17話 飛行都市ヘッセル
《注意》
この小説はあらゆる民族・国家・戦争・宗教・主義・思想を陥れる意図はありません。
非難するような事があると思いますが、全てストーリーに関するものなので、広い心で見てくれたら幸いです。
この小説は皆様の協力の元成り立っております。小説作りはまだニワカですが、これからも見て頂けると幸いです。
報告なのですが、今回アルデール大陸の地図?的な部分が出て来るので国家情報の所で大雑把に形的なのを書いときました。再度確認した方が良いかも知れません。
17話 飛行都市ヘッセル
零地は敵に拠点を悟られない為に、兵士達の目を引きつけ軍港街マーティアを抜け出し、休憩無しで『飛行都市ヘッセル』へと向かっていた…
ランデス 「………あぁ〜!!…まだ付かないんですか〜!?」
零地 「我慢してくれランデス、いくらこいつ(クーガー)でもそんな数時間で着くわけないんだしよ」
エレー 「後少しで到着だと思うからもうちょっと我慢してて」
零地 「マティナやダナト達みたいに寝てればすぐだぞ?」
ランデス 「マティナさん達は逆に寝すぎなんですよ!」
零地&エレー 「確かに(笑)」
ランデス 「それに…なんでこんなに急いでるんですか〜?もうちょっとゆっくり行きましょうよ」
零地 「俺もゆっくり行きたい所なんだがそうとはいかないんだよな。ランデス、マーティアであの大艦隊を見ただろ?ベナウム王国が今にもアルディアや日本に攻めて来そうだった、だから出来るだけ早くやらないといけないんだよ」
エレー 「戦場は時間が命って言いますもんね!」
ランデス 「うぅ〜…確かに3大大国が攻めて来るとなると急ぐのは分かりますが……けど暇なのは変わりません…」
零地 「まて!!その『3大大国』ってなんだ!?なんかすげーヤバそうなんだが?!」
ランデス 「えっ?それも知らなかったんですか!?」
零地 「知らねーなぁ〜、教えてくれ…ヤバそうだけど」
エレー 「えーと…3大大国って言うのはこの大陸を3分割にして管轄下にしている帝国の事で、別名3大帝国って言われているんですよ」
ランデス 「その3つの国の名前は、東端にあるフェールゲルグ帝国、中央部にあるツェールド大帝国、北端にある大アレバジア帝国です」
零地 「うわぁ…」
ランデス 「確かダナトさんと会ったのもフェールゲルグ帝国でしたよね?」
エレー 「そう、そこでダナト会ったしフェールゲルグ帝国の事なら多分ダナトの方が知ってると思いますよ?私達はすぐフェールゲルグ帝国から出たので」
零地 「まじか!時間がある時に聞いとくか」
エレー 「それでこの3国はアルデール大陸で絶対的存在な国でなんですよ。なので3分割したんです」
零地 「絶対的かぁ…その3国で3分割した理由ってもしかしてだけど互いに仲良くやっていく為に分割したのか?」
エレー 「…本来はそうだったみたいですけど、今はもう互いの領土を巡って戦争が起きそうな状態みたいですし」
ランデス 「昔に統一戦争があったのにまたそれをやろうとしてるんですよ〜」
零地 「統一戦争?昔のアルデール大陸ってそんな事があったのか?」
エレー 「アルデール大陸って言うかどの大陸でもやってますよ?」
零地 「どの大陸でもか…聞こえは良さそうだが実際どうなんだ?本当にヤバい戦争なのか?」
ランデス 「それはもう…100年以上は平気に続くって言われてますよ。犠牲者の数がもう考えれない程です…」
エレー 「そうならない為に大国は三国協定?って言うのを作ってアルデール大陸を3分割したんですよ」
零地 「なんか凄い歴史だな…空気が重くなっちまったな、話を戻して日本と仲良く出来そうな国はあるか?」
エレー 「う〜ん…ツェールド大帝国が良いかも知れません。フェールゲルグ帝国と大アレバジア帝国は人間至上主義を掲げていますから」
