28話 虫人『蟻人族(ありじんぞく)』と先行隊
《注意》
この小説はあらゆる民族・国家・戦争・宗教・主義・思想を陥れる意図はありません。
非難するような事があると思いますが、全てストーリーに関するものなので、広い心で見てくれたら幸いです。
この小説は皆様の協力の元成り立っております。小説作りはまだニワカですが、これからも見て頂けると幸いです。
今回はだいぶ頭が痛い時に作ったので、間違えてたり変な部分が多いかも知れません。
前回零地達は激戦の最中『大魔術師レミア』と言うランデスの姉に助けてもらい、逃げる事に成功した後は野営を取りそこでその日は終了。そして次の日の朝、野営を終えた全隊はレミアの言う領主の下に行く為更に南へと早いペースで進んでいた……
(クーガー内)
零地 「…なぁ、ランデスとレミアは一緒に旅をしてたんだろ?なのに何で離れ離れになってたんだ?」
ランデス 「理由は…」
大魔術師レミア 「私が悪いんだ…ついつい珍しい魔物(小型)を見つけて興奮して必死に捕まえようとしてたら離れ離れになっちゃって…」
零地 「おいおい…(汗)」
龍馬 「興奮するのは分かるが…なっ?」←(ミリオタ)
モバンダ陸曹 「(獣人で興奮して追っかける…狩りか?)」
大魔術師レミア 「森の中で一人ぼっちにしてしまったんだ…」
ランデス 「あの時はビックリした…」
エレー 「あっ!だからあの時一人で大泣きしてたんだ!!」
マティナ 「そう言う事だったのか…」
ダナト 「魔物が沢山いたよな…」(鳴き声につられて)
ヴァルダ 「…」
ランデス 「ぅぅ…」
大魔術師レミア 「本当にありがとうねぇ〜」
エレー 「いえいえ…(汗)」
零地 「ハハ…話は変わるが、アルデール魔導研舞?って何なんだ?」
大魔術師レミア 「ファッ!!?あんた知らないのか!?魔導研舞だよ!!魔導研舞!!」
零地 「いやだから…」
大魔術師レミア 「あんた知らないなんて何処から来たの!?」
零地 「…日本……」
ランデス 「お姉ちゃん…ニホンの人は分からないの…(汗)」
大魔術師レミア 「…えっ?どうゆう事??」
エレー 「私から説明します。零地さん達の国『日本』は異世界から来た魔法が一切ない国何です」
それを聞いた瞬間レミアが突然
大魔術師レミア 「ファアアアアアアアア!!?今の聞き捨てならぬ!!魔法が無い!?無い!!?」
エレー 「は…はい…(汗)」
零地 「(なんだこの人…)」
龍馬 「(うるさい人だな〜)」
モバンダ陸曹 「(おもしれぇ奴だな)(笑)」
大魔術師レミア 「異世界から来た!?異世界から!!?」
エレー 「そ…そうなんですよ……信じられないと思いますけど」
大魔術師レミア 「…異世界から……考えてみたら…有り得る話かもね…」
零地 「えっ?有り得る??」
エレー 「有り得るんですか?」
モバンダ陸曹 「アリ〇ールでしょ」
龍馬 「…理由は?」
大魔術師レミア 「ココ最近大気中の魔素がいきなり消えたんだよ。何かあったのかなって思ってたけどまさかその原因が君らとはね」
零地 「人為的にじゃないからな?」
龍馬 「自然的にだな」
モバンダ陸曹 「あの時の雲ヤバかったな〜」
大魔術師レミア 「えっ??人為的じゃない?…あっ!魔法が無いからな…冷たい事言うが発展してなさs…」
ランデス 「ニホンに行った事あるけど三大大国以上だったよ」
マティナ 「そもそも異世界から来ましたし…」
ダナト 「異世界のは何でもあり」
大魔術師レミア 「…えっ??三大大国以上って……」
エレー 「驚きですよね?」
大魔術師レミア 「信じられない…ん?じゃあ何で発展してんだ?」
エレー 「えーとそれは……か…か…か??」
ランデス 「が…がく??」
ダナト 「…ん??」
マティナ 「聞きなれない言葉だから分からん…」
ヴァルダ 「……科学…」
零地 「おっ?ヴァルダよく分かるな」
龍馬 「知識ついてるね〜」
モバンダ陸曹 「理科(化学系)嫌いだったぜ〜」
エレー 「そうです!カガクです!」
大魔術師レミア 「カガク??…とは??…」
