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異世界列強日本国  作者: ゼロミックス
フェールゲルグ帝国編
45/53

34話② 英雄撃退

今回は龍馬が活躍します。

それと無線会話の時の《「」((かっこ))》をこっちの《〔〕》に変えてみました。この方が分かりやすいかな? そのうち全話これに変えときます。

次の日、零地達は未だ調査がされていないフェールゲルグ帝国構成国『トゥルマス王国』の首府(しゅと)《ラフタ》へとやって来ており、いつも通りの現地調査をしていたが今までとは違い、フェールゲルグ帝国の兵士や属している人、アルデールの元英雄『ラジュー・ヤラマーンド・ビスカル』から見つからない様に隠密性を重視して潜入していた……



━━━━━━━━━━━━━━━

(都市紹介)

《ラフタ》

ラフタはフェールゲルグ帝国西部最大の大都市で、海まで続く川沿いや国内国外に続く水路などの水運で発展し、人口86万人を誇る。

自由貿易や商業.農業が主に経済を支えている。

西部最大の都市であるが、国内で最も兵士を置いておらず、軍事資金や軍事予算も入れていない。(優しい兵士が多いと有名)

経済や市民生活を中心とした政策を取っている。


━━━━━━━━━━━━━━━



(今回の最初の編成

零地、モバンダ陸曹、エレー、マティナの4人)



モバンダ陸曹「……にしてもよぉ〜、こんな装備で行くもんなのか?」


現地の服装をしており、隠し持っている装備は、89式5.56mm小銃(&拳銃)、防弾チョッキ(服の下に着ている)、携帯用無線機のみ


零地「ガチガチの装備で行ったら即バレなの分かるだろ?」


モバンダ陸曹「まぁ…」


エレー「私達からしてみれば重装備ですけど?」

マティナ「盾.甲冑諸共ですからね」


モバンダ陸曹「そりゃあ防弾チョッキを貫通する時だってあるしな〜」


零地「次からは車で待機するか?」


モバンダ陸曹「暇だから遠慮する」


零地「そんな理由かよ」


そして路地裏から零地達を遠目で監視しているビスカル(アルデールの元英雄、ラジュー・ヤラマーンド・ビスカル)の姿が…


英雄ビスカル「…」(監視中)


ビスカルに監視されている事を気付いていない?零地達はそのまま都市ラフタを調べ回る


エレー「…それにしてもこの街は良いですね! 人も兵士も優しい人がたくさんいて!」


零地「確かに、色々話してくれて助かる」


モバンダ陸曹「俺が聞いた話だと、トゥルマス王国って自らフェールゲルグの構成国になったんだろ? 国内で唯一民族的に違うらしいし」


エレー「ここの人達の人の良さはそれなんですね!」


零地「そうらしいな」


そして街の広場で休憩をとることにする


零地「本当にこの街は調査が捗る捗る」


マティナ「零地殿、ちょっとすみませんがお1つ質問を良いですか?」


零地「別に良いけど…なんだ?」


マティナ「龍馬殿達の方は無事ですか? ダナトがなにか仕出かしてたりとか…?」


零地「大丈夫だよ。そういうような連絡は入っていないし、あっちも確りやってんだろうな」


マティナ「なら良いのですが…」


エレー「マティナってほんと心配性何だから〜」


マティナ「誰のせいで心配性になったんだと思ってるんですか!?」(イラ)


エレー「ご…ごめん…」(シュン)


モバンダ陸曹「確かになりそうだな」(笑)

零地「ハハハハ」(小さく笑う)


そしてその龍馬達が丁度やって来て、合流する


零地「おう、丁度か」


龍馬「あぁ、今のところ何も起きず…だ」

浜津(はまつ)陸曹長「2人はこの街に詳しくて助かりましたよ」


零地「モバンダ、周囲を監視しとけ」


モバンダ陸曹「あいよ」


ダナト「よー!」

ヴァルダ「…」


エレー「あっ!ダナト!、丁度ねマティナが心配してたんだよ?」


ダナト「えっ? そうなの…?」


マティナ「…心配などしてません」


ダナト「えぇ〜…」(残念)


