2話 日本国異世界へのカウントダウン
《注意》
この小説はあらゆる民族・国家・戦争・宗教・主義・思想を陥れる意図はありません。
非難するような事があると思いますが、全てストーリーに関するものなので、広い心で見てくれたら幸いです。
この作品はキャラクターが多く登場するのと、社会系.軍事系の単語などの名前が出て来ますが、キャラ名は基本シンプルか覚えやすそうな名前にします。
社会.軍事の物は後書きで分からない人や、初心者向けに大まかな簡単説明をいたしますのでもうとっくに知っている人は見なくて構いません。
最後に、この小説は基本終わりがありません。思い付く限り書く感じなのでそこのとこよろしくお願いいたしますm(_ _)m
───────────────────────────
《《人々に物事のやり方を教えるな。何をすべきかを教えろ。そうすればあなたは彼らの才能に驚嘆することになるだろう。》》
『ジョージ・パットン』より
───────────────────────────
謎の美しい女性の夢
「…お願いします助けて下さい…常に戦乱で平和が無い私達の世界を……これが無茶な頼みだっていう事は分かっていますが、これはあなた方にしか頼めないことなんです!!…平和な世界で…争いの辛さをよく知っているあなた方に……お願いします…日が昇る民の者達よ………」
06:50
零地は目が覚めて勢いよく起き上がる
零地「ぶぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……………なんだ…夢か。にしても妙にリアルな夢だったな〜。…朝飯食うか」
朝ごはんを食べながらテレビのニュースを見ていたら気になるニュースが流れ初め
07:40
ニュース「えー…次のニュースは1週間前から日本各地で同じ夢を見るという現象が起き、SNSやクロッターなどで騒がれております。その見た人達は金髪で綺麗な女性だったと言っております。詳しい情報は後ほどお伝えします。続いて…」
零地「えっ? 日本中で? なんかやばいな」
奇妙な夢とニュースを見つつ会社に行くと、その奇妙な夢が社員達の話題になっていて
09:51
零地「皆おはよう、遅れてすまない」
社員達「おはようございます」
男社員①「おはようございます部長…あのー、部長もあの夢見ました? 今話が持ちきりで…」
零地「ん? 今朝見たぞ? そんな事より仕事が山済みなんだ。そういう話は後でしてくれ」
男社員①「す…すみません。では仕事に戻ります」
11:30
零地「これを運んでおいてくれ、頼むぞ」
女社員②「はい、分かりました」
11:59
零地「フゥ〜。これでこの仕事は終わったな? もう昼だし休むか〜」
時計の針が12:00時を指した時、さっきまで晴れていた外が真っ黒くなり激しい雷雨に見舞われる
12:00
(雷)
バゴーーーーーーーーーーーーーーーン…
零地「うおっ! ビックリしたな〜、雷か? 珍しい…とういうかさっきまで晴れてたよな? この一瞬で曇りになるとは……てか暗すぎる」
外を見ていると、カタカタと物が震える音がしだし始める
(物が震える音)
カタカタカタカタカタカタカタカタカタ…
男社員③「ん?…部長?」
零地「なんだ?」
男社員③「なんか…揺れてません?」
零地「えっ?」
するとその時、激しい揺れ見舞われ、零地は反射的に社員達に机(ディスク)の下に隠れるよう大声で叫び
零地「地震だ!! 皆ディスクやテーブルの下に隠れるんだ!!」
零地は姿勢を低くしながら社員達の安全を確認し、他の部署を確認することに
零地「俺は他の部屋を見てくる!! お前らは地震がおさまるまで動くんじゃないぞ!!」
他の部屋の安全も確認し、数分経ったが地震は未だ続いており