モバンダ陸曹 「哲学(笑)」
零地 「(笑)……今乗ってるクーガーが科学の1つだ」
大魔術師レミア 「こ…これが!」
龍馬 「俺らの持っている物全てな」
大魔術師レミア 「……確かにどれも魔導具じゃなさそうだしな〜…カガクは不思議だ〜」
モバンダ陸曹 「魔法は不思議だ〜」
龍馬 「(笑)」
零地 「それと槍使いって言ったな?何処に槍があるんだ?」
大魔術師レミア 「あぁ槍の事かい?ならいつも持ってるよ」
そう言うとレミアの持っている大きな杖の先端に魔法陣が現れ、下まで移動いくと杖が槍へと変化した
零地 「うえ!?今のどうなってんだ!?」
モバンダ陸曹 「ファンタジー」
龍馬 「おい今俺見れなかったぞ!」(運転中)
大魔術師レミア 「接近戦の時はこれで戦うんだ」
零地 「はぇ〜」
モバンダ陸曹 「そんなので切られたくないな〜」
龍馬 「うわっ!何じゃその立派な槍!」
大魔術師レミア 「フフ〜凄いだろ〜?」
龍馬 「す…凄いっす姉御…」
大魔術師レミア 「誰が姉御じゃい!!」
モバンダ陸曹 「…所でその2つの称号を持ってるのは他にも居るのか?」
大魔術師レミア 「居るぞ。例えば槍の称号を持っている奴ならギルドに属する『イーゲート・マルンス』とか………他には誰だっけ?」
エレー 「同じく槍の称号を持っているアルデールの大空賊『ハルマイス・リー』とかもですよ」
マティナ 「魔導研舞ならアマール大興国連邦の太興神(君主)『ロイド・アルカーシャ・マージル23世』や…」
ランデス 「謎の黒マント悪魔とか…」
ダナト 「槍の英雄『ジェル・アカトルリクト』とかじゃない?」
零地 「……色々聞きたい名前が出て来たな」
モバンダ陸曹 「後で洗いざらい教えてもらおうか…知ってる事をな」
龍馬 「拷問じゃないんだからよせ」
大魔術師レミア 「……あっ!後フェールゲルグ帝国の大将軍『ラゲス・トリートル』とかもいたな〜」(槍使い)
零地 「…はっ??」
龍馬 「…はっ??」
モバンダ陸曹 「…はっ??」
零地 「今…フェールゲルグ帝国って言ったか?」
龍馬 「しかも大将軍?」
モバンダ陸曹 「……敵やぞ?」
大魔術師レミア 「そんなもんかな〜」
零地 「………後で聞かせてくれ」
大魔術師レミア 「あいよ〜」
エレー 「分かりました」
零地 「………そう言えばあの村を襲った第3波はどうするんだ?」
龍馬 「あのゴブリンにやられたのだろ?ちょっと無理そうだな〜。谷は爆発されて戻れないし…」
零地 「……だよな…」
大魔術師レミア 「村?ゴブリン?それって農村?を襲った連中の事かい?」
龍馬 「そう…だけど…」
大魔術師レミア 「それなら安心なされ!このレミア様が潰しておいた!」
龍馬 「あ…そうなのか……」
零地 「……潰してた?」
大魔術師レミア 「そう潰した!洞窟ごとな!」
零地 「えっ??」
龍馬 「はっ??」
ランデス 「えー…お姉ちゃん……」
エレー 「(こ…怖いこの人)」
マティナ 「(……同情するな…)」
ダナト 「(危険だろこの人)」
ヴァルダ 「…」
龍馬 「まぁちょっと連絡しとく」
零地 「任せた」
モバンダ陸曹 「…この姉ちゃん色々と凄いな〜」
そしてその惨い事を報告するとこの件は終わった事になったが、実際今は自分達の事で精一杯の為全隊員&SAT達は内心「ありがたい」と思い、そのまま南へと5時間進んだ所で休憩に入る事になった
龍馬 「やっと休憩かぁ…」←(ずっと運転してた)
エレー 「ずっと座ってるのもかなり苦痛ですね…」
マティナ 「歩きたいですよ…」
モバンダ陸曹 「ドつかれさん!」
ランデス 「あれ〜…どうしたんですか〜?」(寝てた)
大魔術師レミア 「着いたか〜?」(寝てた)
ダナト 「眠い…」(寝てt…まぁうん)
零地 「全員お疲れさん。飯も出るし腹ごしらえだ」
エレー 「は〜い」
ランデス 「は〜い」
ダナト 「は〜い」
大魔術師レミア 「飯か〜」
零地 「…クーガーもお疲れさん………龍馬、モバンダ、飯の準備をするぞ」