マティナ「なぜ残念がってるんだ!?」


(小声)

零地「…っで? 奴の動きは分かったか?」


龍馬「いや、俺らを監視してただけだ。攻撃する機会はいくらでもあった」


浜津(はまつ)陸曹長「奴は常に距離を保って監視をしていました。しかもプロなやり方で」


零地「襲って来なかったのは人が多かったからか…?」


龍馬「多分な…被害を最小限にする動きに近かった」


零地「つまり攻撃してくるタイミングは…」


龍馬「夜だな」


浜津(はまつ)陸曹長「すぐに作戦を立て、各自配置につかせた方がよろしいかと…?」


零地「だな。高畠(たかはた)に俺達とレミア、ランデス達を合流させるなと伝えとけ」


浜津(はまつ)陸曹長「了解」


零地「それと浜津(はまつ)、お前は先に高畠(たかはた)と合流してあっちの指示をしとけ。…バレるなよ?」


浜津(はまつ)陸曹長「了解です」


龍馬「…エレー達を巻き込むつもりか?」


零地「今回ばかしは人手が必要だ。特にエレー達の様な魔法を使えるのはな?」


浜津(はまつ)陸曹長「目には目を…ですか」


零地「そうだ、協力してもらう。…皆、ちょっと良いか?」


エレー「大丈夫ですよ!」

マティナ「どの様なご要件で?」

ダナト「何だ〜?」

ヴァルダ「…」


零地「今から言う通りに動いてくれ…」


エレー達に作戦を伝える…


零地「…やれそうか?」


エレー「大丈夫です!出来ます!」

マティナ「任せて下さい」

ダナト「俺は囮か〜」

ヴァルダ「…」(頷く)


他にいる隊員達にも作戦を伝え、全員が備えたその夜宿を借り、その深夜…

(廃墟の建物内)


英雄ビスカル「…」(俯いている)


エメラルドの首飾りを手に取り見ている


英雄ビスカル「………何であの時、皆は俺を捨てた…。俺は皆を育てたんだぞ…?。……何で…」


首飾りを握り締めポケットにしまい、自分の大剣2つを持ち黒い竜のような羽を出してをして零地達の宿近くま飛んで行き、宿が見える隣の建物の屋根へと降り立つ


英雄ビスカル「……寝静まったな…?」


そして2つの大剣を零地達が寝ている部屋に向けて投げ飛ばす


(部屋がぶっ壊れる音)

ボガアアアアァァァン…!!!


零地達の部屋が吹き飛び、死んだのを確認する為吹き飛んだ部屋行き、死体を確認するが…


英雄ビスカル「………死体が無い?」


その時、破損してないドアを蹴破って最初に飛び込むように入って来たマティナがビスカルに向けて炎魔法を撃ち込み、炎魔法が直撃した英雄ビスカルは吹き飛ばされ壁を壊し煙が舞うと零地.モバンダ陸曹.龍馬が小銃を構えて入ってくる


零地「…」

龍馬「…」


モバンダ陸曹「…死んだかどうか分からんな」


零地「あぁ…」


マティナ「普通は今の魔法で死にますが…」


龍馬「その言い方だと…」


するとその瞬間、1本の大剣が零地達に向かって回転しながら飛んできて、零地と龍馬は反射的に回避し、モバンダ陸曹は隣に立ってたマティナの(えり)を掴んで一緒に回避、零地と龍馬はすぐさま煙の中へ反撃で小銃を撃ちまくる


零地「クソっ!! やっぱり死んでねぇのか!?」

ダダダダダダダダダダダダダダ!!!(銃撃音)


モバンダ陸曹「うおおおおおおおおおおおお!!」

ダダダダダダダダダダダダダダ!!!(銃撃音)


マガジンが空になるまで撃ち込み、空になるとすぐリロードをして小銃を構え、舞っている煙が消えるのを待つ


零地「…」

龍馬「…」

モバンダ陸曹「…」

マティナ「…」


全員息を呑むように待っていると、舞っていた煙が薄くなる。すると、その煙の中で大剣を担いで立っているビスカルの姿があった


零地「………マジか…」

モバンダ陸曹「おいおいおい…」

龍馬「こいつ生き物なのか…?」

マティナ「やっぱり…」


英雄ビスカル「久々に痛いもんを食らったよ…」(ニヤリ)


そしてビスカルが大剣を構えて攻撃体勢になる


零地「っ!? ヤバい!!」


瞬間的に零地はマティナの剣を抜き、皆の前に出ると、ビスカルが見えない速度で斬りかかって来たが、零地がそれを防ぐ


(剣同士がぶつかり合う音)

ガギィキーーーン!!!