零地「よし、全員無事だな…………社長!!」
社長の確認をするのを忘れていたが、すぐに社長のところへ行くと加藤社長は棚の下敷きになっており、駆け寄り
零地「社長!! 大丈夫ですか!?」
加藤社長「あぁ零地か、すまない…下敷になってしまって…」
零地「揺れがおさまるまで待って下さい…」
10分間続いた地震はゆっくりと止み、すぐに下敷きになっていた社長を助けて出し外へ出る事に
零地「社長肩を…」
加藤社長「あぁ…」
加藤社長の腕を自分の肩にまわす
零地「このまま外に出ます。足下に気をつけて下さい」
加藤社長を連れ外へ行き、路上に座らせホッとしていると加藤社長が…
加藤社長「っ!?…」
零地「どうしました社長?」
社長が唖然と空を見ており、周りの社員達も空を見上げ静まり返っていた
加藤社長「あれは…なんだ…?」
零地「あれって…?」
加藤社長や周りの社員達が見上げている方へと振り向くと
零地「あ、あれって……月?か…??」
見上げた先にあったのは巨大で柔らかな緑色をした月で、それは真昼間にも関わらず出ており、呆気にとられたがすぐ全員に指示を出し
零地「み、皆あれを気にしていないで怪我人がいないか確認しろ!! 怪我人がいたら俺の所に連れてこい!!」
社員達「は、はい!」
全員に指示を出していると社員の1人が零地の元に連れてきて…
男社員①「部長すみません、この人道ばたで倒れてて…どうすれば良いですか?」
零地「ここに座らせろ……大丈夫ですか?」
女性「すみません…足が…」
零地 「見せてください……見た感じひねってるだけのようです。誰か救急車を呼んでくれ!」
女社員② 「はい!……だ、ダメです! 圏外で繋がりません!」
男社員①「俺もです」
男社員③「私も…」
女社員④「私もです…」
零地「やはりか…」
すると目の前の建物だけがグラグラと揺れ始める
零地「この建物…」
倒れると感じた零地は大声で
零地「皆ここから早く逃げろ!! この建物が倒れるぞ!!」
そう叫ぶと社員や他の一般人達が慌ててその場から逃げ、零地も社長と怪我をした女性を連れその場から逃げる
零地「おい! 近くに避難できるところはあるか?!」
男社員②「近くに中学校があります!」
零地「よし! そこまで避難しよう。この中で車両通勤している人達はすぐ車を動かしてくれ!! 怪我人を運ぶ!!」
そして零地達は近くの中学校へと避難し、1日を越す事に…
そしてその頃、この日本全国で起こった巨大地震での収拾で総理大臣官邸では…
日本の防衛大臣であり、零地のお爺さん『神正 三郎』
神正 三郎防衛大臣「総理…ご無事でしたか?」
日本の内閣総理大臣『山本 太久郎』
山本総理「あぁ大丈夫だよ。…それより現状報告を」
秘書「はい。現在の被害状況はほとんどの発電所に被害は見られず、その他の全機関は致命的な被害を受けております」
山本総理「そうか…発電所だけは生き残ったのか…。 残ったのだけでも幸運か…」
神正 三郎防衛大臣「過去にあった震災の原発事故を教訓に、発電所の耐震、耐火、耐水に力を入れてましたからね。功を奏しました」
秘書「しかし、まだ細かい事までは…」
山本総理「気にするな。焦んなくて良い…けど今は何より…」
神正 三郎防衛大臣「えぇ……あの巨大な月はなんでしょう…」
総理達は窓から月を見上げる
山本総理「………閣僚(&官房)を呼べ!!」
閣僚達(&官房)が呼ばれ、緊急会議が開かれた。
しかしその場は静まり返っており、口重たく外務大臣が報告をし始めた…
零地の父親『神正 竹春』
竹春外務大臣「総理…その……やはり米国やその他国々との連絡が付きません…」
山本総理「…通信は不可か……」
竹春外務大臣に続き、他の閣僚達も報告しだす
経済産業大臣「日本の経済は全てダウン、ストップしています」
