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異世界列強日本国  作者: ゼロミックス
ベナウム王国編
24/53

18話② 鬼人と特有人種

〖※注意〗

今回、黒人キャラが登場(とうじょう)致します。

一部(いちぶ)読者(どくしゃ)様には不快(ふかい)に感じてしまいそうな描写(びょうしゃ)があるかも知れませんが、一切(いっさい)その気はありません。それを考慮(こうりょ)してお読みになって下さい。





今回の文書の中に『一応』が『一様』となっています。見つけられないのであったら無視して下さい。m(_ _)m

18話② 鬼人と特有人種


零地達が軍港街マーティアや、飛行都市ヘッセルで潜入調査を行っている間、日本では領海内にある新島を調べ調査する様になっており、空自が新島を見つけ、それを海自.陸自&海保が調査をするといった形になっていた。

そしてその中で最も新島調査に活躍している海保の船、『巡視船(じゅんしせん)みずほ』が今回空自から硫黄島近くに新たな新島を発見したとの報告があり、陸自と共にその新島を調査する事になったが乗組員達は謎の不穏な空気か漂っていた。何故かと言うとその新島には住民が住んでいるかもしれないと言う報告があった為、皆最悪の事態のばかり考えていたからだ。

そして『巡視船みずほ』のヘリ甲板上に陸自と海保の合計3人がある陸自隊員達をヘリで来るのを待っていた…


海保 「はぁ〜…まさか新島に住民が住んでいたとは思ってもいませんでしたね…」

陸自⑴ 「最悪の事態だけは避けたいですよ」

陸自⑵ 「そうと願いたい…」


海保 「確か彼らは南スーダンでPKO活動をしていたのですよね?」


陸自⑵ 「えぇそうです、今から来る隊員は3年間南スーダンで活動していた隊員です。現地の住民と接触するのなら彼らの方が上です」


そうして話していると遠くからヘリの音が聞こえて来て、巡視船みずほに着艦するとヘリのドアが開き4人の小隊が降りてきて敬礼すると巡視船みずほで待っていた陸自隊員が


陸自⑴ 「この中の隊長はどなたですか?」


陸自① 「あ〜…隊長?早く降りてきて下さいスっよ!」


陸自①がそう言うとヘリから小隊長が降りて来ると巡視船みずほで待っていた陸自と海保が「えっ!?」と驚いた。なぜ驚いたのかと言うと、その小隊長は肌の色が黒くガタイの良い黒人の自衛隊だったからだ


陸自&海保 「えっ!?…」


陸自① 「隊長〜遅いッスよ?ヘリの中で何をしていたんですか?」


小隊長 「何って…それは決まっているだろ?神に願っていたんだ」


陸自① 「……天照大御神にでっスか?」


小隊長 「そうに決まっているだろ〜?」


陸自② 「………隊長…」


モバンダ陸曹 「あぁ〜〜すまん!私は『宗久(むねひさ)・モバンダ』、階級は陸曹(りくそう)。モバンダ陸曹とでも呼んでくれ!」


陸自⑴ 「ぁぁ……ハーフなのですか?」


モバンダ陸曹 「あぁそうさ!見た目は外国の黒人、だが中身は列記とした日本人だ!生まれも育ちも日本!!」

陸自① 「隊長の父がジンバブエ人の黒人で、母が日本人なんでスよ!」

陸自③ 「隊長は個人的に外国に1度も行った事がないです」


陸自⑵ 「そ…そうだったのですか……変わり者と伺っておりましたがこう来るとは思いませんでした…」

海保 「南スーダンに派遣されるのも分かりますね…」


モバンダ陸曹 「それよりもだ、俺が行く島はどこだ?早く現地の人に会ってみたくてな!!」


海保 「えっと…もう少しで着くと思うので準備を…」


モバンダ陸曹 「良し分かったー!!早速準備するぞ!!」


海保 「…」

陸自⑴ 「…」

陸自⑵ 「…」


もうモバンダ陸曹の勢いに付いて行けない隊員達(船側の)はさっきまでの不穏な空気が馬鹿らしくお前る程に感じてしまい、モバンダ陸曹の部下達は「いつもの事」と言って船の中に入って行き、準備をし始め待機していると陸自隊員が…