英雄ビスカル「ほぉ? やるな」


零地「前に剣道をやらされていてね」


マティナ「喰らえ!!」


後ろからマティナが炎魔法を撃ち込み、ビスカルは壁に吹き飛ぶ


英雄ビスカル「ガハッ!?」


零地「今だ逃げるぞ!!」


ビスカルが怯んだ隙に零地達は宿から出て路地裏へと逃げる


英雄ビスカル「イッテェ…どこ行きやがった!?」


零地達は路地裏の奥へと進み、小さ目の広場に着くとそこには3匹の馬と一緒に待っていたエレーとダナトがおり合流する


エレー「零地さん大丈夫でした!? マティナも大丈夫?」


零地「見た通り大丈夫だ」

マティナ「死にかけましたが」


ダナト「無事で良かったよ〜」


龍馬「おい、バレないうちに早く馬を出すぞ」

モバンダ陸曹「馬の操作は頼んだぜ!」


エレー「任せて下さい!」

マティナ「2人乗りはあまりした事がないのですが…」

ダナト「余裕余裕!」


一方ビスカルは逃げた零地達を上空で飛びながら探していた


英雄ビスカル「どこ行った! 痛てぇもんを撃ちやがって!」


すると路地裏から3匹の馬に乗った零地が現れ、街の外へと向かって逃げていた

(零地.エレー、モバンダ陸曹.マティナ、龍馬.ダナトのペアで、零地.モバンダ陸曹.龍馬は後ろに乗っている)


モバンダ陸曹「奴は気付いたか?」


龍馬「さぁな?」


零地「出来れば気付かないで欲しいがな」


そしてビスカルが零地達を見つけ、魔法攻撃を仕掛けてくる


英雄ビスカル「さっきのお返しだ!」


ハゴオオォン!!!ハゴオオォン!!!ハゴオオォン!!!バゴオオオオオォォォーン!!!


空から連続的に撃ち出される魔法攻撃を必死に交わしながら逃げる零地達


ハゴオオォン!!!ハゴオオォン!!!

(砂煙が舞う)


零地「ガァァァッ…クソ!!」

(銃撃音)

ダン!!!ダン!!!ダン!!!ダン!!!ダン!!!


反撃で撃ち返すが容易く躱され、何発かは弾き返される


英雄ビスカル「そんなもの効くかー!」


零地「クソ! グレポンが欲しいぜ!」


龍馬「全くだな!」


その時、ビスカルが撃った魔法が零地達の手前に当たり、破片が飛び散る


エレー「零地さん前!!」


零地「えっ?」(前へ振り向く)


その飛び散った破片の1つが零地の頭に直撃する


零地「ガッ!?…」


破片に当たった零地は気絶し、後にずれ落ちるが、両足が馬の(くら)に引っかかり落ちずに済んだが、これにエレー達はびっくりする


エレー「えっ?!えっ?! 今どうなってるの??! 零地さんは!?」


モバンダ陸曹「気にするな! ただ後で伸びてるだけだ!」


エレー「気にしますよそれ!!?」


龍馬「零地が気絶しやがったが落ちてはいない! このまま計画通りに動け!」


モバンダ陸曹「よし! じゃあ囮は俺らに任せろ!」


龍馬「お前に任せたら失敗するから俺がやる!」


モバンダ陸曹「はぁ!?」


そして攻撃を受けながらも3方向に別れている道でそれぞれ別れ、龍馬がビスカルに…


龍馬「おい成り損ない!! 子供でも簡単に避けられるお前の攻撃なんぞ怖くもねぇ!! 来てみろこの〇〇〇(ピーー)〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇(ピーーーーーーーーー)めが!!」


英雄ビスカル「は…はぁあ!!?」(ムカッ)


龍馬の悪口に引っかかったビスカルはターゲットを龍馬にして着いてくる


(魔法攻撃)

バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!