国土交通大臣「公共機関や1部の鉄道網、高速(高速道路)が使用不可能に…」
資源エネルギー庁長官「原子炉は念の為稼働停止いたしました。…もう原発事故は起こしたくありません」
警察庁長官「各地方の警察に出動命令を出しましたが、各地で渋滞や混乱が見られます」
消防庁長官「我々も出動要請を出しましたが、なんとも…」
山本総理「…そうか」
神正 三郎防衛大臣「総理、先程新たな報告が入りました。航空自衛隊が撤退しているさい、突然謎の島が出現したと。その島を確認したところ、中世のような建物が経っていたとの報告が…」
山本総理「…そうか」
そして沈黙が数十分間続き、誰も口に出さなかったことを神正 三郎防衛大臣が
神正 三郎防衛大臣「総理…もしや私達は『異世界』にやってきてしまったのではないのでしょうか…?」
山本総理「…」
経済産業大臣「そんなふざけたことを…!」
山本総理「まて、今はそう決めるしかない。根拠もあるしな…」
神正 三郎防衛大臣が話を戻す
神正 三郎防衛大臣「とりあえず、自衛隊を使いましょう」
法務大臣「そうです。自衛隊を派遣した方がよろしんじゃ…?」
山本総理「それはどちらの派遣だ? 国内か? それとも謎の地へか?」
法務大臣「それは…」
国土交通大臣「…まず第1に国民のことを考えなければ。 調査は状況が落ち着いてからだろ?」
副総理「…そもそも調査する為の余裕はあるのか?」
山本総理「…国民を第1と考え、陸海空自衛隊を派遣せよ! そして異界の地への派遣も考えなければ…」
副総理「その島を除いて、調査に出させるのは最高でも6人までですな。それ以上は無理だろう」
山本総理「けど誰が調査しに…」
副総理「隊員達はやってくれるか…」
国土交通大臣「私が自衛隊員だったらやりたくはない」
法務大臣「同じく…」
財務大臣「何が出るか、たまったもんじゃない」
ここで閣僚達がザワつき、どうするかを考えていると…
神正 三郎防衛大臣「…1人だけいます」
山本総理「何? 誰だ?」
神正 三郎防衛大臣「『神正 零地』です…」
…日本が異世界に移転して2日目。
零地は避難所周辺でボランティアをしていた
零地「大丈夫ですか? どこか怪我をしていませんか?」
一般人男性「は、はい。大丈夫です…」
零地「そうですか、では避難所へ移動して下さい」
男性①「あの零地さんですか? 政府の方が避難所で零地さんを探してましたよ?」
零地「えっ? 政府の野郎が俺を? …分かった行ってくる」
避難所へ戻りると数台のバスと黒い車がビッシリと止まっており、その近くに自衛官の制服で立っている龍馬が立っていた
零地「龍馬!! お前大丈夫だったか!?」
龍馬「あぁ俺は何とか。…それより大事な話があるんだ。あのバスで待ってる人がいる、入ってくれ」
零地「(…なんとなく誰かは予想できるな)」
嫌な予感がしつつバスに乗ると山本総理と神正 三郎防衛大臣の姿があり、「待ってたぞ」と言わんばかりの雰囲気で座っている
零地「…政府の方がただの一般人を呼び出してどう致しましたか?」
山本総理「零地君、突然ですまんが単刀直入に言わせてもらう。自衛隊に復帰して欲しいんだ」
零地「…こんな所まで総理というお方がお越しくださって悪いのですが、私はもう戦う意思はありません。失礼致します」
バスを降りようとする龍馬が通路を塞ぎ…
龍馬「待ってくれ。せめて理由だけでもを聞いてくれ…頼むよ」
深刻そうに言ってくる龍馬を見て零地は…
零地「…お前が深刻な顔をするほど重要な話しなのか…分かった。その理由とやらを聞こう」
龍馬「ありがとう」
零地「…それで? なぜ突然自衛隊として復帰しなくてはならないのでしょうか? 理由をお聞かせ願いたい」
神正 三郎防衛大臣「総理ここは私が。…君も薄々気が付いていると思うが、この世界は今まで我々がいた『地球』ではないんだよ」
