082話 オーク・ディザスター其の八
一応は関連した話題だったのだが、戦術談議へと脱線しかけたロボスと拓斗、次第に熱く成る二人の会話に呆れを通り越したリズのダメ出しで回避すると・・・
我に返った拓斗とロボスの二人は以心伝心、心の友を見付けた思いで、心の中では後日にでも、必ず話しの続きを是非再開したいと二人は共々に願い、後ろ髪を引く思いで話を戻した・・・
やや惚けた様にロボスは「陣形の見直しや戦力の確認は後と言う話しだったから、肝心のセラフィナ君をどう守って、オーク共の再侵攻を阻止する方法を考える!で良かったね?」「そうですねロボスさん、先ずはセラをどの様にして守りましょうかね?」拓斗はロボスだけでは無く、居合わせた一同へと目線を送る・・・
「先ず確認だけれど、ステラ村で聞いたタクト君の話では、相手は事情通だと言う話しだけれど、セラフィナ君の名前と顔を知っていて、異常に執着心を見せた!で良いのかな?」
「はい、興奮度合いは言葉も聞き辛いほどで、僕の事を取り置いていたアバター!とも発言していましたよ、その上僕に敵意をむき出しで、自分の物にちょっかいを掛けたと向かって来ました」「自分、思わず拓斗さんの後ろに隠れたスよ」
「それと先に話した空から落ちてきた生体プローブが変形して、転移陣が出来た直後にオーク軍団が現れましたからね、ヒョッとしてプローブは運営の誰かの仕業?又はあの豚本人が運営の一員か?と言う推理が成り立ちました。実際この世界では考えられない程のバイオ科学技術ですからね・・・」
「そうなると、ようは何処までセラフィナ君に対して執着しているか?だよ、その度合いで相手を罠にも嵌め易いし、使える手が増える事にも繋がる・・・作戦的にはその辺りがどうやら鍵に成りそうだね」「僕もその様に指摘されて言われれば、そう思えますね、確かに其処が付け目かも知れません」
少し思案した後、ロボスは「それではセラフィナ君には隠れて貰って、それらしい替え玉を準備しよう」「替え玉とは誰を?」「コチャなら背格好も変わらないし、マントをセラフィナ君から借り受ければ問題無いよ、そして囮になって貰えば敵をつり出し易い」「成る程妙案かも知れませんね」
セラはそれを聞いて「そんなの駄目ス、そんな事はさせられないス、コチャさんが危険スよ、屹度バレるスね、それに自分のマントは専用なんス貸せません。だから囮なら自分が志願するスよ、それにそれらしいマントを着ても、相手が自分の事を知っているなら、替え玉では鑑定で一発ス、無理だと自分は思うスよ」
セラの言い分を聞いてロボスは「そうなの?あのマントが専用アイテムとは知らなかったよ、それに鑑定か・・・よく思い付いたよ、良い考えだと思ったんだがね、確かにそうだよ」ロボスが残念そうに話す・・・
囮作戦は魅力だがセラの安全を考えると、替え玉作戦を実施したい拓斗は、スラの分体か?ゴーレムでも代用が出来るのじゃないか?と思案していた。
すると拓斗が「透明裸窃のマントを扱える様に成ったのかセラ?」「はいス、練習したすよ、地上に出るなら必須だと思い必死だったス、けれどインビジブルマントを裸窃マントだなんて酷いスよ」「済まん済まん、ご免よセラ、だが最初に聞いた名称がインパクトあり過ぎで、擦り込まれたんだ」「もぉーう良いスけどね、取り敢えず透明に成れるス」
ロボスが話しを聞いて「透明?羅刹のマントだって・・・」「殺伐とした名称なんだね?」リズも関心を示すと「いや母さん、ロボスさん、裸を盗み見る、所謂窃視するの窃と書いて裸窃なんだよ、まぁ或る意味危険なんだけれど、羅刹、人を食う鬼の済む住人の話では無いんだ」「それは理解したがその後でインビジブルマントと言ってたよね、それで疑うようだけれど、本当に透明に成れるの?」
