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異世界列強日本国  作者: ゼロミックス
最初の大陸《アルデール大陸》
3/53

2話 日本国異世界へのカウントダウン

《注意》


この小説はあらゆる民族・国家・戦争・宗教・主義・思想を陥れる意図はありません。

非難するような事があると思いますが、全てストーリーに関するものなので、広い心で見てくれたら幸いです。


この作品はキャラクターが多く登場するのと、社会系.軍事系の単語などの名前が出て来ますが、キャラ名は基本シンプルか覚えやすそうな名前にします。

社会.軍事の物は後書きで分からない人や、初心者向けに大まかな簡単説明をいたしますのでもうとっくに知っている人は見なくて構いません。


最後に、この小説は基本終わりがありません。思い付く限り書く感じなのでそこのとこよろしくお願いいたしますm(_ _)m




───────────────────────────


《《人々(人々)物事(ものごと)のやり方を教えるな。何をすべきかを教えろ。そうすればあなたは彼らの才能(才能)驚嘆(きょうたん)することになるだろう。》》



『ジョージ・パットン』より


───────────────────────────





謎の美しい女性の夢

「…お願いします助けて下さい…常に戦乱で平和が無い私達の世界を……これが無茶な頼みだっていう事は分かっていますが、これはあなた方にしか頼めないことなんです!!…平和な世界で…争いの辛さをよく知っているあなた方に……お願いします…日が昇る民の者達よ………」



06:50


零地は目が覚めて勢いよく起き上がる


零地「ぶぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……………なんだ…夢か。にしても(みょう)にリアルな夢だったな〜。…朝飯食うか」


朝ごはんを食べながらテレビのニュースを見ていたら気になるニュースが流れ初め


07:40


ニュース「えー…次のニュースは1週間前から日本各地(かくち)で同じ夢を見るという現象(げんしょう)が起き、SNSやクロッターなどで騒がれております。その見た人達(ひとたち)金髪(きんぱつ)綺麗(きれい)な女性だったと言っております。詳しい情報(じょうほう)は後ほどお伝えします。続いて…」


零地「えっ? 日本中で? なんかやばいな」


奇妙(きみょう)な夢とニュースを見つつ会社に行くと、その奇妙(きみょう)な夢が社員(しゃいん)達の話題(わだい)になっていて


09:51


零地「皆おはよう、遅れてすまない」


社員達「おはようございます」


男社員①「おはようございます部長(ぶちょう)…あのー、部長(ぶちょう)もあの夢見ました? 今話が持ちきりで…」


零地「ん? 今朝(けさ)見たぞ? そんな事より仕事(しごと)山済(やまず)みなんだ。そういう話は後でしてくれ」


男社員①「す…すみません。では仕事(しごと)に戻ります」


11:30


零地「これを運んでおいてくれ、頼むぞ」


女社員②「はい、分かりました」


11:59


零地「フゥ〜。これでこの仕事(しごと)は終わったな? もう昼だし休むか〜」


時計(とけい)の針が12:00時を指した時、さっきまで晴れていた外が真っ黒くなり激しい雷雨(らいう)見舞(みま)われる


12:00


(雷)

バゴーーーーーーーーーーーーーーーン…


零地「うおっ! ビックリしたな〜、雷か? 珍しい…とういうかさっきまで晴れてたよな? この一瞬(いっしゅん)で曇りになるとは……てか暗すぎる」


外を見ていると、カタカタと物が震える音がしだし始める


(物が震える音)

カタカタカタカタカタカタカタカタカタ…


男社員③「ん?…部長(ぶちょう)?」


零地「なんだ?」


男社員③「なんか…揺れてません?」


零地「えっ?」


するとその時、激しい()見舞(みま)われ、零地は反射的(はんしゃてき)社員(しゃいん)達に(つくえ)(ディスク)の下に隠れるよう大声(おおごえ)で叫び


零地「地震(じしん)だ!! 皆ディスクやテーブルの下に隠れるんだ!!」


零地は姿勢(しせい)を低くしながら社員(しゃいん)達の安全(しゃいん)確認(かくにん)し、他の部署(ぶしょ)確認(かくにん)することに


零地「俺は他の部屋(へや)を見てくる!! お前らは地震(じしん)がおさまるまで動くんじゃないぞ!!」


他の部屋(へや)安全(あんぜん)確認(かくにん)し、数分(すうふん)経ったが地震(じしん)(いま)だ続いており


零地「よし、全員(ぜいいん)無事(ぶじ)だな…………社長!!」


社長の確認(かくにん)をするのを忘れていたが、すぐに社長のところへ行くと加藤社長は(たな)下敷(したじ)きになっており、()()


