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ツイン・タクト (外部世界の不思議な物語)  作者: スラ君
第三章 転移 魔人族の国、獣人族の国
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088話 動き出したヘキサグラムの状況②

一騒動?いや大騒ぎに成ったオークの敗残兵、その後処理でステラ村からイーストアランに移す話しを拓斗はアビスにした。そしてオーク達の移送を円滑にする為に動き出すのであった・・・


アビスに予定を告げた後、拓斗は兵站係のガッチャに頼み事を話し始めた・・・


「ガッチャ」「何でっか大将?」「二百人分の生活物資とイーストアランでの滞在物資を確保してくれよ」「食料もでっか?」「食料は大量に未だあるから良いよ、それよりも穴掘りや建築道具の方を頼むよ、仕事でもして貰って多少は稼いで貰わなくては、此の俺が破産だな・・・」


「イーストアランやったら建設が始まったばっかりで、住むとこもありゃしまへんやろ?」「そっちはこの前のジャッカとの戦いで得た、テントや毛布などが余っているよう何でね、カスターさんから借り受けることにしたよ、今はカスターさんが彼処で働いているんだ」ジャッカ領奪還の足掛かりと考えているらしい・・・


「了解やで大将、後はワイに任せてぇな、ポコちゃんも手伝てっどうぉて」「はいデス」


拓斗達と離れて物資調達の仕事を始めたガッチャとポコは、村の商店街へと消えて行った。ミウはその様子を見て「ガッチャは張り切っているわね」「迷宮では買い物が出来ずに、何時も戦闘ばっかしだったからな、今の方が屹度性に合っているんだろう」「その様ね」「ガッチャにはお似合いだわさ」スラ達も同意しながら二人を見送った。


ステラ村の中央東よりには、白豹の爪の本部と隣接してアビスの領主館がドーンと広い場所を占領しているのだが、やや小高い場所に建てられていて、その近辺には家臣に取り立てられた者達の屋敷が立ち始めていた。


北門へと向かうその麓の交差点は、各ギルドのステラ村支店が点在している・・・


北門と館の間には、転移陣が存在しているので、この南北に広く道が設計されてる通りが、ステラ村のメインストリートに成り、両側には色々な店が建ち並ぶ・・・


そして東西に延びる道が存在するのだが、その道は中央道よりもやや狭く設計されていて、各々の門へと繋がるのだが、西に開拓村が出来上がるにつれて、人通りも増える一方なのだ。


館の麓近くに堅固で広い建物があるのだが、其処が警備部隊の中央本部で、村の治安を担っている・・・東西南北の門近くにも、警備の詰め所が存在していてるが、中央本部が当然デカく全体を統括している。其処の前を通り抜けて南に向かうと、サウスザイオンへと至る南門へ辿り着くのだが、最近までは可成り寂れていた。


そしてその両側の店舗も、当然ながら北にある店舗よりはやや小振りで、未だ空き地も多い。しかし最近は迷宮の出入口が発見されて、これ迄よりは遥かに人通りが増えている・・・


チョットしたバブル景気で建設中の店舗や当初の計画よりも、遥かに拡張する店が多く見られて、ガテン系労働者が行き交い賑やかだった。


更に冒険者や探索者が多数行き交い、近況では南通りも景気が良いのだ。その中で古くから営業をしている店舗も、迷宮なら余程の事が無い限り、安定した人通りが見込まれると考えたので、この際にと拡張している店も多い・・・


寂れていたその理由は簡単で、南門から来る隊商などは、中央の大商会との取引が多く、それ迄の南通りは素通りされる小売店が多かったのだが、迷宮のお陰で小売店や屋台程度でも、色々な商売で採算が合う様に成った。


それを見ながら「此処もホンマ賑やかに成ったわ」「そうデスね、ガッチャさん」「半年前とはエラい違いやで」はいとポコに手渡す串焼きをガッチャはもう片方の手で頬張りながら「どや、美味うまいやろ?」「美味おいしいデス」幸せそうなポコを食べ物で吊っているガッチャだった。


内緒話なのだが、彼には人に言えない特殊な性癖があって爆乳好きなのだ。近況成長度合いが著しいその胸にノックアウト、それ以降は何かとポコを連れだし行動を共にして、自らの思いを伝えたいところなのだが、小心者のガッチャは思い切った一歩が踏み出せないでいた・・・