目の前でセラは実演して、みんなに見せながら「ホラ此の通りス、物理的な接触があれば、元へと戻る様なんスけど、気を付けていれば少々の事ではバレ無いスね、その昔に希代の暗殺者が使用した伝説のアイテムなんスよ」などと言いながらウッカリと前を開けて仕舞った。
すかさずスラがロボスの視線を塞ぎ「なんだ!なんだよ?」「自主規制だわさ!」瞬時にうずくまる裸のセラが、真っ赤な顔で俯き、リズは「ラブラ達から話しには聞いてたけど、アンタも大変だね・・・ウッカリも大概にしなきゃ駄目さね」
知っていた者達は口々に〔ホンに此奴は愚か者の見本じゃのぉ〕念話のエルーザを皮切りにスラも「本当にこの子たら・・・」「大丈夫かセラ?」拓斗も気遣うが、半泣きのセラは「う、迂闊だったス・・・」
本当の所は一瞬でも見えていたロボスは、話しの流れから武士の情けと許りに見なかった振りを続けたが「とぉ!取り、取り敢えず、透明に成れる事は、り、理解したよ」そんな初心な歳でも無いのだが、驚きすぎて無駄な努力は破綻していた。
それを見ながらリズが「噂ではさ、この子のプレイスタイルと言う事さね」驚いた拓斗は「か、母さん!プレイスタイルじゃ無いよ、強制的にプレイさせられているんだからね、自ら望んでこんな事をしている訳じゃ無いんだ」「自分、拓斗さんのお母さんにそんな風に思われていたんスか・・・」
もう半泣きを通り越して仕舞いそうなセラへ「ご、ご免よう、アタシはあの後あの子達から話しを聞いた時、色々と教えてくれたんだけれどもさ、今ひとつ何でそうなるのか良く分からなくてね、アタシが買い与えた服やパンツも無残にあんなだったろう?その縛りプレイだったかね、良い子だけれど変わった子?と少し誤解して仕舞ったのさね、ホントご免なさいね」
実際、際どい下着や服装のセラを日頃から見ていると、誤解とは言えない・・・
慌てて言い訳をするリズだったが、時は既に遅しで「自分、変態だと思われてたんスよね・・・」「いや全然!全くそんな事は思っちゃいないさね!」リズの窮地を誤魔化す様に拓斗は「その事を含めて色々と、あの事情通に問い質せばさ、少しは判明するかも知れないんだよ母さん」
ナイス拓斗、助かったさね!とリズは話題変更を後押しする様に「そうなのかい、それは是非とっ捕まえて白状させなきゃ、そう、可愛い義理の娘の為にもさ」此の時点でリズは拓斗を売ったのだが、二人は気が付かず「可愛い娘だなんてお母様、嬉しいス、感激ス」簡単にセラは誤魔化されて仕舞った。
ロボスが其処で「此処で先にボスを捕獲すれば、手下が黙っちゃいないだろうね」「そうですね、話しを聞きたいのは山々ですが、先ずは辛抱して此処を収めてからの話しですか・・・ボスの持つ情報の事は、後で考える事にしましょう」
ロボスも頷き、同意と許りに「そうなるね、恐らく前日の話しを聞いた限りでは、早瀬さんが頑張ってくれれば勝てると思うよ、その上で上手く退いて貰える方法を考えないとね」「上手い手がありますかね・・・」
其処へジュートが、妖艶な眼差しをロボスへ向けて「拉致を成功させてやれば良いのじゃ、相手も散々痛めつけられた後ならばじゃ、まず撤退を考えるじゃろ」最近ジュートは、自らを本体の紐で巧みに編み込んで、人の姿へ似せると、全員の目の前で擬態の魔法を使い視覚情報を誤魔化し、嘗ての美しい姿を取り戻していた。
声帯までも擬態化する程の芸の細かさで「拓斗君この人は一体誰?」リズも驚いて「何方さん?」拓斗は痛む頭を抱えながら「此奴はジュート何ですよ、バレる様な真似をするなと言っていたのに・・・」「ジュート!あの紐の?」
