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ツイン・タクト (外部世界の不思議な物語)  作者: スラ君
第三章 転移 魔人族の国、獣人族の国
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090話 乙女達の語らい⑥

閑話的な話しですが、作中では彼女達の心情が余り描かれていませんので、時折り今後はエピソードを挟んで、深めたいと思います。本文の補足的な部分も多少有りますが、読み飛ばしても問題は有りませんから、ご自由にお楽しみ下さい。

C級の攻略を果たしてフェル達やムウとゴランが地上へと戻り、カメリヤと双子を含めるが、一応は拓斗達が主体でレベル上げをしていた頃の話し・・・


食事の支度をしながらミウは「ねえ、チョット」「何スかミウさん?」「アンタに前聞いた奴隷契約の話し何だけれどもね」「ああ、あれスか・・・それが何か?」「ほら・・・アレよアレ」何かモジモジ何とも言い辛そうだが、ミウは踏ん切りを付けて「パスの話しだわよ」「パス?」「もう・・・察しなさいよ」


セラはあの時の話しを思い出して「パスで繋がれば感じる♡と言う話しスかね?」「それよ」恥ずかしそうに頷くミウをセラはへの字モードで下から顔を窺う・・・


ニヤニヤと笑いながらセラは「あれはもう堪んないんスよ♡」「確かあの時【良いもんスよ、繋がりがあれば身近に感じるス、偶に強い感情も流れて来る事もあるスからね♪】などと言っていたわよね?」「言ったスよ、それが何か?」


チラチラとセラを見ながらミウは「アタシもほら・・・ソロソロ経験したいかな?と思う訳よ」「イヨイヨ大人の階段を上るんスね、ミウさんも・・・」「何よその言い方、ホンとアンタは嫌らしいわよね、アタシはそう・・・アレよアレ」「アレとは・・・?」「もぉ~う、恥ずかしいから言わせないでよ」


セラは態と揶揄う様に「ミウさんも感じたいんスか♪」「違うわよ!」「どう違うんスか?」「ほら、最近拓斗は転移を初めとする空間魔法の訓練を始めたでしょ」「そうスね、頑張る姿を自分、ウットリと見ているスよ」


「そうなのよ、だから何れはと言うよりも、近々かな?そうなれば地上へ出る事もある訳だし、アタシもほら、OWOプレイヤーの反応があるじゃない、と言う事は不味いでしょ、だからなのよ」「だから、なのスか・・・」


「変に誤解をしないで欲しいものだわよね、アタシは拓斗を身近に感じたいのじゃ無くて、自身の身の安全と拓斗の心配事を減らす為にも、自らが進んで奴隷契約を受け入れようかと考えたのよ」


台詞の中に心情を暴露しているのだが、全く気が付かないミウを哀れに思い、一応セラは話しを合わせて「あ、成る程スね、確かに安全面を考えるとス、地上に出るなら必須な話しスよ、プレイヤーと関わる事もあるスからね」「そぉでしょ~う、そうなのよ・・・」


少しホッとした様子で、ミウは続ける「だから拓斗が言い出し易い状況を此方から作るか、或いは率先してアタシから申し出るかすれば、話しの方も早いじゃ無い、どうすれば良いと思う?」「性的な、よこしまな話しでは無いのなら普通に話せば良いんスよ、何を悩んでいるんスか?」


ややミウは狼狽えながら「そうよね、そうだわよ、アタシも何を言ってんだかね、アハハハ」「そうスよ、ミウさんは身の安全の為に嫌々奴隷契約を結ぶんスよね、分かっているスよ」「そうなのよ、だから変な勘違いをしない様にね」


既に目付きはへの字モードのセラは「ハイハイ、もう分かっているスよミウさん♡感想は後で♪と言う訳スね」「分かって無いわよ」「え?何がスか」「邪な考えで奴隷になる訳じゃ無いわよ」「自分、承知しているスよ?」「じゃぁ感想って一体何よ?」「あ、それね・・・」


ニヤリとセラは薄笑いを浮かべて「自分話して無かったスかね?最近タクトさん、魔力もパスを通じて伝達出来る模様なんスよ、当人は【効率が悪い】何て言ってたんスけれど【緊急の場合はこれ便利だな】とも言っていたス、パスから伝わる軽い思念とは又違い、色々と直接伝わるスね、それがもう堪んない程感じるんスよ」