内なるガッチャは・・・何でや!何でワイは気が小さいんや!しょうも無い事は、百編でも言えるのに、肝心な事が言われへん・・・それにポコチャンは大将の事を好きそうやし、どないしたらええんやろか・・・


何の肉かは不明だが、良い塩加減の串焼き肉を買って、熱々を頬張りながら「なぁオッチャン、土産にもう十本や」「有り難うよ♪坊主」何時も全員にお土産として買って行くガッチャは、この店のお得様で、オヤジはニヤリと笑いながら、注文を受ける前から既に焼き始めていた。


串を受け取り二人は行儀も悪く、頬張りながら歩き始める・・・この世界では一応当たり前で通常の話しなのだが、行儀の良いガッチャには、当初抵抗があった。


しかし、今は平気な模様だ。彼方此方の店へと顔を出し、物資を揃えて行ったが、本日予定最後の店に足を向ける二人は、やや気の緩みもあり、和気藹々と幸せそうに阿呆な事を話すガッチャと、黙って聴いているだけのポコも楽しそうだった。


通りに面して『リッチの雑貨店』と看板を上げた何でも屋、所謂万屋いわゆるよろずや擬きが存在していて、その店舗に少年が訪ねて来た「オッチャーン!リッチィーのオッチャン」不機嫌そうなガタイのデカい中年の男が「何だぁ?うるせえ奴が来たかと思ったらお前か、チェ今日はもう売るもんがねえから帰えんな」チラリと見ただけでそっぽを向きながら、右手を蚊や虻を追い払う様な仕種をして、ぶっとい手でぞんざいに冷たく少年少女を出迎える・・・


ガッチャは手酷い出迎えを受けたが「冗談キツいでオッチャン、こんな夕方の書き入れ時にそんな訳あらへんやろ?それにワイほどの上客がどこに居るんやぁ、それこそ居てへんでぇ、ホンマ冷たいなぁオッチャン」


ジロリとガッチャを睨むリッチのオヤジは「お前さんと商売すると、何時も後から損をした気分になるんだぜ。だったら端っから話しを聞かね事が一番だと気が付いたんだ。だから大人しく帰えんな」「エラい言われようやな、勘弁してぇ~な」


ジャッカ紛争の後、ちょくちょくと顔を見せる様に成ったガッチャは、生活物資を仕入れるのには、店主が何かと扱い易い此処が一番と、狙いを定めて迷宮から出て来ると何時も通っている・・・


リッチのオヤジは「前にお前さんが帰った後、俺っちの立場がどう変わったか知っているのか?舐めんじゃねえよ」「何か変わりはったんですか?」「惚けるねえ!あの時冒険者達を大勢引き連れて店に入った後、散々俺っちを褒め倒して、おめえは全く買わねえのに、売り上げに貢献してくれたよな?」


ガッチャは不満の出所が理解出来ずに「それのどこがアカンの?」「その冒険者を連れて来る前に、この南通りで【リッチィーの雑貨店は最高や!品もよし、値段も手頃で、何もかんも一番や!】などと大声で言いながら、道行く冒険者や探索者を集めて来てくれた。その上店の手伝いまでしれっとしやがって・・・」


ガッチャもその時の事を思い出して「そやったな、けどそれが何で怒るん?ワイはサッパリ分からんわ」「翌日、おめえ達が必要とする物資をチョット位の手伝いで、忌々しくも恩に着せて安く買い叩き、その後でリッチィーの雑貨店はもう最高や!と通りで喚いたそのお陰で・・・」


半分泣きそうなオヤジは「他の雑貨店にはやっかまれるわ、通りの名前が冒険者やその他もの達に、リッチィー通りと言われる様に成るわ、挙げ句の果てに【小さい子供を雇って迄、店の売名行為をしたんだから、通りの世話役をしてくれ】などと周りから脅されて、役にも立たない商店会長に祭り上げられんだぜ。その上、誰もリッチとは言わねえで、リッチィーとしか言わねえ、一体どうしてくれんだよ」


ガッチャはポコの爆乳を、いや胸を前面に押し出して「そやったんかぁ~!そりゃホンマに大変やったんやな、同情するわオッチャン、ポコちゃんもやろ?」「はいデス、ガッチャさん」この頃はポコも砕けて来た模様で、拓斗とミウ以外は徐々にさん付けに変わって来ている・・・


因みにガッチャは、リッチの雑貨店がステラ村内で有名店に成っている事は、既にリサーチ済みで、店主の怒りを買っている事を知りつつも、敢えて緩衝材にポコと同伴して関係修復をはかりに来たのだ。