零地 「ん↑〜ん??、人間至上主義!?…その2国とは仲良く出来なさそうだな……じゃあそのツェールド大帝国ってどんな国なんだ?」
エレー 「えーと…簡単に言うと多民族国家です。どんな種族も受け入れられられて、開放的で平等性が強いと知られている国なんですよ」
ランデス 「それにあの皇帝は庶民的ですからね〜」
エレー 「あれで軍国主義って言うのも変わってますしね〜」
零地 「なんか色々凄い国だな(笑)……ん?もうすぐじゃないか?」
エレー 「あっ!そうですね、この山を越えたらヘッセルが見えますよ」
そして山の頂上に着くと零地は目を疑う景色を目にし、車を降り無心でそれを見た。山を降りた先は当たり一体が平原だがそのド真ん中が異様で、地面から一部の地面が飛び出して崖の様な感じになっており、山よりも高く上から見ると丸くなっている様な感じになっていて、その頂上や崖に建物が建っていて、そこに魔導船が行き交っているという景色になっていた
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(都市情報)
飛行都市ヘッセル
数百年前にベナウム王国が貿易目的の為に築いた都市で、アルデール大陸東部内であれば魔導船で何処でも行ける様になっている。
産業は商業.運搬業.造船業などを生業としており、魔導船が行き交う都市や街ではありがちな産業をしている。
しかし今現在はアラグート国王陛下の命により軍事要塞として使われるようになった。
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そして零地は地球では絶対に見れないもの目にし、固まって眺めていた
零地 「………こいつは…想像してたよりも凄いな……こんな街があるなんてな…」
エレー 「私達が日本に行った時そんな感じでしたよ(笑)」
ランデス 「マティナさん達を起こして来ますね〜」
ランデスが車内で寝ているマティナとダナトを起こし、ヴァルダも呼び連れて来ると双眼鏡を見ながらどう潜入するか考える事に
零地 「………しかしこれはヤバいな…どうやって潜入出来るんだ?ヴァルダとかを飛ばしても上に固定型のボウガンらしきものがあるし…」
エレー 「上に繋がる為の入口を大量の兵士達が警備していますし…」
マティナ 「上に繋がる入口は3つだけ…」
ダナト 「しかもその入口は全部要塞みたいになっていてその周り堀もある…」
エレー 「他にもあの周囲は魔法を使えなくさせる結界を貼っていますし…」
零地 「……さすが情報通りの難攻不落の街だな、これはさすがにお手上げだ」
さすがにこれは無理だと皆が思っているとダナトが
ダナト 「…なぁ、バレずに忍び込めば良いんだろ?ならさぁ…あそこの使われてなさそうな建造所まで登って行けば良いんじゃないか?」
ダナトがそう言うと零地は双眼鏡を覗き探し見てみると、崖の中央辺りにある閉鎖された様な建造所を見つけ、他の皆も双眼鏡でその建造所を確認した
零地 「…確かにあそこまで登って行けば誰にもバレずに潜入出来るな」
エレー 「登る!?嫌よそんなの!?あんな高い所まで登るなんて絶対に無理!!落ちたらどうするの?!」
零地 「ロープ無しで登れなんてそんな鬼畜な事言わねーよ、まずヴァルダに建造所まで飛んで行ってもらって、ロープを固定してそれを俺らに渡してもらうって登るってやり方だ」
エレー 「それでも嫌です!!」
マティナ 「エレー様高い所好きじゃなかったですか?」
エレー「登るのは別!!登るのはイヤ!!」
零地 「マーティアで暴れちまったから下の入口から行けば兵士達に捕まるぞ?」
エレー 「うぅぅ…けど…」
マティナ 「エレー様」
エレー 「…何?」
マティナ 「行きましょう」(ニコ)