零地「社長!! 大丈夫(だいじょうぶ)ですか!?」


加藤社長「あぁ零地か、すまない…下敷(したじ)になってしまって…」


零地「揺れがおさまるまで待って下さい…」


10分間続いた地震(じしん)はゆっくりと()み、すぐに下敷(したじ)きになっていた社長を助けて出し外へ出る事に


零地「社長肩を…」


加藤社長「あぁ…」


加藤社長の(うで)自分(じぶん)(かた)にまわす


零地「このまま外に出ます。足下(あしまと)に気をつけて下さい」


加藤社長を連れ外へ行き、路上(ろじょう)に座らせホッとしていると加藤社長が…


加藤社長「っ!?…」


零地「どうしました社長?」


社長が唖然(あぜん)と空を見ており、周りの社員(しゃいん)達も空を見上げ(しず)まり返っていた


加藤社長「あれは…なんだ…?」


零地「あれって…?」


加藤社長や周りの社員(しゃいん)達が見上げている方へと()()くと


零地「あ、あれって……月?か…??」


見上げた先にあったのは巨大(きょだい)(やわら)らかな緑色(みどりいろ)をした月で、それは真昼間(まっぴるま)にも関わらず出ており、呆気(あっけ)にとられたがすぐ全員(ぜいいん)指示(指示)を出し


零地「み、皆あれを気にしていないで怪我人(けがにん)がいないか確認(かくにん)しろ!! 怪我人(けがにん)がいたら俺の所に連れてこい!!」


社員達「は、はい!」


全員(ぜいいん)指示(しじ)を出していると社員の1人が零地の元に連れてきて…


男社員①「部長すみません、この人道ばたで倒れてて…どうすれば良いですか?」


零地「ここに座らせろ……大丈夫ですか?」


女性「すみません…足が…」


零地 「見せてください……見た感じひねってるだけのようです。誰か救急車(きゅうきゅうしゃ)を呼んでくれ!」


女社員② 「はい!……だ、ダメです! 圏外(けんがい)(つな)がりません!」


男社員①「俺もです」

男社員③「私も…」

女社員④「私もです…」


零地「やはりか…」


すると目の前の建物(たてもの)だけがグラグラと()れ始める


零地「この建物(たてもの)…」


倒れると感じた零地は大声(おおごえ)


零地「皆ここから早く逃げろ!! この建物(たてもの)が倒れるぞ!!」


そう叫ぶと社員(しゃいん)や他の一般人(いっぱんじん)達が(あわ)ててその場から逃げ、零地も社長と怪我(けが)をした女性を連れその場から逃げる


零地「おい! 近くに避難(ひなん)できるところはあるか?!」


男社員②「近くに中学校(ちゅうがっこう)があります!」


零地「よし! そこまで避難(ひなん)しよう。この中で車両通勤(しゃりょうつうきん)している人達はすぐ車を動かしてくれ!! 怪我人(けがにん)を運ぶ!!」


そして零地達は近くの中学校(ちゅうがっこう)へと避難(ひなん)し、1日を越す事に…

そしてその頃、この日本全国で起こった巨大地震(きょだいじしん)での収拾(しゅうしゅう)総理大臣官邸ないかくそうりだいじんかんていでは…


日本の防衛大臣(ぼうえいだいじん)であり、零地のお(じい)さん『神正(しんじょう) 三郎(さぶろう)

神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「総理…ご無事でしたか?」


日本の内閣総理大臣『山本 太久郎(たくろう)

山本総理「あぁ大丈夫(だいじょうぶ)だよ。…それより現状報告(げんじょうほうこく)を」


秘書「はい。現在(げんざい)被害状況(ひがいじょうきょう)はほとんどの発電所(はつでんしょ)被害(ひがい)は見られず、その他の全機関(きかん)致命的(ちめいてき)被害(ひがい)を受けております」


山本総理「そうか…発電所(はつでんしょ)だけは生き残ったのか…。 残ったのだけでも幸運(こううん)か…」


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「過去(かこ)にあった震災(しんさい)原発事故(げんぱつじこ)教訓(きょうくん)に、発電所(はつでんしょ)耐震(たいしん)耐火(たいか)耐水(たいすい)に力を入れてましたからね。(こう)(そう)しました」


秘書「しかし、まだ細かい事までは…」


山本総理「気にするな。焦んなくて良い…けど今は何より…」


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「えぇ……あの巨大な月はなんでしょう…」


総理達は(まど)から月を見上(みあ)げる


山本総理「………閣僚(かくりょう)(&官房(かんぼう))を呼べ!!」


閣僚(かくりょう)達(&官房(かんぼう))が呼ばれ、緊急会議(きんきゅうかいぎ)が開かれた。

しかしその場は静まり返っており、口重たく外務大臣(がいむだいじん)報告(ほうこく)をし始めた…


零地の父親『神正 竹春(たけはる)