他人事の様に宣うガッチャに「巫山戯るんじゃねえぞ!他人事の様に言いやがって承知しないからな」「まぁまぁ抑えてぇなオッチャン、暫くぶりに来たんやけど、明日からの旅行に必要な物資を揃えたかったんや、そう機嫌悪うせんと、気いよう売ってくれまへんやろか?」ポコもペコリと頭を下げる・・・


タュ~ン♡と揺れるポコの爆乳に目が釘付けと成ったオヤジに向けて、ガッチャはニヤリと笑い「なぁなぁ♪オッチャ~ン頼むわ」オヤジは低姿勢なガッチャを見て(今回はいいようにさせねえぜ)対抗する様に笑い「まぁチャンと代金を払うなら売ってやらんでもねえぜ」「有り難うオッチャン」「有り難うデス」


その後は彼是と物資を漁り、日用品を選び出すとガッチャは「なぁオッチャン?」「何だ坊主」「この歯ブラシなんやけど、前にワイが作り方を教えてオッチャンは独占販売、それでタンマリと儲けたんやろ?」「一時的にはな、だが他が真似してもう独占じゃねんだ。そんなに儲かっちゃいねえぜ。だからオマケは無しだ」


ガッチャは話しに食い付いたと判断して「それはオッチャンがやな、チャンと法律的に販売権利と製造権利の保護をせなんだからやろう?ワイの所為とちゃうがな」「俺っち見たいな小さな商店主に、そんな細かい事が出来る訳ねえじゃねえかよ、アッ!と言う間に大店おおだなが真似して権利を取得、巷では大流行おおはやりだが一銭も手には入らねえぜ。一応俺っちへの卸は安くしてくれているが、それだけだ」


不満をガッチャは聞いて「そやったんか・・・ヤッパリそや無いかともワイは思もとったわ、其処でオッチャンに又儲け話しがあるんや!」「何だ急によ」「そない警戒せんでもええやんか、実話な、此見て見」取り出した歯ブラシには、持ち手と口内に入る部分に歪みを入れて、歯を磨き易い様に湾曲させていた。


手に持った歯ブラシで、口内を磨く振りをするガッチャは「な!これやったら磨き易いやろ?」「成る程確かに磨き易そうだな」「これをや!オッチャンとこで独占販売せえへんか?」「これを俺っちで、独占だとぉ~!そんな事が可能なのか?」「この商品シナモンはやな、このワイがチャ~ンと法律的に販売権があるんや、だからこの前の詫びにな、オッチャンとこに独占さしたるわ」「ホントか?」


「あぁホンマやで・・・但しやな、余所の街や村では売るさかいにな、それは勘弁してぇな」「良しそれ位ならいいぜ」取り敢えず五百本程を取り出すと「サイズも子供向けと、大人なら男女を分けた上に、色も取り取りや・・・」一箱一箱丁寧にガッチャは見せると、単純なオヤジは「それはありがてえぜ」


ニヤリとガッチャは笑い「と言う訳でや、今日のとこはこれ全部と物々交換でええな?」「仕方ねえな、だがこの後の取引はどうすんだ?」やや心配そうにリッチのオヤジは尋ねてきた。


「備前屋はんに注文すればええねん、ワイらの取引先は備前屋やしな、それに製造権利は備前屋が持っとるし、販売権も一部譲渡して、売り上げの割合でワイの懐も潤うちゅう訳や、只しステラ村だけは、オッチャンとこだけやけどな」


話しに納得したオヤジは、大量の物資を歯ブラシ数本で交換して「また何かあったら俺っちの所で取り扱うぜ。今回は有り難うよ」「おおきになオッチャン、今日もええ取引が出来たわ」オッチャンが、歯ブラシをウッカリと広めてくれたお陰で、新商品の方はトントン拍子で話しが進んだのは内緒やけど・・・


お互い納得ずくで話しを終えた帰りにガッチャは「あぁア!今日もよう働いたわ」「ガッチャさん、あれって前に何本か買って来て、フレアちゃんに曲げて貰った物だったデスよね」「そうや、ホンマ、安う付いてオッチャンとの関係も修復、万事ええ事尽くめやな」その後、大笑いを続けるガッチャだった。