エレー 「イヤーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
零地 「ヴァルダ、あそこまで飛んでこのロープを結んでくれるか?多分1人だけで行けば気付かれないと思うし」
ヴァルダ 「…分かった……」
零地 「よし、すぐ行くぞ」
エレー 「今からですか!?」
零地 「当たり前だろ?出来るだけ早い方が良い」
エレー 「もう…ヤダ……」
エレーが嫌がっていても関係なし、無理やり連れて行き古い建造所の下あたりに着いたらヴァルダにロープを渡し上まで飛んでいき、零地達はロープが下ろされて来るのを待つこととなった
エレー 「ウゥ…なんで…なんで……こんな事に……」(泣き)
マティナ 「エレー様高い所好きじゃないですか?大丈夫ですよ(ニコ)」
エレー 「さっきも言ったでしょ!?登るのは別!!それに笑顔で言わないで!!」
ダナト 「……先行ってる」
零地&エレー&マティナ&ランデス 「…え?」
するとダナトが崖を登り初め、かなりのスピードで登って行ってしまった
零地 「………あいつ早くないか?」
エレー 「ダナトって…あんな特技があったなんて……感覚大丈夫なのかな?…」
マティナ 「信じられんな…」
ランデス 「怖くないんですかね?」
っと言っているとロープが下ろされ、体に固定し登り初め途中まで登ると
エレー 「ナンデ私ガナンデ私ガナンデ私ガナンデ私ガナンデ私ガナンデ………」
ランデス 「(エレーさん怖い…)」
マティナ 「……なにか来ます!」
零地 「壁に体を密着させろ!」
壁に体を密着させると数人程度が乗る小型の魔導船が巡回してきて後を通り過ぎて行った
零地 「………バレてないな?」
マティナ 「多分…大丈夫でしょう」
零地 「よし行くぞ」
ランデス 「エレーさん行き…」
エレー 「もうヤダもうヤダもうヤダもうヤダもうヤダもうヤダもうヤダもうヤダもうヤダもうヤダ………」
ランデス 「(やっぱり怖い!!)」
まるで呪いかの様に言い続けるエレーと一緒に上まで登り、そして無事に登りきると
エレー 「ハァ…ハァ…やっと……やっと着いた…」
ランデス 「エレーさん、もう登らなくてもいいですから安心してください」
エレー 「……そうであって欲しい…」(泣き)
零地 「ハハ…それにしてもこいつはなんだ?」
マティナ 「魔導船…ですね」
ランデス 「出来たばかりで捨てられたみたいですね」
零地 「…らしいな」
建造所にあったのは小型の魔導船で、完成した状態で建造所ごと放棄されていた。魔導船を見ていると、魔導船の入口辺りでダナトが
ダナト 「おーい!!ここから乗れるぞー!」
零地 「……寝床は決まったな」
マティナ 「エレー様、行きますよ」
エレー 「う…うん……」
魔導船の入口まで行き中に入ると数十人が乗船出来るように作られていて、船体の半分(後部)が貨物室になっており貨物船のようだった
零地 「へ〜ぇ、こうゆう作りになっているのか〜…これ飛ばせるのか?」
ダナト 「さぁ〜?」
マティナ 「エレー様やランデスなら分かるんじゃないですか?」
ランデス 「さすがに魔導船は…」
エレー 「分かる訳ないでしょ…」
零地 「だよなぁ…」
するとさっきまで居なかったヴァルダが後から突然
ヴァルダ 「…飛ばせる……」
マティナ&ダナト 「ドゥオ!!」
零地 「ぉお!!…脅かすなよヴァルダ………って今飛ばれるって?…」
ヴァルダ 「…船体は完璧に出来てる……浮遊石も詰められていて…推進起動の源……魔導石も詰められている……」
ヴァルダの説明を聞いた皆は唖然し固まっていた、何せヴァルダがここまで喋った事が珍しく、魔導船の説明は頭に入って来なかったのである
零地 「あ……す…推進起動?…あーぁ、動力源の事か…魔導石が詰まってるって言う事は、飛ばせるって事か?」