零地「…じゃあなんです?」
神正 三郎防衛大臣「異世界だよ。今分かってる限り…」
零地「…それで、その異世界と私に何の関わりがあるんです?」
神正 三郎防衛大臣「君はたった1人で亜軍(アジア解放軍)から日本を救った英雄だ。だから君にはこの異世界を調査・探索をしてもらいたい」
零地「…それが私を連れ戻しに来た理由ですか? なら他の優秀な自衛隊員にそれをやらせれば良いじゃないですか。すみませんが私はでk…」
神正 三郎防衛大臣「お前の…お前の過去を知っての頼みだ。頼む…零地……」
龍馬「俺からも頼む…」
山本総理「私からも……頼む…」
その場にいる全員から頭を下げられ、少々手間どい、考える事に
零地「…少し、時間を下さい」
バスを降り、コンクールの階段に座り込み、1人で考え込んでいると、加藤社長がやってきて隣に座り
加藤社長「いつもより深刻な顔をしているじゃないか。君らしくないな〜」
零地「社長…すみません今考え込んでいまして…」
加藤社長「…何があったんだ?」
零地「…政府の方々にまた自衛隊として復帰して欲しいと言われたんです。…頭まで下げられたんですよ…? どうしたらいいか…」
加藤社長がそれを聞くと少し黙り込み、ブツブツと言うと零地に
加藤社長「…そうか、なら君の曾お祖父さんの話をすれば判断出来るかもな〜」
零地「えっ? 曾祖父さんの?」
加藤社長「あぁ…あのお方は私の中で1番尊敬するお方なんだよ。私が若いの頃の話だ……」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(ここから加藤社長の過去に入ります)
1945年5月-太平洋戦争-沖縄戦
ヒューーーーードォォン!!!…
ドォン!!…………ヒューーーーードォォン!!!…
ダダダダダダダダダダダダン!!
日本兵「ばんざーーーーーーーーい!!」
バコーーーーーン!!!
日本兵軍曹「ダメだ!! 敵の進撃が止まらない!! おい加藤!! 大尉に伝言、「前線ハ突破サレ、我最後ノ突撃ヲ敢行ス」と伝えろ!!」
(登場19歳の加藤社長 )
加藤兵長「し、しかし。大尉からは危険な時は撤退しろと言われいます!!」
日本兵軍曹「それはお前ら『若者』だ!! 俺らが時間稼ぎをする!! 行け!! 行かないと米帝の捕虜になるぞ!! 行けー!!!」
加藤兵長「は、はい!!」
そして伝言を伝えるべく前線を離れたその時、軍曹がいた所に砲弾が撃ち込まれ空高く上がる。
爆煙を目にした加藤兵長は恐怖を感じ全力で走り、後方拠点に着くとすぐさま大尉大尉に伝言と戦死した事を伝えた
零地の曾お祖父さん『神正 敬次郎』
神正大尉「……突貫は失敗したと…」
加藤兵長「はい…自分だけ戻ってきてしまい申し訳ありません…」
神正大尉「いや、よく戻ってきてくれた。お前達若者はまだ死ぬべきじゃないからな」
加藤兵長「…ありがとうございます……」
神正大尉「…全員をここに集めろ」
部下全員が集めると神正大尉は部下達に向かって
神正大尉「諸君らは…軍人でも兵士でもない。ましてや捨て駒でもない。諸君ら若者は日本の未来を作り上げる宝だ。だから死ななくて良い。死を恐れよ、何がなんでも生き抜け…生きる事に迷いを感じるな。自分の人生どう生きるかも迷ってもいけない。迷いは『恥』だ。自分がやるべき事をせよ。…自分は列記とした軍人だが、諸君らを帰すまでは死ねん」
神正大尉はそう言うと敬礼し、司令室へと入っていった。
…そして6月、アメリカ軍からの攻撃は更に増し、神正大尉率いる隊はアメリカ軍の猛攻撃を止めるべく戦地へといた
(砲撃音)
ヒューーバコーー!!!バコーー!!!ヒューバコーー!!!
(機関銃が音)
ダダダダダダダダダダダダダダダダン!!!