龍馬 「おう」
モバンダ陸曹 「へい」
そしてトラックから各隊員.SAT.民間人などにレトルトカレーが配られ、お湯で熱唱ているとレミアが
大魔術師レミア 「なんだこれ?…銀??さまか銀を食べるつもりじゃないな?」
龍馬 「いや銀を食べたら死ぬだろ?」
零地 「食べる訳ないだろ?こいつ中にカレーが入ってるんだ」
モバンダ陸曹 「まぁ見てりゃあ分かる」
大魔術師レミア 「分かった見ておこう…」( ガン見( ¯•ω•¯ ) )
零地 「………ガン見しなくていいぞ」
エレー 「…それで零地さん。さっき私達が話してた人達のをカレーが出来上がるまで話しますか?」
零地 「そうだな。じゃあ聞かせてくれよ」
エレー 「はい!」
零地達に説明中…
零地 「………色々とヤバイ…」
龍馬 「ヤバイって話しじゃない…」
モバンダ陸曹 「皆エグくない??」
エレー 「皆さんが驚くのも無理はないですよね」(アハハ…)
零地 「なに?『イーゲート・マルンス』ってギルド内最強??1人で魔獣を100匹相手にして余裕勝ち???…はぁ??」
龍馬 「『ハルマイス・リー』とかアルデールの空を征服した人物??」
モバンダ陸曹 「アマール大興国連邦の太興神『ロイド・アルカーシャ・マージル23世』とかって言う君主様は天人で実質神様??……天皇陛下みたいなのがいるんだな…」
龍馬 「それにフェールゲルグ帝国の『ラゲス・トリートル』って奴は20代前半の女性で皇帝よりも軍隊の権限が上??皇帝よりも???」
モバンダ陸曹 「謎の黒マント悪魔とは…」
零地 「槍の英雄『ジェル・アカトルリクト』か…こいつはイマイチ分からなかったな。もうちょっと具体的に教えてくれないか?」
エレー 「そうですね…まずは11剣雄王衆から説明した方が良いかも知れませんね」
マティナ 「なら私からお伝えしましょう…まず11剣雄王衆を知るにはアルデール大陸統一戦争を知る必要があります」
零地 「そこからか」
モバンダ陸曹 「龍馬お前が好きそうな話しがきたぞ」
龍馬 「やったぜ!」
マティナ 「アルデール大陸統一戦争は名前とは裏腹に種族間戦争とも言われていて、魔王が納める魔政同盟とその他国々の戦いなんです。そこで魔政同盟との戦争を勝利へと導いた英雄が11剣雄王衆なんです」
龍馬 「へぇ〜、魔王ねぇ〜」
モバンダ陸曹 「魔政同盟…魔王軍的な奴か……個人的にロマンを感じるな〜」
零地 「………ん??」
ダナト 「あれ?剣雄王衆って11人じゃなくて12人じゃなかったか??」
マティナ 「あっ!そうだった。最強最悪の英雄『ラジュー・ヤラマーンド・ビスカル』もだったな。魔王を数人相手に剣を一振しただけで倒したって言う英雄だ」
龍馬 「最強…最悪??」
モバンダ陸曹 「色々居るんだな〜」
零地 「待て待て待て、今サラッと流したけど魔王??数人??…はぁ???マジで言っての??」
エレー 「えっ?えぇ…まじ??ですけど…」
零地 「……1番出て来てほしくない奴が今ココで知ってしまった…」
龍馬 「異世界だし魔王も居るだろ?」
モバンダ陸曹 「異世界は何でもありだろ」
零地 「いや…1番出会う確率が高いの俺だぞ?」
龍馬 「お前ならいける」
モバンダ陸曹 「現代兵器でもいけるいける」
零地 「…」
マティナ 「…まぁその数十年後に三百年戦争が始まるんですけどね」
モバンダ陸曹 「三百年戦争……長…」
龍馬 「フランスの百年戦争みたいだな………ん??三百?…生きてるの?」
マティナ 「生きてますよ」
大魔術師レミア 「まだまだ若い奴も居るからな〜」
エレー 「長命の中でも長命ですもんね〜」
ランデス 「特殊な種族ですしね〜」
零地 「ウッ…」(なぜかダメージを受けている)
モバンダ陸曹 「………100年越してて若いと言えるのか??」
龍馬 「よ〜く分かった。アザますな!」
零地 「まぁ…うん。また聞きたいことが増えたが色々と分かったよ…」
マティナ 「分かって頂いてありがとうございます。…それでモバンダ殿、さっきなんて言いました??」