ヴァルダ 「……そう…」
零地 「ほぉ〜…じゃあ飛ばせれる事が分かったし、街に出れるか見て…」
マティナ 「私が見てこよう」
零地 「え?マティナが?ゆっくりしていても良いんだぞ?」
マティナ 「いいえ、零地殿は休みを取らずクルマを操作してました。ゆっくりするのは零地殿です」
ダナト 「それに俺らはずっと寝てたしな」
マティナ 「だから私が見てきます」
零地 「おう…なら頼む」
マティナ 「それでは見てきます…エレー様、勝手に居なくならないで下さいよ?」
エレー 「行かないしお母さんみたいな事言わないで!?」
そしてマティナが上に出れるか探しに行くとエレーが
エレー 「………ハァ〜…ココ最近マティナが私のお母さんみたいになって来てちょっと疲れる…」
零地 「真面目で物事を考えるタイプだもんな」
ダナト 「1度決めた事は絶対に守るし」
ランデス 「頑張り屋ですもんね」
ヴァルダ 「……積極的…」
エレー 「そこは良いんだけどね〜…」
零地 「そう言えばダナト、お前ってフェールゲルグ帝国出身か?」
ダナト 「えっ?そうだけど…それが何?」
零地 「出身なら聞きたいんだが、フェールゲルグ帝国の事について何か教えてくれないか?なんでも良い」
ダナト 「ん〜…国の事は興味無いからあまり詳しくは分からないけど、分かるとしたら人間外種を奴隷にしているのと、一部の農民を除いて農民達を鉱山で無理やり働かせている事ぐらいかな?」
エレー 「そうそう、私達それが理由ですぐフェールゲルグ帝国を抜け出したんだよね」
零地 「何処も彼処もヤバい国ばかりだな〜」
ダナト 「…あんまり役に立つ情報持ってなくてごめんな」
零地 「別に良い、気にすんな……んじゃ俺は少し寝る」
エレー 「あっはい、おやすみなさい」
そして零地は数時間がだ2日ぶりの睡眠を取り深く寝付いた…
そしてその一方、飛行都市ヘッセルに敵が潜伏しているかもしれないとヘッセル最高司令官が親衛隊から警告を受けていた
親衛隊 「司令官、もし潜伏している敵を見つけたら私の所へ連れて来て下さい。それ以外の事をしたら……分かっていますよねぇ?」
司令官 「分かっていますよ…私もまだ命は欲しいですからね」
親衛隊 「なら早速警備を強化して下さい。潜伏していたら絶対に捕らえるのです」
司令官 「分かりましたが…その者達はどんな者なんですか?何も知らずに捕らえろだなんて無理に等しいですよ?」
親衛隊 「それもそうですねぇ、確か奴らは……ニホン…と言いましたねぇ。エルフや獣人、羽人を連れて、見たこともない魔導具を持っていましたねぇ…」
司令官 「ニホン…ですか……」
親衛隊 「奴らは憎きアルディアの同盟国と言っていました。そんな奴らのやりたいようにさせては行けません」
司令官 「任せて下さい、何せこの街は難攻不落の都市です。潜入される事なんか有りません」
親衛隊 「そうでしょうねぇ…では私は忙しいのでこれで……」
親衛隊が部屋から出て行くと司令官が部下の兵長に
司令官 「……聞いたか?」
兵長 「はい…アルディアの同盟国、ニホン…」
司令官 「……もし捕まえ…会ったら私の所へ連れてこい。彼らと話がしたい」
兵長 「承知しました…」
そして昼頃になるとセットしといた腕時計のタイマーが鳴り、零地は起きると報告する事をすっかり忘れており、すぐに無線機を取り出して護衛艦ひゅうがに潜入した事を伝えた
(無線機会話)
零地 「…とゆう事で無事に飛行都市ヘッセルに潜入、動きそうな魔導船も確保、後はどう隊員を送ってもらうかだ」
龍馬 「だな、写真を送ってもったがこいつは想像以上のもんだったよ。隊員達がビビってたよ(笑)」
零地 「だろうな(笑)、ビビんなかったら逆に凄い」
龍馬 「だな(笑)、それにしてもこの都市は凄いな、まるでファイ○ルファ○タジーみたいだ」
