20話 開戦の日 『 第 二 次 日 本 海 海 戦 』
《注意》
この小説はあらゆる民族・国家・戦争・宗教・主義・思想を陥れる意図はありません。
非難するような事があると思いますが、全てストーリーに関するものなので、広い心で見てくれたら幸いです。
この小説は皆様の協力の元成り立っております。小説作りはまだニワカですが、これからも見て頂けると幸いです。
───────────────────────────
《《勝利する意志なくして戦争に突入するのは、
致命的である》》
『ダグラス・マッカーサー』より
───────────────────────────
零地達が交易都市リュンバラの調査を終わらせ王都リ・バロに向かったと同時にベナウム王国軍&その同盟軍が侵攻を開始してしまい、その事を知った政府はすぐに海上自衛隊の第1.2護衛隊群を日本海へと動かし、日本とベナウム王国&同盟軍との開戦がついに始まろうとしていた…
(第1護衛隊群 いずも はたかぜ むらさめ いかづち)
(第2護衛隊群 いせ あしがら はるさめ あさひ)
護衛艦いずも
いずも艦長 「村野二佐、全艦指定の位置へ配置完了。待機しますか?」
(13話登場『村野 剛』)
村野二佐 「全艦その場で待機せよ。ではあとは作戦どうりにやれ」
いずも艦長 「了解。シーホーク(SH-60J)を2機発艦させろ!!、コブラ発艦備え!!」
シーホークが2機発艦。そしてコブラが甲板上でいつでも飛ばせる状態となり、いずも艦長が報告する…
いずも艦長 「村野二佐、シーホーク2機発艦。コブラの待機も完了致しました」
村野二佐 「よし、後はシーホークからの連絡待て。艦長、全艦に無線を繋げ」
いずも艦長 「はい」
(小声)
海自隊員① 「…なぁ、村野二佐って確か海将じゃなかったか?なのにどうして皆二佐って言うんだ?」
海自隊員② 「村野二佐は海将と呼ばれるよりも二佐と呼ばれる方が好きなんだよ」
海自隊員① 「ええ!!なぜ二佐なんだ!?」
海自隊員② 「さぁな、気に入っているんだろ?」
海自隊員① 「なるほど…」
いずも艦長 「村野二佐、全艦に繋ぎました」
全艦に無線を繋げると、村野二佐がマイクを手に取り…
村野二佐 「全艦全乗員に告ぐ、私は村野二佐…海将だ。これから始まると思われる戦いに皆は緊張し恐れている事であろう。だがそれは諸君らだけではない…私もそうだ……私も恐れている。これから自分達は人を殺め、親しい友を失うのではないかと……そして我々だけで奴らを相手しなければならない…」
ここで息を深く吸い続けて…
村野二佐 「しかし我々はアジア解放軍との実戦経験がある。その時の経験がない者も含まれているが安心しろ、あの時の戦いでは我々の戦術は通用し、撃退する事が出来た。アジア解放軍に通用したのなら奴らにも通用する。唯一分からない所は彼らは我々が知らない未知の兵器を使ってくる……が、それは彼らも同じ事!!我々にはテロリストにも、ロシアにも、中国にも凌ぐ力がある!!共に戦い生きよ!そして敵にも敬意を払え!!そしてこれだけは覚えとけ!…我々は自衛隊、戦争は望まない。私からの話はこれで終わりだ、各自配置に戻れ…以上」
話を終わらせ無線を切ると、指揮官用のイスに座り、双眼鏡を覗き…
村野二佐 「……向こうが霧で覆われているなぁ…視界が最悪だ」
いずも艦長 「…この海域ではいつもの事ですよ…こっちの世界に来てからは。目で見えなくともこちらにはレーダーがあります。こういった環境下であれば我々の方が有利ではないかと?」
村野二佐 「あぁ、それにあちら側の艦が見えない方がそれはそれで助かる」
いずも艦長 「…まったくです」
するといずもの副艦長が村野二佐に…
いずも副艦長 「村野二佐、少しよろしいですか?」
村野二佐 「どうした?」
いずも副艦長 「村野二佐は彼らが魔流砲?と言う兵器を使っていると仰っておりましたが、魔流砲とは一体なんなのでしょうか?」