驚いてリズは声も出ないが拓斗はそれを見て「母さん、ロボスさん、彼女は伝説の大魔女王エルーザそのもの何だよ、当人も理は理解していない模様何だけど、紐に宿って生存を続けていたらしいんだ。今は僕の従魔にして大切な仲間、そしてウチの参謀役でもあり、色々な知識などを伝授して貰っている」正体を聞いて更に驚く二人はもう声も出ない様子だ。
上手く誤魔化して、エルーザの正体までバラす必要も無かったのだが、拓斗は何となくこの二人にならもう教えても良いか?と考えて素直に話す事にした。
我に返った二人は「ブッたまげたね・・・アタシ大魔女王エルーザの物語を子供の頃読んだよ」「君達の目を見張る成長は彼女が助けていたのかい?」「精霊魔法やその他時空間魔法の転移などは、彼女から教えて貰いました。そして戦い方や訓練方法も彼女から学ぶ事が多々ありましたね、助かっていますよ・・・」
驚きながらもロボスは納得出来た様子で「漸く合点が行ったよ拓斗君、何故君達が古の知識を持っていたのかが不思議だったんだよ、一応は転移者だからなのだと、無理に自分を納得させて来たんだけれど、どうしても疑問が頭から離れなかった」
「黙っていて済みません、初めて皆さんと会った時点で話すべきだったかも知れませんが、その時は未だ僕達は、其処まで皆さんの事を信頼が出来ず、今でも全てを話せている訳でも無いんです。だからジュートの秘密を含めて今は済みませんが、公にはしたくないんです」ツカツカとエルーザの所へと向かい、拓斗は(ボコ!)良い音をさせて頭に拳骨を落とす。
その様子を窺いロボスは「それは良いよ、僕達も未だ全てを伝えている訳じゃ無いからね、だが本当に驚いたよ、伝説の大魔女王エルーザその人とは・・・」改めてエルーザ本人をジックリと見る・・・
其処には妖艶な美女が不敵な笑みを浮かべ、何とも言えない雰囲気で佇んでいた。
「そうさね、ロスちゃんの言う通りさね、アタシ達も何れは何もかも話して、拓斗達の力を借りたいと思っている程だからね、今からでもお互い遅くないし、時期が訪れればさ、チャンと教えてくれるんだろう?アタシはアンタ達の事を信じているからさ、未だ時間はタップリとあるさね」
「有り難うロボスさん、そして母さん・・・」
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そのエルーザは悪びれるでも無く「良さそうな雰囲気で話しが纏まった様じゃが、妾の提案は如何にするのじゃな?」拓斗はその様子に腹を立て「魔力供給禁止の刑一ヶ月!」「なな、何じゃぁとぉ~う!か、勘弁なのじゃ~ぁ!妾も良かれと思い役立ちたいと願った末の事じゃ、手荒な真似は為ずとも良いじゃろう、のぉ~!」縋り付きながら密着して、豊満な胸を押しつける・・・
頭を殴られた時には痛くも無かったものか、割合平然としていたが、刑の申し渡し後は(此は不味い!不味いのじゃ~ぁ!何れはなし崩し的に正体を明かし、自由を手に入れんと画策しておった。それが今じゃと考えて、踏ん切ったのじゃが、失敗じゃったのかぁ―――!妾の愚か者・・・)豹変したエルーザだった。
ジト目で見る拓斗は「俺の言い付けを破ったんだ。当然覚悟の上での所業だよな?許すまじだ。一ヶ月が嫌なら俺は、契約解除でも良いんだぞ?エルーザ」驚愕したエルーザは為す術も無く膝から崩れ落ちた。
拓斗の一言で土下座状態へと、自然に移行した姿を見かねたセラが「エルーザ様も屹度悪気があった訳じゃ・・・」エルーザの姿を確認すると、米つきバッタの如く頷く「無いんスよ拓斗さん、許してやって欲しいス」「おー下僕よ、うい奴じゃ、な、な、主殿、そう冷たくするで無い」
足元に縋り付き恥も外聞も無く詫びを入れるエルーザの姿にロボスは驚いて「かの大魔女王が、こんな姿に成るとは、僕の中のイメージが・・・イメージがもう崩れそう何だがね拓斗君」「済みません、こんな奴で・・・」
