35話 在日米軍
今回は零地達の話が短めです。
前回(34話②)零地達はアルデール大陸の英雄、ラジュー・ヤラマーンド・ビスカルを苦戦しながらも撃退。夜が明ける前にその場から撤退し、補給地点へと向け走っており、朝が明けていた…
(車の中)(龍馬が運転中)
エレー「Zzz…」
マティナ「Zzz…」
ランデス「Zzz…」
ダナト「Zzz…」
ニユー「Zzz…」(エレーの頭の上でグデー)_(´-ω-`_. ))_
(無線中)
浜津陸曹長〔はい…はい……了解です〕
無線を切る
零地「…なっだった?」
浜津陸曹長「どうやら、米軍がこの調査に加わり、人員を派遣したと」
零地「米軍が? 何人だ?」
浜津陸曹長「現地で活動する人数は1人らしいです。護衛艦ひゅうがには13人のようですが」
零地「1人か。まぁその方が助かるな」
龍馬「観戦武官的なあれか?」
浜津陸曹長「似たようなものです」
大魔術師レミア「…ん? ニホンにはジエイ隊以外に、他国の軍隊がいるのか?」
零地「いるぞ。在日アメリカ軍ってのがな」
モバンダ陸曹「……米兵…かぁ〜」
零地「…差別されるんじゃないか心配してんのか?」
モバンダ陸曹「多少はな? けど全然気にしねぇ」
零地「俺の前で差別したら米軍だろうが何だろうがぶっ殺してドラゴンの餌にしてやるよ」(笑)
モバンダ陸曹「頼もしいな〜」(笑)
浜津陸曹長「外交問題になりますね…」(ボソッ)
そして補給地点が見えて来ると、先に補給ヘリが着陸し、待機していた
龍馬「…先を越されたな」
零地「今回ばかりはな…?」
補給地点へ到着し、先に零地が降りると林機長と七海が歩いてきて挨拶をする
七海「久しぶりです零地二尉…じゃなくて三尉!」(軽く敬礼)
林機長「部下が出来たようで…?」
零地「4年前の部下達だ」
林機長「4年前…部下がいたんですね?」
零地「そりゃいるわ。…それより米兵は?」
七海「ヘリにいますよ」
林機長「降りてきて下さい!」
林機長が呼ぶとヘリから1人の米兵が降りて来て顔が見えた途端零地が凄く驚いた様子で
零地「マイルズ?! マイルズか!!」
マイルズ「あぁ俺だ! 久しぶりだな零地!」
零地「お前アフガニスタンに居たんじゃないのか?!」
マイルズ「1年前まではいたんだが、丁度半年前に配属先が日本になってな。運が良かったよ」(笑)
零地「まさかお前までいたとは…しかも一緒に調査なんて楽しくなって来たな!」
マイルズ「英雄をこき使ってやるよ!」
零地「それはやめて欲しいな」(笑)(汗)
2人が余韻に浸ってると龍馬やモバンダや部下達が降りてくる
龍馬「マイルズ!?」
マイルズ「龍馬! お前も久しぶりだな!」
モバンダ陸曹「…知り合いか?」
零地「あぁ、中学時代の頃からな」
するとマイルズがモバンダの前まできて握手して
マイルズ「俺はマイルズ・ウォーカー。あんたが噂に聞く黒人の自衛隊か」
モバンダ陸曹「宗久・モバンダだ。俺ってそんなに有名人だったか?」
マイルズ「アメリカ軍の間からじゃ有名だ。まさかあの自衛隊に半分外国人が入隊しているなんて誰も思わなかったからな」
モバンダ陸曹「実質平和な国で兵士が出来るなんて夢だろ?」
マイルズ「かもしれないな」(笑)
浜津陸曹長「あの…すみません」
マイルズ「あっ、こっちもすまん」
若干置いて行かれてる部下達とも自己紹介するとレミアが降りてきて、マイルズがレミアに目がはいり嬉しそうに握手をして
マイルズ「Oh! やっと会えた!」
大魔術師レミア「えっ? 私かい?」