村野二佐 「ん?、お前の耳にはその情報が入って来なかったのか?」
いずも副艦長 「申し訳ありません。コブラなどやシーホークなどの事で忙しくて…」
村野二佐 「あぁそうだった、コブラをめいいっぱい詰めさせていたんだったな。…魔流砲と言うのは一瞬の大砲だ。弾を打ち出すんじゃなく魔力を打ち出す兵器」
いずも副艦長 「魔力を?、異世界らしいですね」
村野二佐 「異世界だからな…。今の所1番の脅威がそれだが…飛距離は短い。アルディアで見せてもったよ」
いずも副艦長 「なら…安心です」
村野二佐 「聞きたい事は終わったか?では……あの方を待つか…」
そうして全艦が待機していると、1機のヘリが飛んで来ていずもへと着艦し、ヘリのドアが開き降りてきたのはなんとハーランド将軍だった。
なぜハーランド将軍がやってきたのかと言うと、ベナウム王国艦隊の中にはアルディア派の者も含まれており、こっち側に着いてもらう為ハーランド将軍が呼ばれたのだ。
ハーランド将軍がいずもの艦橋に来るや否や村野二佐が立ち…
村野二佐 「ハーランド将軍、またご会いいたしましたね」(敬礼)
ハーランド将軍 「おお!!海軍大将のノムラ!アエウナ島以来だな!」
(アエウナ島とはアルディア臨時首都がある島)
村野二佐 「まさかこうゆう形でまたお会いするとは思いませんでしたよ」
ハーランド将軍 「あぁ…ベナウム王国艦隊とその同盟国の軍が本格的に攻めてくるとはな…」
村野二佐 「えぇまったくですよ…」
するといずも艦長が…
いずも艦長 「村野二佐、CICからレーダーに反応する大量の船らしき物体を探知との事……来ました…」
村野二佐 「……ついに来たか…」
ハーランド将軍 「そのようですなぁ…」
海自隊員 「…霧、晴れます!」
霧が晴れるとそこには一面を埋め尽くす大量の軍艦がこちらに向かって前進してくるのを目にし、艦橋にいた隊員達やハーランド将軍皆が驚き困惑気味だったが村野二佐だけは違い、驚く素振りを一切見せず冷静に指示を
村野二佐 「めいいっぱい持ってきたコブラを全機出撃!!いせにもそう伝えろ!!そして駆逐艦は全て前へ!!全艦砲門ベナウム王国海軍に標準を合わせろ!!こんなのアジア解放軍との土佐湾海戦よりも全然マシだ!!」
海自隊員 「りょ…了解!!」
そしてそのベナウム王国艦隊の旗艦『アルフォルン級アンジャー号』の方では…
(アルフォルン級とは戦艦クラスの艦)
ベナウム親衛隊艦隊司令官 「(双眼鏡を覗いている)………敵艦の数は8隻程か。有り合わせか?これならすぐに片付きそうだな」
ベナウム王国艦隊副司令官 「…ですがあの灰色の船、我々アルフォルン級よりも大きいです。数隻は小さいですが…」
ベナウム親衛隊艦隊司令官 「貴様は忘れたのか?、アレレスト諸島連合と戦った時の事を。奴らは見た目だけの巨大な船ばかり作っていただろ?、その時と一緒だ。しかも今の我々は同盟軍がいるんだぞ?」
ベナウム王国艦隊副司令官 「そうですが…嫌な予感がします」
ベナウム親衛隊艦隊司令官 「安心しろ、見る感じ奴らの艦には魔流砲を一砲しか積んでいないみたいだしな」
ベナウム王国艦隊副司令官 「しかし見た事のない魔流砲ですが…歪な形をしていますし…」
ベナウム王国艦隊副司令官 「気にするな。蛮族の作る魔流砲だ」
ベナウム王国艦隊副司令官 「…………!!、何か近付いて来ます!!あれは…白い……竜か?」
ベナウム親衛隊艦隊司令官 「何!?」
ベナウム王国艦隊&同盟軍に近付いて来たのはいずもが発艦させたシーホークで、ベナウム王国側の軍人達は聞いたこともないヘリの音に少しビビってた
ベナウム王国海兵① 「おい見ろあれ!!」
ベナウム王国海兵② 「あれは竜か!?」
ベナウム王国海兵③ 「何なんだこの音!!」
ベナウム親衛隊艦隊司令官 「お前ら黙れ!!自分のやるべき事をやれ!!」