モバンダ陸曹 「…さっきって?」
マティナ 「100何とかです」
モバンダ陸曹 「あぁ…100年越してて若いと言えるのか?って事か??」
零地 「あっ!…」
マティナ 「…それ、喧嘩売ってるんですか??」
モバンダ陸曹 「いやだって…そうだろ?」
マティナ 「ここに人間至上主義者がいましたね〜」(邪悪な口調とオーラ)
エレー 「自衛隊の中にも居たんですね〜」(邪悪な口調とオーラ)
大魔術師レミア 「差別主義者がこんな所に〜」(邪悪な口調とオーラ)
ランデス 「1番言わなさそうだったのに言っちゃいましたね〜」(邪悪な口調とオーラ)
モバンダ陸曹 「えっ?えっ??ちょっと待って、俺まずい事言っちゃった系??」
エレー 「そうですよ〜」(邪悪な口調とオーラ)
マティナ 「許されない事だな〜」(邪悪な口調とオーラ)
モバンダ陸曹 「いやあの…」
大魔術師レミア 「さ〜べ〜つ〜」(邪悪な口調とオーラ)
ランデス 「人間外種の敵〜」(邪悪な口調とオーラ)
モバンダ陸曹 「え…え……ど…どうも申し訳ございませんでしたーーーーー!!許してヒヤシンス!!」(土下座謝罪)
マティナ 「分かれば良いんです。分かれば」
エレー 「まぁモバンダさんは本気で差別する気はなさそうでしたし許しますよ」
大魔術師レミア 「人間至上主義をよく分かっていないようだな。教えてやろう」
ランデス 「許してヒヤシンス???…」
龍馬 「(……言わなくて良かった…)」
零地 「タハハ…」
そしてカレーが出来上がり、各隊員&SAT&民間人達に配られていると龍馬が
龍馬 「……あれ?ダナトがいないぞ?」
モバンダ陸曹 「あれ?さっきまでここに居たぞ?」
零地 「……消えた」
そして数分経つとダナトが戻ってきて、その手には狩ったと思われる鹿2頭を引きずって持ってきていて…
ダナト 「鹿肉取って来たぞ〜」
龍馬 「えっ??…居ないと思ってたら鹿を狩ってきた」
モバンダ陸曹 「うぉぉ…」
零地 「……なんで狩ってきた?」
ダナト 「そのレルトルカンレー?を前食べた時肉が足りないな〜って思って狩ってきた」
零地 「お…おうそうか…」
龍馬 「えっ??こんな短時間で狩ってきたZOE?」
モバンダ陸曹 「ヤバくない??」
ダナト 「せっかくだし全員文と思って大人の鹿を2頭ってな!」
龍馬 「おお〜わざわざ」
零地 「ありがとな」
ダナト 「どういたしまして」
零地 「じゃあ俺はマティナとヴァルダを呼んでくる」
モバンダ陸曹 「おい皆、肉だ!!肉にガッツけるぞ!!」
隊員 「なに!?」
隊員 「肉だと!?」
隊員 「くれ!!」
隊員 「俺にも!!」
SAT 「俺が先に頂く!!」
SAT 「いや俺だ!!」
SAT 「早いもん勝ちだ!!」
SAT 「くれー!!」
SAT隊長 「おいお前ら!!集るんじゃねぇ!!食中毒…」
三等陸佐(連隊長) 「別に良いだろう」
SAT隊長 「えっ!?」
三等陸佐(連隊長) 「火を通すんだからな」
SAT隊長 「あぁ…」
そしてダナトが取ってきた鹿肉を焼いて、焼き上がるとレトルトカレーの中に入れ食した
龍馬 「あ〜美味かった〜」
モバンダ陸曹 「久々に食べたら気がする」
零地 「お前絶対に出撃前に肉食ったろ?」
モバンダ陸曹 「バレた?」
零地 「バレるわ」
マティナ 「いつの間にとってきたんだ?」
ダナト 「皆が話してた時、鹿がいたからサッと取ってきたよ」
エレー 「…ダナトって意外と凄い事出来るよね」
マティナ 「そうですね」
ランデス 「ですね」
ヴァルダ 「…」
大魔術師レミア 「美味かっただ〜。もっとくれ!」
龍馬 「ありません」
大魔術師レミア 「えっ!?…そんな……もっと食わせろ!!」
零地 「無理です!!」
龍馬 「どこでその言葉覚えた!!」
モバンダ陸曹 「ネイ〇ッドスネーク!!BIGB〇SS!!」
ヴァルダ 「…」
するとその時、ヴァルダがカレーから弓矢に持ち替え草むらに向けて1発矢を放った。すると……
(弓矢が飛んでいく音)
シュパーン!!!…
(矢を弾く音)
ガキン!!