マイルズ「現地の人と凄く会いたかったんだよ! いや〜本当にFantasy!」
大魔術師レミア「そ…そうかい…」(勢いについてけてない)
零地「英語はやめろ。この世界だと日本以外は英語がないかんだからな?」
マイルズ「sorrysorry」(ふざけてる)
零地「はぁぁ(クソデカため息)、気をそらすか…これを見ろ」
深いため息をついた零地は綺麗に斬られた小銃をマイルズに見せる
マイルズ「うわっ!なんだこれ?! 銃が斬られてるぞ!」
零地「これからお前はこんなことが出来る奴らと戦う事になると思うぞ(確実ではない)」
マイルズ「Oo…」
零地「覚悟しとけ?」
マイルズ「I'm going home.」
零地「待て帰るな。お前はアフガンで戦ってきただろ?」
マイルズ「いやこんなのを出来る奴なんて聞いてないぞ?」
零地「そりゃあまだ報告してないからな」
マイルズ「fucking」
零地「おいゴラ」
すると寝ぼけたエレー達も降りてきて、零地の隣に来るとマイルズが
マイルズ「Ohー! まだいたのか!」
エレー「んえ…? 零地さん…この人は?」(寝ぼけ〜)
零地「学生時代からの友人だ。マイルズ・ウォーカー、アメリカ軍海兵隊少佐。戦闘経験は俺より豊富だ」
マイルズ「アフガンで6年戦ってたからな。けど零地の実力には負ける」(笑)
エレー「エレーです…」(ポケ〜)
ランデス「ラン…デス…」(ポケ〜)
マティナ「マ…マ………」(スヤ〜)
ダナト「皆寝起きろよ〜」(寝起きに強い方)
零地「順にエレー、ランデス、マティナ、ダナトだ。それと今助手席に座ってるのがヴァルダだ」
ヴァルダ「…」
マイルズ「nice to meet you」
ヴァルダ「………nice…」(ボソッ)
自己紹介をし終わると林機長、浜津陸曹長、栗落花達が零地と龍馬に
林機長「所で零地三尉、問題が…」
零地「問題? なら言えよ」
浜津陸曹長「地図が正しいのであればこの先の道通りが困難です。進めなくなる場所もありますよ」
平塚 栗落花二等陸曹「それに地形が悪く、燃料消費が激しそうで…」
林機長「補給地点の確保も難しいです。航空機が近ずけない様な条件がビッシリと揃っています」
零地「マジか。なら…ダナトだな」
ダナトに地図を見せ、質問する
零地「ダナト、この一帯だが…短時間で行ける道はあるか?」
ダナト「う〜ん…だったら俺の家がある『アデュル村』によった方が早いよ」
零地「ダナトが住んでた村? そこからの方が早いのか」
ダナト「丁度中間起点だからね」
林機長「…つまり、村があるって事は平地?」
平塚 栗落花二等陸曹「いや坂にある村だったらどうするんですか?」
ダナト「僕の村は畜産が盛んだから平地だよ」
平塚 栗落花二等陸曹「あっ…前言撤回」
林機長「なら着陸出来そうだ」
平塚 栗落花二等陸曹「まぁ…補給出来るうちにしといた方が良いですからね」
龍馬「ただでさえひゅうがとの通信が繋がりにくい今なのに、この一帯に入ったら無線も繋がらなくなりそうだしな」
そして零地と龍馬と2人で補給について話し合う
龍馬「補給はどうする? 燃料消費が激しそうだし、俺的には燃料オンリーで持ってきてもらった方が良いと思うが?」
零地「う〜ん…確かにそうだけどよ、俺の経験的に燃料7割、弾薬装備3割で良いと思う。今回は現地で食料調達だな」
龍馬「サバイバルは嫌だがこの方法しかないな」
零地「車が動かなくなったら困りもんだしな。何が起きるかは分からないが」
龍馬「…お前の経験なら大丈夫だろ? 任せたぞ」(笑)
零地「お前一応俺の上官だよな?」