イメージが崩れた事でロボスは良い意味でだが、妙にエルーザに親近感を覚えた。そこで「だが気を取り直してよく考えて見れば、彼女の作戦は面白いかも?だよ、一考の価値ありと僕は思うね」助け船を出してやる気分にロボスは成った。
しかし拓斗は、懐疑的に数々の此れ迄の所業を思い出しながら「そう、ですかね?余計な不安定要素が増えただけじゃ無いんですかね」「いや着眼点は良いよ、敵も目的を果たせばさ、此処に拘る理由も無いからね」拓斗はこの様に聞いていても、エルーザから視線を外さない・・・
何か隠された思惑がある様な気がするんだがな・・・此奴は要観察?だよな・・・
拓斗の視線を痛いほど感じながらだが、ロボスの後押しに力付けられたエルーザは一気に勝負に出た!「うむ、流石じゃ、流石はロボス殿じゃ、妾が見込んだ男ではあるの、我が意を得たりじゃ、直答を許すぞよ」尊大に構えたエルーザが宣言する様に告げると、ロボスは思わず笑いを堪えながら「は、はぁー!有り難き幸せ」
やや遠慮がちに「あのぉ~エルーザ様?」「何じゃ?」「何時かお暇な時にでも、昔話を聞かせて下さいませんか?」「何故じゃ?」「いやぁ・・・その伝承などの検証を致したくお願い致しました」「うむ、良いぞ・・・しかし硬い、硬いのぉ~ロボス殿、妾の事は呼び捨てでも今まで通りにジュートで構わぬ故の、妾とお主の仲じゃ、遠慮為ずに問うが良い」何時の間にか年来の知古の如く、さり気なく然も当然の如くに話を進めて、尊大に胸を反らしロボスを見る・・・
話が脱線しかけたので「まぁそれは後にしろエルーザ、ロボスさん、話しを遮って済みません」「そうだね拓斗君、僕も興奮していたよ、どうも歴史や伝承話には、軍略話よりも好きでね、ハハハ」
何かあるとは思うんだが、此の憎めない何かで俺も許して仕舞うんだよな・・・
急に威張りだしたエルーザを無視して拓斗は「相手の思い通りに事が運んだと思わせる訳か・・・自分の成功なら疑う事もしないのか?」「其処までは甘く無いかもだけれどもね、遣り様に因っちゃぁ面白いと思ったんだよ拓斗君」
「先ず誰がセラに化けるのか、もう一つは拉致させる方法と言う事ですね?」切り替えが早いな拓斗君は「そう言う話しだね、セラフィナ君が指摘した通りで鑑定が出来無いとは思えないからね」「そうですね、僕でも初歩なら出来ます」
「ならばセラフィナ君に会わせない様に仕向けてさ、部下にでも態と手柄をくれてやるんだ。しかもその部下にも、鑑定を使わせない様に極限状態の中で、成功して貰うのが肝心だね」「それと軍勢を追い詰めて考える暇を無くし、選択肢を狭めて撤退を促せる事ですか・・・」拓斗も真剣に検討を始めた。
スラが突然「アタシなら見た目を誤魔化せるわよ、そして鑑定の防止アイテムでも使えば良いんだわさ、鑑定が阻害されていれば、鑑定をされても相手が納得すると思うわさ」その様に発言すると、目の前でセラとソックリな姿に変化した。
驚く一同が「此なら申し分ないよ、今鑑定しても正体不明と出たからね」「此なら何らかの道具で誤魔化している、と、勘違いして貰えそうですかね?」「真に姿がソックリ何だからね、そして鑑定を誤魔化す道具も存在するから、当然敵は目視に頼るしか無い、ボスと言えども騙される筈だよ」
「だったらどんな事を相手が仕掛けて来ようとも、セラ自身はマントで隠れているから大丈夫そうですね、直接間接を問わないと成れば、此方は随分とやり易いですから、上手い考えです。いや待てよ・・・スラが居なければ、攻撃の決定打に欠けますよ、追い詰める事が甘く成る可能性が出ます」
ロボスは「早瀬さんが出来るなら、他の分身に今の技を使う技量はあるの?」