ミウは初めて聞く話しに「え?それってホンとなの!」「師匠スラに聞いて貰っても、ポコちゃんに聞いて貰っても良いんスけどね、ホンとス」「何で黙っていたのよ」「言う機会が無かっただけスよ、だからチャンと今話しているじゃ無いスか」


その様に言われれば突っ込む事も出来ずに「仕方無いわね、だけど今度からは早く教えるのよ、分かった?」「それは良いんスけどね、自分が前に話した後素直に契約していれば、チャンと同時期に伝わった筈スよね?何だか理不尽スよミウさん」「あ!そうだったわね、此方が謝るわ、ご免なさい」


ペコリと頭を下げると(こう言う所があるから自分は、この子が好き何スかね?)「分かって貰えればそれで良いんスよミウさん♪」「それでどう堪んないのよ?」


好奇心が勝り問い返すと、ニヤリと笑うセラは「そりゃもう言い知れぬ程のもん何スよ、例えるなら雷が頭の先から突き抜けて、ショックで自分もう下半身が激アツ何ス♡」「そ、それ程なのね・・・」「ミウさん」「何よ?」「もう目的変わって無いスか?」「あ!・・・」「ホンと素直じゃ無いスね」見透かされて居たことに気が付くと俯き、それ以降は顔も上げられないミウだった・・・

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

少し話しは戻りますが、物語中でも既に忘れ去らた秘密会議が開催されていた。


深夜、闇に紛れて集う三つの影〔全員集合!第五十一回スライム状態を考える会を初めるよぉ~ん〕〔又無駄な会議なの?お姉さんもう飽きたわ〕〔ゲボも同意致します〕ややカッチーン♪と音が鳴る様に怒気を孕ませたスラが〔そこ!なんか文句あんの?〕〔別に無いわよ〕〔無いです〕


本来なら夜間は近況自由行動の三人なのだが、スラが緊急動議を発動して召集した〔まぁ最近は不毛な議論が多かったけどね、今日は新しい仲間が加わった事を披露したいのだわさ♪〕〔新しい仲間?誰なの・・・お姉さん興味ある〕〔私もです〕


二人を睥睨しながらスラは〔正式な身体は未だ何だけれどもね、例のタクト君が意識を取り戻して話せる様に成ったんだわさ、其処で此の会議のことを話したら是非参加したいとの申し出がありました。それではタクト君、ご挨拶を・・・〕


二人からやんややんやの歓声が上がり、歓迎ムードを醸し出すと〔お姉ちゃん達、此れから宜しく、僕タクトだよ〕拍手が湧き上がり〔タクト君なら文句無く、お姉さん大歓迎だわ〕〔ゲボも同意です。タクト君宜しく〕


突然一同に念話が響き【私も宜しくです、タクト様】アイ子が挨拶すると〔ご免、ウッカリとアンタを忘れてたわさ〕やや拗ね気味なトーンで【本来は此の会の議長なのですが、何時も何故か忘れ去れている、可哀相なアイ子です】〔アタシがついつい仕切っているからね、ホントご免〕〔そうなんだ。アイ子お姉ちゃん宜しく〕【お姉ちゃんだなんて可愛いぃ・・・改めて宜しく】


その様子を見てスラは満足すると〔と言う事で、早速話しの方を進めるだわさ♪〕〔何を?〕〔さぁー?〕一つ咳払いをして〔あぁーゴホン!タクト君も此の会議で思うところがあれば、ドンドン遠慮無く発言しなさいよ、何でも良いからね〕


やや嬉しそうな感じの声?念話で〔了解だよ早瀬姉ちゃん〕〔エーッと、お姉さんも一応元早瀬なんだけど?〕〔ゲボもです〕〔おんやぁ、ややこしいわね?こんな時はどうすんべ〕


各々が発言して自分達が同一人物だったと思いだし〔まぁ良いわさ、呼び名なんて何とでも成るしょ?〕〔そうだわよ、最近はアンタと元が同じとも思えないわね、お姉さんはミウ姉ちゃんとでも呼んでね〕〔ゲボはゲボ姉ちゃんで良いです〕