竹春(たけはる)外務大臣「総理…その……やはり米国(べいこく)やその他国々(くにぐに)との連絡(れんらく)が付きません…」


山本総理「…通信(つうしん)不可(ふか)か……」


竹春(たけはる)外務大臣に続き、他の閣僚(かくりょう)達も報告(ほうこく)しだす


経済産業大臣「日本の経済(けいざい)は全てダウン、ストップしています」


国土交通大臣「公共機関(こうきょうきかん)や1部の鉄道網(てつどうもう)高速(こうそく)(高速道路(こうそくどうろ))が使用(しよう)不可能(ふかのう)に…」


資源エネルギー庁長官「原子炉(げんしろ)は念の為稼働(かどう)停止(ていし)いたしました。…もう原発事故(げんぱつじこ)は起こしたくありません」


警察庁長官「各地方の警察に出動(しゅつどう)命令(めいれい)を出しましたが、各地で渋滞(じゅうたい)混乱(こんらん)が見られます」


消防庁長官「我々(われわれ)出動(しゅつどう)要請(ようせい)を出しましたが、なんとも…」


山本総理「…そうか」


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「総理、先程(さきほど)新たな報告(ほうこく)が入りました。航空自衛隊(こうくうじえいたい)撤退(てったい)しているさい、突然(とつぜん)謎の島が出現(しゅつげん)したと。その島を確認(かくにん)したところ、中世(ちゅうせい)のような建物(たてもの)が経っていたとの報告(ほうこく)が…」


山本総理「…そうか」


そして沈黙(ちんもく)数十分間(すうじゅっぷんかん)続き、誰も口に出さなかったことを神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣が


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「総理…もしや私達は『異世界』にやってきてしまったのではないのでしょうか…?」


山本総理「…」


経済産業大臣「そんなふざけたことを…!」


山本総理「まて、今はそう決めるしかない。根拠(こんきょ)もあるしな…」


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣が話を戻す


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「とりあえず、自衛隊を使いましょう」


法務大臣「そうです。自衛隊を派遣(はけん)した方がよろしんじゃ…?」


山本総理「それはどちらの派遣(はけん)だ? 国内(こくない)か? それとも謎の地へか?」


法務大臣「それは…」


国土交通大臣「…まず第1に国民(こくみん)のことを考えなければ。 調査(ちょうさ)状況(じょうきょう)が落ち着いてからだろ?」


副総理「…そもそも調査(ちょうさ)する為の余裕(よゆう)はあるのか?」


山本総理「…国民(こくみん)を第1と考え、陸海空(りく かい くう)自衛隊を派遣(はけん)せよ! そして異界(いかい)の地への派遣(はけん)も考えなければ…」


副総理「その島を除いて、調査(ちょうさ)に出させるのは最高(さいこう)でも6人までですな。それ以上(いじょう)無理(むり)だろう」


山本総理「けど誰が調査(ちょうは)しに…」


副総理「隊員達はやってくれるか…」


国土交通大臣「私が自衛隊員だったらやりたくはない」

法務大臣「同じく…」

財務大臣「何が出るか、たまったもんじゃない」


ここで閣僚(かくりょう)達がザワつき、どうするかを考えていると…


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「…1人だけいます」


山本総理「何? 誰だ?」


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「『神正(しんじょう) 零地(れいじ)』です…」


…日本が異世界に移転(いてん)して2日目。

零地は避難所(ひなんじょ)周辺(しゅうへん)でボランティアをしていた


零地「大丈夫(だいじょうぶ)ですか? どこか怪我(けが)をしていませんか?」


一般人男性「は、はい。大丈夫(だいじょうぶ)です…」


零地「そうですか、では避難所(ひなんじょ)移動(いどう)して下さい」


男性①「あの零地さんですか? 政府(せいふ)の方が避難所(ひなんじょ)で零地さんを探してましたよ?」


零地「えっ? 政府(せいふ)野郎(やろう)が俺を? …分かった行ってくる」


避難所(ひなんじょ)へ戻りると数台(すうだい)のバスと黒い車がビッシリと止まっており、その近くに自衛官の制服で立っている龍馬(りょうま)が立っていた


零地「龍馬!! お前大丈夫(だいじょうぶ)だったか!?」


龍馬「あぁ俺は何とか。…それより大事(だいじ)な話があるんだ。あのバスで待ってる人がいる、入ってくれ」


零地「(…なんとなく誰かは予想(よそう)できるな)」


嫌な予感(よかん)がしつつバスに乗ると山本総理と神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣の姿があり、「待ってたぞ」と言わんばかりの雰囲気(ふいんき)で座っている


零地「…政府(せいふ)の方がただ(・・)一般人(・・・)を呼び出してどう致しましたか?」


山本総理「零地君、突然(とつぜん)ですまんが単刀直入(たんとうちょくにゅう)に言わせてもらう。自衛隊に復帰(ふっき)して欲しいんだ」


零地「…こんな所まで総理というお方がお越しくださって悪いのですが、私はもう戦う意思(いし)はありません。失礼(しつれい)致します」


バスを降りようとする龍馬が通路(つうろ)(ふさ)ぎ…


龍馬「待ってくれ。せめて理由(りゆう)だけでもを聞いてくれ…頼むよ」


深刻(しんこく)そうに言ってくる龍馬を見て零地は…


零地「…お前が深刻(しんこく)な顔をするほど重要(じゅうよう)な話しなのか…分かった。その理由(りゆう)とやらを聞こう」


龍馬「ありがとう」


零地「…それで? なぜ突然(とつぜん)自衛隊として復帰(ふっき)しなくてはならないのでしょうか? 理由(りゆう)をお聞かせ願いたい」


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「総理ここは私が。…君も薄々(うすうす)気が付いていると思うが、この世界は今まで我々(われわれ)がいた『地球』ではないんだよ」