日本兵①「大尉!!こっちの方はもうダメです!! 突破されます!!」
日本兵②「大尉!! 敵の猛攻が激しく、南側の戦線が崩壊しました!!」
加藤兵長「大尉殿!! 我々を除く戦線は全て崩壊、残ってるのは我々のみです!!」
神正大尉「………」(目を閉じ落ち着いて座っている)
加藤兵長 「大尉殿!! ご命令を!!」
神正大尉「……お前達は逃げろ。後は我々がやる……後これを…」
神正大尉は加藤兵長に手紙と軍刀を渡してきて、それを察した加藤兵長は…
加藤兵長「で、ですが…」
神正大尉「行けぇ!! これは命令だ!!! お前達は生きろ!! 絶対にな!! 行けーーー!!!!」
そう言われ加藤兵長達は山の中にあるトンネル型の拠点へと逃げこんだ。
隠れてしばらくが経ち、壊れかけのラジオから終戦したことが流れ、加藤兵長達は故郷へと帰還。
加藤兵長は故郷へ戻る前に神正大尉の実家がある北海道へと立ち寄った。
神正大尉の実家へ行き、手紙と軍刀を渡すとその手紙を見せてもらった。そこに書かれていたのは…
神正大尉の手紙
『 私は人生後悔したことはない、お前(奥さん)に会えた事だけで私は嬉しく思っている。ただ、子の顔を見ず先に行ってしまいすまなかった。
子が大きくなったら私の変わりにこう言っておいてほしい。
人生全てが修行だと思い、自分が正しい事だと思ったらその通りにやれ。ダメなのは迷う事だ。迷うということは自分を見つけていないのと一緒だ。だから迷わず、覚悟を持てる生きろ…明るい未来を期待している』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
そして現在へと戻り…
加藤社長「あの人は軍人として、人として、1人の旦那としてよく理解していた。あの人は最後の最後まで自分らしく生きていたんだよ…」
零地「…」
加藤社長「…手紙に書かれていたのは今にとっては当たり前のことだが、当時としてはすごく勇気があり、周りに対しての恐怖心に負けない心がないとやれない事なんだ。…君は『神正 敬次郎』殿の血が流れてる。だから君なら大丈夫だ…」
零地「…分かりました、ありがとうございます…社長。おかけで決まりました」
加藤社長「それは私のおかげじゃない。君自信が選んだ事だ。ほら…いって来なさい…」
零地「はい…ありがとうございます」
決心がついた零地は政府のバスに乗り山本総理の前へ立ち…
山本総理「…決まったかね?」
零地「はい。やらせて貰います…」
山本総理「感謝する」
零地「しかし、条件があります。まず私を龍馬や黒太の下に入れて下さい。あと最初の調査などは1人でさせて下さい。装備などは自分で選びます」
山本総理「良いだろう。陸海空自衛隊と日本全体が君の調査を全全面的に協力する。…自分のやり方というのがあるからな」
話を聞いていた龍馬は零地に
龍馬「俺の下に?なぜた?」
零地「分かるだろ? お前や黒太以外の言う事は聞きたくない…それだけだ」
龍馬「そういう事か…分かった。けど俺に上官扱いするなよ? お前にされたら体がムズムズする」
零地「もちろん、言われなくてもいつもどうりの喋り方にするさ!」(笑)
神正 三郎防衛大臣「…良いかな?」
零地「すみません…どうぞ」
神正 三郎防衛大臣「最初の君の任務だ。日本海に突然現れた謎の島…そこには人が住んでいると思われる。そこに海自と共に行ってきてくれ」
零地「分かりました。その前に家族に顔を見せてきてもよろしいでしょか? あとお参りもしたいですし…」
山本総理「構わない。その後陸自の駐屯地で待っていろ。そこでヘリが護衛艦ひゅうがまで乗せてくれるだろう。龍馬君、零地君を車で送ってやりなさい」
龍馬「はい」
零地「ありがとうございます」
降りようとすると途中で振り向かえり神正 三郎防衛大臣に向かって
零地「防衛大臣。こんな時に家族ズラすんな…」
零地はそう言うとバスを降り、山本総理達は
山本総理「…やっぱり昔の零地君には見えんな」
神正 三郎防衛大臣「あぁ…どれもこれも全部環奈のおかげだ。あの子がいなかったら零地は自衛隊に入ろうともしていなかっただろうな」