フェールゲルグ帝国艦隊の旗艦でも…
帝国艦隊海兵① 「なんだあの唸っている鉄の白い竜は!?」
帝国艦隊海兵② 「今から攻める奴らはあんなのを持っている国なのか!?」
帝国艦隊海兵③ 「あんなの飛龍でも炎龍でもない!!一体なんなんだ!?」
帝国艦隊司令官 「(まずい…長旅と長時間の滞在で兵の士気がざがっている…)…竜騎兵早く撃退しろ!!」
竜騎兵 「ハッ!」
更にエルロダ王国魔導船艦隊の旗艦でも…
王立魔導船飛兵① 「なんだあれ…見た事もねぇ鉄の竜だ…」
王立魔導船飛兵② 「あ…あれは……鋼竜の一瞬か?」
王立魔導船飛兵③ 「あの赤丸は?…」
王立魔導船艦隊司令官「おい!!そこで何棒立ちしている!?撃退だ!!早くしろ!!」
ベナウム王国&同盟軍達が慌てているとシーホークから大音量で…
村野二佐 「こちらは日本国、アルディア諸島国の同盟国である。現在諸君らは日本国領海内へと侵入しようとしている。直ちに引き返せ。繰り返す。直ちに引き返せ。我々は争いを好まない」(通信で喋っている)
それを聞いたベナウム王国艦隊&同盟軍達は…
(旗艦とは別の艦)
ベナウム王国海兵① 「い…今アルディアって言わなかったか?」
ベナウム王国海兵②「あぁ言った…その同盟国とも言ったぞ?」
ベナウム王国海兵③ 「それよりこの響いている声はなんだ!!強音魔法か!?
ベナウム王国海兵④ 「いやけど…ここまで響き渡るはずがない」
ベナウム王国海兵⑤ 「奴らは未知の魔法を使っているのか」
ベナウム王国海軍艦長 「………同盟国…」
すると突然シーホークからベナウム王国兵達が驚く人の声が聞こえてきて、ベナウム王国兵達は耳を疑った…
ハーランド将軍 「我が同胞達よ、聞いているか?私はハーランド・エル・オドだ」(通信で喋っている)
ベナウム王国海兵① 「ハ…ハーランド将軍…」
ベナウム王国海兵② 「ハーランド将軍がいるのか!」
ベナウム王国海兵③ 「嘘だろ…」
ハーランド将軍 「立ち上がれ!勇敢なるベナウム王国兵よ!!我々はあのような身勝手で民を愛さずやりたい事しかやらないアラグート・アルスハクトラス・シーデスを国王の座から下ろさなければならない!!そしてあの偉大だった頃のベナウムを共に取り戻そう!!」
ハーランド将軍がベナウム王国兵達にそう呼びかけると、ベナウム王国艦隊の兵士達は黙り込み沈黙した。そしてフェールゲルグ帝国艦隊の旗艦では…
帝国艦隊海兵① 「ま…まさか!!」
帝国艦隊海兵② 「相手はハーランド将軍かよ!!」
帝国艦隊海兵③ 「そんなの聞いてないぞ!!」
帝国艦隊海兵④ 「ハーランド将軍が相手なんて勝てるはずがないだろ!!」
帝国艦隊司令官 「貴様ら何を恐れている!!それでも誇り高きフェールゲルグ帝国軍人か!?」
エルロダ王国魔導船艦隊旗艦でも
王立魔導船艦隊司令官 「島国ごときめ…同盟国だからと言ってハーランド将軍を使うとはな…」
そしていずもの方では…
いずも艦長 「(双眼鏡を覗いている)……………撤退する様子はありません。速度を保ちこちらに向かってきています」
村野二佐 「……将軍が呼びかけてもダメか…」
ハーランド将軍 「それは分からないぞ?今ので我がアルディア側に付こうと思った者もいるはずだ」
いずも艦長 「では何故そのまま直進しているのですか?」
ハーランド将軍 「それは簡単だ。あんな大艦隊の中で明らかに違う動きをすればすぐに裏切り者だとバレて殺されてしまう。敵側に付くのも状況と場所だ。それに…敵に撤退する様に言われて撤退する軍人は普通いない」
いずも艦長 「それは………そう…ですね…」
村野二佐 「…」
すると突然ベナウム王国艦隊が全艦隊を覆う球体が現れ護衛隊群の艦橋にいる全員が驚き、いずも艦橋でもざわついた
いずも副艦長 「あれはなんだ!?」