?? 「ぎゃあ!!…」
ヴァルダが弓矢を放ったのとその声が聞こえた事で全隊員&SAT達が一斉に武器を構え…
隊員 「誰だ!!」
すると草むらからガチガチの黒と緑の甲冑を着た騎士?が出て来て…
?? 「いきなり攻撃してくるなんて酷いじゃないか!?」
姿が現れたので各隊員&SAT達が銃を構え取り囲み押さえつけると
?? 「ギャー!!痛たたたたたたたた!!何すんだよ!!痛いだろ!?」
隊員 「捕獲しました!」
(遠くで見てる)
龍馬 「………本当にヴァルダって凄いな」
零地 「だよな…」
モバンダ陸曹 「頭の中にレーダーでも入ってるのか?」
三等陸佐(連隊長) 「よくやってくれた!」
ヴァルダ 「…」
そして三等陸佐(連隊長)が捉えた甲冑の騎士?の前まで行き、顔全体を隠してる甲冑を外させると何とこの騎士?は女性で、頭に2つの触覚の様な物も着いていた
(小声)
隊員 「女性だ!?」
隊員 「驚いた…」
SAT 「なんで女性が?…」
三等陸佐(連隊長) 「………龍馬一尉!翻訳を頼む!」
龍馬「はい!…」
三等陸佐(連隊長) 「………どこの者だ?見た感じ旧国軍じゃないな?」
?? 「旧国軍?」
龍馬 「ベナウム王国軍の事だよ」
?? 「はぁ!?僕がベナウム王国軍に見えるか!?」
三等陸佐(連隊長) 「見えないし質問に答えろ」
虫人護衛兵シエラ 「…僕はジンエラル朝の護衛兵。虫人の蟻人族、『シエラ』だよ」
三等陸佐(連隊長) 「虫人だと??」
龍馬 「それに蟻人族って…」
零地 「………さっきお前が言ってた通り何でもありだな」
モバンダ陸曹 「寒いぞ零地。蟻が冬眠するぞ?」
エレー 「へぇ〜、ここら辺は虫人が住む地域だったんだ〜」
マティナ 「ココ最近見かけませんでしたよね」
ランデス 「珍しい〜」
大魔術師レミア 「・・・あれ??ジンエラル朝って………ファ!?」
零地 「どうしたレミア?」
すると突然レミアがシエラの前まで行き
大魔術師レミア 「あんた少し前に私と会ってたでしょ!?」
虫人護衛兵シエラ 「えっ??……あっ!!貴方様はあの時の!?」
零地 「知り合いなのか?」
大魔術師レミア 「知り合いも何も数週間前に彼等のジンエラル朝に私居たんだよ!」
龍馬 「居た!?」
三等陸佐(連隊長) 「つまり…味方って事か?」
大魔術師レミア 「まぁそう…だ。味方だと思ってくれたら良いよ」
三等陸佐(連隊長) 「味方か…」
零地 「見た感じスパイではなさそうだな」
龍馬 「と言うよりカレーの匂いに連れられた感じか?」
大魔術師レミア 「それよりあんたどうしてここに?あんたの領地は西だろ?」
虫人護衛兵シエラ 「それが…襲われたんだ」
大魔術師レミア 「えっ??」
三等陸佐(連隊長) 「襲われた?誰にだ?」
零地 「旧国軍でしょう」
虫人護衛兵シエラ 「そうだよ、ベナウム王国軍の連中だよ。あいつらが僕達の家を破壊して家族を連れ去ったんだよ」
三等陸佐(連隊長) 「僕達?他にいるのか?」
虫人護衛兵シエラ 「向こう側にいるよ」
三等陸佐(連隊長) 「…数は?」
虫人護衛兵シエラ 「2…260人位?」
三等陸佐(連隊長) 「はぁ!?」
SAT隊長 「はぁ!?」
零地 「はぁ!?」
龍馬 「はぁ!?」
大魔術師レミア 「はぁ!?」
エレー 「えっ!?」
マティナ 「えっ!?」
ランデス 「えっ!?」
ダナト 「えっ!?」
モバンダ陸曹 「へぇ〜」
ヴァルダ 「…」
三等陸佐(連隊長) 「2…260…」
SAT隊長 「普通に多いじゃないか…」
大魔術師レミア 「随分と減ったな…」
龍馬 「へ…減った?」