山本総理「環奈か…懐かしいな〜。確か零地君が環奈ちゃんと出会った時期は…」
神正 三郎防衛大臣「零地が中学二年の頃です。本当にベッタリでしたね」
山本総理「私が総理になるちょっと前ぐらいだったかな〜…私達に環奈を紹介して来た事を今でも覚えてる。凄く嬉しそうだったな〜」
神正 三郎防衛大臣「それもそうです。人生初の友達でもある訳ですから。しかしビックリしましたよ。あの時の環奈は髪を染めててギャルっぽかったですし、零地の最初の友達がギャルなんて将来が怖く感じましたよ」(笑)
山本総理「けどその環奈のおかげで日本の英雄が生まれたんだ。けど…零地君にはまた酷いことをしてしまったな…」
神正防衛大臣「そうですね。本当に我々は酷い国家議員ですね…」
山本総理「…あぁ」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(またまた過去に移ります。m(_ _)mスミマセン)
11年前の2011年5月
山本総理がまだ総理になる前…
山本代表「…次はどこで会議だ?」
神正議員「熊本です」
山本代表「そうか…」(疲れ)
山本代表は疲れ気味に返事をし、神正議員が車のドアを開ける
神正議員「どうぞ」
山本代表「あぁ、ありがとう」
車に乗ろうとすると
零地「じ、じいちゃん! …あっ、おじさん(山本代表)こんにちは…」(オドオド)
神正議員「零地! なんだいきなり?! 今は忙しi…」
山本代表「まぁ良いじゃないか、ココ最近は仕事ばかりだからな! この時くらいは仕事以外の話をしようじゃないか!」
神正議員「…そう…ですね。…で?零地、どうしたんだ急に?」
零地「あ、うん。実は…友達が出来たんだ…」(オドオド)
山本代表&神正議員「えっ!? 本当か!!」
神正議員「やっと零地にも友達が出来たのか!」
山本代表「その友達はどんな人なんだ?」
零地「あ、その…連れてきたから紹介…するよ。『長谷川 環奈』…だよ、来ていいよ環奈!」
零地が呼ぶと壁からひょこっと現れ
環奈「あっ! OKな感じ? こんにちは、『長谷川 環奈』です!」
神正議員&山本代表「……えっ?…………えっ??!…」
神正議員「か、髪が……灰色…?!」
山本代表「…目が……赤…?!」
(ヒソヒソ話)
山本代表「おっ!おい三郎! 零地はいつからギャルと連むようになったんだ!?」
神正議員「私に聞くな!! そりゃ信じられん…! ビビりの零地がギャルと連むなんて……これは喜ぶべきなのか…??」
神正議員&山本代表「ブツブツ…」
零地「…じいちゃん……聞こえてる…」
神正議員「あ、ああ! す、すまない! つい…な?」
山本代表「す、すまないな……」
環奈「あっ! 大丈夫ですよ! 私初めて会う人達皆から同じような反応されるので慣れてますから!」(笑)
神正議員「あぁ、そうか…ちょっとすまないが、その…環奈?はギャル?ってゆうのか…?」
環奈「えっ? 髪を染めてるだけで、ギャルではないですよ?」
零地「…環奈…は……アルビノ種なんだ。だから目や肌の色が違うんだ…」
環奈「えぇそうなんです。だから本当は髪の色は白なんですけど、それが嫌で髪を染めてるんです」(笑)
神正議員「そ、そうだったか。つい私はそっちの人間だと思ってしまったよ」(汗)
環奈「大丈夫ですよ〜。目と日光には弱いけど…」
(アルビノ種は目が悪く、日光に弱いです)
(ヒソヒソ話)
山本代表「結構良い子じゃないか?」
神正議員「らしい…な。なら安心した。中身は良い子みたいだな」
環奈「まぁたまに暴力団とかヤ〇ザとかと喧嘩はしてしまいますけど」(笑)
山本代表「…え?」
神正議員「…ん?」
環奈「ところで零地君のおじいちゃんとおじさんって改革党の人だったんだ! 凄いじゃん!」
零地「そう言われると恥ずかしいんだけど…」
環奈「な〜に照れてんの? 将来の夢は政治家あたりになりたいって言ってたじゃ〜ん」
神正議員「えっ!?そうなのか零地?」
山本代表「それはそれは〜。政治家になりたいんなら、ワシらが直接教えてやるぞ?(笑)」