龍馬「現地経験が乏しい上官です」
そして零地が林機長の元に行き
零地「林機長、次の補給は出来るだけ燃料.弾薬.装備を頼む。食いもんは現地で調達する」
林機長「サバイバルですか?」
零地「そうだ」
平塚 栗落花二等陸曹「うわぁ…サバイバルやだ」(ボソッ)
林機長「分かりました。では無線は繋がりにくいので黒太艦長に直接言っときます」
零地「ありがとうな、助かる」
そして零地はもう1つあると言い、ポケットからUSBメモリーを取り出し
零地「それと林機長、これをひゅうがに頼む」
林機長「現地データですね? 届けて起きます。…中身を少し教えてもらえますか?(笑)」
零地「別に良いが…対戦車弾を何発直撃しても死なない体を持った奴の情報だ」
林機長「・・・聞いといてあれですが、冗談かなにかですか?」
零地「いや本当だ。実際に戦ったからな?」
林機長「戦ったんですか? 対戦車弾を受けても死なないのと?」
零地「あと一歩って所で倒せたんだが、色々あって無理だった」
林機長「なるほど…では大事に持ち帰られてもらいます」
零地「無くすなよ?」
林機長「分かってます。…あっ! フリでしたか?」
零地「マジでやめろ。ここで芸能人魂出さなくて良いからなマジで…?」(焦&早口)
林機長「冗談ですよ」(笑)
零地「マジで勘弁しろよ…」
龍馬「…それじゃあそろそろ出発しようぜ零地」
零地「だな。全員乗車だ!」
林機長「では我々も戻るか」
七海「はい! エレーちゃんまたね!」
エレー「次の所で会いましょう!」(やっと目が覚めた)
全員が車に乗り、ダナトが住む村『アデュル村』へと向けて出発した……
そしてその頃ユーラナンスとフェールゲルグ帝国の国境では以前よりも緊張が更に強まっており、その原因は在日アメリカ軍が日米同盟に基づきフェールゲルグ帝国からの攻撃に備えるため駐留を開始したからである。ユーラナンス各地では米軍のハンヴィー.ストライカー装甲車.M1エイブラムス.F-15イーグルなどが配備され、現在のユーラナンスには自衛隊と米軍が共同で国境を監視.警備を行い、各地でのいがみ合いや小規模な戦闘が以前より増え激化。戦闘が増えた理由として国境監視の目や警備が増えた事。つまり今まで監視出来ていなかった所からフェールゲルグ帝国軍が入り込んでいたと言うことであるが、それと同時に民間人.難民の救助や輸送、国境近くにある人里や村の防衛が出来るようになった事でもある。
そしてユーラナンスでも新たに設立された王国軍の訓練.演習が終わり各地に展開し、駐屯を開始した。これで今までユーラナンスの治安を変わりに維持していた日本の負担は減ったが、同時に不安なども抱かれた。何故かと言うと、新しく設立したユーラナンス自由王国軍は旧ベナウム王国軍や降伏後に誕生した軍閥を統合、有り合わせの兵士、職を失った元傭兵や元ギルドの者、難民を兵士化、盗賊.山賊.海賊.義賊.空賊などを軍へ導入、これらの詰め合わせの為質が低く統制が取りずらい軍だからである。
話を戻し日本では在日米軍との連携を確実にする為に頻繁に会合が行われおり、今回は対フェールゲルグの軍事会合が開かれていた…
シュラード中将「フェールゲルグの戦術は重装騎兵と弓兵を平地に使い、軽装歩兵を悪路に使って回り込む戦術か…」(資料を手に取り見ている)
神正 三郎防衛大臣「そしてその後に大量の歩兵を使い白兵戦に移行する。敵軍を混乱させる戦術を使います」
ハリス海軍少将「海軍の戦い方は日本と戦った方法か…」
パーカー空軍少将「魔導船の戦い方は興味深い…」