陸自❶ 「モバンダ陸曹、少しお聞きしたい事があるのですがよろしいですか?」


モバンダ陸曹 「何だ何だ?言ってみ?」


陸自❶ 「陸曹はなぜ今回の調査に参加したのですか?もし仮に島の住民が攻撃してきたらとか考えなかったんですか?」


モバンダ陸曹 「んなもん考えちゃいねーよ!だって俺らは島の住民と戦いに行く訳でもないし、彼らだって戦いは望んちゃいねぇだろ?」


陸自❶ 「それは…分からないじゃないですか。もしかしたr…」

モバンダ陸曹 「ないないない。島の住民は攻撃してこない……逆に逃げるさ」


陸自❶ 「…なぜそう確信がつくんです?」


モバンダ陸曹 「考えてもみろ、日本がある海域はなんて呼ばれてる?一度入ったらうんたらかんたら…バミューダトライアングルみたいな所だろ?そんな所にある島にお前は住みたいか?」


陸自❶ 「私は……住みたくないです」


モバンダ陸曹 「だろ?人が寄り付かないヤベー所に人が住んでるんなんてまるで……隠れてるみたいだ、何かから逃げるかの様に。もし島の外と関わる場合はもっといい場所に住むはずだろ?それなのになんであそこなんだ?」


陸自❶ 「それは…そうかもしれませんが、逃げているなら見つかった時撃退しようと攻撃してくるんじゃないんですか?」


モバンダ陸曹 「いや、島の住民を指揮している奴は頭が良い奴だ。空自の報告だと(ぎょう)は深夜に行われていたらしい、しかも一切の光を使わずな。そこまでするって事は本当に何かから身を潜めていて、戦う余裕もないっ!島のリーダーは頭が良い、きっと俺らの話に応じてくれるはずだ!……それに、零地に負けてらんないからな!」


陸自❶ 「えっ?…知り合いなのですか?」


モバンダ陸曹 「あぁそうさ、高等工科学校(こうとうこうかがっこう)の頃から親友だよ!あいつが大陸(あっち)で頑張っているんなら俺も頑張らないとな!」←(こう言っているが零地に自分の口調を移らせた奴)


そうして話していると例の島近くに到着し、準備を済ましておいた為すぐゴムボートに乗り、島へ上陸すると浜辺近くにある森に木で出来た小舟が隠されているのを見つけてモバンダ陸曹は


モバンダ陸曹 「おうおうこれは確定だな」


陸自① 「どうします?このまま待機っスか?」


モバンダ陸曹 「…全員武器は置いてきているな?」


陸自② 「見ての通りですよ。持ってきているのは拳銃とナイフだけです」


モバンダ陸曹 「よ〜し分かった〜!!」


するとモバンダ陸曹は森へと近付き大きく息を吸ってアルデール語で


モバンダ陸曹 「俺は日本国の小隊長!!!居るのであれば出て来て話がしたい!!!…スウー……我々は敵ではない!!!!」


そう叫んだ後周りは静まり返り、モバンダ陸曹が言った言葉がやまびこの様に何回も聞こえ、やまびこが聞こえなくなると森の中からゆっくりと槍や棍棒を構えた頭から角が生えた人達で、大勢でゆっくりと歩いて来て周りを囲み、モバンダ陸曹に

(アルデール語)