零地「ア"ア"ア"ア"!! なんで言ったの!? 言わないって約束したでしょ!!」
神正議員&山本代表&環奈「あははは!!」
皆で笑っていると零地の父が資料を見ながら歩いてきて
竹春議員「山本さん。熊本での会議なのですが…零地? なんでお前が………その……隣にいる…子は誰だ? まさかギャル…??」
零地「フフ…父さんそれ……」(笑)
環奈「また〜? デジャブ〜」(笑)
山本代表「同じ光景だ!」(笑)
神正議員「やっぱり私の息子だな!」(笑)
4人「あはははははは!!」
竹春議員「(…なんで笑われてるんだ?)」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2022年今…
神正 三郎防衛大臣はバスを降り、加藤社長の元に行く
神正 三郎防衛大臣「…ありがとうごさいます…加藤さん」
加藤社長「な〜に、私はただ、輝いてた頃の零地君に戻ってほしかっただけだよ。それと敬次郎殿は戦死した事にしておいたぞ」
神神正 三郎防衛大臣「そう…ですか…」
加藤社長「では私は社員達の様子を見てこよう。…あぁ言い忘れてた事があった」
神正 三郎防衛大臣「どうしました?」
加藤社長「三郎君、もう零地君にはあんなことしないでくれよ? したらこの私が許さないからな?」
神正 三郎防衛大臣「…出来ればそうしたいですが…努力します」
加藤社長「…努力か」
そして零地は車で実家まで行き、家族に会ったあと自分の家に向かい仏壇周りを少し綺麗にした後部屋に飾ってる刀を取り
零地「爺さん、この軍刀、使わせてもらうよ」
軍刀を取り家を出てると龍馬がビックリした容姿で
龍馬「ッ!? お前!」
零地「こいつがなきゃ異世界で戦えねーだろ?」(笑)
龍馬「どこの異世界アニメだ!」
軍刀を取ったあのは環奈が眠る墓地へ向かいお墓の前まで行き
零地「…久しぶりだな…環奈。俺さぁ…あの時約束を守れなかっただろ? だから次はあの時環奈と約束した事を守ろうと思って、またこの国の為…と言うかなんと言うか…、あまり乗り気じゃなかったがとにかく戦ってやるよ。だから安心して眠っていてくれ…」
そう言って車まで戻ると龍馬が聞いてきた
龍馬「…環奈は元気だったか?」
零地「行ってらっしゃいだとさ!」(笑)
龍馬「そうか〜? 環奈なら他に別のこと言いそうだがな?」
零地「他に?」
龍馬「例えば…「もし途中で辞めたらアッパー刑!」…とか?」(笑)
零地「あ〜確かに環奈なら言いそうだな」(笑)
龍馬「 ・ ・ ・ てかなんで俺がこんな事言うんだよ。お前の方が分かるだろ?」
零地「すまねぇ」
龍馬「こいつ…それじゃ乗れ、行くぞ」
零地「おう」
お参りのあと、零地は用意されたヘリに乗り護衛艦ひゅうがに到着する
(ヘリの騒音で声が大きくなっている)
零地「おーい黒太!!また合ったな!!」
黒太「あぁそうだな!! とにかく早く船の中に入ろう。戦闘服に着替えてくれ!!」
零地「あぁ分かった!!」
戦闘服に着替え、準備している合間に護衛艦ひゅうがは謎の島へと向かった…
そしてその頃山本総理はすぐさま国会に戻り会議の続きをしていた
内閣総理大臣補佐官「しかし零地の要求を全部をのむとは…」
副大臣「どういう考えで? 総理?」
山本総理「…せめてもの罪滅ぼしだ」
神正 三郎防衛大臣「…全員、今は総理の言うことを聞くんだ。議論はその後だ…」
法務大臣「…それなら今後の方針はどうするのですか?」
山本総理「う〜ん…憲法改正をしよう。憲法九条の改正と、新しい法律を定めよう。『異世界干渉制限法』だ」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
(これが最後の過去シーンです。
本当にあちこち行ってすみませんm(_ _)m)
(それと衝撃が強い描写が出てきます。苦手な方は後書きへ)
4年前、解放軍との高知攻防戦
(出撃前 北海道の駐屯地)
上官「…全員集まったな? なぜ集まってもらったか分かるだろう?」
隊員①「高知県のことですよね?」
上官「あぁその通りだ。数年前から活動を活発化させている亜軍(アジア解放軍)が海上自衛隊の警戒網を越え、高知市に上陸してきた。日本国防衛の為、我々も前線に行くことになった」