「ミウねえなら出来るけど短時間に成るわよ、他の分身は型だけなら真似られるけれども、違和感は出るわさ、それで良かったら今から高性能な分身を作るけれど、どうする?」「途中でバレたら元も子も無いな・・・」拓斗が難色を示す。
「どこで誰に見られて居るか不明だからね、最低でも一時間、いや半時間でも良いんだが、無理かな?」「ジッとしているなら一時間と言わずにそれ以上でも分身は持つわよ、だけど動いた時には違和感でバレる!と言う話しだわさ」
「ならばそれで良いよ、分身なら向こうでバレても惜しく無いんだろ?」「それはまあね、だけどその話しで行くと、再侵攻があるだわさ、勝利条件が満たせていないわよ」「それが未だあったか・・・」
「だったら僕がセラ姉ちゃんに化けるよ」タクトの発言に一同の視線が注ぐ・・・
拓斗がタクトへ視線を向けると「スラがセラに変化すると言う話しの途中で、思い至ったんだがな、タクト君、その場合はスラや君はどうやって此処へ戻って来るんだい?話しの流れから分身で替われるなら、問題無いかと思い、敢えて口には出さなかったが、それでは駄目何だよ」
「それじゃぁご主人様、此の議論は最初から既に破綻しているわね、サッサと豚の皆殺しを考えるのが、妥当だわさ」「確かに言う通り何だが、戦ってもいないのに確実にボスを倒せる!と言う迄の自信は無いかな・・・こんな事なら昨日少しでも直接彼奴と戦っておけば、出来るか出来無いか位の感触は掴めたんだがな、初撃の魔法が大して効果が無かった事くらいしか判明してない」
ロボスも「例え追い詰めても逃げられれば、再侵攻だからね」「取り敢えず全力で戦い、もし逃げられたら再侵攻に備える、と言う話しに戻りましたね」
だが突然エルーザが「主殿、一体何を言って居るのじゃ?」的外れな質問を受けて苛ついた拓斗は少し声を荒げて「だからスラやタクト君を犠牲には出来無いから、相手の全滅を考えると言う話しだよ、聞いていなかったのか?エルーザ」
フハハハ!エルーザは笑い飛ばして「だったら主殿が攫われたスラか少年タクトを危なければじゃ、召喚すれば良いのじゃ、何も問題あるまいて、その上だが相手を向こうで始末が出来るのじゃ、再侵攻を許さず先に倒せば万々歳じゃわえ」
拓斗は信じられない提案に思わず聞き返す「え!今何て言ったんだよエルーザ?」「じゃから主殿が召喚魔法でじゃ、呼び戻せば良い話しじゃろ?何を難しく考えて居るのじゃ」話しを聞いてややガッカリとした拓斗は「俺はエルーザ、召喚魔法は出来無いんだよ」
今度はエルーザが驚いて「え?何故じゃ、何をとち狂って居るのじゃ主殿、時空間魔法が扱えるのならばじゃ、召喚は出来て当たり前じゃろうが、主殿にも似合わぬ認識不足じゃな、アハハハ」「俺にも召喚魔法が扱えるのか?」
「基本は同じ物じゃからな、繋がりと言うよりもパスを探って見よ、それを起点に転移陣を構成すればじゃ、後は呼ばれた方にその気があれば、転移陣へと飛び込むだけじゃ、なあそうじゃろ?鞍馬よ」
「そうなの、エルーザ様の言う通りなの、鞍馬の場合は来る時に転移陣を通るの、そして帰る時は、向こうの専用起点に繋いで、セラ様の魔力と転移陣を使って帰るなの・・・セラ様は意識してないかも知れないけれど、召喚魔法陣は転移陣に良く似てるなの」
「あれ?だったら鞍馬は転移が出来るのか?」「祠に繋がっている専用道みたいな物を通るなの、鞍馬は帰りたくなったらセラ様の陣を勝手に使用出来るの、だけど両者間の行き来だけで、道の無い他には行けないなの」
「そうじゃ普通ならばじゃ、召喚魔法陣を構成出来る者は契約を果たした従魔とのパスを通じて魔力を流し、道を作るだけ何じゃが主殿ならばじゃ、相手の居る場所さえ特定出来れば、行く事も呼ぶ事も可能じゃ、妾がほんの少し手解きをすれば、直ぐにでも可能な筈じゃよ、頼るが良いぞ」