シュラード中将「大国の割には意外と厄介な戦い方をするみたいですね」
神正 三郎防衛大臣「正直、敵ながらあっぱれだ」
マイケル陸軍少将「しかしこちらはには航空支援があります。それに銃にバズーカ、迫撃砲、装甲車、戦車、自走砲、ヘリ、ミサイルもありますし、脅威ではないかと?」
陸上幕僚長「申し上げますますが、我々はベナウム王国との戦いでアルデール各国に非常に強い印象を与えました。フェールゲルグは我々の思ってもいない方法の戦い方で来ると思われます」
マイケル陸軍少将「それを知る為に調査隊を増やしたはずでは?」
陸上幕僚長「えぇその通りです。今はフェールゲルグ帝国だけじゃなく、ユーラナンス周辺諸国を調査しています」
マイケル陸軍少将「なら良い情報が1つや2つはあるんじゃないですか?」
神正 三郎防衛大臣「フェールゲルグは同盟国全てに参戦要求をしている。数で押し込もうとしているのだろうな。詳しいことはこれから言う」
偵察で得た写真がスクリーンに映し出される
陸上幕僚長「では報告と説明させて頂きます。現在フェールゲルグ帝国軍はユーラナンス国境に向けて10万の軍勢を向かわせています。その中には大将軍のラゲス・トリートルの姿も確認されたそうです」
シュラード中将「ラゲス・トリートル?」
陸上幕僚長「女将軍です。しかも若く、ハーランド将軍の弟子だったと…」
シュラード中将「女性に弟子だと? …具体的に何処が脅威なのですか?」
陸上幕僚長「全てです。戦略や統率力、司令官としての才能。…それと人並み外れた身体能力を持っている事です」
神正 三郎防衛大臣「現地民の話を聞く限り、超人的でなぁ…」
シュラード中将「…しかし、あくまでも『話』なのですよね? ただの偽情報かもしれない」
神正 三郎防衛大臣「ですので調べているのです」
マイケル陸軍少将「…弟子? ならハーランド将軍に頼み込んで和平を結んで貰うように頼んで見れば良いんじゃないんですか?」
陸上幕僚長「もちろん言いましたよ。しかしハーランド将軍は弟子の実力を拝見する絶好だと言っておられました」
マイケル陸軍少将「なんだその理由は?」
シュラード中将「価値観の違いだよ」
神正 三郎防衛大臣「そういえばハリス少将も言っていた魔導船も確認されたんじゃなかったか?」
陸上幕僚長「はい。確認されました。何十隻もユーラナンス国境に向かっていると」
シュラード中将「小競り合いじゃなく、本格的な戦争を始めようとしているのか…」
神正 三郎防衛大臣「こちらの事をかなり恐れられてるみたいだな」
シュラード中将「彼らからしてみれば、我々は未来の超兵器を使っている様なものです」
陸上幕僚長「では、これからフェールゲルグ帝国攻略作戦なのですが────」
そしてフェールゲルグ帝国攻略作戦の事について話し合われ、作戦が話し合わる
マイケル陸軍少将「…この作戦は成功するのか?」
陸上幕僚長「フェールゲルグがこのいくつかの動きさえすれば成功する確率が高いかと…」
神正 三郎防衛大臣「何なら、あなた方アメリカ軍が作戦を立てますか?」
マイケル陸軍少将「………勝手に作戦は立てられない」
シュラード中将「この作戦でいきましょう。フェールゲルグが攻撃してくるまで備えておきます」
陸上幕僚長「ありがとうございます」
すると神正 三郎防衛大臣が作戦の話から変わって、今後の現地調査についての話がしたいと言い、陸上幕僚長に…
神正 三郎防衛大臣「幕僚長、例の物を」
陸上幕僚長「はい」
そしてとある資料がアメリカ軍司令官達に渡され、目を通すとアメリカ軍司令官達は驚きながら