ダナト「うおっ!うおっ!うおっ!! 何か攻撃増してない!?」


龍馬「それは全部気のせいだ!」


ダナト「いや無理あるよそれ!!?」


龍馬は無線機を持ち、待機している仲間に連絡をする


龍馬〔こちら龍馬! ターゲットは俺を標的としている! そっちは準備出来たか?!〕


浜津(はまつ)陸曹長〔こちら浜津(はまつ)、準備は万端、各自配置に着いています。…零地三尉は?〕


龍馬〔あいつは愉快に気絶しやがった! 俺が変わりにやってる!〕


バゴオオオオオォォォ!!!


浜津(はまつ)陸曹長〔…今の音は?〕


龍馬「ビスカル(あいつ)に攻撃を受けてるんだ!!」


バゴオオオオオオオォォォォ!!!


浜津(はまつ)陸曹長〔…了解。では待機しときます〕


無線を切る


龍馬「…ダナト! 俺も気絶しない様に頼んだぞ!」


ダナト「出来たらね!」


英雄ビスカル「このっ!このっ!このっ!! …ア゛ア゛ア゛ア゛魔法で当てるのは苦手何だよこの野郎!!」


バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!


龍馬「ウッ…クソッ!! 零地め!! 俺はこういうの得意じゃねぇんだよ!!」


ダナト「ま、前見て!」


龍馬「あっ?!」


すると目の前にトゥルマス王国所属のフェールゲルグ帝国兵達が道を塞ぎ縦槍や剣を構えており、これを見た龍馬は大声で


龍馬「お前ら退けろーーー!!」(手を大きく振る)


兵達はビスカルが撃ち放つ魔法を見て


トゥルマス王国兵「おっ、おい! あれマズくないか!?」


トゥルマス王国兵「ぜっ! 全員逃げろ!!」


兵達は横の建物の中や路地裏に逃げ込み、龍馬達の馬はそのまま駆け抜けていく


バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!バゴォ!!!


ダナト「まだ撃ってくる!!」


龍馬「……言い過ぎたか?」


ダナト「言い過ぎだよ!!」


そしてやっと街の外へと出て少し離れると攻撃がやみ、ビスカルの姿が見えなくなる


ダナト「…あれ? どこ行った??」


龍馬「ここは街の外、奴が英雄の心を忘れてなければ…仕掛けて来るぞ」


その時、真上から2つの大剣が回転しながら龍馬達目掛けて飛んできて、真横に命中し砂煙が舞うと馬が驚き龍馬達を振り落とし走って行ってしまう


龍馬「ア゛ア゛…大丈夫か?」


ダナト「何とか…」


するとゆっくりとビスカルが空から降りてきて、地面に降り立つと2つの大剣が魔法か何かで英雄ビスカルの手元に戻る


英雄ビスカル「やっとだぁ…」(少し疲れ気味)


龍馬「…やべぇ」

ダナト「やばい…」


ビスカルを前に若干ビビる2人に剣を向け


英雄ビスカル「おめぇら…調子乗るんじゃねぇぞ?」


龍馬「心の調子は良くないが…」


英雄ビスカル「お前の心情を聞いてるんじゃねぇ!」


龍馬「体の調子は良い! 特にあそこはな!」


英雄ビスカル「んなとこ聞いてどうするだ!! そうじゃねぇよ!!」


龍馬「じゃあ何を聞いてるんだよ?!」


英雄ビスカル「ダア"ア"ア"ア"ア"めんどくせぇなおめぇ!!?」


龍馬「それが俺だ!」(キリッ)


英雄ビスカル「黙れやああああ!!」


ダナト「・・・あれ? 知り合い?」


龍馬「いや知らない。目を瞑れ!」


そう言うと龍馬が4つの閃光弾をばら撒き、発光してビスカルの目を眩ませる


英雄ビスカル「ぎゃあああああああああ?!?!目がああああああああぁぁぁ!!」(甲冑越しだが片手で目を抑え、もう片手で大剣をむやみやたらに振る)