ガクと項垂れる拓斗は疲れた様子で「だったら先に教えておいてくれよエルーザ」「今迄は必要無かったじゃろが主殿、何も隠し立てして居った訳じゃ無いからの、誤解をするで無いぞ」「今迄一体、俺は何を悩んでいたのやら・・・」
今の話しが本当なら、万が一ボスオークを取り逃がしても、出向いて話すなり倒すなりすれば、良い筈なんだよな・・・先に知って居れば、此の長い話し合いも短く済んだものをと、エルーザへと視線を投げかける。
「だから話して居るじゃろう、何が不満なのじゃ?それよりも妾の刑は少しでも、軽く成るのかの?妾が正体を明かしたのはじゃ、この事を伝える為じゃった。役にたったのであろう、何か言うことは無いのかの主殿?ン!ン!」
お仕着せがましいエルーザの言い方に可成りムカついたが拓斗は「まぁ今回確かに役立ったな、信賞必罰は公正にするよ、何時もそんな話しは大事にすると言っているだろう?仕方無いから減刑だよ、それと有り難う」「減刑?ケチ臭い事言わんでもう一声じゃ!」「分かったよ、赦免する、無罪だよ」「流石は我が主殿じゃな♪それでは後で手解きを致すからの、任せるが良いぞ・・・」
話しをその後黙って聞いていたタクトは、再び立ち上がると「問題は解決したね、だったら僕が彼奴を何とかする・・・」決意の眼差しを拓斗に向けた。
拙作ですが楽しんで頂ければ幸いです。次回の更新予定は10月28日です。
前後編で一連の流れを区切る積もりでしたが、中編?擬きが増えました。
次回は必ず時間を戻し話しをテンポ良く進めます?などと公言はしない。
何時も応援有り難うございます。又ポイントが上がるのは、励みに成ります。
此れからも頑張りますので、感想などを聞かせて頂ければ幸いです。作者拝
拓斗 男 人族 魂転移者 本名 板垣拓斗
【通常:精霊魔法LV4・精霊視LV2・妖精視LV2・魔力操作LV4・魔法創造LV4・エナジードレインLV2・魔力自動回復LV3・物理障壁LV3・障壁コントロールLV3・念話LV4・火系操作LV4(UP)・土系操作LV3・鑑定LV2・身体強化LV2・生活魔法LV2(UP)・地形操作LV2・風系操作LV2・空間魔法LV:--(NEW)時空間魔法LV:--(NEW)】
【エクストラスキル:契約魔法LV4(UP)従魔〔スライムのスラ他プラス名無し(タクト)〕従精霊〔ジュート〕奴隷〔セラフィナ〕仮奴隷〔ポコ・ミウ・ガッチャ〕対等契約〔フレイアー〕】
【精霊契約:火の精霊サラマンダー・土の精霊ゲブ・水の精霊アプスー・大気の精霊シュー】
装備品:形見の胸当とマント・風林火山のブーツ・ワンド・ナイフ・フレアの守り(頭部装備)・魔力制御の指輪・絆の腕輪(パーティー編制用の道具、装飾品)・フレアの木刀
ミウ 女 兎人 OWOプレイヤー扱い
【通常:身体強化LV4・体術LV4・剣術LV4・探索LV3・気配察知LV3・解錠LV1・俊敏LV4・回復LV2〔ヒーリング〕・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV2・隠密行動LV1・気配遮断LV1・忍び足LV1・生活魔法LV1・瞬歩LV1】
装備品:白の燕尾服バニー仕様、ピンクの兎着ぐるみ、くノ一スタイル服、ヒットマンニット(生地自体は光を吸収するが、明るい状態で魔力を使えば、真反対の光学迷彩機能付き)革製の防御装備一式 魔綱製のロング・ソード、くノ一スタイル時の忍者刀(名は黒鐘)・フレアの棍棒
装飾品:魔力制御のイヤリング・イメージ・チェンジ・リング(五着分の変身を可能にする)
スラ 不明 拓斗の従魔スライム 元OWOプレイヤー 本名 早瀬美優