零地 「違うと思うが……まぁ…だな(笑)」
龍馬 「話を戻すが街の調査は今からするんだろ?」
零地 「あぁそうだ、街の調査は多分すぐに終わると思うから隊員を指定した座標に送っておいてくれ」
龍馬 「了解した……ついでに聞くが魔導船の回収は出来そうか?」
零地 「出来る訳ないだろ〜?動かしたら拠点がバレるし、それに動かし方を知らないんだしな」
龍馬 「出来ないか〜…残念だな」
零地 「しょうがないだろ?バレたらどうすs……あっ!そうかお前『鹵獲はロマンだ!!』って言ってたもんな〜」
龍馬 「鹵獲はロマンだろ?…(ガチ声)」
零地 「いやいきなりガチ声はやめろ、それに実際そう簡単に出来ん」
龍馬 「ですよね〜(笑)」
零地 「じゃあ早速見てくるがお前…」
龍馬 「……どうした?」
零地 「お前ずっとひゅうがに居て暇じゃないか?どうだ、現地に来てみないか?」
龍馬 「断る」
零地 「え?なんで??」
龍馬 「いや現地って得体の知れない奴とかドラゴンとか巨大生物だとかいるんだろ?そんなヤバい場所なんかに俺は行きたくねぇ」
零地 「…滅多に会わないが……」
龍馬 「今の所はな?」
零地 「……ビビりが(笑)」
龍馬 「ビビりで結構……オーバー…」
零地 「…オーバー……」
無線終了後、零地は現地の衣服を着てエレー.マティナ.ダナトを連れ街の調査を開始した
零地 「うゎ〜…凄い文化的な街並みだな、白メインの建物ばかりだ」
ダナト 「倉庫から宿舎まで全部綺麗だな〜」
零地 「それに全ての建物が2階以上は無いんどな」
マティナ 「まぁ一部例外はありますが」
エレー 「けど綺麗ですよね〜」
零地 「旅行が出来たなら個人で来てたな」
エレー 「…そう言えば零地さん、今回の調査はどんな事するんですか?」
零地 「今回は調査らしい事はしない。もう拠点は見つかったしこの街全体をこのカメラに収めるだけだ」
ダナト 「じゃあランデス達も連れて来れ来れば良かったんじゃ?」
零地 「バカ言え、ランデスは崖を登ったせいで筋肉痛でぶっ倒れてるだろ?むちゃさせるな」
ダナト 「あっ…そうだった…」
マティナ 「ヴァルダがランデスの事見ているし後はこっちで早く終わらそう」
零地 「そうだな、早く終わらそう」
零地達は街の中を見て周っていると、魔導船が沢山停泊している港の様な場所に付き、零地はまたもや圧倒された
零地 「おぉ…スげぇ……魔導船がこんなに…」
エレー 「ここにある魔導船の半分は貿易用で、アルデール大陸東部にある国々の魔導船が多く来ているんですよ」
零地 「ハ〜ァ…何隻あるんだ?数え…」
マティナ 「軍用除き48隻、見える限りでの軍用のは23隻です」
零地 「はぇな…軍用23隻か、この軍用の魔導船達とはいつ交えるんだろうな」
ダナト 「……なぁ一言良いか?」
零地 「何だ?」
ダナト 「親衛隊や兵士達が沢山来てるぞ?」
マティナ 「本当だな」
零地 「移動しよう、危険だ」
エレー 「(なんで皆危機感感じてないんだろう?…)」
そしてその他の場所に行き、写真に収め拠点に戻ろうと裏路地を歩いているとダナトが
ダナト 「…付けられてる」
ダナトがそう言い全員が武器を構えると、隠れていた兵士達が一切に現れ道を塞ぎ武器構えてきた
零地 「囲まれたか…」
エレー 「どうするんです零地さん!?」
マティナ 「ご指示を」
ダナト 「人殺しはあんまりしたくないんだけどなぁ…」
零地 「エレー達は後ろを頼む、俺は前をやる」
エレー 「分かりました!!」
マティナ&ダナト 「分かった!!」
零地達が陣形を取り戦闘が起きかけた瞬間、「辞め!!」と聞こえると兵士達が武器を降ろし、兵士達の後ろから隊長らしき人物が歩いて来て零地達に話しかけてきた