マイケル陸軍少将「なんだこれは…」
ハリス海軍少将「こんなのを作っていたとは…」
パーカー空軍少将「日本が世界(地球)に隠れてこんなものを作っていたとは驚きだ」
シュラード中将「…これは凄い」
その資料に書かれていたものは、日本がアメリカや中国やロシアなどの世界各国から隠し密かに隠れて開発し、建造していた水素で動く空母&護衛艦&潜水艦である
神正 三郎防衛大臣「順に、『護衛型空母ほうしょう』、弾庫艦(アーセナルシップ)の『護衛艦やまと』『護衛艦むさし』『護衛艦ながと』、『潜水艦たいほう』です」
マイケル陸軍少将「こんなもの作っていた何て…日本を見直した」
パーカー空軍少将「これは…アーセナルシップ? 本国が作ろうとしてやめた艦ではないですか!」
ハリス海軍少将「建造は出来ているのですか?」
神正 三郎防衛大臣「えぇ出来ています。しかしどれも進水式は行っていません。どれも機密ドックに眠っています」
ハリス海軍少将「なんと…」
シュラード中将「…これは全部、エンジンが水素エンジンですね」
神正 三郎防衛大臣「そうです。この5隻は全て水素で動きます。そしてこの水素エンジンは海水から水素を生み出して航行します」
シュラード中将「海水だと!? つまり…この5隻は核を使わない原子力艦っと言うことですか?!」
神正 三郎防衛大臣「厳密にはその通りです。我々日本には非核化三原則により原子力艦を持てませんが、水素エンジンになれば話は変わります」
シュラード中将「信じられない…」
ハリス海軍少将「実証試験はしたのですか?」
神正 三郎防衛大臣「民間船ですが、エンジンは成功しています」
ハリス海軍少将「凄い…」
シュラード中将「…まて、日本は前憲法九条で空母は持てなかったはずです。それなのになぜ作ったのですか?」
神正 三郎防衛大臣「それは前政権が作っていたのですよ。あなた方アメリカから無理矢理買わされた空母を元にして。…ブラックボックスは開いていませんのでご安心を」
シュラード中将「日本が作れるとは…思ってもみなかった。…これを我々に見せてどうするのですか?」
神正 三郎防衛大臣「今後を見越して、現地調査にこの護衛型空母ほうしょうを使います。それにもう見せても大丈夫だと判断したからです」
シュラード中将「そうでしたか…」
神正 三郎防衛大臣「それともう1つ理由があります」
シュラード中将「もう1つ?」
そしてまた資料が配られ目を通すと、先程の5隻よりも驚く事が書かれていた。それはなんとこの異世界の星の大きさが天王星の大きさとほぼ同じだと言う事が書かれていたのである
シュラード中将「なっ…なに!?」
パーカー空軍少将「今いるこの…大きさが天王星とほぼ同じ!?」
ハリス海軍少将「こっちの方が信じられない!」
マイケル陸軍少将「これは…嘘じゃありませんよね?」
神正 三郎防衛大臣「本当です。まだ確実な大きさは分かりませんが、月の大きさと距離などを調べた結果、それ程の大きさがあると分かりました」
パーカー空軍少将「重力とかどうなってるんだ…?」
ハリス海軍少将「そもそも1日の時間の流れも一緒だ。…理解が出来ない」
神正 三郎防衛大臣「衛生を打ち上げたいのですが、現時点での経済や財政を見るとどうしても打ち上げられません。ギリギリでやってますので」
陸上幕僚長「分かり次第、お伝え致します」
神正 三郎防衛大臣「では今回の会合はここまでです」
シュラード中将「神正防衛大臣、少し…よろしいでしょうか?」
神正 三郎防衛大臣「構いませんが?」