龍馬「今だ行くぞ!」


龍馬とダナトは森の奥へと逃げ、そのまま合流地点へ向かう


ダナト「今のは確か光る爆弾だっけ?」


龍馬「零地に教えてもらったか? まぁそうだよ。今のあいつはム〇〇(ピー)状態だからちょっとは時間を稼げる」


ダナト「へ、へぇ〜」(汗)


そして合流地点へ到着したが誰もおらず、ダナトが心配する


ダナト「…なぁ〜? 本当にここか〜?」


龍馬「ここだよ。…ダナトは草むらに隠れとけ、危険だからな」


ダナト「わ、分かった」


ダナトが草むらに隠れ少しすると空を飛んでビスカルがやってくる


英雄ビスカル「い…いた……お前…本当にいい加減にしろよ?」


龍馬「…大分おつかれで?」


ゆっくりと地表に降り立つ


英雄ビスカル「…もうその手には乗らないぞ?」


龍馬「酷いな〜、せっかく心配してやってるのに〜」


英雄ビスカル「お前が!……いやもういい」


2つの大剣を構え攻撃体勢になり


英雄ビスカル「そのめんどくさい口を静かにしてやる。死ね!」


そして龍馬に切りかかろうとした時、龍馬が思いっきり横にダイブして避ける


英雄ビスカル「なっ! 避けた!?」


避けられるとは思っていなかった事に驚いていると龍馬が姿を消し、周りを見るが見当たらない


英雄ビスカル「どこに行った!?」


するとその時、穴に入り草の蓋で隠れていた博間多(はくまた)三曹が110mm個人携帯対戦車弾を持ち上半身を出してビスカルに目掛け引き金を引く


博間多(はくまた)三曹「喰らえ!」


英雄ビスカル「なっ!?」


(爆発音)

ドカアアアアアアアアアアァァァン!!!


爆発したと同時に零地とモバンダ陸曹が小銃を構えながらやって来て、龍馬は隠れていた穴から出て博間多(はくまた)三曹と一緒に小銃を構える


龍馬「よっ! 寝付きはどうだった?」


零地「最悪だ」


モバンダ陸曹「叩き起こしてやった」(笑)


博間多(はくまた)三曹「煙が晴れます」


そして砂煙が晴れるとかなりダメージを受けているのだろう、ビスカルが大剣を杖代わりに立っていた


英雄ビスカル「今のは…何だ…?」


零地「…さすがにこれは期待を裏切られるな」

博間多(はくまた)三曹「対戦車弾を直接受けてもだと…」

モバンダ陸曹「甲冑もそのままだな」

龍馬「全く凄い」


英雄ビスカル「グッ…この!」(ニラム)


零地「やばい!? 離れろ!」


すると零地はまだ使っていない110mm個人携帯対戦車弾を持ちまた撃ち込んだ


ドカアアアアアアアアアアァァァン!!!


英雄ビスカル「グアアアアアアアア!!」(吹き飛ばされる)


また撃ち込まれたビスカルは吹き飛び木にぶつかる。まだ生きているのを見て零地が無線で


零地〔各自一斉攻撃!!〕


すると草むらに隠れていた零地の部下達が一斉に姿を出し、110mm個人携帯対戦車弾を集中的に撃ちまくった


ドカアアアアァァァン!!!ドカアアアアァァァン!!!ドカアアアアァァァン!!!ドカアアアアァァァン!!!ドカアアアアァァァン!!!ドカアアアアァァァン!!!ドカアアアアァァァン!!!ドカアアアアァァァン!!!ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァン!!!