タクトは心底嬉しそうな念話で〔二人共お姉さんに成ってくれて嬉しいよ、僕はお姉さんが居なかったからね〕〔良いのだわよ、お姉さんも嬉しい〕〔ゲボもです〕〔そう言えばミウちゃんもアタシの記憶を持っていたのよね、あの子も姉ちゃんに成るのかな?〕〔そう言えばそうだわね〕〔同意〕


タクトは一瞬考えたがそれを振り払い〔ミウはミウだよ、早瀬お姉ちゃん〕〔まぁ見た目も全く変わっていないからミウちゃんはミウちゃんか・・・〕〔そうだね、だけど嘗ての彼奴ミウじゃもう無いんでしょ?〕


〔そうね、あの子にはアタシ達の記憶が加算されて、徐々に大人の考え方も出来る様に成ってきているわね、見た目は兎も角も、残念ながら前のあの子じゃもう無いわよ〕〔そうか・・・仕方無いね、話した時そんな感じがしたよ〕タクトは印象をやや残念そうに吐露した。(もう嘗ての彼奴はもう居ないんだな・・・)


〔それよりも加算てお姉さん気に成るわ、どうしてそんな言い方に成るの?〕


スラは質問を受けて次の様に話し出した〔前にお風呂でセラちゃんとミウちゃんが話して居たんだけれどもね、セラちゃんの場合は、記憶が上書きされて、元のセラフィナちゃんの知識はチャンと残って居るのだけど、主体は山口さんに変わったと言っていたのよ、その時にミウちゃんが【アタシの場合は徐々に早瀬さんの記憶が追加されて、主体はアタシだけど変に影響を受けている?と言う感じかな・・・】と言っていたのよ〕(変ね・・・僕も同じ様な感じかも?)


ミウねえは話しを聞いて〔成る程だわ〕〔驚きです。本来ならセラさんの状態が、正解と成る筈ですから、ミウさんはイレギュラーと言う話しに成りますね〕〔そうなのよ、だからミウちゃんは、厳密にはアタシ達と同一とは言えないわね〕〔もう既にお姉さんも元だわね〕〔ゲボも同意です〕


スラは中のタクトへ〔と言う訳だわさ、だから純粋に早瀬姉ちゃんと呼べるのは、アタシだけに成るわね〕〔了解したよ早瀬お姉ちゃん、それとミウ姉ちゃんにゲボ姉ちゃん、改めて宜しく〕チャララン、チャラララ〔シクシク、アタシをお忘れですかタクト様〕〔やだな、勿論忘れていないよアイ子お姉ちゃん〕機嫌は復活だ。


スラは余りアイ子の事は気に掛けていない様子で〔話しは戻すけど、それでタクト君は、どうなのよ?〕〔さっきの記憶の話しかな?〕〔そうだわさ〕


四人は興味津々で答えを待つ・・・〔拓斗に刻まれた人格は、主体はあるけれども複数で複雑だったよ、記憶量も多くて幾人もの人生をたった数日で、僕もチャンと理解したとは言えないし、知識も中途半端に流入したとしか言えないかも?だから僕は僕のまんまと言えるけれど、勿論拓斗の影響は受けたから、実際はミウと僕は同じ状態かも知れないね〕タクト君は未だハッキリとしないんだろうな、とスラは勝手に漠然と考えた。


感慨深い話しだったが、スラは頭を切り替えて〔それで此れからアナタはどうするの?一応此の会議は、アタシ達のスライム状態をどうするのかが大元の議題なのだわさ、本来の姿を目指すのか?或いは此の儘でスライム生を楽しむのか?だわさ〕


やや諦めた様な雰囲気を醸し出してミウねえは〔もうお姉さんはね、此の儘でスライム生を楽しみたいわ〕〔ゲボも同様ですが、将来は執筆活動を始めて作家を目指します〕〔アンタ!未だ諦めて無かったの?〕〔お姉さんはゲボが羨ましいわね〕〔ゲボ姉ちゃん、素敵な夢ですよね〕〔有り難うタクト君〕


話しが横に逸れたが、敢えて戻す様にスラは〔それでどうなのよ?〕〔あぁさっきの話しだね〕一同が聞き耳を立てると〔僕はね、一度死んだと思っているんだよ、だから此の人生はオマケ、別の人生だと思う事にしたのさ、そう考えれば今の状態でも楽しめそうだし、仮に元へと戻れたら更に儲け物くらいに思っている〕