ハーランド将軍 「あれは結界魔法の一瞬だ。こうゆう大規模決戦時には必ず応用される戦術で、互いの結界魔法が壊れるまで近寄り攻撃し合う…しかしあれは新しい結界魔法みたいだ。我々は実験に使われるみたいだな」
いずも副艦長 「結界魔法…」
いずも艦長 「シーホークは無事か!?」
海自隊員⑴ 「管制室!!シーホークは無事か確認しろ!!……………………………無事だそうです!!」
海自隊員⑵ 「村野二佐、ベナウム王国艦隊が日本領海侵入までもうすぐです!!」
海自隊員⑴ 「シーホーク、攻撃を受けたとの事!!」
いずも艦長 「村野二佐…命令を」
村野二佐 「(目を閉じている)……………やはりこの世界では我々の常識は通用せず……か………」
海自隊員⑴ 「……ベナウム王国艦隊、領海への侵入を確認!」
すると村野二佐がパッ!と目を開け、いずも艦橋にいる全員に…
村野二佐 「ベナウム王国艦隊とその同盟軍は日本領海へと侵入、侵略行為と見なしこれより『個別的自衛権』を発動する。あしがらに艦隊上空1発へ威嚇射撃しろと伝えろ!結界魔法とやらの性能をみる!!」
あしがらがそう命令されると1発上空に射撃を行い、ベナウム王国艦隊旗艦では…
ベナウム親衛隊艦隊司令官 「(双眼鏡を覗いている)………おい今光っt」
ヒューン…バリーーーーン!!!(弾が飛んで来て結界が破壊される音)
ベナウム親衛隊艦隊司令官 「………………………今………何が?………重級結界が……一瞬で?…」
(あしがらの砲撃音)
…ドォー〜〜〜〜〜〜〜〜ン……(誤差音)
ベナウム王国艦隊副司令官 「音が…後からだと!?」
そしていずもでは…
ハーランド将軍 「今のはなんだ!?結界魔法が一瞬で崩れ去ったぞ!!」
村野二佐 「砲撃には弱いのか…驚くのはこれからですよ将軍。…敵の防御は消えた!コブラで制空権を確保!!ミサイル等魚雷の使用は出来るだけ控よ!全艦…一斉射撃!!」
村野二佐がそう言った瞬間全艦が一斉に砲撃しだし、連続的な爆音が海一体に響き渡った。そうそれは、第二次日本海海戦が始まった音でもあった…
(砲撃音)
(はたかぜ)
ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!
(むらさめ)
ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!
(いかづち)
ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!
(あしがら)
ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!
(はるさめ)
ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!
(あさひ)
ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!、ドン!!!
ベナウム王国艦隊旗艦では日本の一斉砲撃により船体が大きく揺れ、ベナウム親衛隊艦隊司令官やベナウム王国艦隊副司令官が倒れてしった。そしてよろめきながら立ち海を見ると、そこには恐ろしい光景が広がっていた。周りの船は一瞬で撃沈されていて、撃沈された船のほとんどが真っ二つになり、船員達は海へと投げ出されていた。そこらじゅうから悲鳴や助けを呼ぶ声、母の名を呼び叫ぶ声など聞こえて来るがベナウム親衛隊艦隊司令官にはその声が聞こえて来なかった。何故ならその助けを呼ぶ声は護衛隊群の撃ち放った砲撃音.着弾音などの爆発音でかき消されていたからだ
ベナウム親衛隊艦隊司令官 「………何が起こってる……私の周りには今…何が起きている…」
ベナウム王国艦隊副司令官 「仲間の船が一瞬で………」
フェールゲルグ帝国艦隊旗艦では…
帝国艦隊司令官 「グァ!!……クソ!!なんなんだこの攻撃は!!」
帝国艦隊副司令官 「分かりません!!」
ヒューー…ドガーン!!!