モバンダ陸曹「死んでてくれよ〜?」

博間多(はくまた)三曹「そうじゃないと困りますよ」

零地「死んだ感じがしない」

龍馬「死んでなさそうだがな」


零地「お前も今のうちに持っとけ」(110mm個人携帯対戦車弾を渡す)


龍馬「アザッ((アザッス))」(貫通式にする)


龍馬が110mm個人携帯対戦車弾を受け取ったその瞬間、砂煙の中からものすごいスピードで飛び出して来て、博間多(はくまた)三曹を蹴り飛ばし勢いよく大剣でモバンダ陸曹を斬りつけ吹き飛ばされる


博間多(はくまた)三曹「アギャー!?」

モバンダ陸曹「ドハッ!!?」(吹き飛ばされる)


零地「モバンダ!?」

龍馬「この野郎!!」


2人がやられたのを見て零地と龍馬は小銃を向けて撃ちまくるが、大剣2つを器用に回転させ弾丸を弾き返しながら接近してくる


零地「ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!」

龍馬「ヤバヤバヤバヤバ!!」


ダダダダダダダダダダダダダダ!!!

ダダダダダダダダダダダダダダ!!!


英雄ビスカル「はあ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」(唸ってる)


すぐに零地と龍馬の目の前まで来られ、小銃を斬られる


零地「嘘だろ!?」

龍馬「マジかよ!!」


英雄ビスカル「死ね死ね死ねぇぇええ!!」


右手の大剣を横(右)に振り、龍馬の胴体正面が斬られ吹き飛ばされる


龍馬「ぎゃああああ!!」(吹き飛ばされる)


零地「龍馬!?」


零地が龍馬を心配したその瞬間に大剣2つが零地をハサミで切るかの様に斬りかかったが後ろに避け、どうにか避けたが足を躓いてしまいその場で尻もちをつく様に転んでしまった。するとビスカルが零地に大剣を振り上げ


英雄ビスカル「死にやがれ」


零地「不味い…!」


大剣を振り提げて来たがエレーがニユーを大盾に擬態させ、零地の前に出る


エレー「はぁぁぁぁあっ!!」


(盾にぶつかった音)

ガアアアンンンンンンンン!!!


英雄ビスカル「なっ!? そ、それは!!?」


エレー「れ…れ い じ …さん…大丈夫ですか?」(剣と盾の攻防で耐えている)


零地「あ、あぁ…」


ダナト「喰らえー!」

マティナ「はぁぁぁっ!」


背後からダナトとマティナの2人が剣を振り付け、ビスカルは片方の大剣でガードし、吹き飛ばす


英雄ビスカル「そんなもので!」


浜津(はまつ)陸曹長「隊長達を救え!行くぞ!!」


隠れていた浜津(はまつ)陸曹長達が小銃を撃ちながら草むらから出て来て、英雄ビスカルは大剣で銃弾を弾く


英雄ビスカル「また出て来やがったな!!」


そして吹き飛ばされていた龍馬はビビりながら斬られた所を触って確認していた


龍馬「おいおいおいおい死んでねぇよな俺? 斬られたけど斬られてないよな?」(テンパってる)


触った感覚で生身まで斬られてない事が何となく分かり、起き上がり自分の目で見ると、偶然斬られていたのは防弾チョッキとマガジンだけでほっとする


龍馬「はぁぁ…良かった。…ん?」


龍馬の目の前に地面に倒れているモバンダ陸曹がおり、そこまで行く


龍馬「…よお、気分はどうだ?」


モバンダ陸曹「…俺死んだか?」


龍馬「俺と同じこと言ってんじゃね〜よ。ほら立て」


モバンダ陸曹を立たせ、零地達の方を見る


モバンダ陸曹「…随分凄い事になってじゃないか」


すると同じように吹き飛ばされていた博間多(はくまた)三曹が小走りでやって来る


博間多(はくまた)三曹「ご無事でしたか?」


モバンダ陸曹「あぁ無事だ。お前も無事そうで何より」


龍馬「それより見ろ。凄い事になってるぞ」


龍馬の目の前ではビスカルが全隊員に小銃を一斉射撃を受けており、その弾を弾き返している


(銃弾を大剣で弾いている音)

ガキッガシャガコンガキーン!!!


英雄ビスカル「うぉああああああぁぁぁ!!」


新米秋斗(あきと)三士「隊長!! このままじゃ弾が切れます!」

ダダダダダダダダダン!!!ダダダダン!!!ダダダダダダダン!!!