兵長 「すまない、兵達が勝手な事をして。本来あなた方を丁重にお向かいに上がる様に言われていたのですが…申し遅れました、私は現在この街の警備に当たっている特別機動隊隊長、ハウド・ルード特別兵長と申します」
零地 「……その兵長とやらが何の用だ?」
ハウド兵長 「この街の軍の指揮をしている司令官の元にニホンの方を丁重にお向かいせよとの命を受けたまりしておりまして、そのお向かいに…」
零地 「それは聞いた、俺が聞きたいのはその先だ」
ハウド兵長 「………やはり…言葉だけじゃ信用されませんよね…親衛隊があなた方を捕えようと必死に探している。見つかるのも時間の問題です。なので…これに着替えて下さい…今の私はこれしか出来ません」
ハウド兵長がそう言うと2人の兵士が畳まれたベナウム王国軍の軍服を零地達の前まで持ってきて…
ハウド兵長 「これに着替えれば怪しまれません」
エレー 「……零地さんどうするんです?…」
マティナ 「罠かも知れません」
ダナト 「捕まるのは嫌だぞ?」
零地 「あぁ分かってる……1つ聞くがお前らはアルディア派なのか?もしそうだったら「アルディア万歳!!」と言ってみろ」
するとハウド兵長が
ハウド兵長 「アルディア万歳!!アルディアに勝利を!!!……これで良いか?」
零地 「………一様信じよう、…全員着替えるぞ」
マティナ 「信じるんですか!?」
エレー 「危険ですよ!!」
ダナト 「賭けに任せるって事か?」
零地 「そうだ、だが警戒はしろ」
エレー 「分かりましたけど…ここで着替えるのは……ちょっと…」
零地 「あ〜…だな、建物の中とかで着替えれないのか?」
ハウド兵長 「そうでしたね、乙女に路上で着替えろだなんて死と同等でしたね。では近くに我々の隠し拠点があります、そこまで着いてきて下さい」
そしてハウド兵長に着いて行き、拠点に着いたら中で着替えたら司令官の元へ向かい、兵士達に囲まれ歩いていると前から数人の親衛隊が歩いて来て横を通り過ぎると、親衛隊が突然足を止め近づいて来て…
親衛隊① 「兵長、なぜこんな所にいるんだ?警備はどうした?」
ハウド兵長 「ご安心して下さい。警備は万全でありますし、今は軍へと志願する者達を兵舎に連れ行く途中であります」
親衛隊① 「ほ〜ぉ…」
ガタイの良い親衛隊が零地達に近付き、全員の顔を見ると次のハウド兵長を見て歩いて行った。そして零地はハウド兵長にバレたか聞くと思ってもない返事が帰ってきた
ハウド兵長 「バレても大丈夫です。何せ彼はアルディア派の親衛隊ですから」
それを聞いて零地は声を抑えながら
零地 「えっ!?親衛隊が?!それじゃあ裏切りと一緒じゃないか!!」
ハウド兵長 「良いですか?、いくらやり方が汚くて国王の命令しか聞かない親衛隊でも中にはアルディア派の者もいるんです。特にこのヘッセルではアルディア派の親衛隊が多くいる街でもあるんです。なので少し気付かれても平気ですし、気付かれたとしても演技を行っているくれるんですよ」
零地 「な…なるほどな…」
親衛隊の意外な事を知りつつ零地達はヘッセル最高司令官のいる建物へと付き、少し豪華な部屋へと入るとソファーに座って待つように言われ、零地達だけになるとすぐ零地が皆に
零地 「皆聞け、もしこれが罠だったら俺が時間を稼ぐ、その間に窓から外に出ろ。ここは2階だ、足を折る事もない」
マティナ 「では私が最初に出よう。下の安全を取る」
零地 「だな、マティナ任せた」
ダナト 「じゃあその次にエレーだな、俺はその次だ」
零地 「俺が下に降りたら着いてこい。どうにか奴らの目をかいくぐる」
ダナト 「ほい」
マティナ 「…あのエレー様、着替えてからずっとボケっとしてますが大丈夫ですか?」
エレー 「・・・えっ?……あ…いや…大丈夫……その…ちょっと……ねっ…」
マティナ 「は…は〜ぁ…」