零地 「本来はもっといたのか?」
エレー 「そうですよ零地さん。平均的に蟻人族は千人居るはずなんです」
零地 「千!?」
龍馬 「多いやろ…」
モバンダ陸曹 「蟻の生体的にそれが普通じゃないか?」
零地 「そうか…」
龍馬 「だな…」
虫人護衛兵シエラ 「僕達は突然この森にやってきたベナウム王国軍の奴らに、家や家族や母さんを奪われて今じゃ放浪してんだよ!」
大魔術師レミア 「……あのさ、彼女達を助けてやれないか?礼は私が支払うから」
SAT隊長 「バカ言うな。あんたには助けられたが、昨日突然現れて着いてきている奴を信用でk…」
三等陸佐(連隊長) 「分かった。任せろ」
SAT隊長 「えっ!?彼等を助けるのですか??!危険です!!そもそも食糧も不足してきたと言うのに!」
三等陸佐(連隊長) 「…我々はなんだ?ここに何しに来ている?」
SAT隊長 「えっ?…」
三等陸佐(連隊長) 「我々は。国民や民間人を守る自衛隊…そして特殊急襲部隊だ。そしてここは日本国の属国…仲間だ。その仲間の土地の治安維持、人命救助を目的にここにいる。助けれる者は助ける…それだけだ」
SAT隊長 「…」
龍馬 「納得」
モバンダ陸曹 「異議なし」
零地 「まぁ…そうだな…」
エレー 「確りしてますね!」
マティナ 「やはりそこらの軍隊とは違いますね」
ダナト 「うちの国もこうだったらな〜」
ランデス 「良いこと言いますね〜」
大魔術師レミア 「カッコイイ事言うね〜ジンエイタイ?は」
ヴァルダ 「……戦士であるならば当然だ…」
龍馬 「戦士って…」
モバンダ陸曹 「硬い事言うな」
零地 「まぁヴァルダはな」
虫人護衛兵シエラ 「ジエイ?…あれ?確か……そうだったけ?まぁいいや」
三等陸佐(連隊長) 「それに助けてもらった礼を返すのと、この森の中では戦力が増えるのは良い事だ」
SAT隊長 「戦力??なぜ彼らが戦力を持っていると?」
三等陸佐(連隊長) 「蟻は狩りをする生き物だ」
SAT隊長 「……なるほど」
三等陸佐(連隊長) 「全員荷物を持て!!出発するぞ!」
零地 「ほら皆行くぞ」
エレー 「は〜い」
マティナ 「子供扱いしないで下さい」
ダナト 「進軍開始だ〜」
ランデス 「どっちかと言うと進軍再開じゃ?」
大魔術師レミア 「…救助開始でしょ?」
ヴァルダ 「…」
そして虫人護衛兵シエラに案内させ、そう遠くない場所まで移動するとシエラの仲間達が多くいたが、皆座りこんで気力を失ったかのように俯いており、酷い鬱病の様に見え、これを見た零地達は…
零地 「…皆どうした?」
エレー 「どうしたんでしょう…」
三等陸佐(連隊長) 「…士気が酷く下がってるな」
大魔術師レミア 「……女王はどこに?見当たらないけど…」
虫人護衛兵シエラ 「………死んだよ…奴らに殺された……」
大魔術師レミア 「ファ!?死んだ!!?他の王族は!?」
虫人護衛兵シエラ 「……居ない…」
大魔術師レミア 「…」
零地 「………悲惨だな…」
するとその時、多くいる蟻人族の中からギリースーツを来た別の自衛隊員がおり、その隊員はこっちを見て驚きながら零地達の下へ来て1番階級が上の三等陸佐(連隊長)に…
隊員❶ 「やっと来てくれたんですか!!待ってましたよ!」
三等陸佐(連隊長) 「…えっ?お前は?…所属はどこだ?」
隊員❶ 「申し訳ございません。私は第1空挺団単独調査小隊所属の者です」
三等陸佐(連隊長) 「第1空挺団単独調査小隊?…」
零地 「特別に編成された奴か」
龍馬 「俺らもな」
虫人護衛兵シエラ 「…あれ?仲間か?」
零地 「仲間だ」
