表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界列強日本国  作者: ゼロミックス
フェールゲルグ帝国編
49/53

36話② 敵軍襲来



次の日、零地達はヘリが着陸(ちゃくりく)できる場所を()してもらうため村長などに頼み込み、アデュル村で使われていない土地(とち)を使わせてもらい、そこにヘリが着陸(ちゃくりく)させて燃料(ねんりょう)弾薬(だんやく)などを補充(ほじゅう)していた…


七海「…おお〜。ダナトはマティナのことが好きとなんだ〜」


エレー「凄く驚きました! 応援(おうえん)しないとです!」


七海「良いね〜(うらや)ましいね〜」


モバンダ陸曹「お〜い、話してないで手伝ってくれ〜」


エレー「はーい」

七海「はいよ〜」


零地の方は龍馬と林機長で地図(ちず)を見ながら


龍馬「ここから先は本格的(ほんかくてき)連絡(れんらく)が取れなくなる地域(ちいき)だ。この村の人達も道が整備(せいび)されてなくてあまり通らないみたいだ。それと魔獣(まじゅう)が出る」


零地「近道(ちかみち)は聞かなかったのか?」


龍馬「もちろん聞いたよ」


零地「じゃあ言えよ」


龍馬「森の中を突っ走る」


零地「バカ野郎。道に迷うわ」


龍馬「そもそも道もないのにどうやって通るんだよ?」


零地「結局(けっきょく)長道(ながみち)なんだな…」

林機長「そこで時間が()われそうですな」(笑)


龍馬「けどこっちには土地慣(とちな)れしたダナトがいるから大丈夫(だいじょうぶ)だな」


零地「途中(とちゅう)(はし)がいくつもあると聞いたが、クーガーの重量(じゅうりょく)()えられると思うか?」


林機長「ダメな場合(ばあい)はウィンチを使って川を使って川を(わた)る手もありますが?」

龍馬「防水性(ぼうすいせい)強化(きょうか)してるんだ。いけるだろ?」


零地「…まっ、その時はその時だな。…んで、この一帯(いったい)を向けたらまたすぐ補給(ほきゅう)だ」


林機長「了解」


龍馬「戦闘(せんとう)はできるだけ(ひか)えといた方が良いな」


零地「それとはぐれないようにな」


七海がやってきて


七海「林機長、準備(じゅんび)(ととの)いました」

林機長「では私達は戻ります。幸運(こううん)を」


零地「ありがとな」


そして林機長達が乗るヘリを見送(みおく)ると、入れ違いにフェレード((ダナト父))サレン((ダナト母))が零地の(もと)まで来て


フェレード((ダナト父))「レイジ…と言ったな。ちょっと時間はあるか?」

サレン《(ダナト母)》「大事(だいじ)な話がありまして…」


零地「…龍馬、少しあけるぞ」


龍馬「おう」


零地はダナトの親に()れられ家に入る


零地「…で? 大事(だいじ)な話ってなんです?」


フェレード((ダナト父))「…息子(むすこ)から聞きましたよ。1番世話(せわ)になってるって」


零地「えっ?まぁ…」


サレン((ダナト母))「かなり迷惑(めいわく)もかけてるみたいで」


零地「迷惑(めいわく)と言うよりも…無茶(むちゃ)するなって感じですかね?」(笑)


サレン((ダナト母))「確かに周りに合わせたり、頑張(がんば)りすぎたりしますしね」(笑)