隊員②「ついに実戦か…」
隊員③「というよりも奴らはなぜ高知県なんかに上陸してきたんだ? あんな山々で攻めずらい場所なんかを…」
隊員④「確かにな…あそこは地形が悪い。戦略上の価値があまりない所だぞ?」
隊員⑤「確かにそうだ。なにか裏でもあるんじゃないか…?」
隊員③「なら警戒しないとな」
上官「零地、お前も行け!」
零地「えっ?! どうしてですか?」
上官「今は緊急事態だ。退役するのはその後だ」
零地「は、はい…」
病院にて
零地「環奈…俺……高知に…」
環奈「行っておいでよ」
零地「えっ!? けど…!」
環奈「約束したじゃん。最後は……零地君に見届けられるって…」
零地「けっ、けど…!?」
環奈「それに…私の好きなこの日本を守ってきて」(ニコ)
零地「あ、あぁ…分かった…」
1週間後、1人用の独房
零地「ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!出せ!!!出せーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!環奈の所に行かせてくれーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
3日後…
零地「あはははははハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」
2日後…
神正 三郎防衛大臣「待て零地!!
なに勝手なことを言って!!」
(ゆっくりに呪われた様な声)
零地「アハハ……うるせぇよクソジジイ………環奈はもういないんだよ……」
神正 三郎防衛大臣「なっ!!…ク…クソジジイ!?」
陸上自衛官「おっ!? おい!! 防衛大臣に向かって!?」
すると零地が自衛官の拳銃を抜き取り、陸上自衛官に向けて発砲。顔のすぐ横をかすり後ろの壁に弾が当たると、陸上自衛官は足に力が抜けたように座りこみ
零地「オメーもうるせぇんだよ…」(ゆっくりに呪われた様な声)
陸上自衛官「ぁぁ…」(青ざめている)
すると零地は外へ向かい歩いて行き神正防衛大臣が
神正 三郎防衛大臣「…お! おい! どこへ!?」
零地「…帰るんだよ……そんな事ぐらい分からないのか…?」(ゆっくりに呪われた様な声)
そして零地は外へと出ていき、神正 三郎防衛大臣はそんな零地の背中姿を見て靴を脱ぎ、零地が出てった方に向かってゆっくりと座り頭を下げ土下座をした
神正 三郎防衛大臣「零地………そうだっな、お前は…………本当に…申し訳……なかった……」
次回話へと続く
今回は過去の回想シーン多めですみませんm(_ _)m
最後の過去シーンで飛ばしてきた方へ大まかに説明致します。
4年前にアジア解放軍が攻めてきて、零地が所属する大隊が増援として派遣されることになったのですが、その時の零地は妻環奈の病気が悪化して、余命も残りわずかとなっていて自衛隊を辞めて環奈との約束「最後を見届ける」を守ることにしていたのですが、アジア解放軍が攻めてきたので辞められず戦地へ行ってしまいます。
そして1週間後(本文でも1週間後と書かれています)にはなぜか零地は独房に入れられ、更にその3日後には精神がおかしくなって、その2日後には神正 三郎防衛大臣と口論になって家に帰るって言うのが大まかな流れです。
以上!
簡単?紹介
『憲法』とは、国や権力から国民の人権を守ること。
『法律』とは、国が国民に制限をかけること。
憲法と法律の違いは国民は憲法で守られているため、国の都合の良いような法律を作る事は出来ません。
憲法や法律を細かく言うとよく分からなくなるのでやめときます。
(オリジナル)
新憲法 『異世界干渉制限法』
異世界の時代・思想・技術・文化・宗教などに干渉させない為の新憲法
『憲法9条』とは、戦争をしないので、軍隊や武装組織を持ちません。ということ
(まぁ憲法9条は有名なんで分かる人も多いですねw)
『改正』とは、もう一度見直して変更したりすること。