それをジト目で見るポコへ「誤解せんといてなポコちゃん、今回の五百を全部売り切れば、今は希少性がある商品なんやから、少々高こうても売れるんや、チャンと儲けが出る筈なんや、販売の手間をワイはチョット省いただけで、オッチャンには損をさせてへんでぇ」少しホッとしたポコは「それなら良いデス」


次はゴム紐やな・・・パンツの常識をワイが変えたるでぇー!と彼は燃えていた。


後にリッチィーの歯ブラシとして、全世界に普及する大ヒット商品が世に出た瞬間だった。後年ガッチャは数々のヒット商品を手掛けて備前屋と共に発展、アビスの勢力拡大に伴い政商としても発展していく『越後屋』を後に創立、財閥として勢力圏の経済を左右する大物に成った最初のステップだった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

その夜、ラブラ姉弟とコチャがステラ村へと帰って来た。ギンガは北へと向かったらしいのだが、警戒のロラン達を一応ノースアランに残して報告に現れたのだ。


はぐれたオークの残党とロラン達はノースアランでの死闘を終えて、序でにラブラ達は、動ける怪我人などを連れ帰ったが、報告を終えた食事の後で拓斗達を風呂に誘った。その時シェパがガッチャを連れて、クランの若者達と数人で、女風呂へと向かったのは何時ものご愛嬌だ。


一緒に入っていたアビスが「拓斗は行かねえのか?」「其処まで若く無いですね」アッサリとした返事にやや驚いて「お前も見た目は未だガキだろうによ」「否定はしませんが精神的にですよ、まぁ気晴らしの一環で、僕も前に何度か付き合わされましたがね、一二度経験すれば、もう良い話しですね」嘗て不幸な目に合ったのはトラウマ気味だった。


何とも淡泊な返事で、気抜けしたアビスだったが、話題を変えて「今回の件を引き受けてくれて有り難いぜ」拓斗も「序で仕事に成りましたから問題は無いですが、或る程度の裁量権が無ければ、向こうで何かが発生すると対処出来ませんからね、父さん」「何だ拓斗?」「一体どこまでやれば良いんでしょうか?」


アビスは間髪を入れずに「頼んだ仕事以上の話しなら、おめえの裁量に全て任せるぜ。何があってもこの俺が後でなんとかする・・・」「はい有り難うございます。そお言う話しなら、ステラ村に成るべく迷惑を掛けない範囲で頑張って来ますよ」


「あぁ頼んだぜ。殿下達との交渉は、今後のステラ村に影響を及ぼすが、それ迚もお前達の未来と引き換える気は俺にねえからな、最悪此処を離れる事に成っても、お前達と仲間がいれば再起は簡単だ」こんな言い方をして父さんは、俺を気遣ってくれているな・・・


アビスは続けて「俺の器ではな、この村とその近辺を裁量するのがやっとだ。だがおめえとロボスなら上手く出来る話しだろうぜ。だから此れからはお前達のしたい様にすれば良い・・・今回の流れも、何か大きな力で陰謀が進行中だと、ロボスの奴は言っていたがな、この俺にはサッパリ見えて来ないんだ。俺の相手はプティマ止まりだな」「何か大きな力ですか・・・」「そうみたいだぜ」


気持ち良いお湯の温もりに包まれて、アビスは身体をほぐしながら「今回の一件も大きな流れの一つだと言う事だ。半分政治と経済を合わせた、言わば戦略レベルの発想だな」「成る程ですね」「春と秋の収穫から何時も一部の金子をプティマへと献上しているんだがな、今回からはもう払わなくても良いそうだ」


拓斗は驚いて「そんな事をすれば父さん、戦いは避けられませんよね」「もう既に戦っているぜ。少なくてもロボスはその様に認識しているんだ。だから敢えて転移陣を封鎖して、様子見をしている段階でな、ロボスの予測の中では、近々プティマから転移陣の調査名目で使節団が来るとさ」「その時には喧嘩を売るんですか?」


ニヤリとアビスは笑い「当然、高く買って貰うぜ。拓斗、俺の本当の気持ちはな、リズを差し出せと言われたその時から、もう疾っくの昔に手切れを奴に言い渡したかったんだ。だが未だ力不足だと、ロボス達から諫められて臥薪嘗胆、苦い思いをズッと抱えていた」「そうだったんですね、父さん本音を初めて聞きました。僕も母さんの為に戦いますよ」「頼もしい事を言ってくれるじゃねえか、有り難うよ」