龍馬 「仲間以外ないだろ?」
そしてその隊員の後から第1空挺団単独調査小隊の小隊長がやってきて所属と自己紹介をし、何故ここに居るかを聞くと…
調査隊小隊長 「ベナウム王国の降伏直後に上から命令を受けてこの森に入って調査をしたんですが、大量の残党がこの森に逃げ込んで来て身動きが出来ない状態になったんです」
三等陸佐(連隊長) 「この森に…」
零地 「……俺に任せればいいのにな」
調査隊小隊長 「そして身動きが取れなくなっていた所に彼らと会いまして、事情を聞くとベナウム王国軍に攻められ逃げているっとの事だったので互いの意見が一致して共にここで隠れているのです」
三等陸佐(連隊長) 「…ご苦労だった」
調査隊小隊長 「……三佐達は増援ではないのですか?」
三等陸佐(連隊長) 「すまないが違う。我々はこの元きた道のずっと向こう側にある襲撃された村の生存者の救助と、襲撃した連中を殲滅する為にここまで来た」
調査隊小隊長 「増援ではないのですか…」
三等陸佐(連隊長) 「申し訳ないな…」
三等陸佐(連隊長)の調査隊小隊長が話しが終わると零地達は、落ち込んでいる蟻人族達の様子を見ていて、相手をすると…
エレー 「…大丈夫ですか?」
蟻人族 「あ…はい……」
蟻人族 「えぇ…」
龍馬 「……大丈夫じゃなさそうだな」
零地 「けどどうして皆こんなに…」
SAT隊長 「それに女性だけだしな…なぜだ?」
調査隊小隊長 「私達は彼らと一緒にいますが分かりません。…けど皆女王が女王がとは言っていますが…」
三等陸佐(連隊長) 「……調査する必要があるな」
モバンダ陸曹 「調査しなくても答えは簡単ぜよ」
三等陸佐(連隊長) 「……なぜだ?」
零地 「分かるのかモバンダ?」
モバンダ陸曹 「あぁ生物系なら専門だ。蟻人族は蟻だ、多分虫の蟻の部分も含まれていると思うぞ。蟻のほとんどはメスだ、働き蟻も兵隊蟻もメス。オスは交尾するだけの存在。蟻人族がそのまんま虫の蟻の反映を受けているかは分からないが恐らく一緒だと俺は思う」
龍馬 「へ〜えメスだけ…」
零地 「…つまり反映されてるのなら女王がいなくなったこの蟻人族達はもうやっていけないって事か?」
モバンダ陸曹 「まぁそうゆう事になるな」
零地 「…大変だな」
龍馬 「やな」
調査隊小隊長 「じゃあ彼らをほっとくと自殺する確率も有り得る」
三等陸佐(連隊長) 「…更に見捨てれなくなったな」
調査隊小隊長 「しかしどうする…宛先が……」
三等陸佐(連隊長) 「我々はここより南にいる領主の下に行く予定だ」
調査隊小隊長 「そうか…ならついて行こう」
零地 「…それにしてもモバンダ、お前生物に強かったんだな」
龍馬 「確かにな、スポーツ抜群の脳筋かと思ってたぞ」
モバンダ陸曹 「おめぇらひでぇな」
エレー 「蟻ってそうゆう特徴持ってたんだ〜」
マティナ 「その辺あまり興味ありませんからね」
ダナト 「為になったな〜」
ランデス 「勉強になりました」
大魔術師レミア 「詳しいんだな〜」
虫人護衛兵シエラ 「虫と一緒にするなよ?」
そして零地達(民間救助編成隊)は蟻人族と先行隊達と共に例の領主の下へ目指す事にし移動を開始、数百人規模の列はゆっくりと南へと進むのだったの…
そして時間は戻り、零地達がユーサルドの森で奮闘してる中日本の国会ではベナウム王国との戦争と、ユーナランス自由王国の事に対し激しい問い詰めで、修羅場と化していた……
(野党)
日本人民党党首 「総理!!貴方は一体何をしたかお分かりなのですか!!?日本の経済やインフラがズタボロになっている最中に戦争をし、しかも日本の属国を作ってそっちに自衛隊やSATや機動隊を動員するなんて有り得ませんよ!!貴方に総理をやる資格はありません!!」
