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異世界列強日本国  作者: ゼロミックス
フェールゲルグ帝国編
51/53

36話④ 家族との別れ


(銃撃音)

ダダダダン!!!ダダン!!!

ダダダダダダダン!!!

ダダダダン!!!ダダダン!!!


敵兵を数人(すうにん)撃ち殺す


零地「敵の攻勢(こうせい)が思っていたより静かだな…」


浜津(はまつ)陸曹長「それより先程(さきほど)爆発(ばくはつ)はなんでしょう…?」

エレー「別の誰かが戦ってるんじゃないでしょうか?」


ドォーーーーーーーーーーーーン!!!


零地「…かもな。龍馬達が確認(かくにん)できてるかもしれない。聞いてみよう」


無線(むせん)で呼び出す


零地〔龍馬、今さっき爆発音(ばくはつおん)が聞こえたんだが、そっちからは確認(かくにん)できたか?〕


龍馬〔あぁ爆発(ばくはつ)は見えてる。元凶(げんきょう)はまだ分からないが誰かが(あば)れてるみたいだな。分かったら教える〕


零地〔助かる。他にないか?〕


龍馬〔村の中央(ちゅうおう)戦闘(せんとう)が起こってるみたいだ。爆発(ばくはつ)関連(かんれん)があるのかは分からないが…。それと爆発(ばくはつ)の方に敵軍が向かっている。村人達の所まではほとんど敵兵がいないが気を付けろ?〕


零地〔了解〕


無線(むせん)を切る


零地「爆発(ばくはつ)については分からないみたいだ。あと村の中央(ちゅうおう)戦闘(せんとう)が起こってる。それにこの先敵兵がほとんどいないみたいだ。この気を(のが)さず行くぞ!」


見張(みは)りの兵士を倒しながら村の中央(ちゅうおう)へと向かったが、山と山の間に経っている大きな建物(たてもの)大火事(おおかじ)で燃(もえ)えているのに(はば)まれる


高畠 澪(たかはた みお)二曹「隊長、火が(はげ)しく通ることができません」


零地「困ったな…」


新米秋斗(あきと)三士「隊長、意見具申(いけんぐしん)してよろしいでしょうか?」


零地「言ってみろ?」


新米秋斗(あきと)三士「レミアは大魔術師(まじゅつし)です。水魔法で火を消せるのでは?」


零地「確かに…レミアできるか?」


大魔術師レミア「出来るけど時間が掛かる」


零地「どうしてだ?」


大魔術師レミア「そこら辺が火事(かじ)のせいで大気中(たいきちゅう)水分(すいぶん)が無くなって水の生成(せいせい)に時間がかかるんだよ」


零地「さすがの大魔術師(まじゅつし)でも無理なものがあるのか…」


大魔術師レミア「はっ?」(ピキ)


浜津(はまつ)陸曹長「では2手(ふたて)ですね」


零地「だな。半分ついてこい。ダナト、迂回路(うかいろ)はあるか?」


ダナト「知ってる。ついてきて!」


零地「エレー達もついてこい! ヴァルダ、上から先に行っててくれ!」


ヴァルダ「…」(うなずく)


大魔術師レミア「(あたし)とランデスはこの火を消すよ!」

ランデス「うん!」


ダナトを先導(せんどう)させ、村の中央(ちゅうおう)が見えてくるとたくさんの兵士が見え


モバンダ陸曹「ま〜たこの数…」

零地「もう慣れた」

エレー「いつも通りやるだけです!」


新米秋斗(あきと)三士「それにしてもなんで自分らを捕まえるのに1万人程に割いたのでしょうか? 他国に攻めれるぐらいの数です。なにか裏があるのでしょうか…?」


零地「それを考えるのは後だ」


新米秋斗(あきと)三士「了解」


っとダナトが零地に


ダナト「…先行ってて。ちょっとやりたい事がある」


零地「…分かった。早く来いよ?」


ダナトと別れ、村人達が集められている場所(ばしょ)到着(とうちゃく)するとすぐに戦闘(せんとう)開始(かいし)。ダナトの親達と合流(ごうりゅう)する


フェレード((ダナト父))「レイジか。やっときたんだな?」


零地「ダナトの…えっ? その格好(かっこう)は?」

(銃撃音(じゅうげきおん))

ダダダダン!!!