零地「…じゃあなんです?」


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「異世界(・・・)だよ。今分かってる限り…」


零地「…それで、その異世界と私に何の関わりがあるんです?」


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「君はたった1人で亜軍(あぐん)(アジア解放軍(かいほうぐん))から日本を救った英雄(えいゆう)だ。だから君にはこの異世界を調査(ちょうさ)探索(たんさく)をしてもらいたい」


零地「…それが私を連れ戻しに来た理由(りゆう)ですか? なら他の優秀(ゆうしゅう)な自衛隊員にそれをやらせれば良いじゃないですか。すみませんが私はでk…」

神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「お前の…お前の過去(かこ)を知っての頼みだ。頼む…零地……」


龍馬「俺からも頼む…」

山本総理「私からも……頼む…」


その場にいる全員(ぜいいん)から頭を下げられ、少々(しょうしょう)手間(てま)どい、考える事に


零地「…少し、時間を下さい」


バスを降り、コンクールの階段(かいだん)に座り込み、1人で考え込んでいると、加藤社長がやってきて隣に座り


加藤社長「いつもより深刻(しんこく)な顔をしているじゃないか。君らしくないな〜」


零地「社長…すみません今考え込んでいまして…」


加藤社長「…何があったんだ?」


零地「…政府(せいふ)方々(かたがた)にまた自衛隊として復帰(ふっき)して欲しいと言われたんです。…頭まで下げられたんですよ…? どうしたらいいか…」


加藤社長がそれを聞くと少し黙り込み、ブツブツと言うと零地に


加藤社長「…そうか、なら君の曾お祖父さんの話をすれば判断(はんだん)出来るかもな〜」


零地「えっ? 曾祖父(ひいじい)さんの?」


加藤社長「あぁ…あのお方は私の中で1番尊敬(そんけい)するお方なんだよ。私が若いの頃の話だ……」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

(ここから加藤社長の過去に入ります)

1945年5月-太平洋戦争(たいへいようせんそう)-沖縄戦(おきなわせん)


ヒューーーーードォォン!!!…

ドォン!!…………ヒューーーーードォォン!!!…

ダダダダダダダダダダダダン!!

日本兵「ばんざーーーーーーーーい!!」


バコーーーーーン!!!


日本兵軍曹「ダメだ!! 敵の進撃(しんげき)が止まらない!! おい加藤!! 大尉(たいい)伝言(でんごん)、「前線ハ突破サレ(前線は突破され)我最後ノ突撃ヲ敢行ス(我最後の突撃を敢行す)」と伝えろ!!」


(登場19歳の加藤社長 )

加藤兵長「し、しかし。大尉(たいい)からは危険(きけん)な時は撤退(てったい)しろと言われいます!!」


日本兵軍曹「それはお前ら『若者』だ!! 俺らが時間稼ぎをする!! 行け!! 行かないと米帝(べいてい)捕虜(ほりょ)になるぞ!! 行けー!!!」


加藤兵長「は、はい!!」


そして伝言(でんごん)を伝えるべく前線(ぜんせん)を離れたその時、軍曹(ぐんそう)がいた所に砲弾(ほうだん)が撃ち込まれ空高く上がる。


爆煙(ばくえん)を目にした加藤兵長は恐怖(きょうふ)を感じ全力(ぜんりょく)で走り、後方拠点(こうほうきょてん)に着くとすぐさま大尉大尉(たいい)伝言(でんごん)戦死(せんし)した事を伝えた


零地の(ひい)祖父(じい)さん『神正 敬次郎(けいじろう)

神正大尉「……突貫(とっかん)失敗(しっぱい)したと…」


加藤兵長「はい…自分だけ戻ってきてしまい申し訳ありません…」


神正大尉「いや、よく戻ってきてくれた。お前達若者はまだ死ぬべきじゃないからな」


加藤兵長「…ありがとうございます……」


神正大尉「…全員(ぜいいん)をここに集めろ」


部下(ぶか)全員(ぜいいん)が集めると神正大尉は部下(ぶか)達に向かって


神正大尉「諸君(しょくん)らは…軍人でも兵士でもない。ましてや()(ごま)でもない。諸君(しょくん)若者(わかもの)は日本の未来(・・)を作り上げる(たから)だ。だから死ななくて良い。死を恐れよ、何がなんでも生き抜け…生きる事に迷いを感じるな。自分(じぶん)人生(じんせい)どう生きるかも迷ってもいけない。迷いは『恥』だ。自分がやるべき事をせよ。…自分は列記(れっき)とした軍人だが、諸君(しょくん)らを帰すまでは死ねん」


神正大尉はそう言うと敬礼(けいれい)し、司令室(しれいしつ)へと入っていった。


…そして6月、アメリカ軍からの攻撃(こうげき)は更に増し、神正大尉率いる隊はアメリカ軍の猛攻撃(もうこうげき)を止めるべく戦地(せんち)へといた


(砲撃音)

ヒューーバコーー!!!バコーー!!!ヒューバコーー!!!

