19話 交易都市リュンバラ。そして…
《注意》
この小説はあらゆる民族・国家・戦争・宗教・主義・思想を陥れる意図はありません。
非難するような事があると思いますが、全てストーリーに関するものなので、広い心で見てくれたら幸いです。
この小説は皆様の協力の元成り立っております。小説作りはまだニワカですが、これからも見て頂けると幸いです。
19話 交易都市リュンバラ。そして…
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(先に都市紹介)
交易都市リュンバラ
ベナウム王国で王都リ・バロに1番近い貿易都市。街の大きさは他の貿易都市よりも小さいが3.4階建ての建物が建ち並んでおり、ベナウム王国技術の結晶と呼ばれている街である。
主要産業は主に商業や加工業などで成り立っている。
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零地達は飛行都市ヘッセルでアルディア派の軍人達と協力する事になり、軍の魔導船で交易都市リュンバラ へと向かった。そして今零地はハウド兵長と共にリュンバラ最高司令官『ルードル・レーバール』大将のいる要塞へと元へ出向いた。そしてルードル大将にヘッセル最高司令官から渡された手紙を渡し、ルードル大将はその手紙を静かに読んでおり沈黙していた…
零地 「…」
ハウド兵長 「…」
ルードル大将 「…」
零地 「…」
ハウド兵長 「…」
ルードル大将 「……………そうゆう事か……お前が例の潜入員…ニホン軍人か」
零地 「あぁそうさ、俺がマーティアで暴れた張本人だ」
ハウド兵長 「彼は我々アルディアの味方です。信用しても大丈夫であります」
ルードル大将 「……お前を捕らえろとの命令はあるがそれを解く…だが気おつけろ、中には捕らえる者もいる……ほら行け、私は忙しいのだ」
ハウド兵長 「感謝いたします……では行きましょう…」
零地 「あ……あぁ…」
零地は思ってたよりも早く終わった事に内心驚きながらもその場を後にし、歩きながら零地はハウド兵長にルードル大将がどういった人物であるかを大まかに説明して貰うことにしてもらった
ハウド兵長 「ルードル大将はベナウム王国での偉大なお方で、ハーランド将軍の部下でもありました。あの方は『リェーテの戦い』で痕跡を挙げ、その後の戦いでも勝利し続ける才能を持っておられる方です」
零地 「リェーテの戦い?あ〜ぁ…俺の仲間(龍馬)がその事話てきたな〜」
ハウド兵長 「もう知っておられたのですか。…それでルードル大将は口数が少なく冷静沈着、素早いご判断で軍を動かします」
零地 「ヴァルダみたいなタイプか〜」
ハウド兵長 「大まかに言えるのはこの位です。……では私はここら辺で…」
零地 「ん?どっか行くのか?」
ハウド兵長 「はい、私はこれから王都リ・バロに向かいます。仕事がありますので」
零地 「あぁそうか、忙しいな」
ハウド兵長 「えぇ全く…あぁそうでした。お前達、あれを…」
するとハウド兵長の部下が零地にお金の入った袋を渡してきて、これに驚いた零地は…
零地 「おいおい金なんていらねぇよ!」
ハウド兵長 「レイジ殿、この街ではこの位の金を持っとかないと色々困りますよ」
零地 「だとしてもなー…」
遠慮がちの零地にお金を渡すとハウド兵長はそのまま行っていまい、零地はそのお金を持って宿に戻ろうと歩いていると単独行動しているエレーとばったり会い…
零地 「うお!エレーここで何してんだ?またマティナに怒られるぞ?」
エレー 「その事は大丈夫です!マティナにはちゃんと話をして許されてますから!」
零地 「本当か〜?」
エレー 「ほ…本当ですよ!信じて下さい!」
零地 「分かったよ(笑)…それでこの後エレーは何をするんだ?」
エレー 「この街を見て周りますよ?……そうだ!!零地さんも一緒に見て周ってみませんか!」
零地 「えっ!いや俺は拠点探しをな…」
エレー 「後で手伝いますから一緒に行きましょう零地さん!!私見てみたい所いっっっぱいあるんです!!」
零地 「はァ〜…自由だな〜。日本が攻撃を受けそうと言う時に」
エレー 「あの日本ならどんな国が攻めてこようと跳ね除けますよ!…それに零地さん!いくら体力があるからって仕事をし過ぎるのはダメですよ!」
零地 「それ言われるとなぁ……まっ、エレーの言うとうりだな、時にはサボるのも良いか。何処から見るんだ?」
エレー 「まずはここら辺からで!」
零地 「はいはい…」
そして2人はリュンバラの街中を見て周り、パンを買って食べたり、路上で演奏している人達を見たりとしているとある商店街に入り見て歩いていると、ある店の前でエレーが立ち止まり…