ダナトの父親もアサシンの服を着ている


フェレード((ダナト父))「さっき言おうとしたんだが、言えなくてね」

サレン((ダナト母))「ごめんなさいね? この帝国兵(ブタのエサ)のせいで〜」

レーゼスト((ダナト兄))「母ちゃん本気(ほんき)やるなよ?」売れんわ


するとエレー達がすっごくビックリした様子(ようす)

(武器(ぶき)(かま)えてる)


エレー「ええ!!? ダナトの家族(かぞく)ってあの『(かげ)の家』だったの!!」

ランデス「(かげ)の家って暗殺一家(あんさついっか)の?!!」

マティナ「国家指導者(こっかしどうしゃ)をいとも容易(たやす)暗殺(あんさつ)してしまうっていうあの…?」


フェレード((ダナト父))「…そこまで有名(ゆうめい)になってたか」

零地「説明(せつめい)ありがと」


ドォーーーーーーーーーーーーン!!!


零地「…所で爆発(あれ)仲間(なかま)がやってるのか?」


フェレード((ダナト父))「えっ?? あれはお前達のじゃないのか?」


零地「・・・第三者(だいさんしゃ)か。いったい誰d」


すると突然(とつぜん)目の前で爆発(ばくはつ)が起こり、土埃(つちぼこり)段々(だんだん)(うす)くなると子供((女の子))片手(かたて)()っこしたビスカルが現れる


母親「あっ、だ、大丈夫(だいじょうぶ)だったかい!?」


英雄ビスカル「ほら、あそこにお母さんがいるぞ?」(子供((女の子))を降ろしてあげる)


子供((女の子))「お母さーん!!」


親子(おやこ)()いて抱きつき、それを安心(あんしん)して見ているビスカルだったが、零地の方へ振り向くと


英雄ビスカル「…よぉ。やっぱりここにいたか。あの時のツケ…(はら)ってもらうぜ」


ビスカルを見た途端(とたん)、零地達一同(いちどう)は心の中で「あっヤベ」と思い、武器(ぶき)を向ける


フェレード((ダナト父))「おっ、おい! あの女は元英雄(もとえいゆう)のラジューじゃないか!?」

レーゼスト((ダナト兄))「なんでこっちに殺意(さつい)むき出しなの?!」

サレン((ダナト母))「あらら〜追われる身は大変(たいへん)ですこと」


フェレード((ダナト父))「いったい何をやらかしたんだ!」


零地「いや〜…ちょっとな、喧嘩(けんか)売られたんで倍返ししただけで…」


英雄ビスカル「おいテメェ、俺の時だけふざけやがって…。あまり調子(ちょうし)…ん?」


ビスカルが後ろに振り向くと国軍(こくぐん)(帝国軍)が陣形(じんけい)(ととの)えてこちらに向かって来ていて


英雄ビスカル「まだ敗走(はいそう)してなかったか」


零地「意外(いがい)としぶとい奴らだな…」

フェレード((ダナト父))「特に帝国義勇軍(ていこくぎゆうぐん)はな」


龍馬から無線(むせん)が入る


龍馬〔零地! 爆発(ばくはつ)元凶(げんきょう)が分かった! あの時戦ったラジューだ!〕


零地〔バカ野郎(やろう)()せぇわ!!〕


龍馬〔えっ…(汗)。あ、あと民間人(みんかんじん)避難(ひなん)出来るルートだが、西側(にしがわ)安全(あんぜん)そうだ。 時間稼(じかんかせ)ぎを(たの)む!〕


零地〔了解(りょうかい)した!〕


龍馬〔それとひゅうがからの援護(えんご)はないと思え〕


零地〔…了解(りょうかい)