すぐ側に着弾、水しぶきが上がる
帝国艦隊司令官 「グゥ!!…」
帝国艦隊副司令官 「ウッ!!」
帝国艦隊司令官 「クソが!!…反撃だ!!」
帝国艦隊副司令官 「しかしこの距離では!?」
帝国艦隊司令官 「奴らが届いて我々が届かないなんてあるか!?全艦反撃開始ー!!」
フェールゲルグ帝国艦隊は船体の側面を護衛隊群に向け魔流砲を撃ち始め、いずもの方では…
いずも副艦長 「攻撃来ます!!」
全員が踏ん張ると魔流砲がすぐそばにではなく、何百m先で爆竹の様な音で爆破し全然届いていなかった
海自隊員① 「………フゥ……全然届いてなくて安心するな」
海自隊員② 「だな」
村野二佐 「そこ!!敵を見くびるな!!見くびったら死ぬぞ!!」
海自隊員①② 「すみません!」
海自隊員③ 「村野二佐、コブラが敵魔導船に接近、これから攻撃開始の事」
村野二佐 「制空権が取れしだい『あしがら』に対艦ミサイルを敵ベナウム王国旗艦に向けて打つように伝えろ!」
海自隊員③ 「了解!」
エルロダ王国魔導船艦隊旗艦では…
王立魔導船艦隊司令官 「クソ…一体どうなってるんだ!?船がみるみる消えていく!……」
帝国艦隊海兵① 「司令前を!!」
王立魔導船艦隊司令官 「ん?…うぉあ!!」
王立魔導船艦隊司令官が乗る魔導船の目の前には日本のコブラが操縦室をガラス越しに覗いており、それに驚いた王立魔導船艦隊司令官は口を開け固まった。するとコブラが操縦室に向けて機関砲を撃ち込み初め、魔導船内は悲惨な状態となった
(コブラの射撃音)
ブヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴヴ
王立魔導船艦隊司令官 「ぐぅあああああああああぁぁぁ!!」
王立魔導船飛兵① 「どぅああ!!」
王立魔導船飛兵② 「ああぁぁ!!」
王立魔導船飛兵③ 「ぎゃああああ!!」
王立魔導船飛兵④ 「だああああ!!」
コブラの撃ち込まれた魔導船(旗艦)は爆発物を積んでいない為爆破はせずボロボロになり海へと墜落して行き、それを見ていた他のエルロダ王国魔導船艦隊の船は…
エルロダ王国魔導船艦長 「クソっ!旗艦が落とされた!!早くあの鉄の化け物に魔流方を撃ち込んでやれ!!」
王立魔導船飛兵① 「やろうとしていますが早すぎて狙えません!!」
すると別のコブラが同じように操縦室の前に飛んで来て機関砲を撃ち込まれた…
そして艦隊が猛攻撃を受けている中、偶然それを見かけた竜騎兵大隊が自軍を助けようと海面スレスレに飛んで護衛隊群に接近していた
竜騎兵大隊長 「全員もっと早く飛べ!!奴らは艦隊の方に目が行っている!!今のうちに我々が叩くんだ!!」
竜騎兵達 「了解!!」
そして竜騎兵大隊が一定の距離に入った途端竜騎兵達は見たこともない対空攻撃を受け、次々と落ちていった
(護衛隊群の対空射撃音)
ドゥオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ
竜騎兵① 「ウア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」
竜騎兵② 「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」
竜騎兵③ 「ギァアアアアァァァァァァァ!!」
竜騎兵大隊長 「なんだ奴らは!?我々の行動を呼んでいるのか!?…ぎゃああああ!!」
竜騎兵を撃退し、村野二佐にその事が伝えられ、周りを更に警戒しつつ攻撃を続けた。そしてベナウム王国艦隊旗艦では、ベナウム親衛隊艦隊司令官が絶望しながら突っ立っていた
ベナウム親衛隊艦隊司令官 「(棒立ちしている)……………………」
(魔流砲の攻撃音)
チュゥーーーーン…ドゴーーー!!