零地「分かってる!!」

(拳銃音)

バン!!!バン!!!バン!!!バン!!!バン!!!


っと突然浜津《はまつ》陸曹長が無線機を手に


(無線)

浜津(はまつ)陸曹長〔今だ!行け!〕


零地「おい今のは誰に言った!」


浜津《はまつ》陸曹長「今分かります!」


すると全隊員の小銃のマガジンが切れかかると森の中からクーガーがエンジン全開で出て来るとビスカルを引き伸ばし、1周してきて零地の手前に止まり運転席のドアを開けるとなんとヴァルダが座っていたのだ


零地「またクーガーで助けられたな!」


ヴァルダ「…」


浜津(はまつ)陸曹長「弾を出せ!」


五十嵐(いがらし)一曹「了解!」

新米秋斗(あきと)三士「了解!」


クーガーに引かれたビスカルは寄ろけながら立ち


英雄ビスカル「いってーなっ! うっ…」(足を抑える)


さすがに何発も110mm個人携帯対戦車弾を受け耐えたビスカル(&甲冑)でも時速60以上を出した約23tのクーガーに引かれ、左足の甲冑が壊れ骨折しており、それを察した零地が龍馬に


零地「龍馬!! 今のうちだ撃て!!」


そう言われ龍馬はさっき渡されて背中に背負ってた110mm個人携帯対戦車弾(貫通式)を片手に前に出て


龍馬「発射するぞ!」


零地「分かってる!! 撃て!!」


そしてビスカル目掛け引き金を引き発射された。英雄ビスカルは飛んで来る対戦車弾から右手で守る動作をし、爆発した


ドカアアアアアアアアアアァァァン!!!


零地「おい今…」


龍馬「あぁ生きてる」


煙が晴れると右腕は吹き飛んで消えており、そして頭の甲冑が爆風で外れ、素顔がはっきりと確認出来た。黒髪ショートの鋭い目付きの女性であり、それを見た龍馬は何故か動かずじっと見ている


龍馬「…」


英雄ビスカル「お…お前……やってくれたな?」(頭から血を流している)


対戦車弾.銃弾.魔法を受けた体&甲冑はボロボロで、右腕も無くなっていたが目の前で驚く事が起きた。それはビスカルの無くなった右腕に黒い粉の様なものがどっからか集まると右腕の形になり、黒い粉の様なものが飛び散ると右腕が元通りになっていたのだ


英雄ビスカル「ヘッヘ…」(笑っている)


龍馬「…」


零地「……何なんだよあの体…?」(唖然)

モバンダ陸曹「おいおい…そりゃないぜ」(やってくる)

浜津(はまつ)陸曹長「奴は不死身みたいですね」


零地達が唖然していると無線が入る


高畠 澪(たかはた みお)二曹〔隊長! こっちの準備は出来ましたが龍馬一尉が邪魔です!〕


零地「なに!?」


龍馬を見るとまだ動かずにその場におり、じっとビスカルの顔を見ていて、零地は大声で呼ぶ


零地「龍馬!! こっちに来い!!」


龍馬「…」(聞こえてない)


高畠 澪(たかはた みお)二曹〔隊長!! もう限界だと言っています!!〕


零地「クッ!…馬鹿野郎!!」


零地は走り龍馬を掴んでその場から退かした途端、その龍馬のいた所の後ろから黄色い光のレーザーの様なものが飛んできて、ビスカルに当たりそのまま押し飛ばされたと思いきや光の壁の様なものまでも出現し、壁にぶつかりレーザーの様なものの攻撃を受け続け、その攻撃をしているのは森の中でずっと光魔法を唱えて続けていたレミアとランデスであった


大魔術師レミア「喰らいな! (あたし)らの特大魔法!」

ランデス「喰らえー!」


光魔法を受け、甲冑が完全に破壊されたビスカルは生身に直攻撃され続けられる


英雄ビスカル「アガアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!グァウッアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」


ビスカルが何も出来ずにやられているのを見て零地は「今しかない!」っと思い、全隊員に


零地「今だ!全員再攻撃!!」


ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!!!