その時、隣の女風呂では・・・


「「「えぇぇ―――――――ぇ!!!バラしちゃ絶対ダメぇ――――!!!」」」

「「「チュドォ―――――――――――――――――――――――ン!!!」」」


お互い拓斗とアビスは顔を見合わせて「何だ?」「多分ガッチャ達が、ラブラさん達に撃退されたんでしょうね」「その前の絶叫は何だろうな」「それは・・・何か楽しい話しか、何時もの内緒話でしょうね」


「あぁそうか、昔から女の内緒話に男が首を突っ込むと、碌な事に成りゃしねえからな」「流石は父さん、よく分かっているね」「リズとムウが相手だったからな」「ご愁傷様でした」「同士が出来た気分だぜ」「同感だね・・・」風呂上がりには一緒に冷たい牛乳を飲んで、妙な共感と連帯感を味わってから二人は別れた。


その夜は・・・


秋にしては妙に暑苦しい晩で、寝汗を掻きながら深夜に拓斗は起き出した。一杯の水を喉に流し込んだ時、扉が開かれてセラが拓斗の寝所へと忍び込んで来る・・・


何時もの透明裸窃とうめいらせつのマントを脱ぐと、網状恥辱のレオタードは、もう疾っくに脱ぎ捨てて、魅惑の網タイツと女王様のブーツ以外は見当たらずで、下着すら着けない状態のほぼ全裸だった。


偶々ベッドから離れていた拓斗は、その様子を伺いながら異様な状態だと考えた。息を押し殺してセラを観察していると、突然ベットへとセラは飛び込む・・・


だがしかし、拓斗は当然ベッドでは無く、その横で見ていたのでその痴態を真面に見せられる事に成った。


セラは掛け布に身体を擦り付け、悶え喘ぎながら半分トランス状態の虚ろな目で、漸く拓斗を見付けると、強力な力でベッドへと引き込んだ。


驚いた拓斗は「おいセラ!一体どうしたんだ?」「拓斗さん自分は・・・自分は、もう我慢が出来無いんスよ、今、今この場で抱いて欲しいんス」「な、何を突然」抱き付かれた拓斗は、セラの甘い吐息を嗅ぎ、むせ返るような体臭、いや、溢れるフェロモンを嗅ぎ取り、柔らかいその身体に触れた。


拓斗の身体に態と擦り付ける様にセラは、身体全体でこの先を懇願する様に愛情を表現するが、拓斗の匂いを嗅いだ事で、たがはもう疾っくに外れている「もう我慢出来ないスよ、お願いスから、お願いスからもう焦らさないで欲しいんスよぉ~♡」今度は拓斗の身体を万遍なく上から下までその唇で這う様に舐め始める・・・


その間でもセラの動きは止まらず、拓斗の衣服を脱がせて、大事にものを咥え様としたが「チョット待て!セラ!おいシッカリしろよ」などと言いながらその行動を阻止して、セラの顔を拓斗へと向けると、行き成りセラは拓斗の唇を貪った。


甘く香る吐息を吐き出して唇を離すと、再び拓斗の下半身に目をやるセラへ拓斗も一瞬(こりゃ堪らんな、もう一線を越えても良いよな?)若い身体は先程から反応しまくりだが頭の片隅で(だが何故なんだ?セラに何が起こったんだ)などと考えると、何とか踏み止まった「セラ!こんな感じで良いのか?後悔しないのか?」


一瞬、ビクッとしたセラだが「後生ス、何とかして欲しいス、自分の意思では駄目なんス、もうどうにも止まらないんスよぉ~!」(ジュートが居れば、簡単に制圧出来るのだがな・・・)ジュートが不在の今、初めて残念に思った拓斗は仕方無く「だったら俺の血を取り合えず吸え!それで我慢して見せろよ」「分かったス」


カプリと首筋を噛まれて一気に吸われた途端に拓斗は気を失った様に倒れかけた。


だがそれは錯覚で、拓斗は前に一度経験したあの灰色の世界へと、舞い戻った様な感覚が押し寄せて、白黒モノクロな顔だがガイアは、相変わらず女神然として佇んでいた。


再びガイアは、拓斗の前にその姿を現したのだった。さてその真意とは・・・

拙作ですが楽しんで頂ければ幸いです。次回の更新予定は11月21日です。


何時も応援有り難うございます。又ポイントが上がるのは、励みに成ります。

此れからも頑張りますので、感想などを聞かせて頂ければ幸いです。作者拝

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