ベナウム親衛隊艦隊司令官 「ッ!?…なんだ今のは!?」
ベナウム王国艦隊副司令官 「後方からです!!」
ベナウム親衛隊艦隊司令官 「何!?」
突然後方から激しい攻撃を受け、後方を確認するとアルディア側に寝返ったベナウム王国艦(数百隻)がフェールゲルグ帝国艦隊や自分達へと攻撃してきたのである。これを見たベナウム王国艦隊副司令官は…
ベナウム親衛隊艦隊司令官 「嘘だろ……こんな状況下で寝返るとは…………」
ベナウム王国艦隊副司令官 「…………」
そして不運は更に続く、次は旗艦に乗っている船員達が海に飛び込み始めたのである
ベナウム王国海兵① 「もうこんな国に着いていけるか!!」
ベナウム王国海兵② 「こんな国の為に死ぬなんてまっぴらごめんだ!!」
ベナウム王国海兵③ 「俺は今日でベナウム王国兵をやめる!!今からアルディア軍人だ!!」
親衛隊 「おいお前ら待て!!お前らがいなくなったら誰が船を操作するんだ!?」
ベナウム王国海兵④ 「知るかそんなもん!!」
ベナウム王国海兵⑤ 「お前は愛するお国の為に死んどけ!!」
ベナウム親衛隊艦隊司令官 「ッ!!……お…おい副艦!!何をぼさっとしている!?早くあいつらを戻すんだ!!」
ベナウム王国艦隊副司令官 「………何を言っているんです……艦隊に指示を出さず棒立ちしていた貴方が…」
ベナウム親衛隊艦隊司令官 「な…何を!?」
ベナウム王国艦隊副司令官 「もう我慢の限界です!!アルディア万歳!!ベナウムに崩壊の鉄槌を!!」
艦隊副司令官がそう叫ぶと海に飛び込んで行き、気付けば旗艦にいるのは親衛隊だけとなってしまった
親衛隊① 「海兵達が逃げたぞ!!」
親衛隊② 「逃げた奴らを撃ち殺せ!!」(弓で)
親衛隊③ 「今はそうな事してる暇じゃないだろ!!」
親衛隊④ 「一体全体どうなってんだよ!!」
親衛隊⑤ 「もうダメだ!!もう我慢出来ん!!」(震え声)
親衛隊⑥ 「しっ!死にたくねぇ!!」
親衛隊⑦ 「おい!!お前達(④⑤⑥)まで何処へ行こうと言うんだ!!国の為に戦うんだ!!」
親衛隊⑧ 「もうやめてくれーーー!!家に帰らせてくれーーー〜〜〜!!」(泣き)
ついには親衛隊達までもが戦場から逃げ出そうと武器を捨て海へと飛び込んで行き、そんな光景を見ながらベナウム親衛隊艦隊司令官は思った…
ベナウム親衛隊艦隊司令官 「(…………私達親衛隊はどこで道を踏み外したんだ……祖国の為に…祖国の繁栄の為に出来たベナウム王国親衛隊……けどそれは祖国を…民を…自分達を苦しめるだけのものになっていたのか?………今この状況は神々が我々に降した罰なのか?…)」
ベナウム親衛隊艦隊司令官がそう思っていると1発のミサイルが飛んで来て、それがスローに見えた艦隊司令官が…
ベナウム親衛隊艦隊司令官 「(あぁ…神よ……ベナウム王国よ………栄光あれ…)」
そしてベナウム王国艦隊旗艦にミサイルが命中すると船体が弾け飛んで海のもずくへとなってしまい、それを見たフェールゲルグ帝国艦隊司令官はやっと恐ろしくなったのか撤退命令を出し、全艦隊は向きを変え逃げ帰って行った。それを見た村野二佐は攻撃停止命令を出し、第二次日本海海戦終わった…
自体が終息するとアルディア派に付いたベナウム王国艦と和解し共に生存者の救出を行った。
そして護衛隊群は次の作戦の為一時撤退し、準備を進めるのだった…
護衛隊群とは、日本の艦隊の事。
『いずも』『いせ』は日本のヘリ空母。(空母と言っているが、空母ではない)
『はたかぜ』『むらさめ』『いかづち』は、実質駆逐艦
『あしがら』『はるさめ』『あさひ』は、ミサイル沢山撃てる艦