(機関銃が音)

ダダダダダダダダダダダダダダダダン!!!


日本兵①「大尉!!こっちの方はもうダメです!! 突破(とっぱ)されます!!」

日本兵②「大尉!! 敵の猛攻(もうこう)が激しく、南側(みなみがわ)戦線(せんせん)崩壊(ほうかい)しました!!」

加藤兵長「大尉殿!! 我々(われわれ)を除く戦線(せんせん)は全て崩壊(ほうかい)、残ってるのは我々(われわれ)のみです!!」


神正大尉「………」(目を閉じ落ち着いて座っている)

加藤兵長 「大尉殿!! ご命令(めいれい)を!!」


神正大尉「……お前達は逃げろ。後は我々(われわ))がやる……後これを…」


神正大尉は加藤兵長に手紙(てがみ)軍刀(ぐんとう)を渡してきて、それを察した加藤兵長は…


加藤兵長「で、ですが…」


神正大尉「行けぇ!! これは命令(めいれい)だ!!! お前達は生きろ!! 絶対(ぜったい)にな!! 行けーーー!!!!」


そう言われ加藤兵長達は山の中にあるトンネル型の拠点(きょてん)へと逃げこんだ。


隠れてしばらくが経ち、壊れかけのラジオから終戦(しゅうせん)したことが流れ、加藤兵長達は故郷(こきょう)へと帰還(きかん)


加藤兵長は故郷(こきょう)へ戻る前に神正大尉の実家(じっか)がある北海道へと立ち寄った。


神正大尉の実家へ行き、手紙(てがみ)軍刀(ぐんとう)を渡すとその手紙(てがみ)を見せてもらった。そこに書かれていたのは…


神正大尉の手紙(てがみ)

『 私は人生(じんせい)後悔(こうかい)したことはない、お前(奥さん)に会えた事だけで私は嬉しく思っている。ただ、子の顔を見ず先に行ってしまいすまなかった。


子が大きくなったら私の変わりにこう言っておいてほしい。

人生(じんせい)全てが修行(しゅぎょう)だと思い、自分(しぶん)が正しい事だと思ったらその通りにやれ。ダメなのは迷う事だ。迷うということは自分を見つけていないのと一緒(いっしょ)だ。だから迷わず、覚悟(かごく)を持てる生きろ…明るい未来(みらい)期待(きたい)している』


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


そして現在(げんざい)へと戻り…


加藤社長「あの人は軍人として、人として、1人の旦那としてよく理解(りかい)していた。あの人は最後(さいご)最後(さいご)まで自分らしく生きていたんだよ…」


零地「…」


加藤社長「…手紙(てがみ)に書かれていたのは今にとっては当たり前のことだが、当時(とうじ)としてはすごく勇気(ゆうき)があり、周りに対しての恐怖心(きょうふしん)に負けない心がないとやれない事なんだ。…君は『神正 敬次郎(けいじろう)』殿の血が流れてる。だから君なら大丈夫(だいじょうぶ)だ…」


零地「…分かりました、ありがとうございます…社長。おかけで決まりました」


加藤社長「それは私のおかげじゃない。君自信(じしん)が選んだ事だ。ほら…いって来なさい…」


零地「はい…ありがとうございます」


決心(けっしん)がついた零地は政府(せいふ)のバスに乗り山本総理の前へ立ち…


山本総理「…決まったかね?」


零地「はい。やらせて貰います…」


山本総理「感謝(かんしゃ)する」


零地「しかし、条件(じょうけん)があります。まず私を龍馬や黒太の下に入れて下さい。あと最初(さいしょ)調査(ちょうさ)などは1人でさせて下さい。装備(そうび)などは自分(じぶん)で選びます」


山本総理「良いだろう。陸海空(りく かい くう)自衛隊と日本全体(ぜんたい)が君の調査(ちょうさ)を全全面的(ぜんめんてき)協力(きょうりょく)する。…自分(じぶん)のやり方というのがあるからな」


話を聞いていた龍馬は零地に


龍馬「俺の下に?なぜた?」


零地「分かるだろ? お前や黒太以外(いがい)の言う事は聞きたくない…それだけだ」


龍馬「そういう事か…分かった。けど俺に上官(じょうかん)扱いするなよ? お前にされたら体がムズムズする」


零地「もちろん、言われなくてもいつもどうりの喋り方にするさ!」(笑)


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「…良いかな?」


零地「すみません…どうぞ」


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「最初(さいしょ)の君の任務(にんむ)だ。日本海に突然(とつぜん)現れた謎の島…そこには人が住んでいると思われる。そこに海自(かいじ)と共に行ってきてくれ」


零地「分かりました。その前に家族(かぞく)に顔を見せてきてもよろしいでしょか? あとお参りもしたいですし…」


山本総理「構わない。その後陸自(りくじ)駐屯地(ちゅうとんち)で待っていろ。そこでヘリが護衛艦ひゅうがまで乗せてくれるだろう。龍馬君、零地君を車で送ってやりなさい」


龍馬「はい」


零地「ありがとうございます」


降りようとすると途中(とちゅう)で振り向かえり神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣に向かって