日本人民党員 「そーだー!!」
日本人民党員 「辞めちまえー!!」
国家連集党員 「日本の恥さらしが!!」
国民自由の党員 「軍国主義者が!!」
山本総理 「仕掛けて来たのは我々ではなくベナウム王国です。彼らは4000隻を越える大艦隊で日本の領海へと侵入したのです。これを侵略じゃないと言うのならなんと言うのですか!?」
(野党)
日本人民党党首 「そう言って、本当はこちらから仕掛けたんじゃないのですか!?」
日本人民党員 「絶対そうだ!!そうに違いない!!」
日本人民党員 「隠しても無駄だぞ!!」
国民自由の党員 「お前らの改革は戦争の改革だ!!」
国民自由の党員 「大日本帝国の再建だー!!」
国家連集党員 「辞任を求める!!」
山本総理 「信じないのなら構いません。証拠はありますし真実は変わりません!」
(野党)
国民自由の党党首 「総理!!貴方はベナウム王国との戦争で勝利し得た領土にユーナランス自由王国と言う属国を建国しました!!何故その領土をアルディアに渡さず属国を建国したのか不思議でなりません!!それになぜ民主主義や共和制.共和国ではなく『王国』なのですか!?全く理解出来ません!!」
山本総理 「ユーナランス自由王国を建国したのは理由があります。まず当時アルディア諸島国の指導者が極秘裏に私の下へ来て「領土の半分を管理して欲しい」と頼まれたのです!管理してくれるのであればアルディアム・ベルナーム王国で生産する食糧の半分を毎月我々に提供すると言われたからです!!…それにユーナランス自由王国をなぜ王国にしたのかと言うと、我々の民主主義や共和制の様な民主的な政治思想は現地の時代に似合わないからです!無理に民主的な国にしてしまえば世界のパワーバランスが崩壊してしまいます!!」
(野党)
国民自由の党党首 「それを支えるのが我々日本の役目でしょう!?」
(野党)
国家連集党党首 「総理!!貴方は属国のユーナランス自由王国をどう扱うのですか?!それに貴方はシーパワーをご存知なのですか?!」
山本総理 「もちろん悪い扱いをする気はありませんし、シーパワーも良く分かっていますよ!飽くまでユーナランス自由王国は我々日本の食糧.資源.経済を支える為の急拵えの存在です!!名目上の属国なのです!!それにアルデール大陸は大陸ですが見方を変えればオーストラリアの様に1つの島国です。あまり影響はないでしょう!」
そしてその言い争いを生中継で見ているある小さい島の家で…
おじいちゃん 「………いつの間にか日本は戦争をしていたのか…」
おばあちゃん 「怖え〜だべなぁ〜戦争だなんてな。けんど負けるよりはええかもね〜」
おじいちゃん 「80年前の様にはならなくて本当に良かっただべさぁ」
おばあちゃん 「それより零地君は大丈夫だべかぁ?…もし死んでたんとしたら……」
おじいちゃん 「大丈夫さぁ。零地があの子達を置いて先に行くはずがなかろ〜?」
おばあちゃん 「そうかも知んねぇけど…」
おじいちゃん 「もし勝手に天国へ行ったりしたら環奈が黙ってちゃいるはずがね〜べ?そんくらい分かってんだべよ」
保育園児 「じーじただんま〜」
保育園児 「ばーばただんま〜」
おばあちゃん 「あらあら、もう保育園から帰ってきたみたいだね」
おじいちゃん 「よ〜し、少しは散歩でもするべ…おーい2人とも〜、散歩へ行くべ〜」
保育園児 「あ〜い」
保育園児 「あ〜い」
最後に方言が出て来たけど難しいね( ̄▽ ̄;)