住民① 「………お前ら何もんだ?」


モバンダ陸曹 「俺は日本国自衛隊のモバンダ陸曹、日本国領海内に住んでいるあなた方の調査をしにやってきた」


住民① 「ニ…ニホン?」

住民② 「ニホンって?」

住民③ 「国…らしい」

住民④ 「それにジ…ジエイタイ?…って何だ?聞いた事あるか?」

住民⑤ 「俺に聞くな!」


モバンダ陸曹 「俺達は敵ではない。あなた方に危害を加えるつもりもない」


住民① 「………どうします?ルミア様?」


モバンダ陸曹 「ちょちょちょ、ルミアって誰だ?」


すると森の奥からリーダーっぽい1人の女性が歩いて来てモバンダ陸曹の前に立つと


リーダー女性 「…この者達は?」


住民① 「ニホン…っと言う国の軍人らしいです」

住民② 「敵ではない…と言っているのですが……どうします?」


リーダー女性 「そうですか……証明してみて下さい」


モバンダ陸曹 「証明?…分かった」


するとモバンダ陸曹はヘルメットと防弾チョッキを脱ぎ捨て初め、後ろにいる部下達が…


陸自① 「ちょ!!隊長何をしているんスか!?」

陸自② 「危険ですよ!?」


部下達の呼び止めも聞かず、モバンダ陸曹は服も脱ぎ初めパンイチになると女性リーダーに


モバンダ陸曹 「これでどうだ?俺は丸腰の無防備で何の武器も持ってないぞ?」


女性リーダー 「キャア!!……あっ………ぜ…全員武器を下ろしなさい」


住民① 「こいつらを信用するんですか!?」

住民② 「罠ですよルミア様!!」


女性リーダー 「武器を下ろしなさい…後は私が相手します」


住民達 「はい…」


モバンダ陸曹 「お前らもヘルメットと防弾チョッキぐらいは脱げ」


陸自① 「えぇ…」

陸自② 「は…はい…」


女性リーダー 「…そして貴方は服を着なさい」


女性リーダーに注意され、モバンダ陸曹はすぐ服を着ると女性リーダーが


ルミア 「…コホン……自己紹介が遅れましたね。私は『ルミア・メラード』と申します」


モバンダ陸曹 「俺は宗久(むねひさ)・モバンダだ。皆からはモバンダの方でよばれてる」


ルミア 「モバンダですね?それで私達と話したいのですね?ならあちらで話しましょう。案内します」


モバンダ陸曹 「2人一緒に来い、他はここで待ってろ」


陸自① 「…隊長、パンイチになるなんてこの島じゃなかったら一発アウトで警察のお世話になる所だったスよ?」


モバンダ陸曹 「せやな(笑)」


ルミアに着いて行き森の中を歩いていると彼らの村に付き、役所の様な場所に向かっていると村の子供達頑張って集まってきてルミアに…


子供① 「ルミアさま〜!!見て下さい沢山魚を釣りましたよ!」

子供② 「ルミアさま僕の方がもっと多いですよ!?」

子供③ 「いや僕の方が!!」


ルミア 「皆、今は忙しいから後で」


子供達 「え〜ぇ」


子供① 「…ん?ルミアさま、その肌の濃い人達は誰ですか?」


ルミア 「この人達は…」

モバンダ陸曹 「俺は悪い事をしている子供を連れて帰って食べてしまうナマハゲだぞ〜!!グォアアア!!」


子供達 「うゎゎゎ!!逃げろー!!」


ルミア 「………なまはげ?」


モバンダ陸曹 「気にしな〜い気にしな〜い」


ルミア 「えぇ…」


陸自① 「…隊長子供の扱い上手いっスね〜」


モバンダ陸曹 「上手いぞ〜?」


そして役場の様な場所に着き、中に入ってイスに座るとモバンダ陸曹が早速情報収集を開始した


モバンダ陸曹 「早速ですまないんだが、あんたらはどんな種族なんだ?」


ルミア 「えっ?……見ての通り鬼人ですが?」


モバンダ陸曹 「鬼人……えっ!?」

陸自① 「隊長…さっきの子供にヤバい事しましたね(笑)」


モバンダ陸曹 「(本物の鬼にナマハゲをしちまった…)」


陸自② 「隊長…続きを」


モバンダ陸曹 「せやせや、…それでこの島にはどれぐらいの住民が住んでいるんだ?」


ルミア 「…95……人は居ます」


陸自② 「約95人…」←(記録中…)