そして神正 三郎防衛大臣とシュラード中将の2人だけになる
シュラード中将「…あなた方日本国にも知られているとは思いますが、我々アメリカ軍の機器にハッキングが行われました。ハッキング先は未だ不明。我々の見解では日本国内からのハッキングではなく、国外からのハッキングだと考えています」
神正 三郎防衛大臣「国外? 国外って事は…現地っと言う事ですか?」
シュラード中将「えぇ、恐らく…」
神正 三郎防衛大臣「……信じ難い…」
シュラード中将「そこで、あなた方日本に出来ればでよろしいのでしょうが、調べて欲しいのです」
神正 三郎防衛大臣「……良いですよ。調べさせて頂きます」
シュラード中将「ありがとうございます」
するとシュラード中将が深刻そうな顔になり
シュラード中将「…神正防衛大臣、これから話す事は今の話と違って極秘にしてもらいたい」
神正 三郎防衛大臣「極秘ですか?」
シュラード中将「CIAの事についてです」
神正 三郎防衛大臣「…あの噂ですか?」
シュラード中将「はい。CIAはその噂通りのことをしようとしています。しかも中国国家安全部(中国スパイ組織)、FSB(ロシアスパイ組織)、SIS(イギリススパイ組織)、DGSE(フランススパイ組織)、ASIS(オーストラリアスパイ組織)、モサド(イスラエルスパイ組織)、ISI(パキスタンスパイ組織)、KCIA(韓国スパイ組織)、朝鮮人民軍偵察総局(北朝鮮スパイ組織)などと手を組んだと…」
神正 三郎防衛大臣「…日本人を奴隷にでもするつもりか?」
シュラード中将「恐らく…。しかし我々在日アメリカ軍は彼らには反対です」
神正 三郎防衛大臣「ありがたいですが、いずれCIAは動くだろうな。何かしら対策をしなければ…」
シュラード中将「…提案なのですが、日本国にもスパイ防止法をとり、スパイ組織を設立してはいかがでしょうか?」
神正 三郎防衛大臣「スパイ防止法にスパイ組織…」
シュラード中将「私は内政干渉をする気はありませんが、こればかしは…」
神正 三郎防衛大臣「いえ、確かにスパイ防止法とスパイ組織を用意しなければなりません。すぐに山本総理に提案しましょう」
シュラード中将「では、私からは以上です」
神正 三郎防衛大臣「ではまたの会合で…」
在日米軍との会合で知られざる事が判明した。日本は前政権時代から空母を作り、弾庫艦(パーセナルシップ)を3隻作っていた事。この異世界の惑星が天王星とほぼ同じ大きさと言うこと。そしてもう1つ今回発覚したCIA&他のスパイ組織が日本を侵略し、乗っ取ろうと企てようとしている事である。日本国は国外だけじゃなく国内にも敵がおり、運良く在日米軍は日本側として立ってくれるが、日本はどこまで耐えられるのか、日本という国を守れるのかは分からない…
《簡単紹介!》
『ハンヴィー』とは、アメリカでたくさん使われている戦闘車両。耐爆性は皆無。
『ストライカー装甲車』とは、キャタピラーじゃなく八輪駆動のタイヤで動く装甲車。戦車よりコストが安い!
『M1エイブラムス』とは、アメリカ軍で1番使われている戦車。特徴として、硬い!.速い!.攻撃力高い!、な最強戦車!
『F-15イーグル』とは、アメリカ軍が使う戦闘機。バランスが良くて、日本でも使われている。
『弾庫艦』、またの名『パーセナルシップ』とはアメリカが計画段階で終わらせた艦種の事である。特徴として、他のイージス艦や空母と違って速度を限界まで下げて余分な物を付けず、他の船に引っ張ってもらってミサイルだけを載せたステ振り軍艦の事である。