ドカアアアアァァァン!!!ドカアアアアァァァン!!!ドカアアアアァァァン!!!ドカアアアアァァァン!!!ドカアアアアァァァン!!!ドカアアアアァァァン!!!ドカアアアアァァァン!!!


エレー「私達も!」

マティナ「分かっています!」


バコン!!!バコン!!!バコン!!!バコン!!!バコン!!!バコン!!!


英雄ビスカル「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"!!」


光魔法.対戦車弾.銃弾を受けたビスカルはまた片腕が消えただけではなく、右足は根元から消え左足は膝から下が消え、顔斜め半分が剥がれ落ちている状態に


英雄ビスカル「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッァァァ!!ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ッガ!!ガァァァアアアアアアアアア!!!」


龍馬「…」


英雄ビスカル「アガァァァァアアアアアアアアアア!!ッガアアアアアアアアア!!……アッ…た……助け…」


龍馬「…えっ!」


英雄ビスカル「アウガアアアアアアアアアアアアア!!…か…母さ……」


龍馬「………クソッ!」


すると龍馬がビスカルの隣りまで走り出し、これに驚いた零地達は…


零地「おい龍馬何してる危ないぞ!」

モバンダ陸曹「早く戻れ!!」


龍馬「やめろー!! 攻撃辞め!! 全員攻撃ストーーーップ!!」(辞める為に大きく手を振る)


龍馬の合図に全員が驚き手間取う


零地「お前なに言ってるんだ!?」


龍馬「良いから止めろ!!」


浜津(はまつ)陸曹長「攻撃辞めー!!」


一斉に攻撃が()み、ビスカルは地面に倒れる


英雄ビスカル「ア゛ッ…ア゛ッ…ア゛…ア゛ア゛ア゛…」


血を吐きながら苦しんでいるビスカルの下まで行き、生きてるか確認する


龍馬「………生きてるな」


モバンダ陸曹「おいどういう事だよ?」

浜津(はまつ)陸曹長「なぜ止めたんです?」

五十嵐(いがらし)一曹「もう少しで倒せたんですよ?」


エレー「何があったんです?」


零地「理由を教えろよ」


ヴァルダ「…」


龍馬「いや…その……」


何かを言いたげそうだったが、理由を言わず…


龍馬「…もう攻撃して来ないだろうよ。それに俺ら自衛隊がこんな方法で倒したとなれば非難される。こいつはそのうち自然に治る…ほっとけ」


大魔術師レミア「それは良い考えとは思えないけど?」

マティナ「そうです。危険過ぎます」


ほぼ全員が龍馬の意見に反対し、龍馬は零地に視線で語りかける


龍馬「…」


零地「…」


龍馬「…」


零地「………分かった。全員撤収だ。帝国兵共が来る、急げ」


一同「えっ!?」


モバンダ陸曹が零地の隣りに行き


モバンダ陸曹「ちょっと待てよ! ここまでして生かすって…!?」


零地「…良いから急いで準備しろ」


モバンダ陸曹「分かったよ…」


全員が撤収準備を仕出し車の方へと行き、龍馬はビスカルの前にしゃがみこみ


龍馬「……めんどくさい事させやがって…」


英雄ビスカル「ガッハ……はァ゛…はァ゛……ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ア゛ア゛…」


零地「…龍馬」


龍馬「あぁ…」


零地と龍馬もその場から去るとヴァルダが1人でやって来て、ビスカルの大剣2つを隣に置く


ヴァルダ「…」


英雄ビスカル「ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"…お…お前は…」


ヴァルダ「…」


何も喋らずヴァルダも零地達の方へ行き、そして全員が車に乗りその場から去って行った。1人残されたビスカルは残った片手で大剣をつかみ


英雄ビスカル「……また…また負けた…。何で俺は…勝てねぇんだよ…」


そして車に乗って補給地点へ向かったいる際、零地は龍馬に小声で問いかけた


零地「お前…もしかして本当はに惚れたのか?」


龍馬「…かもな」


零地「…そうか」


そして零地達は次の補給地点へと向かった……













次回はすぐに投稿出来るかも知れません。(保証はしない)

待っていて下さいm(_ _)m

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