モバンダ陸曹 「この島の名前はあるか?」


ルミア 「いえ、特に名前は…」


陸自② 「島の名前は無し…」←(記録中…)


モバンダ陸曹 「ここにはいつ頃から住んでいるんだ?」


ルミア 「2年…前ぐらいからです」


モバンダ陸曹 「じゃあその前は何処に?」


ルミ 「前はアルデール大陸に住んでいましたが、2大国の人間至上主義のせいで私達の国は滅びました」


陸自① 「人間至上主義!?…(ヤバそう…)」

陸自② 「人間至上…」←(記録中…)

モバンダ陸曹 「あんたらの国はどんな国だったんだ?」


ルミア 「スェレント(ちょう)と言いまして、私はその姫君でもありました」


モバンダ陸曹 「ほ〜、スェレント(ちょう)の姫……ファ!?」

陸自① 「はいっ!?」

陸自② 「スェレント(ちょう)の……えっ!?」


モバンダ陸曹 「王朝(おうちょう)!!…あっ!……俺失礼な事してたわ…申し訳ございません」


ルミア 「構いません。もう存在しない国なので」


モバンダ陸曹 「いえ、いくら国が消えようと貴方様は王族である事は変わらない!」

陸自① 「おっ!隊長〜いい事言うっスね〜」

陸自② 「お前は立場を弁え」


モバンダ陸曹 「では続けましょう…」


そしてある程度聞いた後にルミア様が…

(ここからルミア様と表記します)


ルミア様 「あの、こちらからも質問しても構いませんか?」


モバンダ陸曹 「どうぞ」


ルミア様 「あなた方ニホンはどういった国なのでしょうか?」


モバンダ陸曹 「どういった国?綺麗な国だよ。国民性も凄く良い!それに技術力もある!」

陸自① 「便利な物が多いッスよね〜」

陸自② 「まぁその分闇も多いが…」

モバンダ陸曹&陸自① 「おい」


ルミア様 「技術力が…と言う事は医療も進んでいるって事ですか!?」


モバンダ陸曹 「えぇそうですが…それが何か?」


ルミア様 「そうでしたか……あの、彼らを助けてあげて下さい…」


モバンダ陸曹 「彼ら…とは?」


ルミア様 「着いてきて下さい…」


陸自① 「…大丈夫っスかね?」

モバンダ陸曹 「案内してもらっているんだぞ〜?問題ない」


陸自② 「……隊長のそうゆう所尊敬しますよ」


ルミア様に着いて行くとそこには肌白白髪で両目がオッドアイの人間の人達(43人)が苦しそうに地面で寝ており、病気に掛かっている様だった


陸自① 「これは…酷いっスね」


陸自② 「この人はいつ頃?」


ルミア様 「先程話すべきでしたね。この者達は『オール人』と言いまして、人間ですが私達鬼人と昔から深い関係にある民族でして……今この状態になったのは丁度1週間前ぐらいです」


モバンダ陸曹 「1週間かぁ…」


陸自① 「しっかしヤバいっスね、もしこれが未知のウィルスだったら俺ら隔離されまっスよ。下手したら殺され…」

モバンダ陸曹 「さすがにそれはないだろ〜」

陸自② 「いえ、未知のウィルスや細菌なら充分有り得る話ですよ」


モバンダ陸曹 「そうならないで欲しいな……ん?」


するとモバンダ陸曹が何かに気づいたかの様に辺りを見回し、ルミア様に


モバンダ陸曹 「あの……病気に掛かった鬼人はいないんですか?」


ルミア様 「えぇはい、いませんよ。何せ私達鬼人は病気に対しての耐性がありますので、滅多に病気にはなりませ」


モバンダ陸曹 「種族的な体質って奴か……さてどれどれ?」


するとモバンダ陸曹が病気に架かった人達(オール人)に近付き、おでこを触って熱を測ったり、周りの人達(オール人)の状態を見たり、別の場所にあるトイレの穴を覗いたりとしていると、モバンダ陸曹の部下が…