零地「防衛大臣。こんな時に家族(かぞく)ズラすんな…」


零地はそう言うとバスを降り、山本総理達は


山本総理「…やっぱり昔の零地君には見えんな」


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「あぁ…どれもこれも全部(ぜんぶ)環奈のおかげだ。あの子がいなかったら零地は自衛隊に入ろうともしていなかっただろうな」


山本総理「環奈か…懐かしいな〜。確か零地君が環奈ちゃんと出会った時期(じき)は…」


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「零地が中学二年の頃です。本当(ほんとう)にベッタリでしたね」


山本総理「私が総理になるちょっと前ぐらいだったかな〜…私達に環奈を紹介(しょうかい)して来た事を今でも覚えてる。凄く嬉しそうだったな〜」


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「それもそうです。人生初(じんせいはつ)友達(ともだち)でもある訳ですから。しかしビックリしましたよ。あの時の環奈は髪を染めててギャルっぽかったですし、零地の最初(さいしょ)友達(ともだち)がギャルなんて将来(しょうらい)が怖く感じましたよ」(笑)


山本総理「けどその環奈のおかげで日本の英雄(えいゆう)が生まれたんだ。けど…零地君にはまた酷いことをしてしまったな…」


神正防衛大臣「そうですね。本当(ほんとう)我々(われわれ)は酷い国家議員(こっかぎいん)ですね…」


山本総理「…あぁ」



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

(またまた過去に移ります。m(_ _)mスミマセン)

11年前の2011年5月


山本総理がまだ総理になる前…


山本代表「…次はどこで会議(かいぎ)だ?」


神正議員「熊本(くまもと)です」


山本代表「そうか…」(疲れ)


山本代表は疲れ気味(ぎみ)返事(へんじ)をし、神正議員が車のドアを開ける


神正議員「どうぞ」


山本代表「あぁ、ありがとう」


車に乗ろうとすると


零地「じ、じいちゃん! …あっ、おじさん(山本代表)こんにちは…」(オドオド)


神正議員「零地! なんだいきなり?! 今は忙しi…」

山本代表「まぁ良いじゃないか、ココ最近(さいきん)仕事(しごと)ばかりだからな! この時くらいは仕事(しごと)以外(いがい)の話をしようじゃないか!」


神正議員「…そう…ですね。…で?零地、どうしたんだ急に?」


零地「あ、うん。実は…友達(ともだち)が出来たんだ…」(オドオド)


山本代表&神正議員「えっ!? 本当(ほんとう)か!!」


神正議員「やっと零地にも友達(ともだち)が出来たのか!」

山本代表「その友達(ともだち)はどんな人なんだ?」


零地「あ、その…連れてきたから紹介(しょうかい)…するよ。『長谷川(はせがわ) 環奈(かんな)』…だよ、来ていいよ環奈!」


零地が呼ぶと壁からひょこっと現れ


環奈「あっ! OKな感じ? こんにちは、『長谷川(はせがわ) 環奈』です!」


神正議員&山本代表「……えっ?…………えっ??!…」


神正議員「か、髪が……灰色(はいいろ)…?!」

山本代表「…目が……赤…?!」


(ヒソヒソ話)

山本代表「おっ!おい三郎! 零地はいつからギャルと連むようになったんだ!?」

神正議員「私に聞くな!! そりゃ信じられん…! ビビりの零地がギャルと連むなんて……これは喜ぶべきなのか…??」


神正議員&山本代表「ブツブツ…」


零地「…じいちゃん……聞こえてる…」


神正議員「あ、ああ! す、すまない! つい…な?」

山本代表「す、すまないな……」


環奈「あっ! 大丈夫(だいじょうぶ)ですよ! 私初めて会う人達皆から同じような反応(はんのう)されるので慣れてますから!」(笑)


神正議員「あぁ、そうか…ちょっとすまないが、その…環奈?はギャル?ってゆうのか…?」


環奈「えっ? 髪を染めてるだけで、ギャルではないですよ?」

零地「…環奈…は……アルビノ種なんだ。だから目や肌の色が違うんだ…」


環奈「えぇそうなんです。だから本当(ほうとう)は髪の色は白なんですけど、それが嫌で髪を染めてるんです」(笑)


神正議員「そ、そうだったか。つい私はそっちの人間(にんげん)だと思ってしまったよ」(汗)


環奈「大丈夫(だいじょうぶ)ですよ〜。目と日光(にっこう)には弱いけど…」

(アルビノ種は目が悪く、日光(にっこう)に弱いです)


(ヒソヒソ話)

山本代表「結構(こっこう)良い子じゃないか?」

神正議員「らしい…な。なら安心(あんしん)した。中身(なかみ)は良い子みたいだな」


環奈「まぁたまに暴力団(ぼうりょくだん)とかヤ〇ザとかと喧嘩(けんか)はしてしまいますけど」(笑)