エレー 「(あ〜どうしよう!軍服(ベナウム王国の)姿の零地さんがカッコよすぎて話が耳に入ってこない!!こんな時なのにどうして集中出来ないの私!?)」
マティナ 「…本当に大丈夫です?」
ダナト 「顔…赤いよ?」
エレー 「本当に大丈夫だから!!」
零地 「………」(エレーを見ている)
するとドアの向こう側から喋り声が聞こえ、ドアが開くとヘッセルの司令官が入って来て…
司令官 「どうもレイ…ジ殿、まさか今日会えるとは思いませんでした」
零地 「あんたがここの司令官か、それでなんで俺らの事を知っている」
司令官 「実は今日の朝頃に親衛隊からこの街に潜入したと思われるニホン軍人を探し出せと言われたもんでしてね。もし見つけたら親衛隊の所へ連れてこいと言われていたのです」
零地 「……それで?俺らを親衛隊に送るとでも?」
司令官 「そんな訳ありません。もしそうだったら戦闘が起きてましたよ」
零地 「そうだな…ヘタしたら今も戦闘が起きるぞ?」
司令官 「それは勘弁して頂きたい。…ですので信じて頂く為、あなた方の聞きたい事を全て話しましょう。…まぁ……私が知っている限りですが…」
そして零地はヘッセル最高司令官に色んな情報を聞き出す事に…そしてその一方、ベナウム王国ディバダ自治領連合では本国からの連絡が来ず、緊急集会が開かれていた…
▶ゾルラード島中央都市ハルマールティシュー
ディバダ自治領の統領
『ドグル・ハラスク大臣』
ドグル大臣 「本国からの連絡が来ない…」
西ハルサルド半島朝自治領の統領
『メイル・アラマート女公』
メイル女公 「南部は全て独立…中央部や北部も…我々除いて全ての地方が独立してしまった…」
ドグル大臣 「独立した国の数は?」
メイル女公 「33ヶ国です…」
ドグル大臣 「終わりだ…我がゾルラード島はもう終わった…」
プデス自治領の統領
『ウグブス・ゲーラ侯爵』
ウグブス侯爵 「何を怖がっているのですか!?良いですか?!アラグート陛下は我々ゾルラード島には関心を抱いていないのです!!反乱しようが独立しようがあの方は気にしない!!だから今こそ我々も独立すべきです!!!」
ドグル大臣 「けどな!!我々は独立出来るほど政治の事は知らないのだ!!それなのに突然独立などしたら国が持たぬわ!!」
メイル女公 「確かにそうです!!私らの西ハルサルド半島朝自治領はまだ民族的に独立の意思はないですが、いざ独立したとなるとどう国を動かせば良いのか分かりません!!」
ウグブス侯爵 「それはそうではあるが我々はこのまま言うことを聞いてばかりで良いのか!?国の動かし方を知らないのであれば学びながら動かせば良いだろ?!それにメイル女公、あなたの自治領には君主が居られる、それだけでも全然良いではないか!?」
メイル女公 「君主が居れば良いって訳ではありません!!」
ドグル大臣 「全員静まれ!!もう何が何だか分からなくなったではないか!?もうしばらく連絡が来なかったら我々からあちらに連絡を取る!!それまで独立した国々をどうにかするんだ!!良いか!?」
メイル女公 「は…はっ!!」
ウグブス侯爵 「………(この方は分かっていない、我々はもう見捨てられたんだ……独立をする準備をしなくては…)」
最後にゾルラード島と言うなんかややこしいのが出てきましたね。実はその独立国、後に連邦の構成国を考えるのにハマって今してね、後々かなり重要となりますよ(*^^*)
…それに今回全体的にややこしいと思うのは私だけでしょうかね?まぁ…自分の言葉不足が原因何ですがwww
……そう言えばもうすぐで2019年も終わりますね〜、皆様はどうな年越しをするんでしょうか?私はおばあちゃん家で騒がしく過ごしますよw
では皆様良いお年を!!…そして2019年さらば!!こんにちは2020年!!