陸自① 「うっひゃ〜隊長、趣味悪いっスよ〜?」


モバンダ陸曹 「おいゴラァ、これが俺の趣味とかどうかしてるぞ?」


陸自① 「じゃあ何してたんスか?」


モバンダ陸曹 「ここの奴らがどういった病気なのか調べてみたんだが、こいつらは『コレラ』にかかってるかもしれない。しかも殺傷率の高いアジア型の奴だ」


ルミア様 「こ…これら?」

陸自② 「治療しないと死んでしまう恐ろしい細菌の病気です」


陸自① 「マジっスか!?医療技術が発達していない(と思われる)この世界でコロリはまずいっスよ!!」

モバンダ陸曹 「お前さりげなく江戸時代の時の言い方したな?」


陸自② 「とりあえず、この島の安全は確認されました。すぐに『みずほ』に連絡し、政府から医者や医官を派遣してもらう様にしてもらいます」


モバンダ陸曹 「よし!すぐに報告してくれ!!」


陸自② 「了解…」


そして『みずほ』に連絡し、その連絡でこの島の状態が分かるとすぐに政府の方にその事が伝えられ、政府はすぐに議会を開き話し合った結果医療チームが派遣された。医療チームが派遣されると3日程でオール人達の病気は治まり、自体は安定した。そしてルミア様はそのお礼がしたいと日本指導者との面会を希望してきて、山本総理は…


『忘れた人の為の紹介 内閣総理大臣 山本(やまもと) 太久郎(たくろう)

山本総理 「……面会がしたいと?」


『忘れた人の為の紹介 零地の父親 神正(しんじょう) 竹春(たけはる) 外務大臣』

竹春外務大臣 「はい、医療チームを派遣してもらった事への感謝をしたいとのことです」


山本総理 「う〜ん…ただでさえ医療チームを派遣するのに手こずった(主に議会の反対派から)と言うのに、この私が行くとなるとなぁ〜…」


竹春外務大臣 「未だ安心出来る程の安全が取れていないですからね……代わりに私が行きましょうか?」


山本総理 「いやっ、私が行く。これから彼らの様な人達(異種族)と対面する事になるだろ。今のうちに慣れとかないとな」


竹春外務大臣 「分かりました。では面会の場所は……船にしましょうか?」


山本総理 「そうだな、その方が良い。早速手配してくれ。…それと記者やマスコミも呼んでくれ」


竹春外務大臣 「了解しました」


そしてその2日後、山本総理は用意した船(中サイズ)で鬼人達が住む島のすぐ側まで行き、島にいる隊員がルミア様をボートで船まで連れて来て乗船すると山本総理が笑顔で出向いた