龍馬との無線(むせん)を切った途端(とたん)雰囲気(ふいんき)がガラッと変わった。

零地達の後ろには村人(むらびと)達、無線(むせん)から聞こえた内容(ないよう)村人(むらびと)を守りたい。


この共通点(きょうつうてん)一致(いっち)したことでこの零地達とビスカルは(じゃべ)らずだが自然(しぜん)共闘(きょうとう)する流れへとなっていた


英雄ビスカル「…俺は裏切りや虐殺(ぎゃくさつ)は嫌いなんだ!」


瞬間移動(しゅんかんいどう)で敵の中へと突っ込んで行く


零地「俺達は民間人(みんかんじん)誘導(ゆうどう)護衛(ごえい)だ!」


部下達「了解!」

エレー「分かりましたー!」

ランデス「いきますよー!」

大魔術師レミア「魔法の力をご(らん)あれ!」

ヴァルダ「………上から援護(えんご)する…」


フェレード((ダナト父))「まさかこうなるとは…」

レーゼスト((ダナト兄))「運が良い」

サレン((ダナト母))「さぁ、やりましょ!」


マティナ「…そう言えばダナトは…?」


零地達が村人(むらびと)誘導(ゆうどう).護衛(ごえい)をして避難(ひなん)させている一方(いっぽう)、ダナトは敵司令官達のテントにおり、(ゆか)には首を切られた兵士達の死体(したい)が広がっていた


ダナト「…」(アサシン服を着て、全身(ぜんしん)血だからけ)


指揮官「だ…誰か……助けてくれ…」(致命傷(ちめいしょう)を受けている)


司令官「が、ガキめ…あれだけの護衛(ごえい)をたった1人で…!」(致命傷(ちめいしょう)を受けている)


ダナト「…」(目に光がない)


指揮官「い!、命だけは…!」


ダナト「……邪魔(じゃま)だよオッサン…」


(いきお)いよく首を切り(ダガーで)、周りに血が吹き飛ぶ


司令官「わ、わ、わ…分かった! もう手は出さない!! 金も出す!! だ、だから…グフォア゛!!」(脇腹(わきばら)()される)


ダナト「黙れよジジィ…俺の村によくこんなことしてくれたな…? お前だけは苦しんで死んでもらうよ…」


司令官「や!やめ…あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!!」


そして零地の方では村人(むらびと)達の避難(ひなん)を終えており、後ははぐれた仲間(なかま)合流(ごうりゅう)するだけとなっていた


フェレード((ダナト父))村人(むらびと)達をありがとう。後は私達に任せて欲しい」


零地「ああ。…どこに住む予定(よてい)なんだ?」


フェレード((ダナト父))「さぁな。牧畜(ぼくちく)さえ出来ればどこでも」


零地「牧畜(ぼくちく)さえ…か…。それならユーラナンスかアルディアムに行くのがオススメだ。ユーラナンスは首都(しゅと)周辺(しゅうへん)沿岸地域(えんがんちいき)には広い土地(とち)があるし治安(ちあん)も良い。アルディアムは…言わないでも知ってるか。それにダナトにも会える頻度(ひんど)が高い」


フェレード((ダナト父))「ん〜…候補(こうほ)にはしとく」


零地「その辺はご自由に」


そして龍馬達がやってきて合流(ごうりゅう)する


龍馬「(おく)れてすまない。これで全員(ぜいいん)か?」


零地「いや、ダナトがまだだ」


龍馬「ダナトか…ダナトなら大丈夫(だいじょうぶ)だろう。…それより、ビスカル(あいつ)を置いて行くのか?」


零地「もちろんだろ? 敵兵が全滅(ぜんめつ)したら次は俺らだぞ?」


ドォーーーーーーーーーーーーン!!!


龍馬「………それもそうだな」


そこへやっとダナトも戻ってくるが全身(ぜんしん)血だらけで、零地達は驚き


零地「ダナト! その血はなんだ?!」


エレー達も来て


エレー「ダナト!! その服と血は!?」

マティナ「エレー様、今零地殿が聞きました」


ダナト「いや…こいつの首を」


首だけになった敵司令官を見せる


エレー「うっ!? うぅ…」(青ざめる)

零地「これはこれは…」

マティナ「こんなことが出来るのか…」(少し驚いている)


フェレード((ダナト父))「ダナト…お前1人でやったのか!?」


ダナト「まぁ…うん。どうしても許せなくて」


ダナトの父親は(かる)数回(すうかい)(うなず)


フェレード((ダナト父))「ダナト…捨てなさい」


ダナト「…」(首をその場に捨てる)