それを聞いて驚くやら同情するやら複雑な四人だが、ミウねえは意を決して〔ねえスラ、もう此の会議終わりにしない?〕〔急に又何でよ?〕〔お姉さんタクト君の話を聞いて元に戻る事を諦めたわ、まぁ既にスライム生を楽しんでいるし、不毛な議論を終わりにしたいのよ、それに戻れるとしても屹度スラだけだわよ〕


〔ゲボも同意ですね、魂の欠片程度では、完全に元へと戻れるとも思えませんし、既に意識をしていなければ、人であった事すら忘れている時があります〕〔ゲボ、アンタもなのね?〕〔はい〕〔そうなの・・・アタシ全然気が付かなくてご免ね、アンタ達はそれなりに楽しんでいるのかと、勝手に誤解していたわさ〕


慰める様にミウねえは〔あら、お姉さんは楽しんでいるわよ♪〕〔アタシもです〕少し嬉しそうにスラは〔だったら今度からは、スライム状態でも如何に楽しむかの会にするだわさ〕〔それは僕も賛成だよ早瀬お姉ちゃん、もう万が一元に戻れたら戻れた時の話し?その位の感じで行こうよ〕〔了解だわさ〕〔お姉さんも賛成よ〕〔ゲボも勿論同意です〕


話しが纏まったのでスラは〔それでは!第一回スライム状態でも如何に楽しむかの会議を始めます〕〔今日は此が決まっただけで、もう良いんじゃ無いの〕〔ゲボも同意です〕〔駄目だわさ!此れからご主人様に対して如何に貢献するかを話し合うんだわさ〕〔ブレないわねアンタも〕〔同意です〕


付き合わされる三人とタクトもやや呆れ気味だが、その後永遠と話しは続く・・・

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

夏から秋へと、季節が変わり始めた或る日のステラ村では・・・


クラン内にある大浴場で、身体を洗いながら「チョットアンタ!」横で身体を洗い始めたポコへミウが話し掛けると「何デスかミウ様」オドオドと返事を何とか返すポコへ「様は良いからね様は・・・と言うよりも何でアタシだけ様なのよ?」


黙って俯くポコを助ける様にセラが「そのミウさん」「何よ」「そのキツメの言い方が、屹度様に繋がっているスよ」ホッとした様子を見せて頷くポコへ諦めた様なミウは溜息を吐く・・・(まぁ多少自覚があるかも?その内に慣れて欲しいわね)


漸く本題を話そうとミウは「最近アンタは妙にガッチャと仲良いわよね?」「はい仲は良いデス」「何でよ?拓斗は未だにアタシと同じで様付けだけど、ガッチャはさん付けで偶に呼び捨てだわよね」「そうスよ、確かに言われてみれば変化スね」セラも同意と許りに身体を乗り出した。


恥ずかしそうにするポコは「拓斗様とタクト様は、ポコのご主人様デスから当然様付けだと、ポコは思いますデス」「ならアタシはどうなのよ?」「格の違いデス」ブフォ!とむせ返るセラだったが「自分は友達スよね、ポコちゃん?」「セラ様も本当は様付けにしたいデスが、最近はそう思えなくてさん付けに成りましたデス」


失礼な物言いだがセラは気にせずに「さん付けで良いスよポコちゃん」などと嬉しそうにミウへと笑いかける・・・嫌そうな顔をしてセラに反撃を考えたが、ミウはガッチャの事が気に掛かり「未だガッチャの事を話していないわよ」


ポコは手早く洗い終えて湯船に向かいながら「ガッチャさんはポコに色々と教えてくれるデス」「何をよ?」ミウも洗い終えて湯船へ浸かると「ポコは小さい時から奴隷だったデス、だから何も知らなかったのデス、見かねてガッチャさんはポコに読み書きや計算、そして普通の常識を教えてくれたデス」


話しを聞いたミウだが、何故さん付けに変わったのか?の答えが欲しかったのだ。


自分がポコから特別に様扱いを受けている事が不満で、肝心の答えが聞きたかったのだ「それがどうして、さん付けに変わったのよ?」「その~ぉデスね、話し方が楽しくて可笑しくってデス、何時の間にかさん付けや呼び捨てに成っていたデス」