山本総理 「ようこそ日本(船)へ、私は太久郎 山本と申します。ルミア・メラードですね?」


ルミア様 「ヤマモト殿ですね?この度は我々の親しき民達の為、医者達を送って下さり誠におあび申し上げます」


山本総理 「いえいえ、困っている人を助けるのは当たり前ですよ!」


補佐官 「総理、面会室の準備が整いました。ではこちらに…」


補佐官が面会室にまで案内して、ルミア様から再び感謝された後、山本総理はルミア様に重大な話をし始めた


山本総理 「ルミアさん、ここから真面目な話ですが良いですか?」


ルミア様 「真面目な話とはなんですか?」


山本総理 「今後あなた方はどのようにしてやっていくかの話です」


ルミア様 「今後…まさか我々はニホンの邪魔者なのですか?」


山本総理 「いえいえ、そうゆう訳じゃありません。……まぁ…一部を覗きますが(主に野党)……我々日本はあなた方を助けたいんです」


ルミア様 「そんな!私達は医者を送ってくれただけで助けられました。これ以上してもらったらニホンの迷惑ではないかと…」


山本総理 「いえ、その逆です。我々日本はあなた方の助けが欲しいのです」


ルミア様 「助け…ですか……すみませんが、我々は何も出来る事がありません…」


山本総理 「いいえありますよ。今我々日本はある島の開拓を行っていまして、その開拓に協力してもらいたいのです」


ルミア様 「……私達が人手を送るって事ですか?」


山本総理 「えぇその通りです。あなた方の協力があれば日本国民からの評判が良くなり、日本はこの世界に溶け込める事が出来るようになる。そしてあなた方の島を自治区と言う形で渡したい……まぁ、これはあくまで私個人の考えですがね」


ルミア様 「私達の島を……確かに良い考えですね。まず私達は国を再建するのは難しいですし、人間しかいないニホンをこのままにしとくと人間至上主義になってしまうかも知れませんしね」


山本総理 「人間至上主義になるのかは分かりませんがルミアさん、あなた方に協力して欲しい」


ルミア様 「…分かりました。ではすぐに人を集めそちらに送ります」


山本総理 「感謝いたします」


補佐官 「では移動しましょう。記者達が今か今かと待っております」


ルミア様 「キシャ?とは誰ですか?」


補佐官 「あなた方で言う説教者(せっきょうしゃ)の様な感じです。その人達が待っています。こちらへ…」


山本総理とルミア様は記者達のいる部屋へ移ると記者達は山本総理よりもルミア様に一斉にカメラを向けシャッターを切り初めた。なぜ記者達がルミア様だけを撮るのかも言うと、日本国内ではまだ一般に現地の人達の事はまだ知られていなかったからである。

2人が席に座ると早速記者がルミア様に質問してきた


記者① 「すみません。最初にお聞きしたいのですが、その角?は本物なのでしょうか?」


ルミア様 「はい、この角は私達鬼人のですよ」


記者達 「お〜お…」

パシャパシャパシャパシャパシャパシャパシャ


ルミア 「うっ…」(フラッシュで目が眩んだ)


補佐官 「…記者の皆様、ここでのフラッシュのご使用はお断りしております。フラッシュを使用している方は退出してもらう様にしております」


補佐官が注意すると記者達はフラッシュを切り、続けてルミア様に質問をした


記者② 「自衛隊があなた方の島を上陸して調査をしましたが危害を食われられたりしませんでしたか?」


ルミア様 「危害……あれは…いやしていません」


記者③ 「では自衛隊が武器を向けたりなどはしませんでしたか?」


ルミア様 「?……申し訳ないのですが、未知の場所に武器を持たず行くのは自殺行為ではないのですか?まぁ…彼らジエイタイは武器も持たずに来ましたが」


記者④ 「では私からなのですが……」


そしてその後もルミア様は記者達からの質問に答え、取材が終わるとルミア様は島へと戻って行き、山本総理も日本へと帰っていった。

今回の現地接触では死人や戦闘を出さず平和的に解決して、協力関係を築いた事に対しマスコミやテレビなので大きく報道され、自衛隊や医療チームを派遣した政府への評判が上がり、そして国内からは人外種への関心が広がり外国への繋がりの声が上がった。山本政権は更に活動しやすくなり、自治区への準備をし始めるのだった…







巡視船(じゅんしせん)みずほとは、海上保安庁の船。


オール人の説明

オール人とは肌白白髪で両目がオッドアイの人間種族、オール人は病弱であるが全体的に争いを好まない温厚な種族として知られている。人間としては争いを好まない為、人外種全体と仲が良い。

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