山本代表「…え?」

神正議員「…ん?」


環奈「ところで零地君のおじいちゃんとおじさんって改革党(かいかくとう)の人だったんだ! 凄いじゃん!」


零地「そう言われると恥ずかしいんだけど…」


環奈「な〜に照れてんの? 将来(しょうらい)の夢は政治家(せいじか)あたりになりたいって言ってたじゃ〜ん」


神正議員「えっ!?そうなのか零地?」

山本代表「それはそれは〜。政治家(せいじか)になりたいんなら、ワシらが直接(・・)教えてやるぞ?(笑)」


零地「ア"ア"ア"ア"!! なんで言ったの!? 言わないって約束(やくそく)したでしょ!!」


神正議員&山本代表&環奈「あははは!!」


皆で笑っていると零地の父が資料(しりょう)を見ながら歩いてきて


竹春議員「山本さん。熊本(くまもと)での会議(かいぎ)なのですが…零地? なんでお前が………その……隣にいる…子は誰だ? まさかギャル…??」


零地「フフ…父さんそれ……」(笑)

環奈「また〜? デジャブ〜」(笑)

山本代表「同じ光景だ!」(笑)

神正議員「やっぱり私の息子だな!」(笑)


4人「あはははははは!!」


竹春議員「(…なんで笑われてるんだ?)」


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


2022年今…


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣はバスを降り、加藤社長の元に行く


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「…ありがとうごさいます…加藤さん」


加藤社長「な〜に、私はただ、(かがや)いてた頃の零地君に戻ってほしかっただけだよ。それと敬次郎(けいじろう)殿は戦死(せんし)した事にしておいたぞ」


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「そう…ですか…」


加藤社長「では私は社員(しゃいん)達の様子(ようす)を見てこよう。…あぁ言い忘れてた事があった」


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「どうしました?」


加藤社長「三郎(さぶろう)君、もう零地君にはあんなことしないでくれよ? したらこの私が許さないからな?」


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「…出来ればそうしたいですが…努力(どりょく)します」


加藤社長「…努力(どりょく)か」


そして零地は車で実家(じっか)まで行き、家族(かぞく)に会ったあと自分(じぶん)の家に向かい仏壇(ぶつだん)周りを少し綺麗(きれい)にした後部屋(へや)(かざ)ってる(かたな)を取り


零地「(じい)さん、この軍刀、使わせてもらうよ」


軍刀を取り家を出てると龍馬がビックリした容姿(ようし)


龍馬「ッ!? お前!」


零地「こいつがなきゃ異世界で戦えねーだろ?」(笑)


龍馬「どこの異世界アニメだ!」


軍刀を取ったあのは環奈が眠る墓地(ぼち)へ向かいお(はか)の前まで行き


零地「…久しぶりだな…環奈。俺さぁ…あの時約束(やくそく)を守れなかっただろ? だから次はあの時環奈と約束(やくそく)した事を守ろうと思って、またこの国の為…と言うかなんと言うか…、あまり乗り気じゃなかったがとにかく戦ってやるよ。だから安心(あんしん)して眠っていてくれ…」


そう言って車まで戻ると龍馬が聞いてきた


龍馬「…環奈は元気(げんき)だったか?」


零地「行ってらっしゃいだとさ!」(笑)


龍馬「そうか〜? 環奈なら他に別のこと言いそうだがな?」


零地「他に?」


龍馬「例えば…「もし途中(とちゅう)で辞めたらアッパー刑!」…とか?」(笑)


零地「あ〜確かに環奈なら言いそうだな」(笑)


龍馬「 ・ ・ ・ てかなんで俺がこんな事言うんだよ。お前の方が分かるだろ?」


零地「すまねぇ」


龍馬「こいつ…それじゃ乗れ、行くぞ」


零地「おう」


(まい)りのあと、零地は用意(ようい)されたヘリに乗り護衛艦ひゅうがに到着(とうちゃく)する


(ヘリの騒音(そうおう)で声が大きくなっている)

零地「おーい黒太!!また合ったな!!」


黒太「あぁそうだな!! とにかく早く船の中に入ろう。戦闘服(せんとうふく)着替(きが)えてくれ!!」


零地「あぁ分かった!!」


戦闘服(せんとうふく)着替(きが)え、準備(じゅんび)している合間(あいま)に護衛艦ひゅうがは謎の島へと向かった…


そしてその頃山本総理はすぐさま国会(こっかい)に戻り会議(かいぎ)の続きをしていた


内閣総理大臣補佐官「しかし零地()要求(ようきゅう)全部(ぜんぶ)をのむとは…」

副大臣「どういう考えで? 総理?」


山本総理「…せめてもの罪滅(つみほろ)ぼしだ」


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「…全員(ぜいいん)、今は総理の言うことを聞くんだ。議論(ぎろん)はその後だ…」


法務大臣「…それなら今後(こんご)方針(ほうしん)はどうするのですか?」


山本総理「う〜ん…憲法(けんぽう)改正(かいせい)をしよう。憲法九条(けんぽう9じょう)改正(かいせい)と、新しい法律(ほうりつ)(さだ)めよう。『異世界干渉制限法いせかいかんしょうせいげんほう』だ」



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

(これが最後の過去シーンです。

本当にあちこち行ってすみませんm(_ _)m)