ミウも言われて見れば「成る程ね、親切と親しみか・・・」納得する部分だった。


根は優しいがハッキリと物が言えるミウでは、この考え方には微妙に付き合い辛いのも確かだった。だがしかし、ポコを嫌っている訳でも無いので「ポコ!今は一応我慢するけど、何れはさん付けか、呼び捨てにしてよね」妙に強い口調でついつい話をして仕舞った。


口元までお湯に浸かったポコは、辛うじて頷くと「自分も呼び捨てで、ポコちゃんには、今以上に親しくして欲しいもんスね」セラが言うと嬉しそうに「はいデス」ポコは素直に返事をする・・・


それを聞いてミウは(この物言いで、今は未だアタシでは無理なのね)と諦めた。


ガッカリした様子のミウにポコは「あの・・・決してミウ様は嫌いで無いデス」と思わず口走り、セラから「この子は可愛いスね、ミウさん」「そうだわね、救われたわ」真っ赤な顔をしてポコは俯くと「有り難うポコ」「どう致しまして、デス」


三人は妙にホッコリとして、湯船でのんびりとしながら「それにしても、アンタの胸は成長したわよね」「ミウさん、自分は既に負けているスよ」などと言いながらミウの胸をチラリと見る・・・腹は立つがセラの態度を咎める事は、敗北を認めている様で、そんな事は出来無いミウだった。


スッキリとしたセラが前から疑問に思っていた事でもあり、この際にと突っ込んだ「あのミウさん?」「何よ!」怒鳴る様に返事をした。又胸の話題かと両手で隠す様な仕種を我知らずにしたミウへ「自分らは何で此手の話しを何時もお風呂場で、内緒話をする様にするんですかね?」


胸の話題で無い事にホッとしたミウは「それは当たり前だわよ、拓斗達の前では、こんな話しは出来無い事でしょ、だから女同士に成るお風呂場が一番良いのよ」


「あ!成る程スね」ポーン!と手を打つセラは、答えに満足そうだった。


ポコもウンウンと頷くと、先程からプカプカ♪スイスイと、気持ち良く浮いていたスラが「あんらぁ~?アタシがアンタ達の話しを全部バラしているわよ、ご主人様達は大人だからね、アンタ達には、知っている事を勿論敢えて言わないけど、ヤッパリ話しちゃ不味かったのぉ?こりゃヤバイ!」と逃げに掛かる・・・


「「「えぇぇ―――――――ぇ!!!バラしちゃ絶対ダメぇ――――!!!」」」

「「「チュドォ―――――――――――――――――――――――ン!!!」」」


何故かポコまでもが真っ赤な顔をして、恥ずかしがると其処へラブラとコチャが、シェパとガッチャを撃退して風呂場へとやって来た。


伸びている若い男の子を両手で抱えて「賑やかさね?」「そうだねラブラ姉さん」クランの風呂場は、何時も戦場である・・・レクレーションと戦闘訓練を兼ねて、毎日戦いの連続だった。


其処へクランの女性達が、ラブラ達へ口々にお礼を言い、シェパ達と共に散った若手を引き摺って曝し物にしていた「アンタ達も玩んでやりなよ」泣きながら我慢をしている若手達だったが、要領の良いシェパとガッチャは、既に逃げ失せていた。


クランでは、女性事務職でも或る程度の戦闘は熟す・・・況してやベテランとも成れば、嘗ては名の通ったお姉さん方もいて、もう容赦の欠片も無い罵詈雑言が浴びせられるのだ。大事な物は弄られ痛めつけられて、これがトラウマに成って漢女と化した若手も数多い・・・


だが飽くなき挑戦!女風呂制覇の夢へと、不可能に挑む若者は後を絶たない・・・


一騒動が終わった後「アタシ達は何の話しをしてたっけ?」「自分は忘れたスよ、いや~アレはス、記憶が飛ぶ程の事件スね、自分も少し弄ったスよ」「あんな物は見たく無かったわよ」「確かに言えてるスよね、ばっちいから手を洗い直したス」ポコは話しを覚えているのだが、敢えて発言をしなかった。


プカプカと浮かぶスラは、当然惚けて今日も風呂場でスイスイと遊んでいた・・・

拙作ですが楽しんで頂ければ幸いです。次回の更新予定は11月25日です。


乙女達の語らいシリーズは、既に何作かの構想が終了しております。


本文の合間に少しずつ紹介したいと思いますが、不定期ですのでシリーズの次回作予告は致しません。

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