【種族固有:胃袋LV4・強酸消化LV3・物理耐性LV4(UP)・聞き耳LV2・分裂LV4・魔力吸収LV3・生物吸収LV3・エナジードレインLV3・変化LV3】
【通常:毒耐性LV3(UP)・腐敗耐性LV3(UP)・強酸耐性LV3(UP)・並列思考LV4・念話LV3・気配遮断LV1・隠密行動LV1・気配察知LV2・魔法耐性LV2・解体LV3・分析LV3・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV3・衝撃耐性LV1(NEW)】
【強奪した能力:強制支配LV1同族限定】
【ガイダンスAI協力体制、命名アイ子】
セラフィナ 女 吸血姫 拓斗の奴隷 OWOプレイヤー 本名 山口桃子
【種族固有:吸血LV4・エナジードレインLV3・召喚LV2(蝙蝠の鞍馬)・血液操作LV2】
【通常:身体強化LV3・ドレイン耐性LV2・痛覚耐性LV3・変化LV1・気配遮断LV1・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV1・生活魔法LV1・転移LV1(NEW)】
【吸血後:身体強化LV4・エナジードレインLV3・各種耐性の強化】
【エクストラスキル:痛覚の快楽変換LV3・恥辱のパワー変換LV4】
【強奪した能力:頑強LV1】
【現在縛りプレイ中:放置プレイ、羞恥プレイ、女王様プレイ】
標準装備品:伝説の網状恥辱レオタード・奴隷仕様改(能力未公開)女王様のブーツ(能力未公開)黒の燕尾ベスト(能力未公開)パピヨンマスク(赤外線、熱感知、相手に見せる幻視)魅惑の網タイツ他、セラ専属恥辱品装備多数・雷龍の千条鞭(雷撃・ドレイン)・ジュート(貸与中)緊縛のチョーカー格上げ・フレアのナックルカバー
特殊装備品:インビジブルマント(透明裸窃のマント)・奴隷仕様改(UVカット、セラ専用装備品の強制収納、透明化)日中限定
備品:棺桶〔アルフォンス・シルベスター・ヒッキンゲン男爵、通称バロン〕
ポコ 女 狸人 拓斗の奴隷
【種族固有:舞踊LV1・鼓舞LV1・変化LV1・土系操作LV2(UP)】
【通常:身体強化LV2・体術LV2・魔力操作LV1・魔法創造LV1・水系操作LV2(UP)・生活魔法LV1・弓術LV2(UP)・小太刀LV2(UP)・風系操作LV2(UP)】
装備品:絆のチョーカー(物理障壁あり)・弓張月・フレアの小刀
ガッチャ 男 鼠人 OWOプレイヤー 本名 佐藤浩一
【種族固有:俊敏LV3(UP)・気配遮断LV2・強嗅覚LV2(UP)】
【通常:腐敗耐性LV1・隠密行動LV1・身体強化LV2(UP)・体術LV2(UP)・魔力操作LV1・魔法創造LV1・火系操作LV1・生活魔法LV1・交渉LV1・剣術LV3(UP)】
【強奪した:現在無し】
【現在縛りプレイ中:笑福の呪いプレイ(一日一度他人を笑わせる事、但し滑るとHPにダメージ)デンジャラスショッピング(買い物で負ける事は許されない)】
装備品:フレアの木刀大小・革鎧一式
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銀の狼、通称は銀狼・・・メンバー紹介
白銀のフェル:30歳リーダー、長剣使い 魔法剣術使い アビスの弟子
堅狼のロボス:27歳フェルの弟 杖使い 後衛回復役
ラブラ:28歳 シェパの姉 長斧使い 前衛、護衛兼突撃役
シェパ:26歳 ラブラの弟 槍使い 前衛、護衛兼突撃役
ギンガ:29歳 蛮刀使い 探査、切り込み役
コチャ:24歳 ギンガの妹 弓使い 探査役
カメリヤ:21歳 双剣使い フェルの恋人 便利屋 OWOプレイヤー
本名スージー・アナスタシア・ロチェンコフ