零地「…話とはこれですか?」


フェレード((ダナト父))「いや違う。ダナトの事だが、こんなことじゃない」

サレン((ダナト母))「実はですね…」


ダナトの母は神妙(しんみょう)な感じになり


サレン((ダナト母))「ダナトは…(もら)い子なのです」


零地「…(もら)い子? それは…ダナトは知ってるんですか?」


フェレード((ダナト父))「いや、教えてない」


零地「じゃあなぜ自分(じぶん)に?」


フェレード((ダナト父))「ダナトから1番お世話(せわ)になっているって聞いてな」

サレン((ダナト母))「ですので事実(じじつ)を…」


零地「…それで自分に?」


サレン((ダナト母))「そうです。知っていて欲しくて教えてしました」


零地「えっと…自分(じぶん)より本人(ほんにん)に言った方が…?」


フェレード((ダナト父))本来(ほんらい)はそうなんだが…言わないことにしてるんだ」

サレン((ダナト母))「ダナトは普段(ふだん)から(あか)るい子ですけど、本当(ほんとう)はとても落ち込みやすい子で…」


零地「…人前(ひとまえ)じゃ落ち込んでない感じですか?」


サレン((ダナト母))「その通りです。だから秘密(ひみつ)にしているんですよ」

フェレード((ダナト父))「けれどお世話(せわ)になる人には伝えておこうと決めているんだ」


零地「…そうでしたか。親としての気持ちは分かります。この事は秘密(ひみつ)にしときます」


フェレード((ダナト父))「ありがとうございます」

サレン((ダナト母))「ありがとうございます」


零地「…あの。失礼(しつれい)ながら、血の(つな)がった親はご存知(ぞんじ)なのですか?」


サレン((ダナト母))「それが…分からないのです。何人かの手に(わた)ってこの家に来たので…」


零地「親の特徴(とくちょう)が分からないと…」


サレン((ダナト母))「ただ、母親は銀髪(ぎんぱつ)白髪(はくはつ)だったと聞いています。それ以外(いがい)は何も…」


零地「銀髪(ぎんぱつ)白髪(はくはつ)? ダナトは黒髪(くろがみ)ですが…?」


サレン((ダナト母))「恐らく父親似(ちちおやに)なのだと思います」


零地「あぁ…」(シンプルに考えればそうだったなっと思っている)


フェレード((ダナト父))「…それと別のことでもう1つ」


零地「もう1つですか?」


フェレード((ダナト父))「私ら一家(いっか)は…」


ダナトの父親が秘密(ひみつ)?を言おうとした時、零地の無線(むせん)から偵察(ていさつ)に出ていた五十嵐(いがらし)一曹が(あわ)てた様子(ようす)


五十嵐(いがらし)一曹〔大変(たいへん)です三尉! 総勢(そうぜい)約1万を()軍勢(ぐんぜい)がアデュル村に向かって行進(こうしん)しています!〕


零地〔嘘だろ!? この村を襲うには多すぎるぞ?!〕


五十嵐(いがらし)一曹〔それに帝国兵だけじゃなく、軍種(ぐんしゅ)が違う兵士が多いです!〕


零地〔どこだ? 親衛隊か?〕


五十嵐(いがらし)一曹〔分かりませんよ! とにかく多い!〕


零地〔すぐに撤退(てったい)しろ。そこは危険(きけん)過ぎる!〕


五十嵐(いがらし)一曹〔とっくに撤退中(てったいちゅう)です!〕


無線(むせん)が切られる


零地「…この村は危険(きけん)です。(すみ)やかに避難(ひなん)を…」


零地の無線(むせん)から聞こえた内容(ないよう)にダナトの父親が(けわ)しい表情(ひょうじょう)になり


フェレード((ダナト父))「おかしい…おかしい過ぎる」


零地「早く避難(ひなん)を!」


フェレード((ダナト父))「おかしい過ぎるんだ! 国の連中(れんちゅう)とはこの村を(おそ)わないと(ちか)っているはずなんだ! それに…その軍勢(ぐんぜい)は恐らく帝国義勇軍(ていこくぎゆうぐ)だ!」


零地「(ちか)った? それに帝国義勇軍(ていこくぎゆうぐ)って言ったか?」


フェレード((ダナト父))「あぁ。帝国で1番タチが悪い軍隊だ。国軍(こくぐん)(帝国軍)と一緒(いっしょ)だとすると上の(めい)を受けてるんだろうな」


零地「なら早く避難(ひなん)を…」


フェレード((ダナト父))「いや、ここは私達が相手(あいて)する」

サレン((ダナト母))「あなた方は隠れていて下さい」


零地「しかし危険(きけん)です!」


サレン((ダナト母))「大丈夫です。お客さんは守らなくてはなりませんので」


零地「しかし…」


フェレード((ダナト父))「早く仲間(なかま)と隠れろ!」


零地「…分かりました」


ダナトの父親達に強く言われ零地達は村を見通(みとお)せる山に隠れ、村のを見守(みまも)りながら時間が経過(けいか)して日が沈んだ





③へ続く…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