(それと衝撃が強い描写が出てきます。苦手な方は後書きへ)


4年前、解放軍との高知攻防戦(こうちこうぼうせん)

(出撃前(しゅつげきまえ) 北海道の駐屯地(駐屯地))


上官「…全員(ぜいいん)集まったな? なぜ集まってもらったか分かるだろう?」


隊員①「高知県(こうちけん)のことですよね?」


上官「あぁその通りだ。数年前から活動(かつどう)活発化(かっぱつか)させている亜軍(あぐん)(アジア解放軍(かいほうぐん))が海上自衛隊(かいじょうじえいたい)警戒網(けいかいもう)を越え、高知市(こうちし)上陸(じょうりく)してきた。日本国防衛の為、我々(われわれ)前線(ぜんせん)に行くことになった」


隊員②「ついに実戦(じっせん)か…」

隊員③「というよりも奴らはなぜ高知県(こうちけん)なんかに上陸(じょうりく)してきたんだ? あんな山々(やまらま)で攻めずらい場所(ばしょ)なんかを…」

隊員④「確かにな…あそこは地形(ちけい)が悪い。戦略上(せんりゃくじょう)価値(かち)があまりない所だぞ?」


隊員⑤「確かにそうだ。なにか裏でもあるんじゃないか…?」

隊員③「なら警戒(けいない)しないとな」


上官「零地、お前も行け!」


零地「えっ?! どうしてですか?」


上官「今は緊急事態(きんきゅうじたい)だ。退役(たいえき)するのはその後だ」


零地「は、はい…」


病院(びょういん)にて


零地「環奈…俺……高知(こうち)に…」


環奈「行っておいでよ」


零地「えっ!? けど…!」


環奈「約束(やくそく)したじゃん。最後(さいご)は……零地君に見届(みとど)けられるって…」


零地「けっ、けど…!?」


環奈「それに…私の好きなこの日本()を守ってきて」(ニコ)


零地「あ、あぁ…分かった…」




1週間後、1人用の独房(どうぼう)





零地「ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!出せ!!!出せーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!環奈の所に行かせてくれーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」




3日後…




零地「あはははははハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!」




2日後…




神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「待て零地!!

なに勝手(かって)なことを言って!!」


(ゆっくりに呪われた様な声)

零地「アハハ……うるせぇよクソジジイ………環奈はもういないんだよ……」


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「なっ!!…ク…クソジジイ!?」


陸上自衛官「おっ!? おい!! 防衛大臣に向かって!?」


すると零地が自衛官の拳銃(けんじゅう)を抜き取り、陸上自衛官に向けて発砲(はっぽう)。顔のすぐ横をかすり後ろの壁に弾が当たると、陸上自衛官は足に力が抜けたように座りこみ


零地「オメーもうるせぇんだよ…」(ゆっくりに呪われた様な声)


陸上自衛官「ぁぁ…」(青ざめている)


すると零地は外へ向かい歩いて行き神正防衛大臣が


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「…お! おい! どこへ!?」


零地「…帰るんだよ……そんな事ぐらい分からないのか…?」(ゆっくりに呪われた様な声)


そして零地は外へと出ていき、神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣はそんな零地の背中(せなか)姿を見て(くつ)を脱ぎ、零地が出てった方に向かってゆっくりと座り頭を下げ土下座(どけざ)をした


神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣「零地………そうだっな、お前は…………本当(ほんとう)に…申し訳……なかった……」






次回話へと続く



今回は過去の回想シーン多めですみませんm(_ _)m



最後の過去シーンで飛ばしてきた方へ大まかに説明致します。

4年前にアジア解放軍が攻めてきて、零地が所属(しょぞく)する大隊(だいたい)増援(ぞうえん)として派遣(はけん)されることになったのですが、その時の零地は妻環奈の病気が悪化して、余命も残りわずかとなっていて自衛隊を辞めて環奈との約束「最後を見届ける」を守ることにしていたのですが、アジア解放軍が攻めてきたので辞められず戦地へ行ってしまいます。

そして1週間後(本文でも1週間後と書かれています)にはなぜか零地は独房(どくぼう)に入れられ、更にその3日後には精神がおかしくなって、その2日後には神正 三郎(しんじょう さぶろう)防衛大臣と口論(こうろん)になって家に帰るって言うのが大まかな流れです。


以上!





簡単?紹介


『憲法』とは、国や権力から国民の人権を守ること。


『法律』とは、国が国民に制限をかけること。


憲法と法律の違いは国民は憲法で守られているため、国の都合の良いような法律を作る事は出来ません。

憲法や法律を細かく言うとよく分からなくなるのでやめときます。


(オリジナル)

新憲法 『異世界干渉制限法(いせかいかんしょうせいげんほう)

異世界の時代・思想・技術・文化・宗教などに干渉させない為の新憲法


『憲法9条』とは、戦争をしないので、軍隊や武装組織を持ちません。ということ

(まぁ憲法9条は有名なんで分かる人も多いですねw)


改正(かいせい)』とは、もう一度見直して変更したりすること。


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