかもしれないが、慣れてますのでご安心を」
山本総理「そうか(笑)。 では任せた」
すると山本総理がフッと気付く
山本総理「そういえば…新しく得た無人島に和名はつけているのか? そもそも元の名前はなんだったか…??」
島の名前を忘れた山本総理に総務大臣が答える
総務大臣「『クシャワ島(列島)』。『サラサタ島(列島)』。『レーネル島(諸島)』。『ヒ島(列島)』。そして最後にペシ…『ペシヘモチバーウゴペ島(諸島)』『ローヴァテリェバー島(諸島)』です」
山本総理「日本人が発音しずらい名前もあるなぁ」
総務大臣「改名した方が良いかも知れません」
山本総理「なら任せても良いか??」
総務大臣「やっと来ましょう」
そしてこの後も色々話し合われた。会合が終わり、各寮達が自分の仕事場に戻ったが、ある1人の大臣が忘れられた大事なことで悩んでいた
(公用車の中)
若くして選ばれた復興大臣(年齢 29)
『水谷 公平』
水谷復興大臣「…」(俯いている)
復興庁官「…どうしたのですか?? 会合で何かありましたか??」
水谷復興大臣「…全員忘れている。異界のことや内政のことばかりで肝心なことを忘れている…」
復興庁官「つ、つまり…??」
水谷復興大臣「全員『移転震災』のことをすっかり忘れている。あれは自然的災害なのか、それとも人為的災害なのかを調べもしていない」
復興庁官「ですが、政府は色々なことが重なっています。調べる暇がないのかと…?」
水谷復興大臣「その辺は理解している。だが…元凶は調べないといけない。…我々でやるぞ」
復興庁官「わ、我々だけで…!? しかし私達は国の復興担当ですよ? 専門外です!」
水谷復興大臣「だが、他の機関は頼れない。人と資金を集めろ。すぐに始めるんだ!」
復興庁官「は、はい…。し、しかし、調べても元凶は分かるのですか??」
水谷復興大臣「…何となく予想は出来てる。…が、確証はない」
復興庁官「察しは出来てるって事ですか。…どんなのです??」
水谷復興大臣「国や政府がつけた名前はないが、ネットではこう呼ばれている」
復興庁官「…」
水谷復興大臣「全日本に助けを求めてた夢の女性…
『|夢言の予知者』
…っと」
次からも度々投稿致します<(_ _*)>