エレー 「うっ……」
零地 「どうしたエレー?」
エレー 「ほ…欲しい……」
零地 「えっ?」
エレーが見ている方を見ると小さいスライムを売っている店で、エレーはそのスライムをスゴく欲しそうに我慢しており、零地は金袋を取り出し…
零地 「……欲しいなら買ってやるぞ?」
エレー 「ええ!!良いんですか!?い…いやでも良いんですか?」
零地 「あぁ良いぞ、兵長から金袋渡されてるしこの位余裕だ。それにあの時『約束』してたしな」
エレー 「えっ…じゃ…じゃあ……あのーすみません!!可愛いスライムいませんか?!」
商人 「へい!!うちの店は全部じゃないがほとんど揃ってるよ!さぁ選んで選んで!」
エレー 「ん〜…あ〜……ど…どうしよう?…」
零地 「ゆっくり選べ〜」
そう言われてもエレーは興奮しスライム達を選んでいると、1匹だけ色が違うオレンジ色のスライムがおり、エレーはそのスライムを見るとピンッと来たのかそのスライムを選んだ
エレー 「じゃあこのスライムでお願いします!」
商人 「(ん?あれ?こんな奴仕入れたけっかな〜?…まぁ良い売っちまえ!)…まいどあがり!」
零地にオレンジ色のスライムを買ってもらうとエレーは凄く喜び、それで満足したのかエレーは零地の拠点探しを手伝ってくれる事に。そして拠点を探しているとエレーが突然…
エレー 「あの…零地さん」
零地「なんだ?」
エレー 「零地さんって叶えたい『夢』とかありますか?」
零地 「夢?夢………無いな。俺はもう夢を見れなくなっちまったんだ、少し前にな…今じゃ抱いた事も思った事もないよ…」
エレー 「そ…そうでしたか……」
零地 「スマン、話を重くする気はなかったんだが…逆に聞くがエレーはあるのか?」
エレー 「私ですか?私は『竜使い』になりたい夢…というか目指しているんです」
零地 「竜使い!?なんか凄いのを目指しているな(龍馬が嫌がりそうだな)……てか竜使い?を目指してたならスライムじゃなくて竜(子供の)を買ってやってたのに」
エレー 「あっ!買ってもわなくても大丈夫ですよ!私は『ティールム』で竜を飼い慣らしますから!」
零地 「ん?ティールム??」
エレー 「あ〜そうでした、零地さん達は分からないんでした……ティールムって言うのは捕獲して手懐ける様な事です」
零地 「(…つまり?RPGゲーで言う『テイム』みたいなものかぁ)……なるほどな。その夢、大事にしろよ?」
エレー 「大事にしてます!」
そうして1日が終わり、拠点は見つからなかったものの、エレーと一緒にリュンバラを見て周った事で街全体を把握する事ができた。そして2日後に拠点を見つけ龍馬に連絡し、隊員を送ってもらうと零地達はベナウム王国首都『王都リ・バロ』へ向けて出発したが、その行先リ・バロでは議会でアラグート国王陛下がついに…
アラグート国王陛下 「もう我慢出来ん!!いつまで陸軍は『私』を待たせるのだ!?…提督!!」
ベナウム王国提督 「ハッ!なんでありましょう?」
アラグート国王陛下 「艦隊出撃だ!…それに魔導艦隊や竜騎兵、同盟軍のフェールゲルグ帝国海軍にもそう伝えよ!!」
ベナウム王国提督 「ハッ!!」
すると突然親衛隊長が入って来てアラグート国王陛下に…
親衛隊長 「陛下、アルディアを裏から支えている国が分かりました」
アラグート国王陛下 「ついに分かったのか!なんと言う国だ?!」
親衛隊長 「ニホンと言う島国らしいです」
アラグート国王陛下 「島国!?ガッハッハッ!!だったら怖くはない!!早く行け!!」
提督が部屋を出ていくと親衛隊長が更に…
親衛隊長 「陛下、もう1つ報告すべき事があります」
アラグート国王陛下 「なんだ?言ってみろ」
親衛隊長 「先程言ったニホンの潜入員がこの国に紛れ混んでいます。つい先日軍港街マーティアで潜入員の男が暴れ周り、ここリ・バロへ向かっております」
アラグート国王陛下 「何?ここへか?狙いはなんだ」
親衛隊長 「恐らく…陛下の暗殺ではないかと?」
すると今まで座って話していたアラグート国王陛下が自分の暗殺だと聞くと立ち上がりでかい声で
アラグート国王陛下 「何!!!この私を手にかけると言うのか!?島国ごときが調子乗りおって!!」
親衛隊長 「陛下!!これはあくまで奥底です!!ですが充分有り得る話なので警備を強化しましょう!」
アラグート国王陛下 「ならすぐにやれ!!怪しい奴は捕まえ処刑せよ!!」
親衛隊長 「ハッ!!」
そしてアラグート国王陛下からの命により『軍港街マーティア』や『飛行都市ヘッセル』で待機していた陸軍除く全軍が進軍して行き、王都リ・バロは厳重な警備が敷かれ、零地達の調査は難しくなるのであった…