首を捨てたと同時(どうじ)に村長と浜津(はまつ)陸曹長がやってきて


村長「フェレード((ダナト父))出発(しゅっぱつ)するぞ?」

浜津(はまつ)陸曹長「隊長、我々(われわれ)出発(しゅっぱつ)する準備(じゅんび)(ととの)いました」


零地「…また会いましょう」


フェレード((ダナト父))「ああ、次会う時はもっとでかい農場(のうじょう)も持ってるな」


そして別れようとすると、ダナトの母親がダナトを抱きしめ


ダナト「ちょ! か、母さん…?」


サレン((ダナト母))「ダナト…行かせる前に言わせて…。あなたは私の(ほこ)りよ?」


ダナト「えっ? うっ、うん…」


サレン((ダナト母))「だから…好きに生きなさい。うちの家業(かぎょう)なんか気にしず、自由(じゆう)に、外の世界(せかい)で生きて…」


ダナト「…良いの??」


サレン((ダナト母))「良いのよ…愛してるわ、ダナト…」


ダナト「…僕もだよ」


ちょっと遠目(とおめ)から


マイケル「…親子(おやこ)とこ(きずな)だな〜」

エレー「愛してもらってるんですね〜」

モバンダ陸曹「母ちゃんが恋しいなぁ〜」

大魔術師レミア「(あね)としても(いもうと)と離れるなんて心配(しんぱい)だからね〜」

ランデス「うぅ…」

龍馬「…めんどう見てやんねぇとな」

零地「だな」

マティナ「…フッ」(どことなく笑顔(えがお))


するとヴァルダが警戒態勢(けいかいたいせい)で零地に


ヴァルダ「………近い」


零地「えっ?」


ドォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォン!!!


零地「…確かに近いな」


大声(おおごえ)


零地「全員(ぜいいん)今すぐ出発(しゅっぱつ)する!! 各自(かくじ)車両(しゃりょう)に乗り込め!」


全員(ぜいいん)車に乗り込み、まだ離れようとしないダナトにマティナが近づき


マティナ「…ダナト、行くぞ」


ダナト「…」


サレン((ダナト母))「…大丈夫(だいじょうぶ)、またすぐに会えるわ。だから行きなさい」


ダナト「……うん。じゃあね」


ダナトは零地達の元へ戻り、マティナも戻ろうとするとダナトの母親に


サレン((ダナト母))「マティナちゃん」


マティナ「はい? なんでしょう?」


サレン((ダナト母))「…ダナトをよろしくね?」


マティナ「……皆でめんどうを見てますよ」


サレン((ダナト母))「…そう。ありがとう」


零地「マティナお前も早く来い!! ここはさすがに危険(きけん)すぎる!!」


マティナ「では…」


全員(ぜいいん)車に乗り込みその場から離脱(りだつ)。ダナトの父親フェレード((ダナト父))(ひき)いる村人(むらびと)達も西部(せいぶ)へと向けて離脱(りだつ)成功(せいこう)させた。



その後今回(こんかい)(たたか)いはフェールゲルグ帝国側の大敗退(だいはいたい)で終わり、生き残った者は少ない。

この(みじか)いようで長かった(たたか)いは『アデュル村事件(じけん)』と言う名で帝国全体(ぜんたい)へと話が伝わり、帝国議会(ぎかい)にまで知れ渡り議論(ぎろん)されるまでになった。


そして帝国内の各構成国(こうせいこく)自治区域(じちくいき)などで波紋(はもん)を呼び、帝国の国内(こくない)影響力(えいきょうりょく)急激(きゅうげき)減少(げんしょう)していき、帝国は窮地(きゅうち)に立たされる。


そんな国内(こくない)不安定化(ふあんていか)した帝国を日本は見逃(みのが)さず、和平交渉(わへいこうしょう)に乗り出すのだった…




お詫び


今回、2…3ヶ月?程投稿(とうこう)できなかったことに(かん)し、お詫び申し上げます。(_ _*))

①〜④話までのストーリーが膨大(ぼうだい)だったのと、過去作(かこさく)修正(しゅうせい)で時間がかかってしまいました。


それとストーリーが長くなってしまい申し訳ございませんでした。

読んでいる間ムカムカ感を感じさせたと思いますが、キャラストの一種(いっしゅ)なのでどうしても長くなってしまいました。


次回から少しのあいだは日本の外交(がいこう)内政(ないせい)がメインになります。主人公(しゅじんこう)零地の登場(とうじょう)が無くなりますが、戦闘回(せんとうかい)を出しすぎたのでその処置(しょち)です。


次回からは過去作(かこさく)修正(しゅうせい)に力を入れたいので、投稿(とうこう)がかなり遅れます。たまには投稿(とうこう)致しますので気長にお待ちしていて下さい。では。(_ _*))


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